“下半身太り”の原因って?−Ⅳ
“下半身太り・むくみ・冷え”について、マニアックにならないようにブレーキをかけながらお話をさせていただいてきたこのシリーズも第4回目となりました。
呼吸法の活用法などという視点が異なる方法や、大きな問題であるとは言え説明が複雑となってしまう、無意識のうちに力を入れ続けてしまう癖の問題点と解消法など、まだまだお伝えしたいことはございます。
でも、ひとつのテーマでこれ以上お付き合いをお願いするのも申し訳ないので、今回で最終回とさせていただくことにいたしました。
ご自身のお体の状態と照らし合わせながら、そして必要に応じて、実際にお体を動かしながら読みすすめていただければと思います。
実際にストレッチが必要な部分の見つけ方というと大げさですが、前回4つに分けた下半身のそれぞれの部分をもう少しだけ小さく分けることにより、ご自身がストレッチしたり、他のやり方を使ったりしてでも、やわらかくしなければならない部分がどこなのか、具体的に感じられるようになるはず。
たとえば、こんな感じでしょうか。
前回の記事をお読みくださるまで「あー、下半身全体がだるい。疲れた!」と感じていらっしゃった方が、
・足首から先の部分が、モアっとしているし、腫(は)れぼったくてダルい!
・膝から足首の間の裏側のふくらはぎがカチンカチンに張っているから疲れを感じているんだ。
・ふくらはぎっていっても、外側じゃなくて内側が硬(かた)くなっているような気がする。
などと、お体の状態をもっと細かく、そして正確に感じられるようになっていただければこの記事をお読みいただいた価値があったということになります。
もしかしたら、今まで気にもとめていなかったので、こりや疲れや張りなど感じたことがなかったお尻が硬(かた)くなっていることに気付いてくださるほど感覚が鋭くなる方までいらっしゃるかも?
では、下半身のどの部分が硬(かた)くなっていることで、血液の流れが悪くなり、リンパ液の流れが悪くなり、結果的に下半身太り・むくみ・冷え、もしかしたら痛みまで生じてしまったのかチェックしていくことにしましょう。
下半身の4つの部分すべてのチェックは大変だとおっしゃる方は、ご自身が気になっていらっしゃる部分のチェックだけでもだいじょうぶです。
できる範囲で、気楽にチェックしてくださればと思います。
1.つま先から足首までの部分:
脚を投げ出して座ったら、足の指だけを甲側へと反らしたり、足裏側へと曲げてみましょう。
足の指が動きにくい方へと手で力を加えて、足の甲か足の裏を30秒から40秒間ストレッチします。
その部分が温かく感じるようになったり、動く範囲が広がったら改善した証拠ですよ。
このとき、足首は動かさないのがポイントです。
2.足首から膝までの部分:
足首を甲側に反らしたり足裏側へと曲げたり、外側に反らしたり内側へと曲げてみます。
足首を反らしたときにふくらはぎに張りを感じたら、アキレス腱のストレッチ(?)と呼ばれているストレッチをします。
もし、脚の外側やスネの骨の前外側横の筋肉がこっていたら、ストレッチにくわしい方や専門家から指導を受けてください。
正しくおこなうととても効果があるのですが、直接指導をうけないと中々おぼえにくい部分です。
指導を受けられないという方は、後でご紹介しているリンクを参考にご自身でお試しください。
3.太もも:
まん前と裏側、そして斜め外側前と内側の4つに分けてどこが硬(かた)いか考えてみましょう。
まん前は正座をして手を後ろについて体を倒してきます。
このとき、両膝をあげないようにするのがポイント。
お尻をほんの少しだけ落とした、軽いおばさん座り(=トンビ座り)で、同じように膝をあげずに体を後ろに倒すと、太ももの前斜め外側が伸びます。
このとき足首は正座のままで、お尻の骨の横にくっつくていどしか開いてはいけません。膝を傷めてしまうので注意してくださいね!
立って片脚を伸ばして、椅子の上やテーブル(?)にのせて体を前に倒すと太ももの裏が伸びます。
もし、開かなかったり、どうしても力が抜けなかったり、痛みを感じてしまったとしたら、その部分の血行やリンパ液の流れが少しだけ悪くなりかかっているのかも知れません。
その部分を中心にストレッチをやるよう心がけると良いのでは?
4.お尻:
ストレッチでチェックするよりも、指を伸ばしその指先でお尻全体、お尻の頬(ほっぺ)のまん中、お尻の横の骨と骨の間、上の外側の4ヶ所を強く押してその硬(かた)さのチェックをしてみましょう。
問題の部分がみつかったら、当院のセミナーで細かくご指導申しあげているような押圧やスライド法やストレッチをなさっても良いし、また別の系統のゆるめ方をご使用になってでも、硬いと感じた部分だけやわらかくするよう頑張っていただければと思います。
筋肉を弛(ゆる)める方法をご存知ならば、問題の部分だけをやわらかくするよう試していただければと思います。
最後に、当院で今までにUPしてきた記事で今回のテーマに関連するページをご紹介申しあげておきます。
どうしても専門家の指導を受けられないという方は、参考になさってご自身でのケアを習慣となさっていただけますようお願い申しあげます。
《“下半身太り・むくみ・冷え”の症状に付いて、ご自身の症状が少し他の方々と違っていたり、ちょっと特殊な状況であるとお考えの場合や、セルフケアはいろいろとやってはきたが、少しも解消・改善できないとお困りでいらっしゃる方は、当院主催のセミナーにご参加いただくか、高い評価とご満足をいただいております当院独自の“下半身太り・むくみ・冷え”に特化した施療をお受けいただくことをおすすめ申しあげます》
→ “むくみ”と“冷え”と“下半身太り”の解消コースはこちらへ
この記事の第1回から読み直したい方は以下のリンクをご利用ください。
→ ご自身のお体のセルフケアに役立てていただける“健康情報満載⇒火水流整体術院ブログ”はこちらへ
4回もつづくこのシリーズにお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
お読みくださった内容に納得し、じゅうぶんにご活用いただき、ご自身の下半身太り・むくみ・冷え解消のためのストレッチをやられる際に、忘れずにやるべきポイントを見つけていただければ、それに優る喜びはございません。