前々から面識のある方と道で出会ったときのこと。

「しばらく前から徐々に足首が反(そ)らせなくなってきて、歩くときにも神経を集中していないと、地面につま先が引っかかるようになってしまった。分からないでしょうが、不自由で困っています。何とかなりますかね?」とのお話。

お互いに30分ていどの時間があったので、近くのコーヒーショップに入りました。

この顔見知りの方は男性の年齢は、35歳から36歳ぐらい。若く見えましたが、40歳はいっていたかも知れません。職業はイラストレータというか小説の挿絵画家の方でした。

イラストレータというと、イスに座ってテーブルや机で絵を描くというイメージをお持ちではないでしょうか?

少なくとも私のような絵の素人にとって、この方の描き方は一風変わって(?)いました。畳の部屋が好きで、畳の上に低いテーブルを置きその上に載せたペンタブレットでイラストや挿絵を描いているとのこと。

勿論、プロですから、長時間の作業が当たり前の生活だったわけです。

今現在でもそのままだとは思いますが、問題はその描くときの姿勢。いつも女座りと呼ばれることもある、横座りだったのです。長いときは寝るときとトイレに行く以外はずっと。食事もその姿勢で…

話を戻しますが「とりあえずは足首を上に上げる方向へと反らすときの動く範囲を広げて広げてみよう。そして、楽に足首を反らせるようにするのが第一歩」と考えました。

それでダメならば「横座りの影響がありそうなので、私の専門の骨盤と腰椎、そして股関節の可動域を広げたり、その骨の配列の矯正を行なわなければ… まいったな。残りは20分ていどしかない。それに、ここはスタ○だよ…」とその瞬間には考えました。

良い結果が出なければ、「正直に他の部分に原因がある可能性が高いので、良ければ別の日に落ち着いてセッションを受けて下さいと言うしか無いけれど、まあ仕方ないか」などと考えたのが正直なところです。

でも、案ずるより何とかでした。テーブルの下で靴を脱いでもらった足首のかかととふくらはぎの下の部分をつかんで、足首の関節を少し引き離す準備運動(?)を15秒ていど。

続いて、関節の内部の動きなので外側からは見えないのですが、足首を反らすときに2つの骨が動かなければならない方向へと軽い力を入れながら、足首を足の甲に向かって反らすこと3回。

直後には、奇跡を体感したかのような感動的な言葉。
「信じられないな! 全く痛みが無い。消えちゃった…」
と言ったきり無言状態。後は感謝の嵐でした。

何だか拍子抜けといった感じでしたが、応急処置を行った方に対するいつもの決まり文句の「1日半から2日は痛くならないと思いますが、その原因が取り除かれてないので、徐々にまた同じ状態になると思いますよ。原因を探してみてくださいね」といってお別れしました。

その1週間後にうれしそうに弾んだ声で連絡がありったのです。

 「分かりました。ここしばらく靴紐(くつひも)を締めずに、突っ掛けみたいな感じで引っ掛けてはいていたのですが、紐を縛ってからは、あの足首の痛みは消えました! ありがとうございました!」

言い訳にはなりますが、「まさか、靴紐を結ばなかったという、それだけが原因だったとは…」 

今回はお客さまが相手では無かったし、スペースもなく人目から隠れてスタ○の店内で行ったため、体の動作チェックも不可能。原因の特定がむずかしかったのは事実です。

それでも相手のADL(Activities of Daily Living: エーディーエル:日常生活動作)の中に原因を見つけることの困難さを実感した一件でした。

このブログに登場した関節内部の目に見えない動きの矯正にご興味をお持ちの方は:
関節内部機能回復調整法”をご覧ください。

また、ADL(Activities of Daily Living: エーディーエル:日常生活動作)に付いてお知りになりたい方は:→ “手段的日常生活動作(IADL)”にお体の不調原因が隠されている!? をご参照ください。

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