軟(やわ)らかい体をもっと軟らかく!−1:シリーズ開始にあたって

(やわ)らかい体をもっと軟らかく!−1:シリーズ開始にあたって

 

このシリーズ“軟(やわ)らかい体をもっと軟らかく!”では、他のシリーズのようにあらかじめ細かいテーマを決めてから記し始めず、キーを打ち進むうちに浮かんできたテーマへとどんどんと脱線しながら記させていただきたいと考えております。

 

思いつくままを書き写していく、本当のブログっぽいものにできたらとも。

 

お付き合いいただければ嬉しいです。

 

でも、あなたが女性であっても、または男性であったとしても、

・柔軟(じゅうなん)な体を作り上げたい

・軟(やわ)らかい状態を維持したい

・もっと柔軟になりたい

・自分自身の柔軟性を観客に効果的に見せたい

・でも体は壊したくない

と考えていらっしゃる方である限り、毎回つづけて読んでいただければ、必ずや(多分…)興味をもっていただける内容に出会えるはず。

 

最初から横道にズレながらスタートいたしますが、必ずテーマに付いても記していきますので、温かい目でお付き合いいただければと思います。

 

今までに柔軟性(じゅうなんせい)をアップするお手伝いをさせていただいたお客さまには、バレエ、フラメンコ、ジャズダンス、ヒップホップ、ポールダンスの方々、そしてアマチュアでは新体操体操、そしてフィギュアスケートを頑張っていらっしゃる方々、男性では様々な流派やスタイルの空手道や打撃系競技や格闘技の愛好家の方々、コントーション(≒柔軟・バランス芸)を初めとするパフォーマーの方々が多くいらっしゃいました。

 

この中で、空手道や打撃系格闘技の分野の方々を除いては、すべての方々が、ご自身の柔軟性を向上させるということ以外に、いかにその柔軟性や柔軟性によって得られた動きを観客や審判にたいして見せ、アピールするかということも同じくらい重要視なさっていらっしゃいました。

 

見せるための動きや姿勢の角度などは無意識のうち、日常生活での立ち振る舞いにでも現れています。

 

ここまで記してひとつ思い出したのは、あるバレエ出身でミュージカル女優の方からお聴きしたテクニック。

 

「陸上競技の選手の方が私たちよりも滞空時間(空中にいる時間)は長いだろうし、少なくとも同じ時間は空中に浮いたままのはず。私たちの方が長く空中にいるように見えるのは、そう見えるようにしているから。これは、テクニックによるものなのです」

 

といった内容だったと思います。

 

具体的には、「両脚(あし:お尻のすぐ下の脚の付け根から下全体の部分のこと)を前後に開いて空中にジャンプするときに、着地のギリギリまで両脚を開いた状態をキープしつづける」だったはず。

 

それ以外にも、同時に、脚が長く見えるテクニックも常識として(!?)使っていらっしゃるというのは余談ですが、これは次回に。

 

この観客にたいし滞空時間を伸ばして見せる技術。

 

ダンス系やパフォーマンス系の分野ではきわめて常識なのでしょうが、一瞬感動で言葉が出ませんでした。

 

ちょうど、古武術のある宗家先生から、御流儀に伝承されている《滝の流れを止める》口傳(くでん)や数日間眠らずにおる方法をご教授いただいたときに近い感動でした。

 

もっと近かったのは、明治時代の日本で流行した霊術(れいじゅつ:オカルトの比率は少なくほとんどが科学的)のやり方を資料から独習し、ブリッジしてその上に大人の男性を4人乗っけても支えられたときの、不思議な技の奥には誰もが練習をすればできるようになる科学的な原理と手法が隠されているのだと実感した瞬間に湧き上がってきた感動。

 

武術における一見不可能と思える体の動きが、実は日常生活とは違う筋肉を使ったり、その筋肉を補強して助けてくれるもっと大きな筋肉もまとめて使ったり、アウターマッスルを脱力してインナーマッスルだけを使用することで相手に抵抗するために入れる力の方向を分からなくしているのだと分ったとき。

 

自分がかけているある関節技は角度がすべてだと考えていたら、相手の抵抗するのに使う筋肉とは逆の働きをする筋肉を反射で緊張させていて、相手に分らないように抵抗する力が出せないようにしていると気付いたとき。

 

こんな例だけでは退屈されてしまいますね。

 

申し上げたかったのは、体の動きで凄いと感じたものが、練習さえすれば誰にでもできるようになるというテクニック:技術の世界のものであり、一握りの天才だけにできるものではないとわかった瞬間に感動がこみ上げて来たというお話でした。

 

今回は横道に外れたままお別れし、次回は柔軟性の象徴でもあるY字バランスやビールマンポジション(フィギュアスケートでおなじみの片脚を後ろに上げて両手でそのシューズのエッジをつかむ姿勢)の予備トレーニングとしても有名なフロントスプリット:前後開脚の分かりやすい例からスタートします。

 

《観客に見せるための技術と自分自身の柔軟性やパフォーマンス性を向上させるための練習とは違いがあってしかるべき》という点についてまでお話できたらと思います。

 

《柔(やわ)らかい体をもっと柔らかく!−2:演技と練習はちがうべきにつづきます》

 

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