ブログのタイトルは“健康情報満載⇒火水流整体術院ブログ−1”。

タイトルからも想像していただけるように、一休みして整体、ストレッチング、そして他の民間療法に付いての話題で気楽に楽しんでいただこうと考えて立ち上げたものです。

サイト内のページや記事の中に収まりきれない内容の健康情報や施療における体験談、そして健康や民間療法にかんするウンチクなどを、辛口ではなく、できる限り“甘口”にご紹介できたらと考えております。

“お役立ち情報”よりも軽い気持ちで読み流していただけたらと思います。

不定期での更新とはなりますが、しばらくは○×ブロなど専門のブログには移転せずに、火水流整体術院サイトの中で続けるつもりです。

どうしても玉石混交となってしまいますが、お付き合ください。
 

*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

お尻歩きをしよう!⇒骨盤の歪(ゆが)みがすぐにわかる−Ⅴ:当院での考え方と対処法- 全5回の最終回は『骨盤の左右外側に出っ張っている骨の位置が前後に回り過ぎている状態を元のあるべき位置に戻す』という、10数種類ある骨盤の歪みの矯正のうちもっとも効果的な矯正に近い効果をお尻歩きで出すための具体的なやり方を紹介申しあげる。

お尻歩きをしよう!⇒骨盤の歪(ゆが)みがすぐにわかる−Ⅳ:当院での考え方と対処法- 

骨盤の歪(ゆが)みの中もっとも多く、その効果の高さと重要さにより矯正が不可欠である骨盤の左右の骨の前後へ回ったままで元に戻らずにそのまま固定してしまった種類の歪み。仙腸関節(せんちょうかんせつ)の問題であることは前の記事でお知らせした通り。今回は、お尻歩きによるチェック方法を説明すると共に、伝統的な整体で著名な脚の長さをそろえるテクニックもこの骨盤矯正のことだとお知らせしている。
お尻歩きをしよう!⇒骨盤の歪(ゆが)みがすぐにわかる−Ⅲ:当院での考え方と対処法- 骨盤の歪(ゆが)みとは、2つの仙腸関節(せんちょうかんせつ)での位置関係のずれとその骨の動きの悪さや動く距離の短縮を意味し、火水流整体術院の分類では十数種類にも及ぶ。その歪みのチェックは複雑であり専門家以外にはむずかしいのが実情。しかしながら、お尻歩きをすることで、最も代表的でそれを矯正すれば腰痛に対して高い効果のある種類の歪みのチェックは可能なのである。

仙腸関節とは−Ⅱ:骨盤の歪(ゆが)み? 

火水流整体術院の考え方によれば、≪骨盤の歪(ゆが)みとは、骨盤の奥に隠れている仙腸関節というわずか5〜6㎝ほどの長さしかない関節の内部で、2つの骨が正しい位置関係ではなくずれた状態となっていることや、関節のもつ10数種類の動きの円滑性の欠如とその可動域の縮小≫を意味するということが専門的ではなくごくふつうの言葉でわかりやすく説明されている。

仙腸関節とは−Ⅰ:骨盤のどこにあるの? 

テレビの健康番組や雑誌などで仙腸関節(せんちょうかんせつ)という言葉を耳にすることが多くなってきたが、重要な関節らしいがどこに有って、どんな役目をはたしているのかご存知ない方がほとんどではないだろうか? 前半のここでは、骨盤のどこに位置しており、なぜこの名前なのかを分かりやすく説明している。解剖学に縁の無い方や苦手な方にこそお読みいただきたい記事である。
坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)も腕の痺(しび)れも首や腰の骨が原因とは限らない!?−Ⅱ 坐骨神経の痛みや手のしびれの原因が神経の背骨からの出口で圧迫されるためと決め付けるのは大きな間違いである。ましてそれだけが原因のすべてだなどとはとんでもない勘違い。出口地点どころかもっとずっと先の地点での神経の圧迫が原因だというケースが多いのである。ここでは背骨を水源地に、神経を実在する有名な河川にたとえて分かりやすく説明している。
坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)も腕の痺(しび)れも首や腰の骨が原因とは限らない!?−Ⅰ 坐骨神経痛や手の痺(しび)れ、そしてそれにともなう冷えの原因は、頚椎(けいつい)や腰椎(ようつい)など背骨からの出口の部分で神経が圧迫されているからと考え、手術以外に解消する方法はないと思い込んでいる方が多すぎるのではないだろうか? どちらの痛みやしびれにも解消可能な別の原因が強く関与していることが多いことを理解していただきたい。
お尻歩きをしよう!⇒骨盤の歪(ゆが)みがすぐにわかる−Ⅱ:その効果とは? お尻歩きの効果であげられるのは、下半身太り、ポッコリお腹、下半身の冷えと浮腫(むく)み、便秘、生理痛などの女性のお悩みの問題点の解消からヒップアップやダイエット効果まであります。読んでいるうちにお尻歩きはもっともすぐれたエクササイズ。これだけやれば十分みたいな印象まで受けかねません。でもその実態はどうなのでしょう?
お尻歩きをしよう!⇒骨盤の歪(ゆが)みがすぐにわかる−Ⅰ:やり方 女性の間では知らぬ方はいないほど有名なお尻歩き(=骨盤歩き)ですが、男性やエクササイズ情報に接することが少ない年配の女性には知られていない存在。ご自身の骨盤の歪(ゆが)みのチェックに役立ちます。ちょっと試してみませんか?
腰痛ではなかった腰痛?−Ⅱ:腫瘍(しゅよう)が原因だった 腰痛の原因としての腫瘍(しゅよう)の存在は知られているが、あまりのレアなケースなため、自分自身の腰痛が腫瘍によるものだと考えるひとはいないはずである。たとえそれが良性であろうとたちまち手足に麻痺(まひ)を引き起こすきわめて危険な状態なのだ。そんな実話のてんまつをご本人の視点で追体験していただければと思います。
腰にも骨盤にも原因がなかった腰痛?−Ⅰ:肋骨(ろっこつ)が原因だった! 腰痛の原因は腰にあるものだと無意識のうちに決めつけていないだろうか? 背骨の腰の部分の腰椎(ようつい)と呼ばれる骨や椎間板(ついかんばん)、その周辺の筋肉や靱帯(じんたい)や骨盤が問題だと決めつけてはいないだろうか?肋骨が折れていることが原因の場合もありえるのだ。これには気付かないことが多いだけに、とても危険でなのである。
軟(やわ)らかい体をもっと軟らかく!−3:本番用の練習だけだと左右アンバランスに! 前後開脚(ぜんごかいきゃく=フロントスプリット)のストレッチを行う時、前後に伸ばしているそれぞれの脚で伸びる部分とトレーニングされ強く硬くなる部分が明確に異なっている。それを説明することで、「楽にできる得意な側だけの練習を続けていると、体に左右差が生じ、それが無意識のうちの癖となり、体の歪(ひず)みとなり、最後には体を危険にさらすことになるのか?」、その理由が判りやすく説明されているこのシリーズ記事の第3回目である。
軟(やわ)らかい体をもっと軟らかく!−2:本番(=演技やパフォーマンス)と練習はちがう!? すでに“やわらかい体”を持つ方で柔軟性をより向上させたいと願う方はひじょうに多い。その場合に、絶対に必要となるのは2種類の異なる目的を持つトレーニングをそのやるべき意味合いを明確に意識しながら、各目的に合致す方法で実施すること。今回は前後開脚(ぜんごかいきゃく=フロントスプリット)という分りやすい例を挙げて解説している。シリーズの第2回目である。
軟(やわ)らかい体をもっと軟らかく!−1:シリーズ開始にあたって 火水流整体術院では、一般レベルで考えれば、すでに“とても柔軟なお体をお持ち”であるバレエ、フラメンコ、ジャズダンス、ヒップホップ、ポールダンス、新体操、体操、フィギュアスケート、コントーション、空手、格闘技の選手や指導者、そして愛好家の方々に柔軟性向上の施療指導を実施しております。このシリーズでは、《柔軟な体をもっと柔軟にしたい》と努力なさっていらっしゃる方々のための記事の第1回目です。
“股割り”って…:最初、どこを割るの? 曲げるの? それとも? わずか1回2時間だけでも「知りたいことが分った」とご満足いただく火水流整体術院の股割りの《施療・指導》ですが、その第一段階の目標は大きく脚を開くことでも、太ももの裏側や内側を伸ばすことでも、股関節内部の骨の動きの改善でもありません。脚(あし)の付け根を内外(≒前後?)に回せるようになること。そして、股関節ではなく別の動きをしながら無意識に回せるようになれれば合格なのです。
わかりやすい腰痛ブログ−5:《ゴリラ歩き》でも腰は痛くない? 腰痛を根性や気合、つまり精神力により長期間我慢し続けることで痛みを感じなくなるケースがあるのは事実。これは治ったからではなく問題の部分にある痛みを感じるためのセンサーが鈍くなっただけである。同時に腰やお尻の動かすと痛みを感じる部分を動かさない《ゴリラ歩き》が習慣化した危険な状態であると言えよう。これは腰痛をその場だけ解消する対症療法にとどめた場合にも生じる可能性が大きいのだ。
わかりやすい腰痛ブログ−4:腰は捻(ひね)れないし、捻(ねじ)れない 体をひねったり、ねじったりする時に“腰を入れる”や“腰を捻る”などの表現が使われることは多い。そう指導されることで骨盤がしっかりと捻れるのは事実ではあるが、これはあくまでもイメージ。腰の骨は捻れていない。その代わりに捻れているのは胸の後にある骨:肋骨(ろっこつ)が付いている12個の背骨と脚の付け根にある股関節(こかんせつ)と呼ばれる関節。その2ヶ所の動きが悪くなると腰が苦手な捻ることをして腰痛となるケースもあるのだ。
わかりやすい腰痛ブログ−3:腰を前に曲げると痛い? それとも後に反ると痛い? 立った状態で体を前に曲げたり、後にそったりしたとき骨盤の真ん中の上、ちょうど背骨とのつなぎ目が痛くなることがある。その部分に体重が集中してかかりすぎるためなのだが、前でも後ろでも原因はおなじ。骨盤の動きの悪さなのである。体を前に曲げる場合は骨盤が前に倒れ、後に反る時は後に傾かなければならないのだが、それができていないための痛みなのだ。
わかりやすい腰痛ブログ−2:体重と腰痛は無関係? 最近では「太っているから腰が痛くなる」という思い込みやイメージに端を発するウソを振りまく人は減ってきたが、残念なことにそれ信じてしまう人はまだいらっしゃるようだ。『体に脂肪が多く付いた状態である肥満は腰痛の直接的な原因ではない。立っているとき、座っているとき、寝ているときの、悪い姿勢により腰の一部分に体重が集中しすぎることで腰痛が生じることを誤解しているだけ。だから、体脂肪率が低い筋肉質な健康体であっても、それこそガリガリに痩せすぎていても腰痛で苦しむ人は多くいらっしゃる』のである。
わかりやすい腰痛ブログ−1:開始のお知らせ 腰痛に関する記事は当院、火水流整体術院のものもふくめ、残念ながら専門用語が多く分かりにくいものが多い。そのせいか、よほど重症の腰痛でお困りの方でない限りは途中で読むのを止めてしまわれることが多い。この《わかりやすい腰痛ブログ》シリーズでは、専門用語はなるべく使用せず、あるいは分かりやすい解説を付けることで、現時点であらゆるタイプの腰痛でお困りの皆さまに役立つ情報を発信させていただきたいと考えている。
スポーツやパフォーマンス直前のストレッチは有害か?−Ⅳ(完) 最終回の今回は、スポーツの競技やダンス等のパフォーマンスの1時間以上前から直前までに行うべき3種類の異なるストレッチと神経や体の反応を高める促通のやり方を、《足(脚)を前から頭よりも高く振り上げるという動作を実施するため》に《ハムストリングと呼ばれる太ももの裏側の筋肉を適切に伸ばすための実例》を挙げながら、具体的かつ詳細にご説明申し上げている。
スポーツやパフォーマンス直前のストレッチは有害か?−Ⅲ このシリーズ記事のタイトル“スポーツやパフォーマンス直前のストレッチは有害か?”という疑問に対する回答とその理由が、複雑で難解な理論や学術的な背景に触れることなく、シンプルで分かりやすいふつうの言葉と例えのみを用いて明確に語られている目からウロコの内容である。
スポーツやパフォーマンス直前のストレッチは有害か?−Ⅱ 前回、『スポーツ直前に行うと有害だと言われるているのは、きわめて狭い意味でのストレッチである、スタティック・ストレッチングのことであり、その真実は、有害なストレッチなど存在せず、用途が間違っているだけなのである』と明確に記した。今回はそのスタティックの具体的な効果を詳細に、分かりやすく普通の言葉を用いて説明させていただいた。
スポーツやパフォーマンス直前のストレッチは有害か?−Ⅰ 『競技やスポーツや運動やダンス等、とくに素早い動きや筋肉の力が必要とされる動きやパフォーマンスの前にストレッチをすると、記録が落ちるどころか、そのパフォーマンス性が大幅に低下する』といった内容の誤解を耳にしますが、その原因は“ストレッチ=スタティック・スタティックストレッチング”という思い込みによるもう一つの誤解に過ぎないのである。
コントーション(≒柔軟+バランス芸)練習会の体験記−Ⅲ 当院院長によるコントーション・サークル「ノガラ」さんの練習会体験記の第3弾では、参加者全員が楽に実施しているフロントスプリット:前後開脚のポイントや初めて挑戦する方が一番最初に行う練習法や立った状態から後ろに反ってブリッジしまた元に戻るバックブリッジの基本の練習法、シャハハの実例分解写真などを軽妙な文章で楽しく紹介している。コントーションの基本の“キ”に付いてお知りになりたい方にはお奨めのレポート。
コントーション(≒柔軟+バランス芸)練習会の体験記−Ⅱ 脊髄反射療法や逆さエクサや十数種類に及ぶ特殊なストレッチを駆使して、既に高い柔軟性を誇るスポーツ競技者やダンサーやパフォーマーの方々の柔軟性をより向上させたり、僅か2時間の施療で股割りを一気に向上させることで知られる当院院長によるコントーション・サークル「ノガラ」さんの練習会体験記。コントーションに付いてお知りになりたい方必読のレポート。
“下半身太り”の原因って?−Ⅳ “下半身太り・むくみ・冷え”の全4回のシリーズの最終回。直接的に原因となっている部位を見つけるために、前回4つの広い部分に分けた下半身をより細かく分けてチェックする具体的な方法とその各部位に対して行うべきストレッチに付いて詳細、且つ丁寧に、他ページへのリンクも含めながら解説申し上げている。
“下半身太り”の原因って?−Ⅲ “下半身太り・むくみ・冷え”に付いての第3回目。下半身を4つに分け、それぞれの部分の特性から、重要点や問題点、見逃しがちなポイントについて具体的に解説申し上げている。合わせて下半身へのストレッチが大切である理由を明確に述べ、リンパドレナージュとストレッチの役割りの違いや組み合わせ方にいたるまでお話させていただいた。
“下半身太り”の原因って?−Ⅱ “下半身太り・むくみ・冷え”で長くお悩みの女性を中心に高い評価をいただいた第1回目続き、《なぜ下半身にそれらの症状が集中するのか?》に付いて、リンパの視点からその原因を一から分かりやすく解説させていただいた。また、コントーショニスト(≒柔軟芸とバランス芸の身体アートの実践家)の方々に、デコルテや上半身にむくみが極めて少ない理由なども合わせてご紹介申し上げている。
“下半身太り”の原因って?−Ⅰ 下半身太りや下半身だけに、むくみ、だるさ、冷えを感じることで悩んでいらっしゃる女性は多くいらっしゃいます。なかには運動不足でもないし筋肉も十二分にある、そして体がかたいどころかとてもやわからい方々も多くいらっしゃるのです。でも、この原因はどこにあるのでしょうか?
体が少し傾(かたむ)いたり曲がったり…は調整可能?−Ⅱ 体が左右にカーブするように大きく曲がった側弯症(そくわんしょう)のお客さまへと実際におこなった改善のための施療のうちのストレッチに関する部分とストレッチとエクササイズから構成されたセルフケアの指導実例をご紹介することにより、側弯症の矯正や調整の2大ポイントであるストレッチとエクササイズにおける考え方と対象部位をご説明申し上げている。
体が少し傾(かたむ)いたり曲がったり…は調整可能?−Ⅰ 体の歪み(=ゆがみ=ひずみ)の中で、いちばん目立つため、ひと目で分かるのは体の左右の傾きや曲がりです。軽いものならばそれほど気にする必要はありませんが、年齢が進むにつれて色々と問題も生じてくるし、またその調整に長い時間が必要となってきます。その理由は、硬(かた)く縮んだ部分を伸ばすだけでなく伸ばされて弱くなってしまった部分をトレーニングより元の強さへと戻すことが必須となるからなのです。
体の歪み(=ひずみ=ゆがみ)の正しい調整法って?−Ⅲ 筋肉のひずみ・ゆがみを解消し体のバランスを回復するには、体の左右・上下・前後だけではなく問題の筋肉のみのストレッチがポイントとなります。より正確に申し上げるならば、《1つの筋肉の中のどの点が硬くなっているか探し出して、そこだけをピンポイントで伸ばすべき》なのです。
体の歪み(=ひずみ=ゆがみ)の正しい調整法って?−Ⅱ 体のアンバランス、歪み(ひずみ・ゆがみ)は、左脚と右脚に代表される体の左右だけではなく、太ももの前と後ろのように体の前後、上半身と下半身のように上下といったものもあります。でも、このようにわかりやすいものだけではありません。たとえば太ももの裏にある4つの筋肉の1つだけが硬くなったり弱くなったりするような細かいけれども危険なケースも多く存在しているのです。
体の歪み(=ひずみ=ゆがみ)の正しい調整法って?−Ⅰ 体の歪み、ひずみやゆがみと呼ばれているが、これを調整したり矯正したり整えるためには、動きが悪くなったり、動く範囲がせまくなっている部分、つまり痛みや張りやだるさやムクミ等の問題が生じている部位だけを狙って行うべきである。これはリハビリを考えれば分かるのだが、通常のストレッチでも同じだということは余り知られていない。その証拠にストレッチが左右同じ回数行うことが常識になっているという悲しい現実があるのだ。
腰痛がヤケドで体のひずみは火?−Ⅱ 腰痛や肩こりはヤケドであり、その原因である骨格や筋肉の歪み(=ひずみ・ゆがみ)は火である。施療において、最優先すべきはヤケドの治療。つまり痛みや苦しさの完全に解消することである。その理由は、痛みというものが、私たちの肉体面にとどまらず、メンタル面までをも破壊しかねない存在だからなのだ。
腰痛がヤケドで体のひずみは火?−Ⅰ  《腰痛や肩こりの原因は姿勢にある》という有名な言葉があります。100%ではないものの正しいという理由は、「日常生活の中でで取り続けて癖になっている姿勢が腰痛と肩こりを引起こすケースが多くあるから」なのですが、だからといって、逆に姿勢を直したところで、現時点で困っている腰痛や肩こりは治らない。残念ながら《逆もまた真なり》とはならないのです。
体がかたい人なんていない!? 当院のストレッチ指導をお受け下さった皆様全員が、最後の頼みの綱として半信半疑というより九疑一信の《ダメ元》でご連絡くださった方々です。そして、手術や事故の経験が無い方全員に、大きな驚きと共にご満足いただけている理由は《体がかたい人なんて一人もいなかった》からなのです。その理由をご説明申し上げております。
トレーニングによる全身疲労のときに行なったストレッチ−Ⅲ 2ヶ月間毎日実施した自重トレーニングにより生じた全身の疲労と痛みとひどい張りやだるさを45分間のセルフストレッチで解消・改善させた時の内容を具体的にご紹介してきた記事の最終回。施療用ストレッチの重要なポイントに付いてもふれております。
トレーニングによる全身疲労のときに行なったストレッチ−Ⅱ 朝起きると、2ヶ月に渡り日々実施してきた過度の自重トレーニングによる全身の強い筋肉痛とひどい疲労感を感じたため、半分寝ぼけたままではあったが実際に行なったストレッチをご紹介申し上げている。多少のストレッチのご経験があればご活用いただけるように11枚の写真も加えて具体的に紹介しております。
本当のブログ(?)も開始します−Ⅲ:体を使った占い 三脈之法のやり方 三脈術や三脈之法と称され江戸期には秘伝として伝わり、明治期になり守田寶丹氏によりやっと巷間に知られることとなった未来予知法を紹介する記事の最終回。彼自身による具体的なやり方の詳細説明を現代語へと翻訳し、新たに撮り直した写真4枚と説明を付加してご紹介申し上げております。三脈術の創始者である今小路道三医師に付いての解説も加えました。
トレーニングによる全身疲労のときに行なったストレッチ−Ⅰ 2ヶ月間に渡り、何十年ぶりかで自分の体の重さを使って行なったボディーウェイトトレーニング(=自重トレーニング)を21枚の分解写真で紹介し全身疲労となった経緯を説明申し上げている記事の前半部分で、後半のストレッチに関する記事への導入部ですが、ご家庭でトレーニングをなさるばあいの参考としていただけるであろう内容となっております。
本当のブログ(?)も開始します−Ⅱ:体を使った占い 三脈之法って何? 江戸期に創られその予知的効果が極めて高いと評判だった秘伝の三脈術ですが、明治期に間違った情報と共に広く広まったものを修正し人々に伝えようと、正しいやり方を懇切丁寧に読んだだけで分かる形で世に広めた守田寶丹翁の手法を原本に忠実にご紹介。写真も原本通りの形で撮り直し、旧仮名遣いを現代の表記に改め、説明も分かりやすくその具体的技法をお伝えしております。
本当のブログ(?)も開始します−Ⅰ:体を使った占い 三脈之法という占い 天変地異が起きることを自らの体を使って予知すると称する方法が江戸時代にありました。そして、その秘法が公に公開されるようになるには明治時代を待たねばならなかったのです。問題の手法を写真入りで詳細に至るまで解説した書籍を自費を投じて出版した実業家が東京にいました。仙道のものだとして、多くの書籍に引用されたのです。実用的というよりも話のタネとして楽しみながらお読みいただければと思います。
ストレッチの小さな違いって守るべきですか? 「同じ形のはずなのに本によっては細かい違いがあったり、凄く似通ったストレッチがあるのはなぜなの?」、あるいは「似通ったストレッチでの小さな違いは無視して構わないの?」というしばしばいただく疑問に対して、腰痛改善に重要な2種類の似た形のストレッチの例に挙げつつ、その細かい違いがなぜ必要なのか、分解写真も用いて分かりやすくご説明申し上げております。2つの大切なお尻のストレッチもおぼえていただける内容となっております。
明治時代から昭和初期まで流行った呼吸法のエクササイズ 明治期から大正時代を経て昭和初期までの間、呼吸法を含めた心身の健康鍛錬法であり、外気功のルーツでもあるという説が根強い霊術(れいじゅつ)と呼ばれる一大体系が大流行した。その指導者達の中でもとくに著名な大家のうちのひとりである、加山雄三氏の母方の曽祖父、江間俊一氏の著書より呼吸法を組み合わせた、かんたんにできるエクササイズを当時の写真も転載し、ご紹介申し上げております。
当院ホームページの人気の記事とページ 日々、多くの皆さまにご覧いただいている、出張専門ながらもその技術に高い評価を頂き続けている《腰痛・肩こり専門》火水流整体術院ホームページの人気記事ベスト10のご紹介とお客さまから多くのおほめの言葉をいただいております4つのおすすめページのご紹介です。記事内のリンクをクリックしていただくだけで、そくざにご必要な情報に出会えるはずです。14の記事すべてとそこでご紹介申し上げている記事もご高覧いただければと思います。
腰痛とそれが軽減するマット?−その2(含 突然の腰痛のための対処法) 低反発マットにより寝ている間だけの腰痛悪化を防ぐだけではなく、腰痛の痛みを完全改善することが重要である理由をご説明申し上げております。マットの購入代金と当院での腰痛完全改善と再発防止用のエクササイズとストレッチのプログラムの指導まで受けていただく施療料金にほとんど差が無いことをお伝えしています。筋肉が硬くなっていくそれぞれの段階に付いてや突然の腰の痛みに襲われたばあいに取るべき姿勢に付いても詳しくご説明申し上げております。後半です。
腰痛とそれが軽減するマット?−その1 最近テレビや新聞で広告を目にすることが多い低反発マット。腰痛が解消したという購入者の声(?)が良いキャッチとなっている。腰痛専門の整体院でもある当院の院長は「寝たときの体重のかかり方をうまく分散させてくれるのが腰痛悪化を防止可能とする理由だが、当院の施療で行う痛みを完全に除いてからその根本原因を解決する腰痛の完全改善とは似て非なるものだと語る。その前半です。
座ったときに腰が曲がってしまう悪い姿勢の原因と直し方と対処法は?−その2 あぐらをかいても正座をしてもイスに座ったときでも、腰が曲がり姿勢が悪くなってしまい悩んだ経験を持つ当院院長が、背中に力を入れて防ごうと頑張っても疲れるだけで長くは良い姿勢を続けられないというという方に向けてご紹介する、その原因、解消法、そくざに使える対処法。

座ったときに腰が曲がってしまう悪い姿勢の原因と直し方と対処法は?−その1

「座ったときに腰が曲がってしまうため悪い姿勢になる。それを防ごうと、頑張って背中に力を入れてしっかりと伸ばしづつけているが、すぐに疲れてしまうため良い姿勢は長くキープできない。そうなってしまう原因と解決法や対処法を教えて欲しい」という疑問に対し、昔、同じテーマで悩んだ経験をもつ当院院院長がお答えする第1弾。 

脚を組むことや横座りやオバサン座り、なんでダメなの?−その3

おばさん座りやとんび座りの悪い点はふたつあり、ひとつは骨盤の中にあるとても重要で多くの痛みの原因となる一組の関節をひずませたり、その動きを悪くすること。もうひとつは、前後にしか曲げ伸ばしできない膝の関節を内側と外側へと曲げたり捻ったりすることなのです。片足立ちで靴下をはくことも注意しないと危険となります。 

脚を組むことや横座りやオバサン座り、なんでダメなの?−その2

横座りや女座りと呼ばれる座り方をすると、骨盤や背骨や脚の付け根の関節がどういう理由でどのように傾いたり曲がったりひねられたりするのか細かく説明申し上げております。どうして横座りが悪いかご理解いただき、その座り方をやめていただく一助としていただければと考えております。

脚を組むことや横座りやオバサン座り、なんでダメなの?−その1

お客様からご質問の多い「横座り、オバサン座り、脚を完全にからめた深い脚組み、態度のデカイ股を広げた脚組みって、何で良くないの?」という質問にお答えしています。ひとことで申せば、左右非対称な姿勢により脚の付け根の関節や骨盤や腰の骨や背骨全体が変な形でバランスをとらざるを得なくなり、そのせいで歪(ひず)んだりズレたりするためです。

腰ってひねれるの?−2

 「腰を捻れ!」、「腰を切れ!」、「腰を回せ!」などのフレーズはスポーツや武道の練習で使われる有効なアドバイスだが、実際に捻られるのは腰椎と呼ばれる腰の骨ではなく胸椎という背骨の胸の後ろ側の骨と脚の付け根にある動きの大きい関節:股関節なのである。「腰の骨は捻れないのに、なぜ体を捻ることができてしまうのか?」という疑問へと、分かりやすく説明する背骨の動きの不思議解明。その後編です。

腰ってひねれるの?−1

「腰を捻れ!」、「切れ!」、「回せ!」などのフレーズはスポーツや武道の練習でよく耳にする言葉である。正しく体を捻るためにとても有効なアドバイスであるが、実際に捻られるのは腰椎と呼ばれる腰の骨ではなく胸椎という背骨の胸の後ろ側の骨なのだ。「腰の骨は捻れないのに、なぜ体を捻ることができてしまうのか?」という疑問にたいして、ふつうの言葉で分かりやすくお伝えする背骨の動きの不思議解明。その前編です。 

“脚の長さ”の違いについて−2

見た目の脚の長さの違いが骨盤の歪(ゆが)みに起因するというテーマに関する疑問解明の後編。その違いや歪みにたいし専門家が伝統的に行ってきた、あるいは現在も行っている骨盤の歪みの矯正法の実際とその原理。当院では歪みをそのままに痛みや不快感や動きにくさを独自のテクニックで改善するケースもあること。軽い場合には、ご自身で調整できるかんたんな方法までご紹介申し上げている。骨盤の歪みの簡単な自己チェック方法とその結果の重要度の見分け方覚えていただける内容。 

“脚の長さ”の違いについて‐1

 「左右の脚の長さが違うからすぐに矯正しないと危険だ」と言われることがあるが、はたしてこれは本当だろうか?
ただ単に危機感を煽ることで、お客様の数を増やす目的だけで長年言われ続けてきたのか?
そして実際に左右で脚の長さじたいに差はあるのだろうか?
脚の正しい測り方・見た目の脚の長さの違いは骨盤の歪みに起因すること・歪みによる危険性の有無・様々な矯正方法の原理・火水流整体術院の考え方と施療方法の実際に付いて述べた脚の長さに関する整体の疑問解明の前編。

肩こりの原因も様々−首の動きと鎖骨や肋骨との関係

肩こりも腰痛と同じく、その症状や原因の幅はひじょうに多く広い。首の痛みや動かしにくさを訴えられる方や肩こりと首の問題をどうじに抱えていらっしゃる方に共通で、とにかく多く存在するケース。当院の施療をお受けいただく肩こりでお悩みのお客様の9割以上の皆さまの問題点でもある。まったく関係がないと思われる体の前にある2つの目立たない小さな関節の内部の骨の動き悪さが強く関係しているとは驚きである。

あわやぎっくり腰(!?)

猛暑日が連続する今年の夏のある朝に感じたぎっくり腰の予兆と2日連続でボールによる押圧と簡単な体操やストレッチングを行うことによりぎっくり腰を防いだ体験談。
ぎっくり腰の原因とボール押圧の注意点に付いても記されています。
万が一のときのお役に立てていただける内容です。

肩こりとは?−スペイン語記事からの翻訳を含む

肩こりという言葉は背中の3つの部分に生じる筋肉の硬化・痛み・疲労感・だるさ等を原因とは無関係にひとくくりにしたものであるが、その原因を背骨か胸側の骨の関節内部の動きか筋肉かを特定し、問題点に適する施療を実施することで改善と、同時に呼吸すること自体が一瞬にして楽になることが多い。

足腰の鍛え方

足腰を鍛えるというと思い浮かぶのがスクワット。トレーニングのBig 3の1つに数えられるほど効果の高い種目であるが、正しく行わぬと腰に負担がかかり腰痛の再発にもつながってしまう。運動指導を受けられない方々に、代わりにお奨めするのがこの記事でご説明申し上げている片足立ちである。

腰痛:痛みの改善と原因の解消のどちらを優先するべきか?《翻訳文》

当院が最も重要視し、最優先するのは『腰痛の痛みの完全改善』。それだけは、ゆずれません。その後に関節や筋肉の調整を行なっているが、痛みは人間にとって最も危険な敵であり慢性的に感じ続けることで神経系や精神面にに対し多大な影響を与えるためなのです。

腰痛の本当の原因って?

「腰痛の本当の原因はどこにあるのか?」や「股関節、ふともも、お尻、首、膝、ふくらはぎ、足首のすぐ下の関節、足裏などが原因ではないか?」などは、当院で腰痛を完全改善なさったお客様たちからたずねられることがある疑問である。これにたいし、ふだん施療後にお答えしている率直な感想の一部を当院院長がを語っている。

好転反応(こうてんはんのう)や東洋医学では瞑眩(めんげん)とよばれる反応について 

当院の施療は高い改善効果と即効性があるだけに、改善過程や症状の改善後のだるさや疲労感、今までとは異なる種類の痛みが生じることがある。腰痛や肩こりで長年苦しまれていればいるほど、そして症状がひどかったらひどかったほど、改善したときに登場する不快な症状も大きくなる傾向が見られる。これらは好転反応や瞑眩と呼ばれる現象であるが、いわゆる筋肉の繊維が切れたときの痛みとの違いを含め詳細に解説している。

腰痛と花粉症:春になると思うこと

春が来るたび『腰痛と花粉症は似ている(!?)』と思ってしまいます。花粉症の原因がアレルゲンの体内での蓄積であるとしたら、腰痛の場合、そのアレルゲンに相当するのは、日常生活の中で筋肉や関節部分へと蓄積する疲労や歪みという解釈も可能ではないでしょうか? 対症療法だけで腰痛が自然に治ったと思い込んでいる方々への警鐘として記しました。

肩甲骨という検索ワードの急増(含“肩こりと肩甲骨”)

以前は“腰痛”か“肩こり”の検索ワードで当院のサイトをご訪問頂いておりましたが、最近は“肩甲骨”でいらっしゃいます。肩甲骨と肩こりの関係に付いて再び簡単に解説し、あわせて関連するページや記事のリンクもまとめて紹介させていただきました。

コントーション(≒柔軟芸)練習会の体験記

施療やセミナーでは、筋肉ひとつひとつやその部分部分や点を狙ったストレッチングを行い指導している、当院の院長が体験した、多くの筋肉を一度にまとめてストレッチングするコントーション(柔軟芸)の練習会に参加し、指導を受け、真似事ではありましたが、同じ内容を練習しようと励んだ中で感じたことをつづった体験記です(写真も数枚掲載)。

“股割り”って人気があるのですね!?  当院のホームページをご訪問くださる方々が股割りの情報を求めていらっしゃっていることが多いことから、25年の歳月を経て院長自らが再度股割りに挑戦することにしたいたしました。
柔軟性のアップ(=向上)に付いて  柔軟性には、“外側から見えない関節内部での骨の動きの円滑さとその動く範囲”と“外側からも見える筋肉の柔らかさ”という2つの重要な要素があるため、関節内部機能回復調整法と正しいストレッチングの実施の両方が重要となる。
O脚とX脚、外反母趾(がいはんぼし)と内反小趾(ないはんしょうし) O脚の正式な呼び名である内反膝の覚え方といううんちくを導入部としてX脚、外反母趾、内反小趾がなぜそう呼ばれるのか紹介し、O脚・腰痛・下半身の冷えとムクミの相互関係についても分かりやすく解説している一般の方向けのブログ。 
腕があがらない原因とは?  《肩の痛みや腕を上げにくい症状》を改善するために当院で対処することが多い4つの原因に付いて簡単にお話申し上げております。健康情報におくわしい方でも、目からウロコ(!?)の内容が散見いただけるはず。
泰山鳴動靴紐一本(たいざんめいどうくつひもいっぽん)  ぐうぜん出会った友人から、「歩くとき足首がじゅうぶんに反らせないためか、つま先を地面に引っ掛けることが多い」と相談を受けた院長の×○バでの施療体験談。

仙腸関節とは−Ⅰ:骨盤のどこにあるの? 

当院のホームページへいらっしゃった皆さまが、どのページを多く見てくださっているのか久しぶりにチェックさせていただきました。

ブログ記事用2014年6月29日アクセスデータPrintScreen.jpg

この前の日曜日一日の、1位から10位までのアクセス結果です。


ご興味をおもちになられた記事がございましたら、下のURLをクリックしてご覧いただければと思います。


1位 お問合せ・ご相談


2位 手軽にできるお尻のストレッチンング


3位 肩甲骨の内側のコリが原因で生じる肩こり、首のこりと痛み、そして頭痛


4位 股割りをしよう!


5位 トップページ


6位 捻挫(ねんざ)したときの応急処置:足首固定法


7位 ストレッチングの種類−Ⅲ*


8位 左右の“脚の長さ”の違いについて−2(含 骨盤の歪みの簡単なチェック方法と危険な結果のご紹介)


9位 肩こりでお困りの方へ

10位 こむら返りと腰痛の関係−脊柱管狭窄症と閉塞性動脈硬化症の間歇跛行の見分け方!


*この“ストレッチングの種類−Ⅲ”と“ストレッチングの種類−Ⅰ”と“ストレッチングの種類−Ⅱ”の3つをあわせてより充実させ、より詳しくわかりやすくバージョンアップさせたものが、“関節内部機能回復調整法と10数種類のストレッチング”になります。
まだ、目次が未完成のため見にくいかも知れませんが、代わりにこちらをご覧いただけますようお願い申し上げます。



インターネットの検索でひっかかりやすいページが10位までをしめてしまうようです。

ここでは、お客さまからご好評をいただいた、おすすめページの目次を4つご紹介させてください。お時間のあるときにご覧いただければと思います。


健康情報がいっぱいの“閑話休題(かんわきゅうだい)−火水流整体術院ブログ

皆さまの健康をご自身で守っていただくお手伝いのための“お役立ち情報”

当院の施療をお受けいただいたお客様による“施療体験談”


講習会・セミナーへのお誘いと過去の開催歴



当院の専門であり高い評価をいただいております “腰痛”や“肩こり”でお困りの皆さまは、ご遠慮なさらずに当院までご相談ください。


また、「いつもイライラしている」、「全身がだるい」、「寝ても疲れがとれない」、「力を抜こうとしても抜けない」、「眠れない」、「眠りが浅く感じる」などなど、病院でいろいろと検査をしたけれど原因が見つからなかったという方。


当院では、お体の奥深くまで届く気持ちの良い刺激により自律神経のバランスを整えております。合わせてお問い合わせいただければと思います。


→ お問合せやご相談はこちらへ

腰痛とそれが軽減するマット?−その2(含 突然の腰痛のための対処法)

前回は購入して一息付くのもひとつのオプションであるという趣旨のコメントで終わらせていただきました。

今回は、少し腰痛について考えてみたいとおもいます。

腰やお尻が痛かったり、お尻から太ももの裏にかけて痛みが走る坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)と一般的に呼ばれている症状の方があお向けになったときにどうなるのでしょうか?

前回申し上げましたが、

「もっともリラックスできるはずのあお向けに寝た場合でも、腰には体重の約半分近く(=44%)もの重さが集中する」

また、体の各部分にかかる体重の比率は、あくまでも《体に歪(ひず)みがなく左右のバランスが取れている状態》ということでした。

そして、

“私たちの体は、ていどの差こそあれ、左右のバランスがくずれていたり、ねじれている状態である方がふつう。まして、腰痛やお尻の強い痛みや脚の裏側に線状(せんじょう)に痛みが走る坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)などで苦しんでいらっしゃる方々のばあい、筋肉のアンバランスの程度や骨盤を初めとする骨や筋肉の歪(ひず)みや捻(ね)じれは、もっとずっとひどいのです。その結果、あお向けに寝たばあいには、平均的なバランスの取れた人よりも、体重のかかりやすい骨の出っ張り部分へと体重が集中してしまう。”

とも申し上げました。

寝たときに体重が片寄り過ぎたり、数ヶ所に集中しすぎることで痛みや不具合をいっそう悪化させてしまいます。

そして、無意識のうちにその悪化自体を避けるための寝返りでさえも痛みを感じるために行なわなくなってしまうという悪循環。

寝ている間の悪化を防ぐだけではなく、腰痛自体の根本的な原因や間接的な原因を解決する方が、遠回りのように思えても近道ではないでしょうか?

骨の動きを良くすることと筋肉のアンバランスを矯正するという2つの観点から、こまかい問題点をすべて解消していく。

当院では、《骨と筋肉の両方が自由に動ける状態を作り出してあげることこそが、腰痛の完全改善への本当のショートカットである》と考えているのです。

ご自身でいろいろと調べられて特殊な矯正用のエクササイズを見つけ、また筋肉のこまかい部分をピンポイントで伸ばすストレッチをも研究し努力なさるというのもひとつの考え方だと思います。

でも、いくら正しい方法でセルフケアを行っても、特定の関節がある方向にだけスムーズに動けなかったり、あるいは片側だけ動く距離が小さくなったり、酷いばあいには動かない状態がつづいたために固まってしまったりしていては、解決は不可能なのです。

骨や関節の動きについてだけではなく、同じことが筋肉にたいしても言えるのです。

筋肉の一部分だけがピンポイントで硬直(こうちょく)や拘縮(こうしゅく)と呼ばれる、ひどくこり固まってしまい硬(かた)くて動けない状態だと、一般向けのテレビ番組や書籍や健康雑誌で紹介されているエクササイズやストレッチングを正しくつづけても完全改善はとてもむずかしいのです。

たとえば、体の深いところにある筋肉を伸ばすためには特殊な方法が必要不可欠です。

また、ひとつの筋肉のほんの狭い一部分や小さな点のような部分だけを伸ばす特別な方法を使わないとダメな場合も…

健康な方がより健康になるためのエクササイズやストレッチを、痛みを我慢しながら、毎日真面目に、あるていどの時間をかけて頑張りつづけたとしても無駄となってしまいます。

カチンカチンに固まってしまっているところはそのままで、良いところ、あるいは普通の状態のところだけが、“より良く”なって、悪いままのところをカバーし続けてくれるという不自然な状態はつづいてしまうからなのです。

この悪くない周(まわ)りの筋肉が代わりに働いてくれたり、できない動きを助けてくれることを代償動作(だいしょうどうさ)と呼ぶのですが、ご興味をお持ちくださった皆さまは下記のURLをクリックください。

→ 代償動作はこちらへ

残念ですが、骨格と筋肉の歪(ひず)みは、よりひどく、そしてより悪くなり、痛みもより強くなっていく可能性が高いと言えます。

当院でのチェックと施療をお受けいただくのがベストだと自信を持って申し上げられます。

でも、お住まいが遠方地である等の理由で火水流整体術院の施療をお受けいただけない皆さまは、お近くの専門家にご相談なさることをおすすめ申し上げます。

→ 遠方地への出張についてはお問合せください。

せっかくですので(!?)、ぎっくり腰を初めとした突然の腰やお尻や太ももの裏側へとかけての痛みにおそわれたときの対処法を紹介申し上げておきます。

万が一のときにお役立ていただければ幸いです。

自分だけは大丈夫だろうと考えていても、長年腰の負担が重なったり、年齢が中年を過ぎて筋肉の力も柔軟性も低下してくると、ぎっくり腰や突然のお尻や脚の裏側に走る痛みや痺(しび)れやひどい痛みの犠牲者となってしまいます。

何の前ぶれも無く(!?)です。

そんなときは、取りあえずどうしたら良いのでしょうか?

答えは、“安静”。

いちばん負担のかからない姿勢を取り、全身の力を抜くのです。

お母さんのおなかの中にいる赤ちゃん、そう胎児(たいじ)が横向きに体を曲げている姿をイメージすること。

腰の痛い側が上側になるように体をしっかりと丸めて横向きになってください。

大切なのは、お腹側が布団にたいして傾いた状態とすること。

体型や痛みがあるのは腰のどの部分か? お尻のどこか? 脚の付け根か? 太ももの裏側か?等々により、布団にたいして体のお腹側を傾ける角度は変化します。

でも、ご心配にはおよびません。

ご自身で痛みがもっとも治まり、一番楽な傾き加減にしていただければ良いだけなのですから。

ちょうど、横向きになりまくらを胸に抱いた感じでしょうか?

脚の付け根も膝の裏も力が入ってしまわないレベルで深く曲げてしまいます。

この姿勢を取ると、痛みの直接的な原因となっている腰の部分やお尻の骨である骨盤にある一組、2つの関節、そして両脚の付け根の関節である、股関節(こかんせつ)までもゆるんだ状態にしておけるのです。

そのため、ほとんどの“腰痛”が軽くなってくれるのですね。

しつこいようですが、「少し前かがみというか、布団にたいして斜めになった横向きの丸まった姿勢のまま、痛みや症状が落ち着くまで、とにかく脱力することに集中しましょう」

誰に連絡するのか、治療・施術・施療・セラピーの類をすぐに受けるのか、しばらく様子を見ることにするのか決めるのは、それからですね。


どうしても力が入ってしまう腰のもっとも痛い部分から力を抜く努力をお願いします。

眠っているあいだ、ふつうの人は無意識のうちに体を動かしたり、寝返りをうったりして、体の同じ部分に長時間の圧迫がかからないようにしています。

しかし、腰の痛みにたいする恐怖感が体に刷り込まれてしまった人は逆。

無意識のうちに体を動かしたり寝返りを打ったりしないようにブレーキをかけてしまうのです。

これは起きて行動しているときにも、無意識のうちにも腰に刺激が行かないようにかばってへんな姿勢や変な動き方をするのと似ているのではないでしょうか?

失礼な言い方ですが、がに股で腰を固めて一枚の板のようにしたゴリラのような歩き方。

→ “ゴリラのような歩き方”については、このリンクの記事の真ん中から下の方をご覧ください

腰痛で苦しんでいた頃の当院院長のような歩き方(!?)もそうでした。

このような痛みが生じる部分を使わないようにするという“かばう”動作が、痛みの生じる部分を固めてしまいます。

動くときだけではなく、リラックスしているはずの横になっているときも体を固める癖はつづくのです。

もっと言えば、起きているときだけではなく、眠っているときも…

かんたんに申し上げれば、

・痛みを避けるため常に力を入れて動かさないようにする

↓↓

・意識しなくても、つまり無意識のうちにその部分を固める癖が付く

↓↓

・筋肉だけではなく骨以外の軟らかい組織がすべて硬くなる

↓↓

・神経を圧迫され痛みが生じる
・血管が圧迫されその部分へと酸素と栄養が届きにくくなる
・リンパ管も圧迫され、むくみを初めとして様々な障害が起き始める。

といった、図式が完成してしまうのでしょう。

怖ろしい話です、今思い出しても。

私自身の腰痛による数々の異常な体験は、同じように酷い腰痛を体験なさったお客さまにしか理解していただけませんが。

思い込みではなく、実際に自分自身の体に感じる痛みや不具合のあまりの酷さに、頭が変になっているのではないかという錯覚に陥り・・・ (誤解を生じさせるのは本意ではございませんので、右脚に一時的な麻痺が生じて以降、メンタル面に生じた実体験については割愛させていただきます)

マットの話に戻りますが、お金に余裕がある方は無駄にはならないと思います。

私自身が、『地獄の腰痛、つまり腰の右側の広い範囲からお尻の右半分と真ん中の骨(?)の強く鋭い痛み、そして右太もも裏側に線状に走る、やはり強く鋭い痛みやときどき現れる麻痺(まひ)や右ふくらはぎの硬直(こうちょく)と右脛(すね)の横の部分につづく強い張りと痛みに苦しんでいたとき、このマットに出会っていたら飛び付いて購入していたはず』という主旨のことは、その1ですでに申し上げたとおり。

また、マットで悪化を防ぐことと施療を受けていただいて根本原因、間接的な原因、直接的原因を骨格と筋肉の両面から矯正(きょうせい)し、そのバランスを調整し回復することとは、まったく別物であると申し上げました。

両者は似て非なるものにすぎないのです!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最後に、当院の宣伝となってしまうかも知れませんが、よろしければ、もう少しだけお付き合いください。

皆さまにとっての出費の面からも少しだけお話させていただきます。

マットの送料込みの平均的な購入金額を当院の施療に換算すれば、通常施療コースを4回は受けていただける額となります。

この4回の施療回数とは、よほどひどい腰痛でなければ、痛みは完全改善、あるいは多少は残っていても日常生活で問題がないレベルまでに改善できる回数です。

別の言い方をすれば、痛みにたいする処置は完了し、あとは再発防止用の特殊なエクササイズやストレッチを覚えて実践していただく頃なのです。

もし、マットのアクセサリなどもふくめてフル装備での購入金額と比較するならば、再発防止用の施療や指導の1〜2回分の施療料金もカバーできてしまいます。

当院の施療ならば痛みの改善は完了し、大部分の腰痛で施療をお受けいただいたお客さまが再発防止のエクササイズやストレッチまで完全マスターなさってくださってきた料金とほぼ同額ですね。

1.低反発マットレスを購入なさって、ご自身ではエクササイズもストレッチもなさらずに腰痛や肩こりの軽減し最悪の状態からは脱する。つまり、あるていどの改善だけで満足なさるのか?

2.マットを購入し、腰痛の悪化にブレーキをかけて一息つきながら、テレビ、DVD、雑誌、本などを参考にご自身にとって効果がある体操やストレッチを探し出し、それを独学で学んで毎日おこなうのか?

3.あるいは、とりあえず現状感じていらっしゃる他人には理解してもらえないほどつらく強い腰痛を完全改善なさってから、負担にならないていどで毎日少しづつ当院独自の効果が高いエクササイズとストレッチを実施して再発防止をなさり、お体全体の調子も整えてしまうのか?

以上、三つの明確な選択肢がございます。

3番目をご希望の皆さまは、ぜひとも当院までお問い合わせいただきますようお願い申し上げます。

→ お問い合わせやご相談、ご予約はこちらへ
→“腰痛とそれが軽減するマット?−その1”はこちらへ
→ その他の“健康情報満載ブログ”はこちらへ

腰痛とそれが軽減するマット?−その1
 

最近、テレビショッピングの通販で目にすることが多い、腰痛が治ったとか肩こりが良くなったというキャッチコピーが印象に残る低反発マットレス。

その効果について質問いただくことが増えてきました。

数種類あるようですのでここでは特定の商品名の紹介だけは避けることにいたします。

宣伝広告で長所としてあげられていたものは3点。

・復元性:つぶれてもすぐに元の形に戻る。体をやさしく(?)しっかりと包み込んでくれるという意味なのでしょう。

・衝撃吸収性:夜中の寝返りで関節や痛みのある部分をぶつけても痛くないということ(?)

・体圧分散性(たいあつぶんさんせい):腰痛や肩痛(かたいた)や膝痛(ひざいた)などで痛みを感じる部分への力の集中を避けるという意味だと思われます。

復元性とは、布団とのすきまができずにしっかりと布団に体が支えられているので、無駄な力は不必要となり体は楽になりますね。

2番目のの衝撃吸収性については、体をぶつけても痛くないということも重要ですが、このマットレスを使わなくても他の対処法も工夫できそうです。

このブログでは、腰痛や肩の問題に対して痛みを軽減してくれる効果が一番高いし、最も重要だと考えられる、3番目の《体圧分散性(たいあつぶんさんせい)》について考えてみることにしましょう。

あお向けという姿勢は、横向きやうつ伏せに比べて、体重が一部に集中する割合いが一番低いはずの寝方です。

それでも寝ることで腰が痛くなってしまうため困っていらっしゃる方は少なくないのです。

では、上を向いて寝たとき全身のどの部分にどのように体重がかかるのか、床ずれ*関係の資料を参考に見てみましょう。

*床ずれと聞くと大したことはなさそうだと思う方もいらっしゃるかも知れません。でも、専門用語では褥瘡(じょくそう)と呼ばれており、寝たきりの方や麻痺(まひ)によりご自身で寝返りができなかったり、寝たままの状態から体を動かす事ができない方は、体重が多くかかる部分の血行が悪くなるため、酸素と栄養が届かなくなってしまう。そのため、障害が生じたり壊死(えし)という細胞や組織が死んでしまうことさえある、きわめて危険なものだとも言えます。

まず最初に覚えておいていただきたいのは、背骨は前や後へと曲がっているのがふつうだということ。

そして、背骨の首の部分と胸の後ろの部分、そして腰の部分では、その曲がり方が異なっている。

首の部分は前の方向へ、胸の後ろでは後ろへ、腰ではまた前方向へと曲がっているのが背骨なのです。

後ろ方向へと曲がっているということはそこにより多くの体重がかかるということ。

問題はそれ以外にもあります。

背骨の曲がり以外にも骨が出っ張っている部分にはとくに体重が集中してしまうことになります。

腰が曲がり背中も丸くなっている猫背のお年寄りがあお向けになっている状態を想像いていただけばわかりやすいのではないでしょうか?

両肩の後ろにある肩甲骨(けんこうこつ)や腰骨(こしぼね)の真ん中の出っ張りをイメージしていただいてもイメージしやすいはずです。

背骨の後ろに曲がっている部分と骨が突き出ている部分に体重が多くかかることを忘れずに、体重の何パーセントがどこにかかるのかご覧ください。

・頭:後頭部の頭がい骨の出っ張り部分 7%

・胸の背中側:両方の肩甲骨と胸の裏の背骨の下の3つと腰の骨の上の2つと両方の肘頭(ひじがしら 33%

・お尻: 骨盤の上の左右の出っ張った部分、骨盤の真ん中を縦に走る骨、尾てい骨、両方のかたいイスに座ったときにあたる骨の両方、両方の脚の付け根の横に飛び出ている骨 44%

・膝の下から足先まで:膝の横の下側の骨、両方の外くるぶし、両足の外側の真ん中辺りにある骨のでっぱり、両方のかかと 16%

「もっともリラックスできるはずのあお向けに寝た場合でも、腰には体重の約半分近く(=44%)もの重さが集中する」ということなのです。

腰痛の方が、あお向けに寝ていても腰痛に悩まされ続けるというのはこの点に最大の原因があるとも言えましょう。

でも、ここでひとつはっきりと申し上げておきたいのは、上記の体重のかかる割合の計算のベースとなっているのは、《体に歪(ひず)みがなく左右のバランスが取れている状態》だということ。

私たちの体は、ていどの差こそあれ、左右のバランスがくずれていたり、ねじれている状態である方がふつう。

まして、腰痛やお尻の強い痛みや脚の裏側に線状(せんじょう)に痛みが走る坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)などで苦しんでいらっしゃる方々のばあい、筋肉のアンバランスの程度や骨盤を初めとする骨や筋肉の歪(ひず)みや捻(ね)じれは、もっとずっとひどいのです。

その結果、あお向けに寝たばあいには、平均的なバランスの取れた人よりも、体重のかかりやすい骨の出っ張り部分へと体重が集中してしまう。

私自身の個人的体験から申し上げても、
“この世のものとは思えない、地獄があるとすればこれ以外にないとまで感じさせられてしまうほどの強烈な痛みを、腰やお尻のいくつかのポイントに感じつづけてしまう”のです。

当り前ですが、その地獄からの脱却は不可能・・・

寝苦しかったり、一時的に体の一部分に体重が集中しすぎて苦しいときに解消してくれる強い味方である
《寝返り》による体圧分散(たいあつぶんさん)とそれによる血行回復ぐらいでは、一時的な痛みの軽減でさえ不可能となってしまう。

大げさではなく、《動いても、動かなくても、立っても、座っても、そして寝ているときでさえ、強烈な痛みに苛(さいな)まれつづける》という負のスパイラルへとおちいってしまうのです。

このブログをお読みくださっている方ののなかには、低反発マットレスは買いかどうか迷っていらっしゃる方もいらっしゃるかも知れませんね。

ちょっと寄り道して、元酷い腰痛持ちの個人的な感想を申し上げておきます。

「この宣伝文句を100%信じるならばですが、寝ている間というか、夜寝るたびに体の悪い部分、痛いところ、疲労しきっているところをより悪くさせるということはストップできる」ということ。

「元々お持ちの腰痛を改善したり、解消しているのではなく、悪化を食い止められるようになったことを良くなったと感じているのだろう」と思えるのです。

「取りあえず、今感じていらっしゃる、人に話しても理解してくれないほどの酷い痛みやメンタルがおかしくなってしまいそうだと思っている腰痛などが、少しでも減ってくれ、眠れる時間がわずかでも伸びてくれれば天国だ!」と昔の私とおなじように考えていらっしゃるならば手に入れられても後悔はなさらないでしょう。

私が困っていた最中に出会っていたら、そくざに購入していたはずですし・・・

でも、どうでしょう?

マットレスを購入して一息ついてから、ご自身の腰の痛みと正面から向き合われてはいかがでしょうか?

→ 腰痛とそれが軽減するマット?−その2はこちらへ

→ お問合わせやご予約はこちらへ

座ったときに腰が曲がってしまう悪い姿勢の原因と直し方と対処法は?−その2

(この記事は“座ったときに腰が曲がってしまう悪い姿勢の原因と直し方と対処法は?−その1”からのつづきです。まだ、お読みでない方は1からお読みいただければと思います)

では、ご質問の腰が曲がって悪い姿勢になる原因とその解消法。そして、取り合えずすぐにやることができる対処法に付いて考えていくことにしましょう。

腰が後に曲がり、一見しただけで姿勢が悪く見えるようになる理由ですが、骨盤がまっすぐに立っておらず、後に倒れているか後に傾いてしまっているから。

骨盤を後に倒す筋肉が硬くなってしまっているため、四六時中骨盤を後に倒すような力が働いていると考えることができます。

つうじょうの社会生活を送っていらっしゃる方のばあいには、骨盤を前に倒す3ヶ所にある筋肉が弱くて力が足らないというケースは少ないのです。

 骨盤を後に倒したり、傾けたりする筋肉たちをじっくりとストレッチしさえすれば骨盤を立てやすくなる。つまり、良い姿勢を取りやすくなるはず。

お尻のストレッチ.jpg

そして、問題となる筋肉は次の3つの部分にある筋肉たち。
《お尻にあるうち大きな2つの筋肉》と《太ももの裏側の表面にある3つの筋肉》と《お腹(なか)にある3つの筋肉》です。

ハムストのストレッチ.jpg

それぞれの部分にたいするセルフストレッチの方法は、インターネットでも雑誌でもテレビでも書籍でも多く紹介されています。

ちなみに当院のページでも、“手軽にできるお尻のストレッチング”  でご覧いただけます。とくに、表の中の5が役立つはずです。

オットセイのポーズ(腹筋のストレッチ).jpg

時間はかかりますが、ご興味をお持ちになられた皆さまはためしていただければと思います。

では、「効果はそれほどなくても良いから、今すぐに使える方法を教えて欲しい!」とおっしゃるお客さまにおすすめしている対処方法をここでご紹介申し上げます。

あぐら座布団二つ折り入れ.jpg

まずは、あぐらから。

あぐらをかくときに、座布団を2つ折りにした座布団やクッションをお尻のしたに入れてみること。

100円ショップでも売られている20cmぐらいの大きさのゴム(シリコン?)製のボールに少しだけ空気を入れたものをお尻の下に入れてもOKですね。

あぐら脚組み解きリラックスボール入れ.jpg

わずかこれだけで、後ろに倒れてしまいがちな骨盤を立てられるようになります。

背中の筋肉をそれほど使わなくなるため、楽になるはずです。

でも、座布団とお尻の下に入れることができないというケースもありますよね。

礼儀知らずとか失礼なヤツだなんて思われては困りますから。 
 

右脚上半跏趺坐正面&側面.jpg

私が昔から個人的におこなっているのは、あぐらの前に出ている方の脚をもう一方の脚の上にのせてしまう方法。

マニアックな言い方をすれば(?)、座禅で半跏趺坐(はんかふざ)と呼ばれる座り方で膝まで上に挙げてしまう方法です。

この座り方の欠点は骨盤に歪(ひず)みを作りだしてしまう可能性があることですから、ときどき上下の脚を交代させるようにしてください。

それほど長時間は持ちませんが、骨盤が後に倒れているのが気になるかたや“腰猫背(こしねこぜ)”で悩んでいらっしゃる方は一度ためされてはいかがでしょうか?

正座ボール入れ(効果少ない).jpg

正座のばあいには、ミニ椅子や正座用の椅子を両脚の間に入れても膝関節への負担を減らすだけですので、姿勢を正すという効果はありません。

腰が曲がっている、つまり骨盤が後へと倒れているばあいには、後ろ側に体重かかっていると考えられます。

正座重心後方無理矢理背筋伸ばし.jpg

骨盤が後に倒れたり、傾いたりしたままで背中に力を入れて正しい姿勢になるよう頑張っても、体全体が後に傾いてしまうだけ。

おすすめしたいのは、脚の付け根と膝の間のまん中あたりに体の重心を置く方法です。

正座太ももまん中重心.jpg

これで、上半身が前に多少傾きますので、骨盤もそれにつられて前へ倒れる方向へと起き上がってきてくれるはず。

もっとも膝への負担は増えてしまいますが…

イスに座るのならば、もっとかんたん。

クッションや、すでに上でお話ししましたが、体にフィットするていどの空気を入れた100円ショップで買ったゴムボールを腰の凹んだあたりにあてて座るようにすれば大丈夫です。

取りあえずは最後にご紹介申し上げた、対処法をためし、もっときちんとやってみたいと考えられた方はストレッチをやられてはいかがでしょうか?

このブログでご紹介申し上げた《硬(かた)くなってしまうと骨盤を後ろに傾けたり倒したままの状態とするため、腰を猫背にさせつづけてしまう筋肉》を特定し、それら必要なものだけをしっかりと伸ばしただけで、お体の柔軟性が飛躍的にUPなさったお客さまも多くいらっしゃいます。

3週間前にこの記事の“その1”をUP(=公開)させていただいた7時間後に、お体を柔軟にする施療・指導をお受けいただいたお客さまのお話には驚きました。

すごく筋肉量がある方だったこともあり、わずか3つの筋肉を徹底的に伸ばしただけで、立った状態でお体を前に曲げたときの指先の位置が床から25cmぐらい離れていたのが、1cmていど、つまり無理すれば(?)床に付くレベルまで改善なさったのです。

「施療前まではあぐらをかくと(= 骨盤が後方へと倒れることで腰が曲がりすぎて重心が後方へと行き過ぎていたため)後ろに倒れてしまっていたのに、施療後には背筋を伸ばしたあぐらで長時間座り続けられるようになった」と喜んでいただくという非常に嬉しい経験をさせていただきました。

事前にあぐらがかけないという点に付いてはお聞きしていなかったため、とても驚いた次第です。

いろいろと試した後に、多くの質問を抱えて専門家に相談したり、お体のチェックを依頼するというのも良い考えだと思います。
  

もちろん、当院でもご用命をお受けいたしております。

当院のお客さまのほとんどはひどい腰痛か重度の肩こりからいろいろな問題が起きてしまっていらっしゃる方々ですが、股割り指導をご希望のお客さま以外にも、“他の人よりも硬い体をできるだけ早く軟らかくしたい”とご希望なさるケースもございます。

そして、今までのところという条件付きではございますが、「ご満足いただけている」と確信いたしております。

→ お問合せやお体のチェックや改善のお手伝いのご予約はこちらへ 

最後に、当院の施療の手順もかんたんに紹介させていただきます。
1.外からは見ることができない骨盤の中の関節の内部での骨の動きの改善を関節内部機能回復調整法を用いて行います。
2.上でお話した骨盤の前や後ろへの傾きの原因となっている場所のひとつひとつにはいくつもの筋肉がありますので、その中から硬(かた)くなってしまっている筋肉を探し出し、その筋肉たちだけを最適な種類のストレッチをつかって、元のやわらかい状態へと戻します。
3.必要ならば神経を活性化させて骨盤の動きを軽やかに、そして引っかかり無くすばやく動けるようにします。
4.その改善した状態をご自身でほんの少しのエクササイズかストレッチを習慣としてつづけていただけるようご指導申し上げます。

 ☆寝たきりや長期入院などにより筋肉がおちてしまっていらっしゃる方には、運動指導とストレッチの指導、そしてご自身で可能な神経を活性化させるエクササイズもご指導申し上げております。

→ お問合せやお体のチェックや改善のお手伝いのご予約はこちらへ
→ 座ったときに腰が曲がってしまう悪い姿勢の原因と直し方と対処法は?−その1”はこちらへ 

座ったときに腰が曲がってしまう悪い姿勢の原因と直し方と対処法は?−その1

先日、お客さまからおたずねが多い疑問とご依頼に類似したご質問をメールでいただきました。

本日のブログ記事は、この疑問にお答えするブログとなりますがお付き合いいただければと思います。

まずはいただいた、ご質問からご覧ください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あぐら腰曲がりアゴ出し.jpg

 『腰がときどき痛いのですが大したことはなさそうなので、テレビや雑誌を参考に自己流で腰を動かす体操で処理しています。
座ったとき腰が曲がってしまう姿勢の悪さが原因だと考え、まっすぐな姿勢を取ろうとしています。
本題ですが、あぐらでも良い姿勢は数分間しか維持できません。気が付くと猫背になっていて、腰が曲がったうちの祖母のように腰も背中も丸まってしまいます。
正しい座り方だと教えられた正座のばあいでもあぐらよりは少し長くもつていどです。
気が付いてみると、腰が曲がっています。
頑張って背筋を伸ばし続けるようにしているのですが、すぐに背中が疲れてしまい腰が後に曲がってしまいます。
背中の筋肉が足らないのでしょうか? どこが悪いのか気になります。
どうしたら背筋(せすじ)を伸ばして座り続けることができるようになれるのか教えてください』

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

“どこが悪いのか気になる”とのおたずねなので、その原因から考えてみましょう。

寝たきりの方やつうじょうの日常生活を送ることができないほど筋肉が落ちてしまっている方など特別なケースを除いてお話します。

“背中の筋肉が足らない”ということは、背中を猫背の状態、つまり後ろに曲がった状態から、逆に背中を反らすための筋肉が十分ではないということになります。

ですが、つうじょうの生活を送るだけの筋肉量があるばあいには、「背中を反らすための筋肉が足らないというよりも、背中を曲げてしまうような筋肉が強すぎる」ということが考えられます。

ひとことで言えば、体の前後の筋肉の力の入り具合がアンバランスだということになります。

寝たきりだったとか入院して長い間安静状態で動けなかったという方や高齢者で歩くことも少ないという方のばあいには、筋肉が硬くなっているだけではなく、筋肉が弱くもなってしまっているばあいが多いようです。

ですが、ふつうの日常生活を送っていらっしゃる方のばあいにはこの考え方はあてはまりません。

正座腰曲がりアゴ出し.jpg

動作をするための筋肉には十分な力があるのに、反対の動作をするための筋肉が硬くなっているということが前後の筋肉のアンバランスであるケースがほとんど。

ちょうど、ブレーキをかけたままで、頑張ってアクセルを踏み込みまくっているという感じが近いのではないでしょうか。

おたずねのケースでは、おなか側の筋肉が硬くなっている可能性も考えられます。

骨盤が後ろに倒れると腰が曲がった状態となります。そして背中も丸く、いわゆる猫背となってしまうのです。

その結果、首の骨も前に倒れるので、それを防ぐためにアゴが前に突き出て少し上がった状態となりまね。

ご質問いただいた方はこの状態を直そうと努力なさっているのではないかと思います。

正座重心後方無理矢理背筋伸ばし.jpg

“頑張って背筋を伸ばし続けるようにしているのですが、すぐに背中が疲れてしまい”ともコメントされているで、骨盤を後に倒したり、傾けたままで背筋を伸ばしつづけていらっしゃるの可能性が高そうです。

多少大げさに撮った写真ですが、これではキツイですね。

ちょっとだけ寄り道をして逆のケースから見ていきましょう。

ご質問のケースとは逆に骨盤が前に倒れていると、いわゆる“腰が反(そ)った”と呼ばれる状態になります。

映画で登場する外国人兵士の「気を付け!」をイメージしていただければわかるはず。

反りすぎた状態も腰が曲がった状態と同じで良くありません。

でも、いまだに「姿勢が良い」と言われている人を見ると骨盤が前に倒れすぎて、腰が反りすぎている方が多いですね。余談でしたが…

この“反(そ)り腰”の原因として一般的に言われるのが、骨盤を前に倒したり、傾けたりする3ヶ所にある筋肉たち。

《太ももの前側にあって膝を伸ばす筋肉》と《脚の付け根(≒コマネチライン)の奥にあって階段を上るときなどに脚を上に引き上げる筋肉》と《背中をまっすぐに伸ばす筋肉》だと言われています。

実際には例外もあるのですが、基本的な考え方をあてはめてみると、この3種類の筋肉をストレッチなどによりゆるめることができれば、“良すぎる姿勢”というか“反り腰”は解消が可能なはずですね。

すみません! なんだか本題に入る前に長々と説明をしすぎてしまったようですので、いったんここで中断させていただくことにいたします。

次回は、本題からのスタートとなります。またお付き合いいただけるのをお待ちいたしております。

→ “座ったときに腰が曲がってしまう悪い姿勢の原因と直し方と対処法は?−その2”はこちらへ
→ お問合せやお体のチェックや改善のお手伝いのご予約はこちらへ

脚を組むことや横座りやオバサン座り、なんでダメなの?−その3
 

おばさん座り前後比較横並べUP用.jpg

前回その2の “*”のところでご紹介申しあげたように、一般的に女性は脚の付け根を内側へと捻(ひね)るのは得意ですが、外側へと捻るのは苦手な方が多いのです。

おばさん座り(男)左右比較UP用.jpg

男性はその逆。脚の付け根を外側へは捻りやすいけれども、内側へは苦手という傾向が見受けられます。

そのような理由で、次に登場する、おばさん座り、トンビ座り、女の子座り、割座(わりざ)、ぺったんこ座りなど、多くの呼び名をもつ座り方はほとんどの男性が苦手としているのです。

この座り方、両脚の付け根をどうじに内側へとほぼ限界まで捻(ひね)ったうえ、その状態を体重をかけながらキープしつづけるのです。

無理はあたりまえですね!

骨盤の中にある女性特有の内臓に悪影響があるという説もありますが、ここでは関節への影響に限ってお話させていただきます。

この座り方をつづけていると、骨盤の中にある関節に強い力がかかるために、その関節の動きがにぶくなってしまう可能性があります。

 “お尻の骨の中にある、動きは小さいけれども、前後・上下・左右という3Dのどの方向へも滑らかに動かないといろいろな問題を引き起こしてしまう2つの関節”の動きのどれかを悪くしてしまうということなのです。

この2つの関節が注目されるようになってから20年以上は経ちましたが、この関節の動きの悪さこそが、腰痛をはじめとする痛みや多くの動作をできなくしている原因だといわれています。

もうひとつ大きな問題だと思われるのは、もともとは前後方向にしか動かない関節である曲げ伸ばし専用の膝(ひざ)の関節への影響。

スネやふくらはぎがある膝から下の部分は、内側へも外側へも捻ることはできません。

また、外側へも内側へも曲げることも不可能。

このポーズは、膝から下の部分を外側へと無理矢理捻(ひね)らせてしまうし、ひとによっては膝を外側へと曲げさせてしまうこともあるというのが問題なのです。

人によっては、この姿勢を取ろうとしただけで膝の内側が痛くなってしまいます。

膝を動かない方向へと動かそうという力が働く座り方ですから、考えてみれば当たり前かもしれません。

脚の付け根に問題はなかったとしても、この座り方はやめて欲しいと思います。

膝から下を無理に捻ったり横に曲げるという点から考えると、このことに気付かずに行っている動作があることをご存知でしょうか?

Kee-in Toe-out(男).jpg

それは、片脚で立って靴下をはくこと。昔はこれが若さの印(しるし)だなんて言われたことがありました。

高齢者の方々が得意気にやっていらっしゃいましたが、中には膝のお皿の真ん中とつま先が同じ縦のライン上になく、膝がつま先よりもずっと内側に入ってしまっている方も…

とくに筋肉が少なくなっている高齢者の方々はこの習慣(?)だけでも、膝をいためてしまう可能性は高いのです。

たとえ若くても、膝を曲げて腰を落としたときに膝がつま先よりも内側に入る傾向がある方は注意してください。

膝のお皿の真ん中がつま先の真上にあれば問題はありませんが、《爪先より膝が内側に入っている》のも、《爪先より膝が外側に出ている》のも、両方共に膝をこわす方向へと体重がかかるということをお伝えして今回の記事を終わらせていただきます。

→ “脚を組むことや横座りやオバサン座り、なんでダメなの?−その1”はこちらへ 

→ “脚を組むことや横座りやオバサン座り、なんでダメなの?−その2”はこちらへ

とくしゅな競技スポーツや運動や武道などをなさっていらっしゃる方以外は、なるべくお体を左右対称に保つように注意なさってください。

片方の肩だけにショルダーをかけたり、いつも同じ手でカバンやバッグをさげている。

同じ側でつい脚を組んでしまう。横座りしてしまう。

少しでも思い当たることがある方は、ご自身の全身を鏡やショーウィンドウなどに写して首の傾きや両肩の高さの違いや胴体の傾きや両脚への体重のかかりかたの違いなどをチェックする癖をつけてくださるようお願いいたします。

いつも体の片側ばかりを使っていると感じたら、正反対に体を使ってみることから始められてはいかがでしょうか?

お体に左右差があっても、その状態で問題なく生活なさっていらっしゃったり、プロのアスリートとして活躍なさっていらっしゃる方々はたくさんいらっしゃいます。

それほど、気に病む必要はありません。

でも、もしお体の片側ばかりケガをなさったり、こったり、だるくなったり、あるいは片側だけいくつかの動作がやりにくかったり、できなかったりというばあいには、専門家のチェックや施療をお受けいただくようおすすめいたします。

→ 施療のお問い合わせやご予約はこちらへ 

脚を組むことや横座りやオバサン座り、なんでダメなの?−その2

深い脚組絡め左右比較.jpg

脚をからみつけたように見える女性特有のこの組み方。

今回写真のモデルをお願いした女性がこのような脚の組み方をされたことを見たことはなかったのですが、写真撮影のためにお願いしたところ、何の問題も無く行ってくださいました。

筋肉も関節も男性よりずっとやわらかいので、このような脚の組み方が可能なのですね。

女性に見かけることが多い他の2つの姿勢もふだんから慣れていらっしゃるかのように自然に取っていただけたのでした。

今、これをお読みくださっている女性の皆さまは、「こんな姿勢を取ったくらいで、なぜそんなにびっくりするの?」と不思議に思っていらっしゃるかも知れませんね!? 

さて、モデルの女性ですが、お体にまったく問題はないし、左右アンバランスなスポーツや競技の経験もないとのこと。

ですから、ご本人は脚を組んでもカーペットに座っても、左右対称に、つまり左右逆にしても鏡に映したようにまったく同じようになると思っていらっしゃたようです。

結果はご覧のとおり。

平均レベルよりもずっと少ないとはいえ、やはりお体に左右のアンバランスは見つかりました。

横座り女座り.jpg

横座(よこずわ)りや女座(おんなずわ)りとよばれる座り方から見ていくことにしましょう。

長時間正座して脚がしびれ始めたとき、お尻のしたで痛くなったりしびれたりした両脚を横に出すとこの形になります。

無意識にこの座り方になってしまった経験をおもちの方もいらっしゃるのでは?

体の柔らかさが必要なため、男性でこの座り方をする方は少ないですね。とくしゅな職業の方々を除いては。

昔の女性はあぐらをかくことが苦手*な方が多かったり、女性があぐらをかくことが良い目で見られなかったためなのでしょうか?
*あぐらをかくためには、両脚の付け根の関節を外側へと目いっぱいひねる必要があります。そのため、内側へとひねることが得意で、外側へとひねるのが苦手な方が多い女性にはむずかしかったのかもしれません。
それに、着物生活ではいわゆる“内また”が常識ですから、脚の付け根を内側に捻(ひね)ってばかり。外側に捻ることは一生においても数えるほどしかなかったのかも知れません。

今でも、たたみやフローリングにカーペットで素足という生活では、正座に疲れた女性がこの座り方をなさるのをしばしば目にします。

昔は、正座に疲れるとこの座り方が定番だったはず。だから、女座りという呼び方もあるのでしょう。

横座り(男)左右比較UP用.jpg

男性の写真を見ていただくと分かるように、体が硬い人間にはとてもつらい座り方です。

片側に両脚をだすのですから、脚を出した側の骨盤が上がります。つまり、骨盤は反対側へと傾いてしまう。

骨盤の上につながっている背骨やその上に乗っている頭がまっすぐのままで斜めに傾くと体は反対側へ倒れてしまいます。

体が傾いたことにより反対側へと移動してしまう重心を何とかして両脚を出している側へと戻さなければならない。

頭も背骨も両脚を出した側へと移動するので、結果として背骨が反対側へと曲がってしまうのですね。

この歪(ゆが)が癖になってしまうと、反対側へと脚を出した逆方向の横座りはできなくなります。

立った状態で、誰かに背骨を後ろから指でたどってもらうと、横座りのときに曲がっていたのと同じ方向へと背骨が曲がっていることを指摘されるはず。

骨盤も同じ方向へと傾いているし、左右の肩の高さまで違ってしまっているのですから。

男性が横座りした写真ですが、まるでヤラセのような写真となってしまいました。これでも無理して力を入れることでこの姿勢を取ろうと頑張った結果。

体が硬いため、脚を出しているのと反対の側の体の横を無理に伸ばすには、脚を出している側に、それこそ無茶苦茶に強い力を入れないとこのポーズは取れません。

片側は異常に強い力を入れて引き付け、どうじに反対側は無理矢理(?)引っ張りつづけているというイメージそのもの。

脇腹を中心に脚を出した体のわきが攣(つ)る寸前でした。

でも、もっとずっと痛かったのが脚の付け根の関節のねじれというか捻(ひね)り。

出した側の脚の付け根は内側へとひねられ、反対側の脚は外側へ捻(ひね)られるのです。

この座り方は、脚の付け根と骨盤と腰の骨と胸の後ろの背骨から首の骨までの広い範囲に悪影響を与えるということがわかっていただけるはずです。

その3につづきます


→ “脚を組むことや横座りやオバサン座り、なんでダメなの?−その1”はこちらへ

→ お問い合わせや施療のご相談やご予約はこちらへ

脚を組むことや横座りやオバサン座り、なんでダメなの?−その1


脚を組むことは良くないとは昔から言われつづけてきたこと。

ずいぶん昔のことになりますが、電車の中で“脚を大きく組んで偉そうにすわっている態度のデカイ男性”を見かけることがありました。

脚を大きく組む習慣のない方にとっては、“常識のない馬鹿な男”とか、“近付かない方がよい危険人物”だという扱いだったようです。

実は私も、そのイキがった態度のデカイ連中のひとりに見られていたはず。

ふと気づいてみると、無意識のうちに大またを広げて右脚を上にのせて座っていることが多かったのですから。

この脚を大きく組むという癖ですが、ときどき腰に痛みを感じるようになってきた小学校の5年生ごろから始まったようでした。

生意気な子供だとまわりの大人たちから見られていたのでしょうね。

「腰に悪いから止めなさい!」となんども言われたあげくの話。

それから20年ほど経った26〜27年前から、組みたくなると反対側に組む。つまり、わざと組みにくい方で脚を組むくせを付けるよう努力しました。

2〜3ヶ月はかかりましたが、だんだんと大またを開いて脚を組む癖は消えていきました。

ちょうど同じころに始め、体をこわしながらも精神力のみで行った股割りですが、利き脚である右脚の開き具合が左脚よりも少なかったことをおぼえています。

これは、『脚を逆に組む癖(?)を付けてから徐々に脚を組みたくはなくなっていたことが、ズレていたお尻の骨の中にある関節や腰の骨や脚の付け根の関節の左右のアンバランスさの矯正(きょうせい)には余り役立たなかった』ということなのかも知れませんね。

お尻の骨というか、骨盤(こつばん)の傾き歪や(ひず)み、脚の付け根の関節の内側や外側へのひねり具合のアンバランス、腰の骨から首の骨まで背骨全体にひとつひとつは小さいとは言え、トータルではひじょうにおおきなズレが生じていたのでしょう。

大きな脚組み左右比較.jpg

今回の大きく脚を組んでいる写真を撮ってもらったときは、力を抜いてできるだけ自然に脚を組むことで私の体の左右差をお伝えするつもりでした。

でも、予想に反して(!?)左右のバランスはけっこう取れているようですね。

この写真は小さいし体の傾きを誇張して撮らなかったのでわかりにくいですが、良く見ると骨盤が傾き、背骨がそれにより片側へと軽く曲がることで体のバランスを取ってくれています。

片側へと重心がかたよってしまうと体がバランスをくずしてしまいます。それを防いでくれる必要悪(!?)が歪みやズレなのですね!

でも、このバランスを取るために生じた歪みやズレも体には別の問題を引き起こしていくのです。

もうひとつの大きな問題は脚を大きく開いて組んでいる点にあります。

これにより上に乗せている方の脚の付け根の関節は外に大きく開いているだけではなく、大きくねじれさせてもいるのです。

そしてこの“ねじれ”が色々と問題を生じさせるケースもあるし、姿勢の癖や座り方の癖って本当に怖いですね…

骨の配列がずれてそれが体全体での癖になると、その骨の位置を固定してくれている多くの筋肉も体の上下・左右・前後の3D方向でアンバランスな状態となってしまいます。

そして、その状態がもっとも自然で正しい認識されてしまう。

結果的に、無意識のうちにその姿勢を取るような決定的な体癖が付いてしまうと考えることもできるのです。

なるべく、片側にかたよった立ち方や座り方はさけて左右が同じようなバランスの取れた姿勢を心がけてみませんか!

電車内での深い脚組み絡め(左内転内旋骨盤、右内転外旋骨盤後傾例)23Oct2012.jpg

ところで、女性で見かけるのは男性には信じられないほど深く脚を組まれる方。昔も今もいらっしゃいますね。

上に組んだ脚を下の脚に足首までからみ付けてしまうポーズ。

次回は女性に特徴的な座り方を3種類、見ていくことにしましょう。

また、お付き合いいただければと思います。

その2につづきます)

→ お問合せやお体のチェックや改善のお手伝いのご予約はこちらへ
→ 座ったときに腰が曲がってしまう悪い姿勢の原因と直し方と対処法は?−その2”はこちらへ  

腰ってひねれるの?−2

“腰ってひねれるの?−1”のつづきになります)

 胸の後ろにある背骨の部分は胸椎(きょうつい)という名前ですが、この部分が左右に捻(ひね・ねじ)ることができる角度は、35度といわれています。

一方、腰椎(ようつい)と呼ばれる腰の骨の捻れる角度は5度しかありません。

腰を捻っていると思っていたのはじつはイメージだけで、実際には胸を捻っていたのですね!

腰の骨と胸の背中側の骨の形、というかつながり方はぜんぜん違っています。でも、背骨というくらいで、首の骨も胸の後ろの骨も腰の骨も全部つながっているのです。

だからこそ、捻るという動作が苦手な腰も捻っているように思えてしまうし、自然な捻りの動作(?)もできてしまうのですね。

ちなみに、首の骨はもっと捻ることができる角度は大きくて、45度から50度といわれています。

背骨全体だと85度から90度も捻ることができてしまう。

でも、不思議ですね… 90度と言ったら真横を向くことしかできないはずなのに。

立っていれば後ろを向ける人もいるくらいですから。

その理由は脚の付け根の関節である股関節(こかんせつ)にあるのです。

股関節を使えない状態でためしてみるとわかります。

イスに座ってお尻を動かさずに上半身を捻ってもせいぜい90度ていど。つまり真横までしか見ることはできないというわけなのです。

でも、立ち上がって股関節が動く状態にして体を捻ってみると、そうとう後ろまで見えますね!

話は、首の骨・胸の後ろの背骨・腰の骨をまとめて呼ぶ背骨から離れてしまいまいましたが、腰を捻るイメージで体を捻るとお尻の骨である骨盤が大きく動くことで腰を捻った気になれるし大きく捻れる原因は股関節にもあったのですね。

今回のお客さまのように背中に原因があって腰が頑張りすぎて痛くなる方もいらっしゃいます。

でも、脚の付け根、つまり股関節がケガや疲れにより動きが悪くなって捻りがむずかしくなり、それが苦手な腰に負担をかけすぎて腰痛を引き起こしてしまうケースもたくさんあるのです。

片側だけに向かって捻る動きが要求されるスポーツは多くあります。

テニスやバドミントンなどのラケット競技、ゴルフ、野球、ボーリングなどは分かりやすいですよね。

姿勢が良い方が多い剣道や剣術などでも、よく見てみると片側へと少し体を捻った状態で動きつづけています。

打撃系の空手やボクシングでも、組み技系の柔道などでも、ときどき左右をスイッチしたりはしますが、両側を同じ割合で使う方はいないといっても良いでしょう。

正しいフォームや姿勢で行なっても、やはり体の左右差、つまり歪(ひず)みは出てきてしまいます。そして、部分的な疲労が生じます。

腰だけではなく、全身に共通で、体の片側にケガや痛みが集中して困っていらっしゃる方。

一度ご自身のお体を前後左右からながめてチェックなさることをおすすめいたします。

そして、軽い疲れを感じている部分や硬(かた)くなってしまっている部分だけでも、ストレッチをなさる習慣をお持ちいただくようお願いいたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ちなみに、当院の施療では競技での実力が落ちてしまうケースもあるため、左右のバランスを取る骨格や筋肉の矯正(きょうせい)をせずに、痛みや不快感や動作不良を完全改善する施療もお受けしております。

当院のお客さまで的に命中させる競技をやっていらっしゃる方がいらっしゃいますが、その方にお聴きした話。

「以前腰痛と背中の痛みを他の整体で完全改善してもらったところ、その後2週間は的のまん中に寄らず、いつも同じ間隔で片側へとばかりズレるようになってしまった経験がある。だから、うまい整体は嫌いだ(!?)」とのこと。

この言葉、すべてが冗談ではないようです。

体と競技どちらかひとつを選ぶことはできないとお考えの方も多くいらっしゃいます。良い悪いは別にして、ケガや故障が治りきらぬまま、競技を続けられる方もいらっしゃるのですから。

お客さまのなかには、他にも趣味でゴルフをやられる方や元高校球児で現草野球のプレーヤー、そして武道修行者の方々などがいらっしゃいます。

多くのお客さまにたいして体の左右のアンバランスはそのままに、腰痛や股関節痛、首痛や酷い肩こりなどの完全改善のお手伝いをさせていただいております。

もしも続けている競技やスポーツのパフォーマンス性が低下することが心配で、整体などの施療を避けていらっしゃる方がいらっしゃいましたらご連絡をお待ち申し上げております。

お話合いにより、できる限りパフォーマンス性を落とさずに、痛みや動作時の支障を改善する形で施療をさせていただきます。

大げさに言わせていただければ、左右のアンバランスや歪(ひず)みを矯正(きょうせい)しなくとも、痛みや動作困難を完全改善することが可能なケースは多くあります。少なくとも、それらの問題を軽減して欲しいというご希望にはお応え申し上げ続けてまいりました。

困っていらっしゃる内容とご希望の内容を具体的に合わせてお問合せいただければ、当院の施療でご満足いただけるかどうか、やはり具体的にお答え申し上げられます。

→ お問合せやご予約はこちらへ 
→ 健康情報満載の当院院長のブログはこちらへ 
→“腰ってひねれるの?−1”はこちらへ

腰ってひねれるの?−1

先日、当院の施療をお受けいただいたお客さま。

“痛みは少なく日常生活だけならば精神力でじゅうぶんに我慢できるていど”とおっしゃる腰の痛みでご予約。

専門のお医者様の診断ではとくに問題はないはずの腰痛ではないとのこと。

コンスタントに行なっている数種類の運動はしばらく休み、気休めとも思ったが一応湿布はしつづけた。

でも、腰の片側のまん中あたりの痛みはつづいたまま。

「数年前に“ぎっくり腰で、どこでも良くならなかった数ヶ月にも及ぶ後遺症の痛み(ご本人談)”を1回で完全改善してくれた当院を思い出して」メールをくださったとのことでした。

見た目は、少し太り気味。でも、脂肪の下にはぶ厚い筋肉が隠されていて思い出しました。

1回で完全改善し、その後、再発防止のエクササイズを覚えたいと運動指導を1回お受けくださった方だったのです。

当院のいつもの施療手順にしたがい、まずは痛いとおっしゃる部分とその周辺部分のチェック。今回は腰の一ヶ所でしたので、骨盤の中のひとつの関節へと2種類、そして腰の骨にたいして2種類の関節内部機能回復調整法をおこなって、痛みは完全改善。

それだけで筋肉もやわらかくなってくれたので腰は終了。

つづけて最初のチェックで気になっていた、今回の腰痛の原因となったと考えられる部分の施療に入りました。

うつぶせに寝て触らせていただいたときに硬(かた)かった部分も、立ったまま動いていただいてのチェックで「つまった感じで圧迫感がある」とおっしゃった部分も同じ場所。

痛いとおっしゃっていた腰と同じ側の、でも腰ではなく胸の後ろあたりの背中の筋肉の盛り上がったところでした。

前回ご指導申し上げた腰の片側のストレッチをするとその時だけ痛みは消えたけれど、また半日も仕事(イスに座ったままでの、パソコン作業中心のデスクワーク)をしていると腰が痛くなったとのこと。

さすがに、腰に効く特殊で細かいストレッチも、胸の裏までには効きません。

背中の動きの悪さが解消できなかったので、もともとその背中の部分がある動作をしなければならなかったのにできなかったので、腰がその動きをしようとしたのです。

でも、腰はその動きが苦手だったので、負担がかかりすぎて痛くなってしまったというわけだったのです。

“ある動作”とは体を捻る(ひねる・ねじる)動作のこと。

「体を片側へと捻る動作をひんぱんにされませんか?」とすると驚いた表情に。

そのお答えには、こちらの方がもっとびっくりしてしまいました。

「ひじょうに捻る動作が多い中国拳法の流派の稽古をしています。それは、両側、どちらへも捻ります。でも、じつは長年居合いもやっているのですよ。もちろん、右手で刀を抜くので腰は左に、上半身は右に捻ります…」

動作チェックで想像した通りだったのです。

背中の部分に何らかの原因で小さな硬(かた)さができたのに、その状態で体を捻りつづけた。
最初は小さかった硬い部分が広がった。
ある位ていど大きくなると体を捻る動作が正しい形ではできなくなる。
腰が背中の部分の変わりに捻ろうとしてくれる。
でも、腰は捻るのが大の苦手。
可哀想に、背中を助けるために頑張った腰は痛くなってしまった。

こんな経緯をたどられたのではないでしょうか?

私も小さい頃から武道や格闘技、そして30を過ぎてからは日本武術の稽古をつづけてきました。剣や杖や棒などの武器術でなく、素手で行なう武術でもいわゆる《腰を切る》動作、腰を一気に捻る動作が求められることが多くあります。

右も左も同じ回数と同じ強さで捻るということは少なかったはず。やはり、利き腕側を使うことが大部分。

動作においては、腕だけではなく、現在では体幹(たいかん)と呼ばれることが多い胴体(どうたい)

そして体を捻るときにイメージとして一般的で効果があるとして使われるのが、“腰を切れ”とか“腰を捻れ”という教えですね。

イメージとしては正しいし、有益な教えです。“剣は手で抜くな。腰で抜け”という言葉は有名です。

でも、イメージとそのイメージのおかげで上手く動かせるようになる部分は別のところということもあるのです。

(まだまだ、続きそうなのでこの辺りでお休みをいただきます。つづきは、数週間以内に下記のリンクから飛べるようにいたします。しばらく、お待ちいただければと思います)

→“腰ってひねれるの?−2”につづく
→ お問合せやご予約はこちらへ→ 健康情報満載の当院院長のブログはこちらへ

左右の“脚の長さ”の違いについて−2(含 骨盤の歪みの簡単なチェック方法と危険な結果のご紹介


整体で脚の長さが違うと言われたとのことですから、座った状態でのチェックではなかったと思われます。

あお向けかうつぶせに寝た状態で、踝(くるぶし)か踵(かかと)、あるいはつま先の位置を左右で比較していただいたのではないでしょうか?

もっとも一般的なチェック方法ですね。

そのときに、両足の左右への倒れ方の違いもチェックされたのではないでしょうか?…というのは余談ですが…

現在では少なくなっているようですが、昔は「脚の長さ(?)が左右で大きく違っているから大変なことになる!」とお客様の危機感をあおるところが多くあったと記憶しております。

あくまでも、整体好きであちらこちらの治療院や施術院で体験を積み重ねた私個人の経験でのお話ですが、私は整体のセミプロとなってからも散々脅かされました。

小学校時代にはすでに「右が短足だ」などと、子供心にも、今考えると意味不明なうえに不愉快きわまりないことを言われた記憶があります。もっとも、そのときには腰が悪くなるとも言われましたが、いわゆる脊柱管狭窄症のひどい症状で右脚の部分的な麻痺まで生じて倒れるまで40年程度かかったことに。

まあ、予言としては外れたことには間違い無しでしょう。格闘技・武道・武術と体を使い過ぎるほど酷使していたのに40年間も腰はもったのですから…

さて、『足の長さが違っているから矯正しないと大変なことになる』というのは正しいのでしょうか?

少しだけ大げさな言い方をゆるしていただけるならば、「ヘルニアがあれば腰痛になる可能性がいくらか高まるかも知れない」というレベルの話だと考えていただいても問題無しと考えられるでしょう。

別の言い方をするならば、「脊柱管(せきちゅうかん:背骨の脊髄が通っているチューブ状の通り道)が狭窄(きょうさく:狭まって圧迫されている)と腰痛や間歇跛行(かんけつはこう:しばらく歩くと歩けなくなり、背中を曲げて少し休むとまた歩けるようになる)になったり、ひどい状態だと、排尿や排便がうまくいかなくなる可能性が高まるかも知れない」ということと同じなのです。

荒っぽい言い方にはなりますが。

ここで申し上げたいのは、「一般的に言われている脚の長さが左右で異なっていたとしても、腰痛や骨盤痛が出るか出ないかに付いては確かなことは言えない」ということなのです。

そして、脚の長さが左右で異なっている方の方が、全く同じ長さだという方よりもずっと多くいらっしゃるということ。

つまり、違っている方がふつうだとも言いきれるからなのです。

上記の話をまとめれば、「脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)や椎間板(ついかんばん)ヘルニアをお持ちの方でも、腰痛や骨盤痛、そして間歇跛行とは無縁の生活を送っていらっしゃるかたが多くいらっしゃる」ということと同じだと考えていただいて問題ないと思われます。

やはり、多少の誇張をおゆるしいただけるならば、「通常いわれる“脚の長さ”に左右差があっても、すぐに腰痛になる可能性が少しだけ高まるだけだ」と申し上げさせていただきます。

当院では現在は骨盤の骨の位置を使って左右の歪みの比較させていただいております。ですから、脚の長さのチェックはいたしておりません。

ちなみに、院長が長年行なっていたのは踝(くるぶし)の位置での比較でした。この方法は正確に行なえば十分に役に立ちます。

ですが、お体の状態の都合でどうしても横になれないというお客様のばあいには座った状態でどうしても骨盤のチェックを行なわなければならないため、イスやベッドのはじに座った状態で脚の長さをチェックして参考にさせていただくこともございます。

ここではマニアックにならないていどに当院の院長がかつて学び、実際に10年ほど前まで使い続けてきて、いまだに体で覚えこんでしまっている技法の原理をさらっとご紹介しておきますので、お近くの病院や治療院、そして施療院や整体院を選ばれる際の参考になさってください。

・お尻の左右を比較して硬(かた)くなっている側の筋肉を解(ほぐ)すことで上下や左右の骨盤の左右対称を改善する方法。
・骨盤の左右の前後のズレを硬い側は伸ばし、柔らかいというか力が無い側は力が入りやすいよう、いわゆる神経の通りを良くする。
・脚の付け根の関節をそれぞれの状態におうじて左右異なる方法で動かすことで骨盤と脚を結ぶ筋肉を元の状態に戻す。
・脚の付け根の関節に向かって骨盤の状態に合わせた角度で脚を一瞬で押し込むことで骨盤の前後のアンバランスを解消する。
・骨盤の中にある関節に強い衝撃を一瞬で与えることにより緊張や収縮を解消し、柔軟性(じゅうなんせい)を回復させることで本来の正しい位置に戻す。
・セミプロ整体師時代からの30年間の経験の中で、個人的にはいちばん効果があり、「時間もかからず、お客様へのお
体への負担も施療者の負担も最小限ですむ」と考えている、関節内部機能回復調整法。骨盤の上下のズレというよりも前後逆方向へと回転してしまっている部分を痛み無しで調整する手法

これら6つの技法はすべて異なる整体の流派やスタイルのものですが、中には多くの流派で共通となっているものや取り入れられているものもあります。

ご縁のあるプロの施療者の方々へはセミナーの中で機会があるたびにご紹介申し上げてまいりました。そして皆さまから当院の“なぜ効くか?”という考え方にご納得いただけたしだいです。

これらの、いわゆる骨盤の矯正や調整や歪み解消で、見た目では足の長さが変わったとか戻ったといわれているのです。

やはり交通事故などの大きなケガや手術などで脚じたいの長さが変わっていない限りは、「脚の長さの違いの主な原因は、骨盤の左右や前後のアンバランス・骨盤のズレ・変移・歪み・アンバランス等々と呼ばれるものにある」ということになるのではないでしょうか?

最後にだそくとなるかも知れませんが、軽い足の長さの違いは両脚の筋肉の硬(かた)さが大きく異なっているばあいにも見受けられることがあります。特殊なスポーツなどで片脚ばかりを酷使なさっている方に多いようです。

そのばあいには、硬くなっている方の脚の硬くなっている筋肉、とくにふとももの筋肉を思い付く限り多くの筋肉にたいるストレッチングすることで十分に伸ばすと左右の長さが同じ状態へと戻ることがあります。

スポーツで頑張っていらっしゃる方は、一度左右の脚の筋肉の硬さをチェックなさり左右での違いが大きい場合には、1週間ていど硬い方の脚だけセルフ・ストレッチングをなさってはいかがでしょうか?

もちろん、ここでは脚の長さが実際には違わなかったり、ほんの少しの違いなのに、大きく違っているように見せるという、現在では使われることが少なくなっているテクニック(?)については言及を避けました。

可能性はひじょうに低いとは思われますが、質問者様がもし不安でしたら、しっかりとした評判の治療・施術・施療をなさるところでもう一度足の長さのチェックなり、骨盤のチェックをお受けになられることをおすすめ申し上げます。

ご質問への回答はここで終了いたしますが、一言だけ重要なことを繰り返させてください。

「骨盤に歪(ひず・ゆが)みがあるからといって、全ての方が腰痛で倒れるということはありません。ヘルニアをお持ちでも、太っていらっしゃっても腰痛を感じられない方がいらっしゃるのと同じです。腰痛には、多くの要素が複合的に影響してまいります」から。

ですから、とくに腰痛もお尻の痛みも骨盤痛も感じていらっしゃらなければ、骨盤を前後や上下、そして左右で対称になるよう歪みを矯正・調整する必要はないと思います。

まして、アーチェリーやゴルフ・剣道・剣術を初めとする体の使い方がきわめて左右非対称のスポーツや武術・武道をなさっていらっしゃるからという理由だけで、痛みや不具合をお感じにならないのに、矯正や調整を受ける必要はないというのが当院の考え方です。

たとえば当院では、お話をおうかがいしてからの改善レベルをふくめてのご相談の後、お体が左右非対称のままで痛みだけ改善させていただくケースは多くございます。
上記のスポーツや棒手裏剣をやられていらっしゃる方にも骨盤の歪みが原因でお体が少し捻った状態が多く見られたように記憶いたしております。

でも、軽い腰痛でもひんぱんに出てきたり、あるいはいつも強く張った感じやだるい感じがし始めたらすぐに専門家の処置をお受けになるようおすすめいたします。このことだけはお忘れにならぬようお願い申し上げます。

→ 左右の“脚の長さ”の違いについて−1 はこちらへ  
 → 健康情報満載の火水流整体術院のブログ目次
→ お問合せはこちらへ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

前回と今回で、いわゆる脚の長さが違うということの意味と実際のお体の状態、そしてそれが骨盤の歪みを意味すること

また、骨盤の歪みが腰痛や骨盤痛の原因となる可能性を示唆(しさ)していることはあっても、すぐに直接的な原因とはなり得ないという主旨(しゅし)のお話をお伝えしてまいりました。

この記事をお読みになられて安心なさった方と、理屈はわかったが不安感がすこしだけ残ってしまった方がいらっしゃるのではないでしょうか?

脚の長さのことは気にしないで大丈夫だと思われた方にたいしては申し上げることはございません。疑問解消のお手伝いができて嬉しく思っております。

ですが、ふだんから少し腰や骨盤、あるいは脚の付け根や下半身に違和感を感じていらっしゃった方。

そして先週と今週のブログ記事を読んだせいで、「実際に自分は脚の長さの違いはヒドイ状態なのか? つまり、自分の骨盤の歪みはすぐにではなくとも、早めに処置した方が良いのか? あるいはしばらくの間はこのまま放っておいて大丈夫か?」と不安感が増してしまった方がいらっしゃるかも知れません。

不安感を煽(あお)る目的で記した記事ではないので、もしそう思われた方がいらっしゃるとしたら心から申し訳ないとお詫びもうしあげます。

言葉だけでのお詫びでは何の解決にもなりませんので、見た目の脚の長さにも影響してくるタイプの骨盤の歪みが有るか無いかをかんたんにチェックする方法をご説明申し上げます。

ご心配な方は、今すぐにでもお試しください。

1.その場で両足の幅を肩幅かそれより少しだけ狭くして、まっすぐに立ってみてください。
2.その状態から両脚は伸ばしたままで、上体の力を抜きながらゆっくりと体を前に倒してみましょう。
3.腰に手をあててもあてなくても構いませんので、今度は体を反らすように後ろへと倒してみましょう。

では、2と3のときにお体の状態がどうであったかチェックしてみることにしましょう。

2のときに、腰、またはお尻に痛みが走ったり、お尻からふとももの裏側に線のように長さのある痛みを感じたり、痺しび)れるような感じがあったら、できるだけ早く病院、治療院、施術院、施療院などで専門家のチェックや処置をお受けください。
ふとももの裏側やふくらはぎの筋肉だけが引っ張られて多少の痛みを感じたとしても今すぐにどうこうという問題はあり
ません。でも、先々その筋肉の硬(かた)さが進んでしまうと、腰痛につながる可能性もあります。

ご自身でその部分のストレッチングをおこなっていただくことをおすすめいたします。できるだけ、早急にストレッチングを開始していただけるとうれしく思います。

当院でもっとも重要視している、つまり危険であると考えるのは、3でのチェックの結果です。

 『骨盤と背骨の間、または腰の骨と骨の間に鋭い痛みが走る』、『骨盤の真ん中に縦に走っている骨が痛い』、『片方のお尻がすごく痛い』、『片方のふとももが痺(しび)れる』などが感じられたら当院でなくともかまいません。

できるだけ早く専門家のチェックと処置をお受けください。症状が急激に悪化していく可能性もあります。

おどかすつもりはありませんが、『後に反ることができない』、あるいは『後に反ることは反れるが、意識して行っているのではないのに両肩が同じように後に行かず、体を捻りながら後に反った状態となっている』という方も要注意です。

鋭い痛みを腰やお尻や骨盤に感じられる方と同じていど、骨盤の歪みが進みお体に影響を与えている可能性も捨て切れません。

そういう方は、ご家族の方に依頼して、腰やお尻を押してもらってください。きっと、筋肉がいつもカチカチに硬くなっているのがふつうの状態となってしまっている可能性が考えられます。

腰痛や骨盤痛やお尻の痛み、そして当院のもうひとつの専門である肩こりに関しても同じことが言えます。

常日頃からお体の状態の変化を感じられるようご自身のお体と対話を心がけ、小さい変化が生じたらそくざにご自身で処置なさる習慣を付けられるのがベストではないでしょうか?

→ お問合せはこちらへ 

左右の“脚の長さ”の違いについて−1

このブログ記事を書かせていただくきっかけとなったのは、以下のご質問をいただいたことでした。

“治療系の整体が好きで評判の良さそうなところへはけっこう行っている方だと思います。
「足の長さが違っているから矯正しないと大変なことになる」というようなことをなんどか言われ、その度に矯正してもらいました。
いつも違う場所でやってもらいましたが、少し気になっていることがあります。
一応、矯正してもらった時には、足の長さは揃っているようです。
でも、本当に足の長さが違っていることがあるのですか?
火水流整体術院でも足の長さの違いを治すことはできますか?
足の長さが違っていると腰痛になったり、他の問題が出るということは本当ですか?
足の長さの違いについていろいろと教えてもらいたいです。
お願いします。”

質問をいただいた直後に、直接メールでかんたんにお答えしました。でも、このご質問のことはその後ずっと気になっていました。

ご質問中、ひと言では片付けてしまうことができないいくつかの重要なポイントがふくまれていたからなのです。

今回と次回の2回に分けて、「一般的に“足の長さ”と呼ばれる“脚の長さ”の意味」、「本当の脚の長さの測り方」、「本当の脚の長さは同じなのに、一見すると脚の長さが左右で異なるのはなぜ?」、「脚の長さが違ってしまう原因は?」、「骨盤の歪(ひず)みは危険か?」、「火水流整体術院の骨盤の歪みにたいする考え方と実際の施療方法」といった問題点について、何点か思いつくままお話させていただこうと考えております。

前置きが長くなりましたが、本題に入らせていただきましょう。

ご質問中、“足の長さ”とおっしゃっていらっしゃるのはふとももの付け根からつま先までのことだと思われます。ですが、一般的な意味合いで申し上げると、“足”は足首から先の部分を、そして“脚”はふとももの付け根から足首までの長い範囲を意味します。このブログ記事の中では“脚(あし)の長さ”という言い方を使わせていただくことにします。

ところで、脚の長さはどのように測ってもらったのでしょうか?

脚の付け根の外側にあるグリグリとした出っ張った骨と同じ脚の足首の上にある外踝(そとくるぶし)との間の距離を巻尺やメジャーで測ってみてください。

左右の長さを測ったら2つの数字を比較してみましょう。同じはずです。

 もし違っていても、事故や手術で脚の骨が短くなってしまったり、人工関節と置き換えをしていない限り、原因のほとんどは測り方が不正確だったにすぎないはずです。

ふとももには、うえは骨盤にはまり、下は膝にまでとどく太い骨が1本あります。大腿骨(だいたいこつ)と呼ばれる骨ですね。

そして、膝から足首までの間には、スネの前の内側にある幅が広い骨とふくらはぎの外側からさわれる細めの骨の2本があります。

 このように測定したふとももと膝から足首までの骨の長さの合計が脚の長さと言われているものです。専門的には、足ではなく、脚の漢字が使われて、脚長(きゃくちょう)と呼ばれる脚じたいの長さの測り方になります。

これが本当の脚の長さと言っても良いのではないでしょうか?

この長さの測り方はかんたんにできますので、メジャーや巻尺が手元にあればご家族やお友だちの脚の長さを一度測ってみてはいかがでしょう?

 脚そのものの長さには、左脚と右脚の長さに差は無いということがおわかりになれるはずです。

「でも、ふつうの脚の長さのチェック方法では脚の長さは違っているのに変じゃないの????」と納得がいかない方がいらっしゃるかも知れませんね。

『脚の付け根から足首までの脚の長さじたいは長さが一緒』であるばあい、可能性として考えられるのは、その先か手前か真ん中の部分の問題や関節のズレということになります。

その先というのは足首から先の問題ということになりますが、足首の関節が開いて伸びているというのは考えにくいので、足首からつま先までの部分である足じたいが左右で大きさが違うとご理解ください。

 もし、事故や手術で大きさが変わってしまったということがない限りは、かかとの部分、あるいは足全体がムクんではいませんか? 

まん中というのは、膝の関節の間が広がったりせばまったりということ。このばあいは、脚じたいの長さをくらべてわかるはずですからここでは無関係ですね。

そして、当院の経験からいっても、また昔から整体の世界で言われ続けてきている『脚の長さの違いの原因』をその伝統的ないくつかの矯正方法から探ってみても、脚の長さが違って見えるいちばん多い原因は「骨盤の左右や上下や前後のアンバランス・ズレ・変移・歪(ひず)み等々と呼ばれているもの」なのです。

問題はそれらが組み合わさって3D(スリーディー)というか縦・横・前後の3つの方向でのバランスのくずれが組み合わさっているので複雑な歪みであるような感じを受けてしまうのです。

その中でも当院のお客様の中でいちばん多くいらっしゃるのが、骨盤の左右の骨が片方は前に、もう一方は後方に少し回ってしまっているケース。そして、その状態が硬くなった筋肉によってしっかりと固定されてしまっている…

このばあいも、脚じたいの長さは左右で同じでも、見た目の脚の長さは大きく違ってしまう。骨盤の見た目の高さは左右で同じなのに、脚の長さには大きな差が生じているのです。

→“脚の長さ”の違いについて−2 (含 骨盤の歪みの簡単なチェック方法と危険な結果のご紹介)はこちらへ
→ 健康情報満載の火水流整体術院のブログ目次はこちらへ
→ お問合せはこちらへ

肩こりの原因も様々−首の動きと鎖骨や肋骨との関係


当院は《腰痛・肩こり専門》とうたっているためでしょう。

ザックリというか、ひとことでくくってしまうと、ご連絡をいただくお客さまの大多数の方々が腰痛と肩こり。

当たり前といえば、当たり前ですが…

でもよく考えてみると、《腰痛》という言葉も《肩こり》も、これだけでは抽象的すぎますね。どんな症状がどの部分に出ているのか、ひと言でいえば、具体的にどのような問題でお困りかはわかりかねるのです。

腰痛にも、そして肩こりにもさまざまな原因や症状があり、そのひとつひとつによって、当院における対処方法や施療方法、そしてその後のご自身で行なっていただく、簡単な体操やストレッチングで伸ばすべき筋肉や、特殊な、でもシンプルな体操やエクササイズでトレーニングしていただく部位はちがってきます。

そのような理由から、当院の施療やセミナーでは腰痛の方という代りに『骨盤帯(こつばんたい)と呼ばれる、腰や骨盤や脚の付け根の関節など腰から脚の付け根までの範囲の問題でお困りの方』。あるいは、『腰痛や骨盤痛やお尻の痛みや股関節痛、そして坐骨神経痛と呼ばれる症状でお困りの皆さま』といった細かすぎる説明を付けさせていただいているのです。

どうように、肩こりのお客さまというばあいには、『左右にある2つの肩甲骨の間の部分をふくめた背中の上1/3から首全体までの間の部分と首の付け根から肩先までのこりや痛みでお悩みのお客さま』などといった言葉を付け加えております。

以前UPさせていただいた“肩こりとは?−スペイン語記事からの翻訳を含む”でも申し上げましたが、腰痛だけではなく、肩こりの原因も様々なのです。ほんとうに有りすぎるくらいたくさんあると言えましょう。

このホームページの中のいくつかの記事のでは、肩こりを生じさせるいろいろな原因に付いて述べてまいりましたが、“今回は数少ない、きわめて特殊なケースと思われがちなのに、実はひんぱんにある肩こり大きな原因のひとつ”に付いてご紹介申し上げます。

少し大げさに言わせていただけるならば、「首を中心とした肩こりや首の問題をおもちの方ならば、ほとんど全ての方がかかえていらっしゃる原因」ともいえましょう。

もちろん、そのていどやお悩みの深刻さのレベルにおいても大きな差はありますが、本当に肩こりでお悩みの方々のだいぶぶんが持ち合わせていらっしゃる問題なのです。

とくに、首こり・鋭い痛み・動きの悪さと動く範囲のせまさ・にぶい痛みなどの、ひと口に首の問題だと片付けられてしまう症状。頭が重いとかひんぱんに頭痛を感じている。頭がぼおっとしていることが多い。そして、それらの症状から肩甲骨の動きが悪くなって、肩こりにもなったような気がするとおっしゃる方々にとくに多いのが、体の背中側ではなく体の前にある小さな2つの関節なのです。

全く無関係に思えてしまう関節なのです。

ところで、現代女性の大きな魅力のひとつにデコルテからのぞく鎖骨(さこつ)の存在がありますよね。

鎖骨とは首の下を横に走っている骨で左右に1本づつあります。じつはこの骨が背中側の肩甲骨と体の前側の胸の真ん中を縦に走っている幅のある胸骨(きょうこつ)を結んでいるのです。ですからこの骨がなかったら体の前と後ろのつながりはなくなってしまうのです。

また、高校生のとき柔道の練習で右の鎖骨を骨折したことがありますが、その瞬間から右腕が上がらなくなったり、胸の右側部分に空気がじゅうぶんに入らなくなってしまったのを今でもはっきりとおぼえています。

胸の真ん中にある胸骨(きょうこつ)と鎖骨の体の中心側の端(はじ)とでできている関節があります。胸骨と鎖骨による関節なので、両方の名前を取って、胸鎖関節(きょうさかんせつ)と呼ばれています。

もうひとつは肩先に近いところにありますが、鎖骨の外側の端と背中の後にある肩甲骨が肩先までまわってきている部分との間でできている関節。これは肩先のところにある肩峰(けんぽう)と呼ばれる部分と鎖骨による関節ということで肩鎖関節(けんさかんせつ)という名前が付けられているのです。

分かりやすい例として、初回特別コースのお客さまに多い“背中の上の部分である、肩甲骨と背骨の間や首の付け根から肩先までの張り・痛み・こりが当院の施療でそくざに改善されたにもかかわらず首こりと首の疲労感やダルさが残っているケース”初回標準コース1回で“悩みのタネだった肩こりは改善したのに、その数日後から首が重く感じられたり、疲労感を感じることが多くなった”という方々のほとんどに共通する施療の流れにそってご紹介申し上げます。

あくまでも一例にすぎませんし、かんたんすぎるご紹介ですが、だいたいのイメージはつかんでいただけるのではないでしょうか。

首にたいする関節内部機能回復調整法により、外側からは見ることができない関節内部で起きる首の7つの骨の間の動きを改善します。首を前に曲げたり、後に倒したり、横に倒したり、横向きになるときに痛みを感じたり動きが悪いところをこまかく特定して、その動きに必要な関節内部の骨の動きを改善するのです。

つづけて、数種類のストレッチングの組み合わせにより、外側から見ることができる関節の動きも改善しますし、筋肉が硬(かた)くなったために生じた様々な症状もこれにより改善されるのです。

ところが、首そのものは関節の内部でも外部でも改善しているのに首の動きが完全改善しなかったり、首にまだ嫌な感じが残っているばあいに役立つのが今回のテーマとなる2つの関節なのです。

理由はかんたんです。一見関係なさそうに思えますが、解剖学的にも多くのお客様方に施療による改善をご提供申し上げてきた経験から申し上げても、胸の骨と鎖骨でできている内側の関節も、肩先の近くで後からまわってきている肩甲骨と鎖骨のもう一方の端でできている外側にある関節も、首が動くたびに動くのです。

別の言い方をするならば、「動かなければならない」のです!

もっと正確にいえば、この2つの関節の内部では、首が動くたびにいくつかの組み合わせによって骨同士が違った方向に向かって動かなければならないのです。そして、左右でも違いますし、4種類の大きな動きごとにも骨の動く方向のコンビネーションは違ってくるうえ、無関係そうに思える反対側のふたつの関節もやはり異なるコンビネーションにより動いているのです。

『本来、正しい方向へと正しい距離、まあ数ミリですが、で動くのが正常な状態の関節が何らかの理由で動かなくなり、そのうえその不自然な状態が硬(かた)くなってしまった、筋肉などによってしっかりと固定されてしまっている状態』が首の動きの不調や首の痛み、そしてその副産物として生じた肩甲骨の動きの悪さによって引き起こされた肩こりの原因であるとしましょう。

もし、それが原因であるならば、その関節の動きを改善すれば、首まわりに感じていらっしゃった問題点は改善するのです。

ほとんどのお客様がこのようなご説明を施療前にお聴きになると、不思議なお顔をなされます。でも、いつも通りに「信じないでくださいね。プラセーボはまだ早いですから!」というお決まりのフレーズにつづいて施療申し上げます。

すると首の不調が一気に改善なさることがほとんどです。そのうえ、「ゆっくりと深呼吸をしてみましょう」と「片腕づつ上にあげてみましょう。どうですか?」とおたずねすると皆さまひじょうに驚かれます。

というのも、事前に呼吸のことも、腕をあげるときに役立つとは、ひとことも申し上げてはないからです。つまり、プラセーボや暗示にかけられたのではないことが十分にご存知だからなのです。

せっかくですので、「このふたつの関節の内部における動きの悪さのていどが、首の動きの悪さや不調、そして腕の付け根にある肩の関節の動きや息を吸ったり吐いたりするときにふくらんだりしぼんだりする胸郭(きょうかく)、あるいは肋骨の動きにも大きな影響をあたえている」ことも覚えておいていただけたらと思います。

ちなみに、「病院で肺の機能は循環器の機能の検査をしても問題はないのに、少し息苦しさを感じる」。あるいは、「深呼吸で思い切り息を吸い込んでも息が奥深くまで入ってこない」という方々にも、この鎖骨と胸の骨でできている関節の動きを改善することとその下にある数ヶ所の胸の骨と肋骨で作られている関節の動きを肺がふくらむ方向へと動きを改善することで、一気に呼吸が楽になるというケースは多くあります。

体の他の部分の動きにかんしても同じ。関節内部機能回復調整法は、数秒から長くても数十秒で終了するため、長年気になっていたり悩んでいらっしゃった問題点が一瞬で改善されたとお感じになられるお客さまがほとんどです。

でも、その改善した状態を維持するためにはあるていどの期間、ご自身で当院処方のかんたんでシンプルなストレッチングやエクササイズのプログラムを毎日10分間ていどは行なっていただくことになります。

すでに、少し前の方で申し上げましたが、『せっかく関節内部の目に見えない骨が動きやすくなっても、外側にある筋肉が硬くなってしまうと困ります。じょじょに関節の内部での骨の動く範囲をせばめてしまうだけではなく、コルセットのようにその良くない状態を維持させてしまうことになるから』なのです。

「いろいろなスタイルの治療・施術・施療を病院や治療院や施療院でお試しになられたのに、効果が実感できなかった」
「いったんは良くなったが、また元の状態に戻ってしまった」
「何度も何度も、通い続けるのはキツイ」
「あるていどまでは改善したが、気になる点が残っている」
「やってもらうだけではなく、自分でもできることはやりたい」
など
とお考えの方々は一度当院の施療をお試しください。

この記事をお読みくださった皆さまに申し上げたいことがあります。

指導無しではむずかしいかもしれませんが、これをきっかけにして、鎖骨の動きを意識した動作をおこなっていただくことをおすすめもうしあげます。

具体的には、胸の骨のところの関節での鎖骨の内側の端(はじ)の動きと肩先側の鎖骨の外側の端の動きをイメージしていただきたいのです。

例えば、呼吸をするときや腕を上げたり、横に開いたり、そして首を前に倒したり、後に反らすときにも、鎖骨の端が動くのを意識しながら動作して欲しいということ。

慣れてきたら、肋骨の胸の骨と接している部分の動きも考えながら腕を上げたり、深呼吸をすると楽に呼吸ができるようになってくるはずです。

→ お問合せはこちらへ   
→ 健康情報満載のブログの目次はこちらへ 
→ 健康のために役立てていただける“お役立ち情報”はこちらへ 
→“手術後に生じた肩こり、首こり、頭痛、腕の動きの悪さの改善の具体的な手法は?”はこちらへ 
→“肩甲骨の内側のコリが原因で生じる肩こり、首のこりと痛み、そして頭痛”はこちらへ 

あわやぎっくり腰(!?)

少し落ち着いてきた今年の夏。これは1週間ほど前に、猛暑日の連続後の突然最低気温が35℃を少しきった日のことでした。

朝目を覚ますと、タオルケットをかけずに横たわっており、体が冷え切っている。

それだけならまだしも、火水流整体術院のサイトを開設してからときどき痛さを感じることがある左の腰とお尻の斜め後ろで上の方ににぶい痛みが…

時間にして30秒ほどでしょうか? 2回ほど大きく腹式呼吸をして、当院では物理的な意味で内観と呼んでいる『問題の部分を脱力し、神経をとぎすませて問題の部分の状態を深く感じる方法』をつかって、腰とお尻の問題ヶ所の状態を意識して感じてみました。

腰とお尻の2つの問題については、お尻の左斜め後ろで上の方の1カ所が硬くなっていてそこから鈍痛が出ていることが原因であるとはっきり感じられたのです。

こうなってしまったきっかけとして頭に浮かんだのは、

 ・ここ2日間入浴せずにシャワーだけだったこと。

 ・あぐらをかいた、腰を曲げた状態でのパソコン作業が連続で最低でも6〜7時間。それも6日間連続で。

 ・不注意で左足裏を切ってしまい、傷は完治しているのに、日々の最低でも7,000歩から8,000歩は歩くウォーキングではそこをかばって歩いている。

・今年の夏も暑く、エアコンを切るのは外出時のみ。寝ている間ももちろん27℃設定でつけっぱなし。

・扇風機は弱にして首を振っているとはいえ、これも一晩中付けっ放しでほぼ10秒間で3〜4秒間直接寝ている体にあたっている。

・左腰部がだるくなっても、連続的な痛みが出ないのでここ1ヶ月間まったく腰のセルフケア(かんたんな体操やストレッチング)をしていなかった。

などなどでした。

落ち着いて考えてみれば、それいがいにもこうなった理由はたくさんありそうです。

「自炊しているので台所で食事の仕度をしたり食器を洗うときに、お客様にお伝えしている方法とは異なる腰に負担がかかる姿勢を連続して取り続けている」。

「灼熱地獄とも言えるウォーキングでの外出から帰宅するやいなや、短パンひとつに着替えて冷蔵庫から水を出して多量に飲み、すぐにエアコンを入れ扇風機も強で回して汗がひくまで涼(正確には、冷?)を取っている」

というようなことも。

夕方と夜にご予約が集中している日だったので、その日も午前中は時間の余裕がありました。

さっそく、お体の硬いお客様にお奨めしているテニスボールくらいの大きさのとても硬いボールをお尻の3ヶ所に入れて体重をかけて圧迫を続けます。

あお向けと横向きの2つの体勢で1分間は動かずにじっと我慢。ご指導させていただいている経験と自身の体験から、体重のかけ方は『最初は少し痛くても、そのうちに痛みが消えてボールが体の内側に少し入ってくる感じ』を受ける強さでおこないました。

ボールの筋肉にたいする角度はそのポイント、ポイントでもっとも良い方向へと力が浸透する角度を探しながらです。

実際にはダイレクトストレッチングの力の加え方や角度に似通った方向でやりたかったのですが、自分自身では無理なことが多いので、それぞれのポイントでできる限りの手法を試行錯誤。

その代わりというわけではないのですが、筋肉の効果的なポイントを圧迫したままで、その筋肉が伸びたり、縮んだりするように脚の付け根や腰の骨の関節、そして腰痛の副産物として生じていた肩こりように肩甲骨や首の骨や胸の骨の関節を動かしました。

ですから、ダイレクトストレッチングの要素を少し加えた、コンプレッションストレッチングといったところだったと言えるかも知れませんね。

→ ダイレクトストレッチングとコンプレッションストレッチングはこちらへ

上でお尻は3ヶ所と申し上げましたが、筋肉としては3つの筋肉をねらい、腰の部分でも3つの筋肉を圧迫して刺激を与えることでゆるめました。でも、腰のばあいはピンポイントではなく、1つ1つの筋肉が長いので、1つの筋肉にたいして数ヶ所づつ圧し続けたしだいです。

時間的には15分ほどでじゅうぶんすぎるほどなのに、途中でつい気持ちよくなってしまったためうとうとしながらでの実施。

でも、ふと気付くと30分以上も経っていました。これは危険ですね。反省点です。

その後で10分程度でも腰のかんたんな体操やエクササイズをすれば良かったのですが、完全に良くなったので何もせずにボールをつかった押圧(おうあつ)だけで終了してしまいました。

そのおかげで、翌朝目覚めると、お尻の左側と腰の左側の問題点は両方共に完全改善してくれていました。

でも、小さい頃から(!?)いつも悪くしていたし、前職を離れ、整体に専念するきっかけとなった腰とお尻の右側に軽い痛みと強めの張りが出てしまいました。

理由はやはりエアコンと扇風機。そして、前日の左腰と左のお尻が変調をきたしたのときに対処した筋肉は左だけで、少しだけ不調を感じた右側にはいっさい対処していなかったからです。

腰のエクササイズや簡易体操の中には左右を刺激し、筋肉の張りを解消し、関節の動きを改善するものがあるのでそれを前日に行なっていればじゅうぶんに防ぐことができたはずだったのです。

というわけで、翌朝も10分程度ですがボールのお世話になりました。そして、翌朝が怖いので(?)軽い腰痛のお客様にご指導申し上げている体操も10分ぐらいですが真面目に実施しました。

おかげでそのまた翌朝には、両側共に、小さな問題もなく起床することができたというわけです。

文字で記すとかんたん。テニスボールの大きさでもう少し硬いボールで筋肉を押すだけなのですが、腰の部分や背中の部分には肋骨があります。これは角度によってはたちまち折れてしまうという難点をもっているのです。

また、お尻の強い骨、つまり骨盤であっても強すぎる刺激を連続で与えるといためてしまう可能性が高いということも忘れてはいけませんね。

じっさいに、ボールでの筋肉の圧迫を試されるときには、工事現場の標識ではありませんが、“安全第一!”を忘れずにおこなってくださいね!

→ 肩こり改善にやくだつボールをつかった押圧(おうあつ)法はこちらへ


このボールをもちいた押圧法は硬(かた)くなりすぎてしまったり、本人がきづかないうちに無意識に体に力を入れてしまうよう

になっていらっしゃる方々には効果が少ないという欠点もございます。

そのような方は、当院の施療をお受けいただくことをおすすめ申し上げます。

そして実際に筋肉の緊張やアンバランスが改善され、力が筋肉の奥まで届くという感覚を体感していただけるようになることが先決です。

その感覚がなく、そのうえ無意識のうちに体の特定の部分やほぼ体全体に不必要な力を入れることが癖となっていらっしゃると、どんな施療や施術を受けても改善はむずかしいということを覚えておいてください。

→ お問合せはこちらへ   

また、テニスボールやより硬(かた)いボールを背中やお尻、そして背骨のわきなどにあてて効果的に体をゆるめるためのセミナーの開催を秋以降に予定しております。

一般の皆さま方を対象に、体の骨の位置の目安になるポイントやぜったい押してはならない危険なポイントや角度など必要な事柄も、かんたんに覚えていただける触診(しょくしん)の基本も加えての開催となります。

ボールをつかった、安全、かつ効果的なお体のセルフケアにご興味をもたれた方は事前にメールでご連絡いただければ、開催時には当院よりご連絡を申し上げます。

→ お問合せはこちらへ

肩こりとは?−スペイン語記事からの翻訳を含む

以下は、以前UPしたスペイン語の記事“¿Qué es Katakori?”の拙意訳です。

スペイン語の技術通訳者だった前職時代に多くのスペインや中南米の多くの国々のお客さまたちと話すとき苦労したのが、肩こりの概念でした。

説明の仕方が悪かったり、“肩こり”という言葉を文字通りに訳すと100%通じません。でも、実際にいわゆる“肩こりの肩(!?)”を触らせていただき、それを施療により柔らかくしたり、関節内部の見えない動きや、外から見える関節の動きをなめらかにすると、95%以上の方々が「楽になった」と感動してくださいました。

「肩こりという概念は存在しなくとも、肩こり自体は海外にも存在している」ということなのです。

もっとも、最近では「外国人には肩こりはない。日本人の骨格や生活様式に起因する独自のものである」という言葉は耳にすることが少なくなってきましが…

 外国人のお友だちや知人がいらっしゃる方は、ぜひとも参考にしていただけるのではないでしょうか?

また、この記事がご自身の肩こりはどの部分が原因なのか特定するお手伝いができればとも思います。
その部位の動きを良くするエクササイズやストレッチングをしていただければ、改善が見込まれるはずですから。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

“肩こり”とは、諸説はあるが、今から1世紀ほど昔に《我輩は猫である》で有名な日本人小説家、夏目漱石によって作られたことばであるといわれている。

その意味するところは、日本語の肩ということばの狭義の意味よりもはるかに広い範囲に生じる症状を意味するのである。

矛盾しているように感じられるかもしれないが、ここ日本において肩こりという言葉には、実際の“肩”の問題はふくまれてはいない。

肩こりということばは、おもに背中の上部と首に生じるピリッとした筋肉痛、硬化、痛み、疲労感、だるさやこの種の異なる症状をふくんでいる。

スペイン語サイト用ZonasdeKatakori.jpg

しかし、より正確さを期するならば、肩こりとは3つの部分に現れるこれらの症状と言うことができるであろう。

それは、

 ・首の後ろ側の部分
・首の付け根から肩先までの部分
・肩甲骨から背骨までの部分

註 後の2つの部位については、左右片側だけのばあいもあるし、どうじに両側に問題が生じるばあいもあり得る。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この記事で再確認いただけたと思われますが、腰痛ほどではありませんが、“肩こり”ということばも多くの症状をひとくくりにまとめたことばです。

当院の施療でこまかく動作チェックやテストをおこなうと、ここで申し上げた3つの部分の中のさらにどこが問題であるか分かってきます。

ひじょうに狭い部分で1つの筋肉の1つの小さい部分が問題であることもあれば、広い部分の疲労蓄積や筋肉が硬くなってしまっていることもあります。

また、首や胸の背骨のひとつひとつの動きや肩甲骨の6つの基本的な動きのうち1つが悪かったりするケースも。

場合によっては、背中の後にある肩甲骨とつながっている体の前にある骨の動き、それも外側からは見えにくい動きが悪くなっていることが原因であるばあいが多くあるのです。

そのため、深呼吸をしても胸に十分に空気が入ってこないような、少しだけ息苦しい状態がいつも続いているような気がしたりするケースもしばしば耳にいたします。

当院でも以下の2つのページでいくつかの肩こり改善エクササイズをご紹介申し上げておりますしご好評もたまわっております。

→ 軽い肩こり解消法 
→ 頑固な肩こり解消法:陸上水泳(?)のお薦め 

 ですが、様々なタイプの体操も試したし、運動も行なった、治療・施術・施療も受けたが肩こりや、それに伴なう息苦しさや胸の動きが改善されないという皆さま。

当院の施療も再発防止方法の指導も、全てお客さまおひとりおひとりの原因と症状に合わせた根本解決を目指す、個別の手法やプログラムです。

たかが肩こりとあきらめたり、我慢しつづける前に、ぜひとも火水流整体術院の施療をお試しください。

→ お問合せはこちらへ 

今回は腰痛や肩こりというテーマとは異なりますが、ここのところ偶然にも数人のお客さまにお伝えした簡単な“足腰の鍛(きた)え方”をご紹介いたします。

最後に注意点を記してありますので、お試しいただけるばあいには、一度最後までお読みいただいてからくお願い申しあげます。

通常はお尻から下の足先までの部分、つまり殿部(でんぶ:お尻)と脚(あし)を強くすることを、足腰を鍛えると呼ばれるケースが多いようです。

腰痛で当院の施療を受けられる50歳代から60歳代の男性で年配のお客さま方は、1日1万歩以上は歩いていらっしゃった方、フィットネスクラブの会員だった方、元スポーツや武道を長年続けられていた方など、腰痛で苦しまれる前までは体力に自信をお持ちだった方が多くいらっしゃいます。

皆さま、腰痛さえ改善してしまえば、体力は腰痛以前のものへと戻ると無意識のうちにお考えになっていらっしゃるようです。

そのせいでしょうか? 実際に動き始めてみるとご自身の体力の衰えの大きさにショックをお受けになられるようですね。

足腰を鍛えるということばから、皆さまが思い浮かべられるのは、椅子に座って膝から下をふとももと一直線になるように脚を伸ばす運動。

テレビで高齢者向けに紹介されたり、健康雑誌などの記事での紹介の影響からでしょう。

ところがこの運動、かんたんにできてしまう。では、足首にウエイト、おもりを付けようと考えてもどうやって重りを足首にくくり付けたらよいかお分かりにならない。と言って、わざわざ買うのもめんどう。この運動から始められた方はいらっしゃいませんでした。

そして、次に思い付かれるのがウエイトトレーニングでビッグスリー(Big 3)のひとつに数えられているスクワット。

 試しに数日間やってみても、
「確かにキツイし、途中まで腰を落とすハーフスクワットでも効果は期待できそうだ。でも、正しい姿勢でできているか自信がない。昔、たしか膝がつま先より先に出たら危険だとか腰を曲げてやると腰痛になるとか言われた記憶がある。また腰痛が再発しても困ってしまうな。火水流整体術院に相談してみるか?」
と考えたとたんに一時保留というなの中止となってしまう。

効果はふつうのスクワットほどではないけれど、イスに座った状態から立ち上がる、スクワットのかんたんバージョンはをご存知だったとしても、「しかし、うちはたたみの部屋が中心だから、ちょうど手ごろな高さのイスがない。ソファーじゃ低すぎるよね…」

正直申し上げると、「どれもあまり気が向かないから…」というのが正直なところではないでしょうか?

失礼を承知で言わせていただければ、「腰痛になる前だったら、同世代の人間よりも体力はあった。その私が今さらね… でもスクワットはむずかし過ぎるからやることが見つからない」ということのようです。あくまでも、推測させていただくとですが。

そういう方々に「つま先からお尻までを強くするのに良い運動があります。片足で立つのがお奨(すす)めです」と申しあげますと、皆さまけげんな顔をなされます。

「目をつぶって片足で立つって、バランス訓練ですか? やはり、私の年になると… そうか筋肉ではなくて神経の強化か!」と誤解される方が多いのもいつもいただく反応のおひとつです。

「目はつぶらずに、でも両腕を横に広げずに、片足で立ってみてください。どうですか? かんたんですよね?」

これに続けて、行なっていただくのが、おもに次の動作です。

・膝の力を抜いた状態で、つまりふくらはぎが床に向かって垂直に落ちている状態で、ふとももを床と平行まで上げる。
・体を少し立って体を支えている方の足に傾けながら、ゆっくりと伸ばした状態の反対の脚を前後に振る。脚の付け根の関節である股関節(こかんせつ)を動かす意識で行う。
・伸ばしている反対の脚を外側に振り上げる。そして、戻すときに立って体を支えている脚の前を交差するように振って動かす。これも股関節を意識して。
・外側に振り上げた脚を戻すときに体を支えている脚の後側から交差させるように振って動かす。
・振っていた方の脚をできるだけ大きく動かしながら、『いろはにほへと・・・』や『あいうえお かきくけこ…』を空中に書く。
等々です。でもいろいろと試していると、まだまだバリエーションが浮かんでくるようです。そしてどんどんキツクなるとの感想をいただいております。

気が付くと、脚だけではなく、お尻の下の方から、上の横の方まで痛くなってきているはずです。

じつはこの運動は腰痛の再発防止にもすごく役立ってくれるものなのです。ですから、腰痛をお持ちでない方か腰痛を完全改善なさった方だけお試しくださるようお願い申しあげます。

 もし試されたときに腰が痛くなったり、骨盤に痛みを感じるようになったり、あるいは腰痛が起きそうな感じがしたらすぐにストップしてください。

長期間に渡る腰痛やどこでも改善しなかった腰痛でお困りの方は、ご遠慮なさらずに当院までご連絡をくださるようお願い申し上げます

→ お問合せはこちらへ

また、膝や足首や股関節などの関節の内部に痛みを感じたばあいにはストップして病院で受診されるようお願いいたします。

では、壁の横に立つか、壁の前に立って始めてみましょう。もちろん、壁は倒れそうになったときに手で体を支えるためのものです。

壁と体の位置関係や角度は、もう一方の脚の動かし方によって変化させてください。

今回はお役立ち情報にではなく、あえてブログに記させてしただきます。これは、こまかい手順や注意点をご紹介することで、応用や工夫の範囲がせばまってしまうことを恐れるためです。

痛みを感じない限りは、色々と試していただけることを願っております。

しばらくして、かんたんにできすぎて止めようと考えられるレベルになられたら、バランスディスクのように重心を取りにくくする器具をお買い求めになられて難易度をアップすることも可能です。

→ お問合せはこちらへ

当院のお客さま方から、当院院長が記したスペイン語のオリジナル記事の内容に付いてお問合せをいただきました。

施療の最初にいつも申し上げていることですが、腰痛で苦しんでいらっしゃる皆さま方の参考にしていただける可能性も考えご紹介申し上げることにいたしました。

以下は、先日スペイン語で記し公開させていただいた、
¿A cuál de las dos damos prioridad: a la eliminación del dolor o de la causa original?

“2つのどちらを優先するか:痛みの改善か根本原因の解消か?”
の記事を直訳スタイルを中心に、多少の解説を加味しながらその主旨をまとめたものです。

以下がその全文となります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

現在、腰痛の根本的な原因を解消する目的で用いられている、矯正や調整のための療法やエクササイズにはひじょうに多くのスタイルや手法が存在している。

しかしながら、もしあなたが、腰部(ようぶ:いわゆる腰の部分)、骨盤、殿部(でんぶ:お尻)、腰の側面、大腿部(だいたいぶ:ふともも)の裏側等々に痛みを感じているならば、つまり原因はどうであれ一般的に腰痛と呼ばれるもので苦しんでいるとしたら、上記の矯正や調整を正しく行なってもらったとしても、その効果を感じることはむずかしそうである。

ここ15年間以上に渡り、私がお客さま方に言い続けてきたことがある。それは、「腰痛の痛みとその腰痛を引き起こした原因との関係性は、火と火傷(やけど)の関係と同じであるとはいわない。しかしながら、両者の関係性はじつに近似している」ということ。

ある人が気付かずに自分の皮膚を火で焼いてしまっていたとしよう。それに気付いた瞬間、火を消すか、あるいはその火から離れるであろう。

しかし、すでに生じてしまった火傷とそれによる痛みもその瞬間に消え去るということはない。

火傷は火傷で別途に治療しなければならないのである。

この例を挙げたことで、あなたに申し上げたいのは、「いったん生じてしまった痛みは短期間の痛みであっても、まして長期間にわたって続いてきた痛みならばなおさらではあるが、骨のアライメントの矯正をしたり、筋肉のバランスの調整をしても、その瞬間に痛み自体が改善されることは無い」ということなのである。

軽い火傷(やけど)と同じように、軽い腰痛のばあいならば、“火から離れる”、つまり腰痛の根本原因を解消すれば時間が経てば自然に治ってしまうことが無きにしも有らず。

とは言え、ぜったいに忘れてはならない重要な事実がある。疼痛(とうつう:痛み)は私たちにとって最大の悪、または最悪の敵であるということ。神経系にたいし、痛覚過敏や、線維筋痛症を経てのアロディニア等々、きわめて深刻な問題の数々を引き起こしてしまう可能性があると言えるのである。

もしこの痛みを長い間に渡り耐え続けていたとすると、最悪のばあいには、メンタル的な諸問題により私たち自身の人格の破壊にいたる可能性さえもが存在しているのである。

それゆえ、火水流整体術院では施療の最初の段階では、まず第一に痛みを完全改善することに施療の全てをかける。少なくともお客さまがじゅうぶんに実感していただけるレベルまでの大幅な痛みの改善をこころがけているのである。

これが当院の特徴でもあり、またお客さま方からいただいたお言葉によれば、当院の優位性と申し上げられるであろう。

→ お問合せはこちらへ
→ ブログの目次はこちらへ

→ 当院の特徴 “三段階療法”はこちらへ
 
 

腰痛の本当の原因って?


当院の施療で腰痛が改善されたお客さまからいただくとこがある質問についてご紹介させていただきます。

 いろいろな病院や治療院、そして施療院をまわられ最後に当院と出会われた方がほとんどのためか、さまざまな知識をお持ちの方も多くいらっしゃいます。

 そのせいでしょうか? ストレートにというか単刀直入に

 「腰痛の本当の原因は腰ではないと言われていますが、実際のところどこが悪いんですか? 私のばあいには、腰以外にも○○や××と△△をやっていただいたのですが、皆さん同じですか?」

 といった主旨がベースとなっているようです。

 具体的には、
・「股関節」
・「ふともも」
・「お尻」
・「首」
などが原因ではないかと考えていらっしゃった方々が多かったと記憶しております。

 それ以外にも、
・「膝」
・「ふくらはぎ」
・「足首のすぐ下の関節」
・「足裏」
こそが真の原因ではないか?とおっしゃるお客さまもいらっしゃいました。

 腰痛で苦しんだ経験をおもちの方も、そして現役(?)の皆さまも、いっしょに考えてみませんか?

 中にはいわゆる“にわとりが先か、卵が先か?”という場所もいくつかあるように思えますが、順に見ていきましょう。

わかりやすいのは、もしそこにひどい痛みがあったらどうだろうと考える方法です。

 股関節でも、ふとももでも、お尻でも、膝でも、ふくらはぎでも、そこに痛みがあるばあい、姿勢はそれぞれ違ってきますが、足を引きずって歩くようになるはずです。

 その結果、骨盤と背骨のつなぎ目あたりを中心にその周辺が痛くなるタイプの腰痛が出てきてしまう可能性は高いといえましょう。もちろん、そこからさまざまなポイントへと痛みが広がる可能性はあります。

 問題の部分が痛まないようにするため、なるべく動かさないようにしながら、立ったり、座ったり、歩いたり、階段を上ったり、掃除をしたりと日常生活の中で動くことになります。

 ひとことで言えば、その痛む部分をかばって動くことで、日常生活動作とよばれる動作のほとんど全てが不自然な動きとなってしまうのです。その結果、もっとも負担が集中しやすい腰の部分に力がかかりすぎて腰痛がでてくるということになります。

→ 「不自然な動きをするとどうなってしまうか」はこちらへ“施療と講習会でのストレッチング指導の違いは?(含 代償動作)” 

また、これと同じことが首に痛かったり、首から胸にかけての部分の姿勢が悪いというケースでも生じます。そういう意味では首が悪いから腰痛が出たという言い方ができるかも知れません。

 ところが、当院のお客様たちがお知りになりたかったのは『股関節、ふともも、お尻、首、膝、ふくらはぎ、足首のすぐ下の関節、足裏などの部分が腰痛の直接の原因になっているのかどうか?』というもっとマニアック(?)というか専門的(?)というべきなのかは分かりかねる疑問だったのです。

 あくまでも当院のみでの施療体験から申し上げるということをお断りしたうえで、つづけさせていただきます。

まずは股関節。腰の部分の痛みと骨盤部分の痛み、そしてお尻のいたみが改善すると、脚の付け根が痛いとおっしゃるようになられる方がいらっしゃいます。

でも、関節内部機能回復調整法で2〜3種類の施療を実施するだけで改善してしまうことも多くあるのです。時間にして1分半ていど。中にはそれで痛みが残る方がいらっしゃいますが、それでもいくつかの筋肉の調整で改善してしまいます。

→“痛い場所は移動するのですか?” 


当院の例では股関節のひどい痛みを訴えられない方が大部分と申し上げられます。そのため、股関節が腰痛の原因かどうかは不明です。

ふともものばあいは、とくに高齢者や、姿勢にあるていどの共通点が見られる方々のケースがありました。

そのようなお客さまには、セルフケアプログラムのなかに、ふとももの筋肉のうち問題のある筋肉のストレッチングを加えさせていただいております。

その運動レシピをおこなっていただくことで、再発防止が実現できていると申し上げられます。

お尻が原因という方は多くいらっしゃいます。というのも、初回の施療で骨盤や背骨の腰の部分の骨を関節内部機能回復調整法で調整すると、2回目からはそのズレや動きの悪さは消え、お尻の筋肉のいくつかを調整するだけで痛みが改善するというケースは多くあります。

ところがお尻から膝近くまで痛みが走るとか放射状に痛みが伝わる方はこのケースにはふくまれないようです。

首が原因かどうかは、まったくわかりません。

と申し上げますのも、当院には最初に腰痛でいらっしゃり、その完全改善後に「じつは、昔から肩こりがひどくて吐き気まで…」ですとか、「偏頭痛持ちの家系で…」、「交通事故以来…」、「○×の手術以降に…」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。

私たちといたしましては、タイプやていどはそれこそ千差万別ですが、いわゆる腰痛だけにたいして施療させていただき完全改善させていただいております。

ということは、最初に申し上げた、『体の一部をかばったために腰に負担がかかり過ぎた結果の腰痛』という可能性は想像できても、首が腰痛の引き金になったと思えるケースに出会ったことはないとしか申し上げられません。

膝に関しましても、そこをかばった結果の腰痛はあるとは思われますが、やはり直接の原因となるかどうかは不明です。

「ふくらはぎが原因ではないか?」とおっしゃった数名のお客さま方は共通のお考えをお持ちでいらっしゃったようです。

 『ふくらはぎは第二の心臓である。心臓は血液を送るだけのポンプであり、心臓に戻すポンプはない。その代わりの役目を果たしているのがふくらはぎである。だから、腰痛は腰まわりの血流が悪いのが原因だから、ふくらはぎが原因である』

 でも、血行の悪化が影響するのは腰の部分だけではなく、肩こりでも首こり以外にも、それこそ全身にたいしてです。ですから、間違いとはいえませんが、どうでしょうか?

足首のすぐ下の関節というのは、足首のすぐ下の骨とかかとの骨の間の関節のことをおっしゃっているのだと思います。

お気づきにならなれないお客さまがほとんどですが、当院でも真っ直ぐに立っていただいたときと数歩歩いていただくときに後方から状態をチェックさせていただいております。必要に応じて矯正をさせていただいたり、そこの部分の動きを改善いたしております。

ですが、そこだけで腰痛が起きるとは考えにくいというのが正直な感想です。

もちろん、下半身のいろいろな関節にたいして影響を与える可能性が高い重要な関節であるという認識で施療させていただいております。

最後の足裏に原因がということですが、当院の院長は短い期間ではありましたが、台湾系とも治療系ともよばれていた、足部反射療法(そくぶはんしゃりょうほう)、いわゆるリフレクソロジーもおこなっていたことがあります。そして、当院の見解はきわめて一般的なものです。他の先生方とほとんど変わらないと思われます。

足裏にも反射区とよばれる部分がたくさんありますが、そこに体が悪くなった原因があるのではなく、その反射区には相当する体の部分の状態が投影されると考えております。ですから、その反射区とよばれる部分が悪いから体が悪くなったのではないということなのです。

たとえば、腰が悪いから腰の反射区と呼ばれる部分に影響がでるのであって、反射区、つまり足裏が悪いから腰が痛くなるのではないと申し上げたいのです。

 院長が教えていただいた足部反射療法の指導者の先生の言葉を使わせていただくならば「体がテレビの本体だとすれば、反射区はテレビのリモコンのようなイメージでとらえると分かりやすいですよ」とのことです。

当院の考え方は、まず最初に痛みを改善する。そして、それが再び現れないようにお体を調整させていただく。お客様にもかんたんな体操やストレッチングで再発防止のお手伝いをしていただくという三段階の考えのもとに施療をご提供申し上げております。

以上のご質問をいただいたお客さま方も、皆さま、腰痛の完全改善後のお話です。

当院では、根本原因を解決するよりも、まずはその痛みの状態とその直接的な原因を改善することが先決だと考えております。

現在、腰の痛みやいわゆる腰痛で苦しんでいらっしゃる皆さまには、まず第一に痛みを改善する、あるいは軽減することを考えていただくようお願い申し上げます。

→ お問合せはこちらへ

じっさいに当院のお客さまの皆さまや私自身が以前感じたことがある好転反応(こうてんはんのう)の現れ方からご紹介していきます。

長年にわたって腰痛や肩こりで苦しんでこられた皆さまにはとくに強く、そしてより長く出るようです。

感じ方はさまざまですが、「今まで感じたことがないだるさ」や「だるさと疲れがいりまじったどうすることもできない倦怠感(けんたいかん)「まさにこれこそが疲れきってしまったという感覚そのものの疲弊感(ひへいかん)、あるいは「今までとは違う、感じたことがない種類の痛み」が出てきたとおっしゃる方がほとんど。

当院のお客様の大部分は様々な病院や治療院、そして施療院をまわった後、最後の最後にいらっしゃる方々です。そのためでしょうか、皆さまのお体は、ひじょうに長い間こり固まった状態で施療をお受けいただいております。

お仕事場の同僚の方やご友人、そしてご家族の皆さまからみて、明らかに変だと思われるほど腰や背中や首の異なる部分の筋肉を固めていらっしゃるのです。ご自身では少しも変だとは感じてはいらっしゃいませんが・・・

つまり、問題のヶ所とそのまわりの部分を使わえないように固めてしまっている状態が自然で普通の姿勢だと感じるようになってしまっているほどの方々が主流なのです。

その度合いが重ければ重いほど、問題点である腰痛や肩こりなどの改善時に、倦怠感や疲労感、そして今まで感じ続けていた物とは異種の痛みが現れてしまうようなのです。

腰痛のケースですと痛みよりも疲労感やだるさを訴えられる方が多く、早い方は初回施療の翌日の起床時から午後の1時から2時頃までつづき、その後はウソのように消えてしまいます。そして、「ここしばらく無かった位に快調」となるとのことです。

もっとも一般的なのが、「昨日は施療を受けてからずっとすっきりしていて痛みも消えてしまったのに、今朝はとても疲れていて起きるのがとてもつらかった。できるならば、会社を休んで一日中寝て痛かった…」というご感想ですが、一回でできる限りの痛みを改善して欲しいとご希望なさる方にたいしてこちらも頑張ったばあいに多いことは申し上げられます。もっとも長かった方ですと2〜3週間かかってじょじょに消えていったとおっしゃる方もいらっしゃいました。

ですが、肩こりという言葉では片付けられないほど重度の肩こり*のばあいですと、倦怠感(けんたいかん)や疲弊感(ひへいかん)よりも、今まで感じたことがない頭痛や肩甲骨と背骨の間や首に付け根から肩先までの部分のどこかに痛みを感じるようになる方が多いようです。あくまでも、当院の施療においてのみでのお話ですが。

もちろん、当院の施療をお受けになる前に苦しまれていらっしゃった、多くの不快でつらい症状が改善した直後から始まることは腰痛のケースとどうようです。

以前“痛い場所は移動するのですか?”でもご説明申し上げましたが、一ヶ所の痛みが改善すると別の部分が痛くなるというケースもございます。これは肩こりや首こりの問題をお持ちの方々よりも腰痛の方に多くいらっしゃるように感じております。

『痛みが移動したかのように錯覚する』件については繰り返しとなりますので、ここでは割愛させていただきます。下記のリンクをご参照ください。

→“痛い場所は移動するのですか?”

このような、“改善したいと希望なさった症状が改善した直後や直後から短期間にわたって生じる、疲労感やだるさや倦怠感、そして今までに感じたことのない痛みが生じること”を当院では好転反応と呼んでおります。

ですから、家族に強く肩をもんでもらったら翌日気持ちよかった場所が痛くなったとかジムでいつものプログラム以上に無理をしたら翌日体が痛くなった、あるいはストレッチングを無理してやりあったら(?)そこが痛くなったという、筋肉の表面の繊維である筋繊維(きんせんい)が少し切れたときの痛みや昔から言われているいわゆる揉み返し(もみかえし)とは異なるものだと理解いたしております。

当院の現在の技法では揉み返し的な影響については、つうじょうの施療において一切生じることはございません。ですが、アスリートの方や武道関係者に対して一気に筋肉の柔軟性をUPさせていただく場合には、そのことを事前にお伝えし、ご許可をいただいたうえでいわゆる“揉み返し”的な筋繊維を少し切る特殊なストレッチング法を実施することがあることはお断り申し上げておきます。

筋肉により関節を動かしたり、あるいは筋肉自体を動かすことで痛みが生じることを感じた人間の体は、痛みという人間にとって最大に近い敵から身を守るため、意識してその筋肉たちを動かさなくなります。

一般的な言い方をすれば、“悪いところをかばう”行為をおこなうようになってしまうのです。一種の自己防衛本能と呼んでもよいかもしれません。

問題となってくるのは、『かばうことで痛みが少なくなったことを感じ取ると、今度は無意識のうちにできる限り使わないようにしようとその筋肉を固めてしまう』点。この現象は“体の癖”や「変な動きをする人だな」とか、「使うべき筋肉をつかわずにその近くの筋肉を代わりに使う癖がある(=代償運動)」などと色々な表現をつかって言い表されています。

“代償運動”につきましては、“施療と講習会でのストレッチング指導の違いは?(含 代償動作)”において、『筋肉を固めること』については、“腰痛と花粉症:春になると思うこと”の真ん中から後半部分にかけてくわしくご説明もうしあげております。ご興味をお持ちの方はご参照いただければと思います。

ここでは、筋肉を最初のうちは意識的に、そのうちに無意識のうちに硬く固めてしまうことだけにかんしてご紹介申し上げましたが、じっさいには関節の内部で行なわれている私たちの目には見えない骨の動きが悪くなることでも筋肉はじょじょに硬くなっていくことも覚えておいていただければと思います。

そこで、当院の関節内部機能回復調整法が完全改善のため高い効果を発揮してくれるというわけなのです。

療法によりその効果の差の大小はあれ、(かた)くなった筋肉がゆるんでもとの状態に戻されると、硬かったときの筋肉によって圧迫されていた神経・血管・リンパ管の流れの悪さが一気に解消され、長年苦しんできた痛みが消えてしまうだけではなく、体の必要な部分へとじゅうぶんな酸素と栄養を供給し、ぎゃくに、体の部位から悪い物を体の外へと排出するために腎臓へと送ってくれるようになるのです。

ご参考までですが、当院では気の流れという概念は使用してはおりませんが、もしかしたらいわゆる“気の流れ”が良くなることも好転反応の原因であると考える方々も多くいらっしゃることをお伝えいたしておきます。

別の言い方をするるならば、圧迫されていた管の中を流れるべき血液やリンパ液が何の問題も無く正しく流れるようになるし、またもうひとつ圧迫されていて鈍くなっていた神経の伝達能力も改善されるのです。そのときに、体がすでに忘れてしまっている本来の円滑な状態に戻った結果として生じる、疲労、だるさ、倦怠感、今まで経験したことがない痛みなどを好転反応とご説明申し上げております。

最初の方で申し上げたことの繰り返しとなりますが、この好転反応“長年にわたって腰痛や肩こりで苦しんでこられたお客様にはとくに強く出るようです”し、また「筋肉のこり固まっていた期間は長ければ長いほど、そしてそのこり固まり具合は重ければ重いほど、倦怠感や疲労感、そして今まで感じ続けていた種類とは異なった痛みがつづく」と申し上げて間違いはないようです。

私どもの好転反応の解釈はいたってシンプルなものです。がっかりなさった方がいらっしゃったらお許しください。身もふたもない考え方かも知れませんが、これが30年近く多くの療法を実践してきた経験を尊重するかぎりはどうしてもこのようにしか考えられないのです。

当院独自の“三段階療法”で申し上げるならば、“Ⅰ.痛みの解消:とにかく、痛みを取り去る”の段階で、好転反応が生じるケースはほとんどございません。しかし、筋肉のバランスの調整にともなう必要以上に硬くなっている筋肉、それもその固まっていた期間が長ければ長いほど、 Ⅱ.無痛の矯正(きょうせい)&調整:痛みの間接的な原因である骨格と筋肉の歪(ひず)みの解消での効果が出るとどうじに好転反応が現れるようです。

もちろん、事前に何度も何度もご説明申し上げてはおりますが、ほとんどのお客様が驚かれたり、少しだけとはいえ不安になられてしまいます。

統計を取ったわけではないので厳密には分かりかねますが、だいたいのイメージで申し上げるならば、腰痛でも、また肩こりの場合でも、特殊なケースを除いては、Ⅲ.再発防止のためのセルフ・ケアの指導:個別の自己施療法の作成&ご指導の段階で今まで感じたことがない違ったタイプの痛みやだるさを感じることは少ないと申し上げられます。

*頭部や首、そして胸や背中の上部の手術の後遺症や脳脊髄液減少症などの病気やけがでの専門病院での治療後の影響による筋肉の狭い範囲、広い範囲を問わず、いわゆる並外れて硬くなってしまっている症状等々をふくんだ広い意味で肩こりという言葉を使用いたしております。

関節内部の機能の不調が筋肉に与える影響とそれに伴なう筋肉の硬化(こうか)については、あくまでも当院の独自の解釈に過ぎないという理由から割愛させていただきましたが、いつか機会があれば、「筋肉を硬くし、硬くなって、それを自然な状態と感じるようになるため、症状が続く」という現象に付いて、その点も含めてお伝えできればと思います。

以上、好転反応について当院の代表の考え方をご紹介申し上げました。

今回の文章をお読みいただいて、好転反応はきつく長いものだとお考えになられた方もいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、今回ここで申し上げたのは、少なくとも20年、ほとんどの方が30年から40年間、良くなったり悪くなったりを繰り返し、ごまかしごまかし腰痛と何とか共同生活(?)を送られてきてどうしようもなくなって当院に助けを求められた方々のお話です。

肩こりのばあいには頭部に近いこともあり、問題点としては、改善直後からひじょうに神経が過敏となることがまれにありますが、それも特殊な手術や医療処置をきっかけとしたものがほとんどです。

ご自身がお持ちの個別の事例については当院までメールにてお問合せくださればと思います。

→ お問合せはこちらへ 

 ですが、実際には、通常レベルの腰痛や肩こりにおける好転反応の期間は、翌朝から午後の最初頃の半日程度。長くても、せいぜい1日か2日。1週間という方でさえも、ひじょうに少ないのが実情です。

このブログのせいで当院の整体に恐怖感を抱かれるのは本意ではございませんし、誤解にすぎません。

好転反応につきましても、施療前にきちんとご説明申し上げてから施療をお受けいただいております。

現在、このブログをお読みくださっている腰痛や肩こりでお悩み中の皆さまにおかれましては、《素早く痛みを完全改善し、その直接的原因と根本原因を解消し、再発防止のため簡単なセルフケアをご指導申し上げる》という当院のシンプルな“三段階療法”の施療哲学をご信頼たまわり、1日でも早く当院の施療をお受けいただくことにより、他人からは理解されずに長年おひとりで苦しみつづけられていらっしゃったその痛みに別れを告げていただければと思います。

 → お問合せはこちらへ

お問合せ・ご相談はこちら

腸骨筋DS(虚血圧迫法).jpg

お電話でのお問合せはこちら

03-6273-8917
受付時間
12:00~20:00(土日祝祭日は除く)
担当
水越

ご予約とお問い合わせ専用のため、営業、セールスなどの電話、メールは固くお断りいたします。

土日祝祭日でも、前もってご予約いただければ通常の料金で施療させていただいております。

お問合せフォームやメールでのお問合せは、土日祝祭日でもお送りいただけます。

可能な限り、即日にお返事申し上げております。

当院では杉並を中心に腰痛、肩こり、首の痛み、坐骨神経痛、骨盤痛、椎間板ヘルニア、間歇跛行(かんけつはこう)、脊柱管狭窄症など、過去の施療・施術・治療などで痛みが改善されなかった方々をはじめ、様々なお客さまへの実績がございます。
「関節内部機能回復調整法」という特殊な技術と「10数種類に及ぶ特殊なストレッチング」を用いて、無痛で痛みと動きを改善いたします。
東京杉並区を拠点とし、出張整体をご提供いたしております。
お気軽にお問い合わせください。

対応エリア
東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県などご訪問いたします。