この“お役立ち情報”のページは、皆さまの健康をご自身で守っていただくお手伝いのために用意させていただきました。

日常生活で役立てていただける健康情報から、応急処置、体の不具合の解消を期待できる簡単なセルフケアや自己施療法、そしてエクササイズまで様々な情報をお伝えしていきたいと考えております。

その分野は整体に限定せず、今まで私がかかわってきたり、施療で用いた経験がある療法全般から信頼できる技術や知識を紹介させていただく予定です。引き出しは人並み以上に多くもっているつもりですのでご期待いただければと思います。

不定期ではございますが、少しづつ書き足していく予定です。お時間のあるときに、またお立ち寄りくださいますようお願い申し上げます。

このページの目次とご紹介 この“お役立ち情報”のページでご紹介もうしあげている健康に関するお役立ち情報の簡単なご説明とクリックでその情報へとアクセスできる目次が記されております。
エクササイズに付いて このページでご紹介もうしあげているエクササイズの効用と実際に行うための注意点をお伝えしております。
軽い肩こり解消法 ごく一般的な肩こりを解消するためのかんたんなエクササイズの具体的なやり方を説明いたしております。
5分くらいの練習でマスターできるほど簡単なのに、軽い肩こりや軽い肩こりならば解消可能なすぐれものです。
頑固な肩こり解消法:陸上水泳(?)のお薦め 簡単に覚えられる“軽い肩こり解消法”では効果が出せないほど、“肩こりに自信がある”あなたに贈るひどい肩こり解消エクササイズ。
横向きになって、クロールと背泳の体の動きを片側づつ行ってもらいます。
コツをつかむのには少し時間が必要ですが、効果は抜群です。骨格のズレや関節に問題がなければ、ほとんどの肩こりの解消が可能です。
冷え解消エクササイズ(下半身) 下半身全体に効果が期待できる、冷えの解消法のご紹介です。
かんたんな動作をすることで、足首と脚の付け根と腰の関節を、曲げたり・伸ばしたり・回したり・引き離したり・捻(ひね)ったりします。
その結果、3つの関節の動きとその関節に関係するひじょうに多くの筋肉への血のめぐりが良くなるので下半身がぽうっと温かくなるのが感じられるはずです。
エクササイズの中には、一部“骨格矯正”を手伝ってくれるものもありますので、思わぬ効果が生じてくれるかも知れません。
ためしてガッテン!驚異の回復!腰の痛みについて 専門家の間ではここ数年間常識となっていた“腰痛のなぜ”を公開して反響を呼んだ番組の第1弾の内容について、当院の考え方と対処法をご説明申し上げております。
ためしてガッテン!腰痛&手の痛みに新技 ついに劇的回復! について 反響を呼んだ第1弾が腰痛の理論やその考え方が中心であったのに対し、この第2弾では正しい姿勢でのウォーキングによる腰痛解消を唱え、そしてその方法が解説されました。
それに対する当院の考え方と対処法を、番組で紹介されたやり方と比べながらご説明申し上げております。
ふくらはぎはどの筋肉を伸ばすべきですか? 当院へとメールでお送りいただいたご質問ですが、一般の方々に役立てていただけるお答えができましたので、このページでご紹介もうしあげます。
ふくらはぎの筋肉はひとつだと思われていますが、大きいものだけでも実際には2つ、もっとくわしく分けると3つとなります。
『どの筋肉を伸ばしたら良いのか分からない』という方のために、その3つの筋肉のうちどれが硬(かた)くなっているか見分ける方法をご紹介申し上げております。
体が硬(かた)すぎて困っている 体力があり活動的な男性、あるいは若い頃にはそうであったという男性に多いようです。「サウナやホテルのマッサージ師さんから嫌がられるほど体が硬い。そして、いつも体の力が入っているようで、それを抜こうとしても抜けない…」という方向けに、院長の体験をベースにその解消法をご紹介いたしております。
「その程度のことで改善するわけは無い!」などとおっしゃらずに、ぜひともお試しください。
足首から先のの冷え解消法 ストレッチングとリフレクソロジーと経絡押圧(けいらくおうあつ)の考えと技法を組み合わせた、短時間で簡単にできる足首から足先までに効果がある冷えの解消法です。
当院でご指導申し上げたり、講習会でお伝えしている冷え解消法の一部分をご紹介いたしております。
こむら返りと腰痛の関係−脊柱管狭窄症と閉塞性動脈硬化症の間歇跛行の見分け方! 「腰の状態が原因でふくらはぎが攣(つ)りやすくなるのか?」と不安になっていらっしゃる方、必読の記事です。この内容を試されてから、専門家の施療・施術・治療などをお受けになられてはいかがでしょうか?
この記事を記していた2012年4月25日、偶然にも“ためしてガッテン”の“痛ッ!“足がつる”に隠れた危険な病とは?”において、腰痛の原因ともなる脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)の代表的な症状である間歇跛行(かんけつはこう)が起こる閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)に付いて解説されました。そこで、この2つの病気の間歇跛行の違いに付いても説明を加えてご覧いただくことにいたしました。
足部反射療法家やリフレクソロジストの先生方に向けての足脈チェックのアドバイスも付加してございます。

腰痛とゴルフボール、そしてストレッチングの始め方

『(当院とは異なる)ある治療院で指導を受けたゴルフボールを使用した腰痛治療法を行うと痛くなるが、どうしたら良いか?』という質問に対し、「セルフケアの場合、骨格矯正は覚えるのがむずかしいため、まずはストレッチングをおすすめする」という回答とともに、ストレッチングの始め方と基本的注意事項3点と腰痛に対処する場合に伸ばすべき体の部位に付いての説明を行っております。
ストレッチングを始めたいと考えていらっしゃる方は、ぜひとも参考になさってください。

体の片側ばかりが痛くなる(含 股割りの効用)

小さい頃から、体の片側だけにケガをし続けているという問題に対し、同じように右側だけに生じる無数のケガや障害に苦しまされ続けた経験がある院長が自身の体験談も加味して説明している。
全身の骨格と筋肉の調整が最善の方法ではあるが、それ以外にも指導を受けた正しい方法の股割りを行うことである程度の改善をみた経験やその理由に付いても語っている。

膝から足首までの冷え解消法

上記の“足首から先の冷え解消法”につづき、膝と足首の間の部分、いわるる下腿部(かたいぶ)と呼ばれる部分の冷えへの対処法をご紹介申し上げます。本来は個々の細かい筋肉へのセルフストレッチングが効果的なのですが、独学ではその習得はひじょうに困難。そこで、今回は下腿部に縦線を5本イメージし、その線上を反対側の膝のお皿や踵をつかって3点から5点づつ押していくという簡単のご案内といたしました。

脚の付け根から膝までの冷え解消法

足首から先の冷え解消法膝から足首までの冷え解消法につづく《お尻と脚、下半身の冷え解消法》の第三弾。今回も押圧が中心の覚えやすい内容です。テレビを見ながらでも簡単に実行できますのでぜひともごお試し下さい。

股割りをしよう!

 「股割りは正しく行えばケガ防止や運動障害の防止、そして運動のパフォーマンス性の向上においてひじょうに大きな効果があり、想定外の大幅な運動機能の向上さえも期待できます。でも、始めた直後の数日間から1週間程度は正しくやると苦行のようなもの。 −中略− そのうえ、間違っておこなうとすぐに腰痛を初めとする障害の餌食(えじき?)となってしまうから」。でも、色々な効果が期待できる股割りにチャレンジ、あるいは再チャレンジしてみませんか?

 「熱中症かな?」と思ったらこの応急処置を!

 熱中症の初期症状を感じたときに、街中でそくざに使える応急処置のご案内です。わずか、120円から140円ていど(?)でお体の安全が確保できる可能性が高い方法です。当院院長があるヒントをもとに思い付き30年来、友人、知人に紹介して好評を得てきたやり方です。ぜひとも、ご一読いただき、ご活用いただけたらと思います。

緊急時に熱を下げる方法(アイスバッグの作り方付き)

高熱が下がらなくて困っている緊急時に使えるアイスバッグを使って体の2ヶ所を冷やす解熱する方法について解説させていただきました。また、緊急の場合の氷の入手方法から効果が高いアイスバッグの作り方にかんしても重要ポイントをおさえて説明いたしております。
また、“「熱中症かな?」と思ったらこの応急処置を!”の続編としてもお読みいただけます。

 “手段的日常生活動作(IADL)”にお体の不調原因が隠されている!?

ADL(エーディーエル:生活動作)という言葉はマスコミを通して知られてきましたが、当院の施療をお受けくださるお客様方からお受けする印象ではIADL(アイエーディーエル:手段的日常生活動作)の方にこそ腰痛や肩こり、その他の体の不調原因が隠されているよう強く感じてしまうというのが正直な感想です。このテーマに付いてかんたんにご紹介させていただきます。

捻挫(ねんざ)したときの応急処置:足首固定法

足首を捻挫(ねんざ)してしまったときに使える「簡単に覚えられ、靴を脱がずにその上から固定できて、その状態で歩ける」と三拍子揃った応急処置方法のご紹介です。この状態のまま最寄りの病院へと受診に向かうことができるのです。
技法をいったん覚えてしまえば、身の回りの品物を使って足首を固定するという応用も可能となります。登山家や愛好家の間ではポピュラーとなっている手法です。それだけに、とてもすぐれた固定方法であると考えられる
のではないでしょうか。

手軽にできるお尻のストレッチング

お尻の全体やその頬(ほっぺ)から太ももの裏側にかけての部分における、鋭い痛みや鈍い痛み、痺れ、痛みの広がり、重くてだるい、等々、いわゆる坐骨神経痛と呼ばれる症状でお悩みの方々に効果の高い4種類(5種類?)のストレッチングのご紹介。
“椅子に座って”、“畳に座って”、“あぐらをかいて”、“仰向けに寝転がって”、“ポールを使用して”、お尻の筋肉を柔らかくすれば、お尻や骨盤、そして腰の部分での血液循環を一気に促進するので高い効果が期待できるのです。

肩こり解消になぜ肩甲骨の動きが重要なのか?

当院のホームページご訪問時の検索キーワードとご覧になられた記事の順位をから考えると、“肩こり”と“肩甲骨”の関係性がご興味の中心。そこで、「なぜ肩甲骨の動きの悪さが首や首の付け根から肩先、肩甲骨と背骨の間や肩甲骨の内側のふちの強いこりを引起こすのか?」その原因を解説申し上げました。

脚のケアの方向?(経絡のこすり方付き!?

脚の冷えやムクミで悩んでいらっしゃる女性にお贈りする、《セルフケアの効果が飛躍的に高まる、マッサージやこすりや指圧時に守るべき“方向”》についての説明。陰陽の経絡を使って2方向へとこするだけで冷えとムクミの解消につながる簡単なやり方についても述べられている。

肩こり解消エクササイズ再び:エアー腕立て(!?) お仕事や作業で同じ姿勢を取りつづけることが多い皆さまに向けた、今すぐに効果が出せるのに、効果が高い、肩こり解消のためのオリジナル・エクササイズのご紹介です。写真と分かりやい説明でコツまで解説されています。見逃せない情報です。中には、他の効果的な数種類の肩こり解消エクササイズへのリンクも。
運動がちょっと苦手な女性のためのエクササイズ入門講座−Ⅰ 運動は苦手なのでフィットネスクラブに通うのはちょっと・・・。でも、毎日ある程度の距離を歩くことだけは心がけているのに、ここ数年お腹(なか)が少しぽっこりしてきた。自己流で腹筋をしてみたけれど効果が無い。「どうしたら良いの?」という女性の方々に向けたご自宅でできる簡単なエクササイズのおすすめとそのやり方の解説です。
運動がちょっと苦手な女性のためのエクササイズ入門講座−Ⅱ “ウエストを細く”したり“おなかのポッコリ”を防止するためには、6つに割れることで有名になったおなかの表面にある腹筋の運動をやっても効果はありません。おなかの奥にある筋肉、インナーマッスルを特殊だけれど簡単なエクササイズで毎日少しづつきたえることが大切なのです。そのすぐできるエクササイズ2つをわかりやすくご案内申し上げております。
運動がちょっと苦手な女性のためのエクササイズ入門講座−Ⅲ 運動が苦手な女性に向け、シンプルながら効果的なエクササイズのやり方を丁寧にご説明申し上げてきたシリーズの最終回。インナーマッスルを強くしてくれる3つ目のエクササイズに加えて、ぽっこりお腹の解消法や尿失禁を改善する骨盤底筋トレーニングになる簡単な体操も合わせてご紹介申し上げております。
お尻の骨が痛いのが正しい座り方(!?)−Ⅰ 知らず知らずのうちについやってしまう悪い座り方。腰痛や肩こりの原因となるうえ内臓にも悪い影響を与える危険がいっぱい。これを止めて正しく座るのはむずかしくはありません。たったひとつのポイントさえ意識すれば良いのです。全ての方々が理解し、納得し、実践できるよう、その理由を含め、全てを写真入りで分かりやすくご説明申し上げております。
お尻の骨が痛いのが正しい座り方(!?)−Ⅱ 正しく座るには坐骨で座り骨盤を立てることで背すじをまっすぐに伸ばすことがポイントです。背骨は小さなサンドウィッチが24個も重なったようなものだから。ひとつひとつの骨は互いに強く影響し合っています。そのため、1ヶ所でもズレたり動きが悪くなるだけで正しい姿勢は取りにくくなるのです。その解消法の考え方と手順を合わせ、わかりやすく解説申し上げております。
整体のおすすめ:整体に不安感をお持ちの皆さまへ 当院のお客さまには整形外科病院で検査・診察・診断を受けられた方が多く、そのほとんどが「整体は信じられない」とか「怖くて嫌」と考えていらっしゃった方々。現在そのようにお考えの皆さまへと、最初に整形外科での受診をおすすめし、その後に長期間の民間療法巡り、いわゆるドクターショッピングで遠回りせずに完全改善を目指す施療を受けるための整体院の選択方法をお伝えしている。そして、遠方地や海外にお住まいの方々に火水流整体術院の施療を受けて頂きやすい当院のフレキシブルな施療内容とわずか1回からも対処申し上げる施療回数に関するご相談をお薦めする理由も記している。


このページでご紹介もうしあげているエクササイズに付きましては、それぞれの解説をご覧いただき、説明どおりに試していただければ効果が得られるように記しております。
ただ、そのよりくわしい方法やもっと多くのエクササイズやバリエーションを覚えたい、あるいはその指導方法をマスターなさりたいとおっしゃる方は当院までご一報ください。
一般の方向けのレッスンやセラピスト向けの個人講習も承(うけたまわ)っております。詳細はメールにてお問合せください。

→ お問合せはこちらへ

当院では施療を受けられた(骨格調整と筋肉調整を完了なさった)お客さまの皆様へは、再発防止のセルフケアの目的でおひとりおひとりの体の状態に適した特殊な体操やストレッチングをご指導申上げております。

このページでは、その中から“わりと簡単なのに広い範囲で使えて、そのうえ効果が期待できる”ものを選んで個別にご紹介したり、いくつかを組み合わせてご提供しております。

根本的な解決にはなりにくいかも知れません。でも、対症療法というか“取り合えずの対処法”としては効果があります。

毎日続けていただければその効果はもちろん持続しますし、骨格や筋肉の歪みやアンバランスを防止する効果も期待できます。ぜひとも一度はお試しください。

でも、ひとつだけお約束をお願いします。 

エクササイズの最中に腰・股関節・膝・肩、あるいはそれ以外の体の部分に痛みや不具合を感じたらそくざに中止なさってください。簡単なものばかりですが、効果があるだけに体に対する刺激もけっこう強めとなっているのです。

元々、この運動レシピの原則は『問題のある関節内部の調整と骨格調整、そして筋肉調整の3つが終了した時点、つまりお体の大きな歪みが無い状態で行わなければならない』のですから… 

では、体に不具合が生じない限りという条件付きとはなりますが、ご興味をお持ちになられたエクササイズはどんどんとお試しくださるようお薦めいたします。

ストレッチングなども含め、徐々にエクササイズを増やしていくつもりです。ご期待ください。

肩こりがひどいとおっしゃる方や首が張っているのが気になると言う方。中には頭が痛いとか、頭が重いと訴えられる皆様方の中にも肩甲骨周りの筋肉の張りやこりが原因のばあいが多くあることを数多く体験してきました。

ここでご紹介するのは、首の付け根から肩先に向かういわゆる“肩こりの肩”を揉んでもらっても、肩こりに効くといわれている首を前や横に傾けるストレッチングをしても肩こりが改善しないという方々のためのエクササイズです。

四十肩(しじゅうかた)や五十肩といわれる凍結肩(とうけつかた)の予防にもなります。パソコン作業や一定の姿勢を長く続けることが多い方は、休憩時間やお仕事の後に肩甲骨をグルグルと動かす習慣を付けてみませんか?

肩甲骨に付いている筋肉には首を通って頭の骨と結んでいるものや、腕の付け根とくっ付いているものが多くあります。そのせいで、『肩甲骨を本来動くべき方向へと動かすことにより、首や腕の付け根から広がるこりや張りの解消につながる』のです。エクササイズ後に、肩甲骨の周囲がかゆくなったり、温かくなったり、熱く感じられたりしたら効果が出ている証拠です。今まで血行が悪かった部分に新鮮な血液が酸素と栄養を持って流れ込んでくれたからだと思ってください。

では、伸びてしまって型崩れ(?)しても構わない普段着に着替えてから、遅すぎると思うくらいゆっくりと行ってくださいね! 

肩甲骨を上に挙げる下に下げる背中の外側から横の方へと動かす背骨のところでくっ付ける上に回す下に回すという6つの動作を全部行うのですが、動きになれたらこの動作を意識しながら大きく行うと効果が倍増しますよ。

1.肩先の箇所を親指と人差し指の先端部で軽くつまみます。

2.両肘をゆっくりと体の両脇に下ろしたらスタートです。

3.肩は気にせずに、両肘をできる限り大きく回すように心掛けながら、まずは胸が閉じる方向、つまり後から
  前へと肘で縦に円を描きます。
  4~5回で十分ですが、ゆっくりやるために、慣れないうちは結構イライラするかも知れませんが頑張って
  ください!

4.同じ要領で、前から後へと胸が開く方向へと肘で縦円を描きます。これも4~5回で十分。
  肩を回そうとせずに、肘をできるだけ大きく前後と上下に3D(?)で回すのがポイントです。

1〜4のエクササイズで次の5と6の動きも行っています。でも、最近増えているオフィスワークによって生じる肩こりや背中の上の方から首や肩にかけての“こり”はとてもシツコイですね。

このタイプのこりに的をしぼって、今度はストレッチングを行います。

やり方はかんたん。肩甲骨を背骨側でくっつけるのと外側から横方向へと引っ張るだけです。

5.肩先の服の生地をつまんだまま、肘の位置を楽なところに置いたらスタートです。両肘を思い切り体の前面
  に寄せて、15秒位、呼吸をしながらキープ。

6.逆に両肘を背面に引いて、やはり15秒位、呼吸をしながらキープ。

『肩甲骨の周囲がかゆくなったり、温かくなったり、熱く感じられたりしたら効果が出ている証拠』と申上げましたが、逆の言い方をすればそれだけ血行が悪かったとも言えますので注意が必要です。

と言っても、それほど心配する必要はありません。2つのことに気をつかっていただければ、良いのですから。

Ⅰ.日常生活で肩甲骨を固定している動作があれば、その動作の前後にこのエクササイズを行う習慣を付けまし
  ょう。

Ⅱ.最初にお話ししたように、肩甲骨の6つの動き全てを、大きく、ゆっくり、そしてその動きを意識しながら
  行いましょう。

少し面倒くさいかもしれません。でも、慣れればかんたんなこと。頑張ってくださいね!

以下のページでも、肩こりの解消法をご紹介申し上げております。

→“頑固な肩こり解消法”はこちらへ
→“肩こり解消エクササイズ再び:エアー腕立て(!?)”はこちらへ

当院の施療をお受けいただき、肩こりや肩の痛みや動きの悪さ等々のお悩みやトラブルが完全改善なさった皆さまからいただいたご体験談はこちらをご覧ください。

 

→ 肩甲骨のこりとぎっくり腰からの慢性腰痛
→ 頚部付け根の腫瘍摘出手術後の肩関節の不具合と首の痺れや酷い肩凝り
→ 肩の痛みと動作不良
→ 
30年来の偏頭痛

 

軽い肩こり解消法は、数回でコツもつかめますし軽いうちの肩こりならば短時間で改善が可能です。でも、肩こりにはいくつかのタイプがありますので、それら全てに改善効果を求めるには、少し物足らないというのが正直なところです。

ここでご紹介するエクササイズは、やり方次第では上半身から腰や骨盤までしっかりと動かすことが可能。
また、工夫次第では下半身までも動かせるというメリットがあります。
デメリットは慣れるまで、少し時間が必要なことでしょうか。

でも、覚えるだけの価値は十分にあります。少しだけ頑張ってみませんか?

→ 軽い肩こり解消法はこちらへ
→“肩こり解消エクササイズ再び:エアー腕立て(!?)”はこちらへ

 


かんたんに言えば『床に横向きに寝た状態で天井に近い方の腕でクロールと背泳ぎを行う』だけです。水泳で行うときよりも、動きを誇張しておおげさに体を動かしてもらうことがポイントになります。このエクササイズは、腕の付け根の関節と肩甲骨の動きの6つを全て改善しようという欲張りな目的をもつエクササイズです。もちろんそれだけの効果が期待できることはお約束します。

クロール
まずはクロールから見ていくことにしましょう。腕を前に出して水をかいこむようにするとき、人間の体の連携やリズムという視点から見た場合の“正しい”動きは、『腕を思い切り前に出しながら、腕を付け根から思い切り内側に捻り、体の前の方に少し寄せながら、腕を上から下へと下ろす』ということになります。
このシンプルな動きの中には肩関節の5つの動作*1と肩甲骨の6つの動作*2が含まれているのです。

1.体をどちらかに向けて横向きに床に寝てください。体は自然に伸ばした状態にしましょう。

2.天井側の腕を伸ばして耳の横に近付けてください。

3.体の真ん中の方に入り込むように、指先まで伸ばした腕を内側に捻(ひね)りながらできるだけ遠くまで伸ば
  しながら、水(空気?)を掻き込んでくださいね。
  腕が腰に向かって動いている間は、背骨が前に曲がって腰まで猫背になっているはずですよ。
  首も前に曲げてくださいね。これが自然な動きなのです。
  そして伸びた手のひらは外側を向いているはずです。

4.腕が下を向いて体の横に付いたら、今度は腕全体を外方向へと捻りながら、後に回していきます。このとき
  上半身を前に曲げた状態から後へと反らすように、もちろん首も後ろに倒すように反りながら、腕は背骨に
  向かって入り込んでいきます。

5.伸びた腕が耳に付いたら1に戻って、これを5回程度、きわめてゆっくりと行いましょう!

指先の動く速度はゆっくりです。1秒間に10cmから15cm位が良いのではないでしょうか?

腕の付け根の関節が離れていくのと背中にある肩甲骨が動くのをしっかりと感じながら、気持ち良い強さで行ってみてください。

背泳 
長くなりましたが、あと半分。もう少しお付き合いください。
次は背泳ですが、クロールとは逆の動きをなさっていただくだけ。要領は、全く一緒です。

1.体をどちらかに向けて横向きに寝ましょう。体は自然に伸ばした状態ですよ。

2.天井側の腕を伸ばして耳の横に近付けてください。

3.体の真ん中の方に入り込むように、指先まで伸ばした腕を外側に捻りながら、つまり手のひらを外に向けつ
  つ、できるだけ遠くまで伸ばしすように空気を掻き込んでくださいね。
  腕が腰の方へと行くまでは、背骨が反っているので腰まで後に向かって反っているはずです。
  首も後方へと反らせてくださいね。

4.腕が下を向いて体の横に付いたら、今度は腕全体を内側方向へと捻りながら、体の前で下から上へと回して
  いきます。このとき後に反らせた上半身を伸ばした状態から前へと曲げるように、もちろん首も前に倒すよ
  うに曲げながら、腕は体の中心線に向かって入り込んでいきます。

5.伸びた腕が耳に付いたら1に戻って、これも5回程度、秒速10cm~15cm程度のスピードでゆっくりと行い
  ましょう。

参考−これだけでは物足らない方へ

慣れてきてもう少しハードなエクササイズにしたいとお考えになられたら、以下のポイントも試してみてください。

  • 肩甲骨の動きを意識しながら、胸を体の縦方向と横方向へと向かって上下と左右に開いたり縮めたりすることも意識的して行ってみましょう。上半身の動きがより大きくなるはずです。
  • 上半身を前に曲げながら胸を左右から閉じる、クロールの水を前から掻(か)い込む動作の時には、骨盤を後に倒すようにしてみましょう。
  • 背泳で腕を後に回すときには、上半身を後に反らしながら骨盤を前に倒すよう意識してみましょう。

骨盤の動きを意識して行うことにより、背骨の腰の部分の骨と骨盤をつないでいる関節*3の動きを良くすることができるはずですよ!

理論的には少し複雑なのですが、動きを伴って反対側の筋肉を使うことで脳からの反射により目的の筋肉を伸ばすタイプのストレッチングの1つです(ヘンテコな説明ですみません)

専門的になりますが、肩こりが解消するのは、肩甲骨の動きを改善するダイナミック・ストレッチングによるところがほとんどだと思います。

  → ダイナミック・ストレッチングについて詳しくはこちらへ

 *1 クロールでは、肩関節を内側に寄せる・内側に捻(ひね)る・背中方向へと上か
  ら下へと縦に動かす・外側に捻る・外側に寄せるという5つの動作になりま
  す。また、背泳では肩関節を外側に寄せる・外側に捻る・背中方向へと上から
  下へと縦に動かす・内側に捻る・内側に寄せるという5つの動作です。

*2 肩甲骨を上にあげる・下から上へと外から内へと回す・外側へと開く・下へと
  下げる・上から下へと内から外へと回す・内側へと閉じるという6つの動作で
  す。

*3 腰の骨と骨盤の真ん中に太いエンピツの形をしている仙骨(せんこつ)という骨
  をつないでいる腰仙関節(ようせんかんせつ)という部分のことです。椎間板ヘ
  ルニアが多くできることでも有名な部分ですね。
 

薀蓄(うんちく)コーナー

体には『ある部分がこのように動くと別の部分はこのように動く』という連動性という法則が存在しています。これに従って動くと体を楽に、自然な形で動かせると言われているのです。

『腰が反る(=腰椎前彎:ようついぜんわん)と骨盤が前に倒れる(=骨盤前傾)』やその逆に『腰が曲がる(=腰椎後彎:ようついこうわん)と骨盤が後に倒れる(=骨盤後傾)』等が分かり易いのではないでしょうか?

例えば、アメリカ映画に登場する軍人が「イエッサー!」と言いながら気を付けをしている姿勢を思い浮かべてみて下さい。姿勢が良すぎるため(?)、腰が反り返っていて骨盤が前に傾いていますよね。

それと対照的なのが、お年寄りの姿勢です。腰が曲がっているだけではなく、骨盤が後に傾いています。だから、体が前に倒れないように膝が曲り太ももも後に倒れているわけです。

これらの動きも『連動性』の結果であり、自然な動きなのですね!


当院の施療をお受けいただき、肩こりや肩の痛みや動きの悪さ等々のお悩みやトラブルが完全改善なさった皆さまからいただいたご体験談はこちらをご覧ください。

→ 肩甲骨のこりとぎっくり腰からの慢性腰痛
→ 頚部付け根の腫瘍摘出手術後の肩関節の不具合と首の痺れや酷い肩凝り
→ 肩の痛みと動作不良
→ 
30年来の偏頭痛

最近では女性だけでなく男性にも冷えで悩んでいらっしゃる方が増えてきているようです。

病気や何らかの理由で寝たきり状態が続いているのでなければ、ごくふつうレベルの筋肉が付いていて、それを日常生活の中で動かしてさえいれば冷えとは無縁のはずである若い男性にまで冷えで困っていらっしゃる方がいるというのはショックでした。

膝から下の部分の筋肉のストレッチングとトレーニング、股関節と骨盤と腰のエクササイズを組み合わせたものです。

冬などは、起き抜けに布団やベッドの中に入ったままでできるものばかりです。

足先から脚全体が冷える方には直後に効果が実感できるはずですので、ぜひともお試しください。

また、お尻や腰周りの冷えでも軽いものでしたら、このエクササイズを習慣としていただければ改善も期待できるはず。

とにかく、一度お試しください。

 

足首の曲げ伸ばし

仰向けに体は伸ばして寝た状態のまま、足首を伸ばしながら「い〜ち(1)と数えたら、つづけてゆっくりと足首を反らしながら「2(に〜い)と数えます。

これを10数え終るまでゆっくりと行ったらOK!

足首の曲げ・伸ばしを1回とすると、ゆっくりと5回行うだけで十分ですよ。曲げと伸ばしはどちらも1秒半程度の時間で行います。ですから、曲げと伸ばし両方で3秒。それを5セット(?)繰り返すのですから15秒位かかる計算になります。

 

足先のワイパー運動

両脚を軽く開いた状態で、両方の踵(かかと)を布団に固定したままで両方の足先を内側に倒します。つづけて、今度は両足先を外に倒します。

数の数え方は、ゆっくりと数えながら「い〜」で内側に倒し、「〜ち」で外側に倒します。内倒しも外倒しも1秒づつかけて倒します。これを10回繰り返しますので、20秒間ほどかかるはずです。

このときのポイントは踵は転がすだけで余り動かさないことでしょうか。足先を左右対称に車のワイパーのように内・外へと倒すようにしてください。

膝が伸びているため、実際の動きは脚の付け根である股関節(こかんせつ)の内側と外側へと捻(ひね)る動きになっているはずです。

 

(かかと)の押し出し運動

脚を伸ばしたままで、踵をまっすぐに下へと押し出します。片一方のお尻を下へとさげるイメージですね。

すると、そちら側の骨盤が足先の方へとさがり、骨盤が左右に傾(かたむ)くのが感じられるはずです。

これを左右交互に10回づつ行います。

コツをつかむまで何回か必要な方もいらっしゃいますが、これは効果抜群。忘れずに行ってください。

 

最初のうちはこれら3つの運動で十分ですが、慣れてきたら次のどちらかを加えていただけるとより大きな効果が期待できるはずです。

 

腰捻(ひね)り運動−Ⅰ

足先のワイパー運動では足先を軽く開いた状態で倒す方向も左右対称に行いましたが、このエクササイズでは両足先は苦しくない程度に近付けた状態で、足先はいつも同じ方向へと倒します。

最初の3つはゆっくりと行ないましたが、これは反動を付けるようにして両脚を左右同じ方向へと倒すことで、骨盤を左右に倒す運動です。

ポイントはできるだけ腰を布団に付けたままで、骨盤だけを浮かすようにする点にあります。

左右交互に行い、10回づつ行うのを目安としてください。

 

腰捻(ひね)り運動−Ⅱ

Ⅰよりも少しキツイかも知れませんが、腰に痛みを感じないばあいには行うと良いかも知れません。腰の筋肉や骨である腰椎(ようつい)へとより強い刺激を与えられるので、腰全体の血行が大幅に促進できるはずです。

寝た状態で両膝を立てたら、両足を揃えてくっ付けておきます。

そのまま、左右へと交互に揃えた両膝を倒します。このときも腰が浮かないようにすると効果的ですね。

回数は、左右それぞれ10回を目安にお願いします。

驚異の回復!腰の痛み』(2011年11月16日放映分)の趣旨

番組の冒頭で伝えられた、いわゆるツカミでは、『ヘルニアがあるのに、痛みなどの問題が全くない人がいる』。そして『椎間板ヘルニアとその予備軍を合わせた“椎間板変成症”は腰に負担をかける仕事に従事しているにもかかわらず腰痛の無い人たちの80%にもあった』という調査の結果が紹介されました。

このことは、今まで様々な場所で散々述べられてきたことですが、今回は誰でも知っている全国的に著名な大学病院での研究結果を、それも整形外科のドクターたちがNHKのそれも視聴者が多い番組で発表したという点に大きな違いがありました。

有名病院の有名な先生が、多分日本で一番有名な健康番組でゴールデンタイムの時間帯に述べたという衝撃的なものとなりました。

これも数年前から一般的には知る人ぞ知るという内容であった『ヘルニアは程度が大きいものほど、白血球の中のマクロファージが食べてくれるために、大きさが小さくなったり、消えてしまうことがある。痛みが減ったので検査してみると小さくなっていた』や『2〜10年後の腰痛の経過の追跡調査では、手術を受けた方でも、せずにそのままでいた方も結果は変わらない』ことが、しつこいようですが、現役の整形外科専門の著名な医師から報告されたのです。

それも、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などで多くの手術を手がけてこられた方々の口から。

これらの事柄は、ある程度ではありますが、数年前に発刊された医師の方々向けの腰痛の診断指針を示す書籍の中で述べられていたことでもあります。前書きの中においてだったと思いますが、その書籍の内容は数年間の間に劇的に変化する可能性があるといったことが書かれていたことを思い出します。

こういう言い方は露骨過ぎるかも知れませんが、手術を薦めなさってきた専門家の先生方が今度は手術後にも痛みが残り続けた症例に付いて発表し、今まで整形外科の“本道”からは語られることがなかった腰痛の他の原因に付いて語られたのです。

180度の変化があったと言っても過言ではないと感じました。

腰痛の本当の原因として語られたのは、1%が腫瘍(しゅよう)や感染症(かんせんしょう)9%がすべり症、狭窄症(きょうさくしょう)、圧迫骨折(あっぱくこっせつ)などで、5%がヘルニアによるもの。
そして残りの85%の腰痛は原因不明だとのことだったのです。

その後に大きな原因として説明されたのは、脳の中の側坐核(そくざかく)という痛みをコントロールする部分がストレスによって働きが悪くなったために痛みを強く感じてしまうためというものでした。

そして、ストレスを解消することで残り85%の原因不明な腰痛の1/3が完全に解消したという事例が紹介されたのでした。
これらに付いての大まかな内容はNHKのサイトで確認可能ですので、腰痛で悩んでいらっしゃるのに、つい番組を見過ごしてしまったという方はご確認ください。

今回一般の方々に対して公表された(?)腰痛に関する情報ですが、脳に関する部分を除いては施療家や施術家の中では知られていることでしたし、大きなヘルニアがMRIで写っている方に施療を行って、その痛みが改善したという経験をしている方がほとんどだったはずです。

実際に、著名な小説家の方が記した腰痛の体験記はベストセラーとなりましたし、同じ著者による心療内科の体験談的な本も発刊されました。それら実体験をつづった書籍により、それ以降は腰痛に対して心療内科が果たす役割の大きさも広まりました。

当院の考え方

結論というわけではないのですが、当院の立場をはっきりとさせていただくことにします。

当院ではとにかく痛みを改善することを第一にそして再発防止までが施療体系の中に組み込まれていることは別のページで申し上げたとおりです。

乱暴な言い方となりますが、「経過追跡をして手術をしてもしなくとも結果は変わらない」といっても、ある程度の我慢できる痛みで手術を受けるひとはいないでしょう。私の父親も日々、そして絶えず続く激痛に我慢できなくなった結果として手術を受けたのです。全身麻酔で時間がかかる手術を簡単に選択するような方はいないはずです。

痛みとはそれほどの苦痛なのです。“痛みは人格を変容させてしまうだけではなく、その人格を奪い去る”といった主旨の言葉は有名です。でも、本当の意味を実感できるのは体験した人だけ。
痛みとは、人生を破壊する要素となり得る恐ろしくも強大な敵なのです。

ですから、今までの経験で痛みの改善に対してもっとも効果があった手技(しゅぎ)である、関節内部機能回復調整法と多くのスタイルの特殊なストレッチングを用いて、痛みや動作の不具合の改善と再発防止を関節内部と外側の両方を調整することで続けていくつもりでおります。

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脳やメンタル面に対する直接的なアプローチを行う予定はございません。以前、体験したりかじったことはありますが、肉体面からアプローチを行うことでメンタル面にも大きな効果を引き出せると体験的に確信いたしているためです。

当院へはご自身で様々な情報を集め、それを分析してから施療をお受けにいらっしゃる方々も多くいらっしゃっていただいております。いわゆる“ご自身の体に対して真摯に取り組まれる方々”ですが、やはり九疑一信で初回の施療にお出でになられます。
しかしながら、その後の結果や経過に対してひじょうに満足なさってくださるケースがほとんどです。
完全改善後も、お体の定期メンテナンスのため1ヶ月に1度ていど通ってくださる方が多いのもその満足感ゆえであると理解させていただいております。

今まで、様々な施療、施術、治療をお試しになっても期待通りの結果が得られなかった方々、またご自身の疑問に対して体の改善で納得させて欲しいとご希望の方々に対しても、ご満足のゆく結果をご提供できる可能性は高いと考えております。
このサイトの様々なページをお読みくださったうえで、

ぜひとも当院の施療をお試しください。

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2012年2月15日NHK総合テレビに於いて、20:00から放映された『ためしてガッテン!』の“腰痛&手の痛みに新技 ついに劇的回復! ”で紹介されたのは、『日記を付けながら姿勢を正してウォーキングをおこなうことで腰痛が改善した』という旨(むね)の報告とその方法の説明でした。

この番組の内容と、それに続き、当院でお奨(すす)めしたい方法に付いて簡単に述べさせていただきます。もし、この番組をご覧にならなかった現在腰痛でお困りの方は、NHKのホームページなどで放映された内容をご確認のうえ、以下の部分をお読みいただければと思います。

番組内容の主旨

1.医師の診断を受ける
最初に医師の診断を受けて腰痛が手術が必要かどうかを確認するということに付いては、私も賛成です。確率はひじょうに低いとは言え、背骨のひとつひとつの骨である脊椎(せきつい)やその周辺の癌(がん)を初めとした重大な病気が腰痛を引き起こしている可能性も捨てきれないからです。
私もそうしました。もっとも、小さい整形外科病院から中型、そして大病院と3ヶ所で診断を受けましたが・・

レントゲンやMRIも薦められたら、撮影することをお奨めします。でも、取り合えずは手術の決断はしばらくお待ちください。即決は後悔のもとになりかねませんよ!


2.ペインスケールを含めて、日記を付ける
まずは日記を付けるという点に付いてですが、一般的にペインスケールと呼ばれている、1から10までの段階に痛みの強さを自分の感覚で分類するという方法。
これは話で聞いただけで試さずに考えると主観的過ぎるようですが、実際にやってみるとひじょうに客観的に自分の痛みの変化を見つめることができる優れた方法です。

どうじに、その日の状態を自分の言葉で日記的に毎日記すということも、そのときの腰痛の状態を客観視することがより可能としてくれるのではないでしょうか? もちろん、文章として吐き出すことで多少の精神的ストレスの解消という面も期待できそうです。

この2つは、実際に不安と絶望感に苛(さいな)まれていた私が、オリジナルの腰痛体操と骨盤を固定した状態での毎日数時間に及ぶウォーキングの2つを主軸にして、自らの脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)で手術が必要、あるいはその一歩手前といわれていた腰“激”痛を試行錯誤しつつ完全改善させているさいちゅうに毎日実行していたことです。

唯一の欠点は、書きたいことが徐々に増えて、また書きなれて表現することが上手くなってくるに連れて、徐々に日記を付ける時間が増加し、最後の方では1時間程度も時間がかかってしまったことでしょうか? というのは、だそくですが…

3.ウォーキングのための正しい姿勢を作る
番組内で具体的に解説・指導された手法は、『立った状態から肘をその場で上に引き上げることで姿勢を正し、その姿勢を保ったままで腕をそのまま脱力してさげ、ウォーキングをおこなう』というものだったと思います。
これは、「骨格の歪(ひず)みと筋肉のアンバランスを矯正も調整もしないでそのままではありますが、一時的に筋肉の力を使って、強制的に体の前後の姿勢を正したり背骨を本来の正しい真っ直ぐの位置へと保たせる方法であり、可能ではある」というのが当院の考えです。

骨の配列、この場合では、頭と24個の背骨を構成する骨と骨盤の配列が重要ですが、それが正しい位置関係にあれば、筋肉たちは最低限の力さえ入れていれば姿勢を保つことができます。これが一番自然な姿勢の保ち方なのです。いわゆる『力みが感じられることなく、自然に立っている』ように見える場合がこれですね!
でも、この場合は骨格も筋肉もバランスが崩れたままですので、姿勢を保つために必要な筋肉とそれ以外にも本来の仕事ではないのに協力してくれている余分な筋肉を必要以上に緊張させることになっています。そのために、番組に登場した実験をなさった方がおっしゃっていたように、「15分程度で疲れてしまう」ということになってしまうのです。
そのためでしょう。番組内でも、「無理をせずに」とのコメントがありました。これは、悪い姿勢になっているのに続けると、かえって腰痛が悪化するということを意味していたのだと思います。

4.正しい姿勢でウォーキングをおこなう
正しい姿勢を保ったままウォーキングを実施するというのは大賛成です。番組で言っていたように、何よりも血行の循環が良くなります。とくに下半身の大きな筋肉たちがポンプの役目を担ってくれるので、ひじょうに血行促進が進みます。
番組ではさほど強調されていませんでしたが、これは、NHKの別の健康番組でウォーキングの具体的な実行方法や注意点に付いては何度も扱っているからだったのでしょう。

でも、ひとことだけ付け加えさせてください。散歩などのように風景を楽しんだり、目的地までの道を楽しみながら歩くというのでは効果は激減します。あくまでもウォーキングですから、ある程度の速度で歩くこと自体を目的として歩かねばなりません。

ただし、「本当に痛みをほとんど感じない状態でできれば」という条件を付けさせていただきますが…

当院でお奨めしたい『ウォーキング療法の改訂版(?)

 A.骨格の歪(ひず)みの矯正
骨格の歪(ひず)み、つまり骨の配列を矯正なり調整して正しい位置に並べる。これに付いては、スポーツの分野では、アライメントを取ると言われる場合もありますが、同じ意味だとお考えください。
これにより、一時的に痛みが改善するはずですし、正しい姿勢を保持するために必要な筋肉に余分な力を入れずにすむし、余分な本来使わないでよい筋肉まで動員する必要がなくなります。
できれば、腰痛の原因となっている歪みを専門家によって改善・解消してもらうことをお奨(すす)めいたします。
 当院の三段階療法の“Ⅰ.痛みの解消:とにかく、痛みを取り去る”に対応します。

B.筋肉の状態の調整やそのバランスの調整を行う
この場合の筋肉とは関節を動かすために使われている筋肉のことです。

どこかの関節を想像してみてください。たとえば『曲げる』という動作だけではなく、『伸ばす』という動作も行わなければなりません。つまり、反対の動作をする筋肉たちがチームを組んで活動してくれているのです。
ですから、ある関節の動きが悪いというときには、硬くなったためにその動作にブレーキを掛けて邪魔している反対の動作をする筋肉をストレッチングなどで伸ばしてあげて、ブレーキを解除してあげます。

もしそれだけで不十分ならば、関節を動かす筋肉自体の力不足が考えられるので、その場だけで有効な方法を用いてその筋肉の力を一時的にアップしたうえでウォーキングをしていただきます。もちろん、その後にはトレーニングを行っていただきます。

これが筋肉の状態の調整とそのバランスの調整のことです。

このAとBを行えば、少なくとも一時的には痛みを感じずに正しい姿勢が取れるようになったはずです。もちろん、そのまま痛みなどが完全改善なさる方もいらっしゃいます。

この段階に付いても、施療・施術・セラピーの専門家の施療とその後のセルフケアの指導をお受けいただくのがベストであると考えます。
 当院の三段階療法では、“Ⅱ.無痛の矯正(きょうせい)&調整:痛みの間接的な原因である骨格と筋肉の歪(ひず)みの解消”までに相当します。

C.正しい歩き方でウォーキングをおこなう
正しいウォーキングのやり方自体は省略されていましたが、注意点として『骨盤を固定して足先でちょこちょこと歩くべきではない』といった主旨(しゅし)の注意点があげられていました。

様々なメディアでウォーキングのやり方は具体的に説明されているようですので、それらを参考になさって実施されると良いかと思います。

 当院の三段階療法で言えば、“Ⅲ.再発防止のためのセルフ・ケアの指導:個別の自己施療法の作成&ご指導”に含まれる部分になります。ですから、腰痛の原因や症状に適した骨格の矯正体操と該当する筋肉に対するストレッチング以外にも、正しい“骨盤に刺激を入れるウォーキング”を細かくご指導申し上げております。
勿論、歪みがひどかったり、筋肉が弱かったりとさまざまな原因で、ウォーキングにより問題が再発する可能性がある方には、ウォーキングをせずに別のエクササイズをお奨(すす)めしたり、それでもどうしてもという方には、歪みが生じないような補助具の使用を含めての実施方法を紹介させていただいております。

院長の個人的な壮絶な体験から学んだポイントや重要な注意点も加えてご指導申し上げております。

専門家の指導を受けろばかりで申し訳ございませんが、やはりスポーツトレーナーやウォーキング指導者、あるいは施療や施術の専門家からご自身の体の状態にもっとも適したウォーキングを個人レベルで詳細に学ばれるようお奨めいたします。

もし、東京都内、あるいは東京近郊にお住まいの方で腰痛でお困りの方がいらっしゃいましたら、当院の施療とセルフケアの指導をお試しください。オーダーメードの施療と再発防止プログラムのご指導を心がけております。

 ぜひとも当院の施療をお試しください。

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この記事は“よくあるご質問 Q&A”のページにあったものですが、その性格上、当ページ“お役立ち情報”に含めた方が良いとのアドバイスをいただきました。
確かにその通りですので、ご助言に感謝しつつ、当ページへと移動させていただきます。

Q. ふくらはぎには下腿三頭筋(かたいさんとうきん)という3つの筋肉があるそうですが、どの筋肉をストレッチングするのが効果的ですか?
また、どのようにしてストレッチングすべき筋肉を見つけるのでしょうか?
それとも、全ての筋肉をストレッチングすべきでですか?
ストレッチングに詳しい友人によれば、「分からなければ、ふつうのアキレス腱のストレッチングをすれば良い」とのアドバイスも受けましたが、いまひとつ意味が分かりかねます。

A.下腿三頭筋(かたいさんとうきん)とは、ふくらはぎにある3つの筋肉をまとめて呼ぶ名称で、表面にある腓腹(ひふく)筋2つとその奥にあるひらめ筋1つの合計3つの筋肉のことです。

最初に、表面にある腓腹筋に問題があるのか、その奥にあるひらめ筋が問題なのかのチェックしてみましょう。

腓腹筋チェック法.jpg

膝を完全に伸ばした状態で足首を足の甲の方向へと曲げてみてください。そのときの足首の動いた角度とふくらはぎにどんな感じがしたか覚えておきましょう。これは、表面の筋肉である腓腹筋(ひふくきん)に問題があるかどうかチェックするための方法です。

つづけて、今度は膝を曲げた状態で足首を足の甲側へと曲げてみましょう。こちらは、ふくらはぎの奥の方にある筋肉で、ムニエルで有名な舌平目というかシャモジを縦にしたような形をしているひらめ筋という筋肉の状態チェックです。

ひらめ筋チェック法.jpg

そして、そのときの足首の動いた角度とふくらはぎの感じを膝を伸ばして足首を動かしたときと比較してみます。

足首が曲げにくく、ふくらはぎにより引っ張られ感が強かった方の筋肉がより硬(かた)くなってしまっている可能性があります。そちらの筋肉をストレッチングすると良いでしょう。

せっかくですから、表面に2つある腓腹筋のどちらをストレッチングすべきかのチェック方法も紹介させてください。

立ったままでおこなう、いわゆる“アキレス腱のストレッチ”という言葉で知られているストレッチングをやってみましょう。
たぶん、伸ばす方の脚のつま先はまん前を向いているはずです。このときふくらはぎの外側と内側のどちらにより引っ張られ感がありますか?
より強く引っ張られるように感じた側の筋肉が縮んでいるはずです。

腓腹筋(ひふくきん)の外側、正確には腓腹筋の外側頭(がいそくとう)と呼ばれていますが、そちらに問題があれば、つま先を内側に向けてストレッチングしてください。

腓腹筋の内側である腓腹筋の内側頭(ないそくとう)が縮んでいる場合には、後脚のつま先を外側に向けてストレッチングをします。

以上のチェック方法を行ってみて、とくにどの筋肉だけが縮んでいるということがなければ、後足のつま先はまん前を向けた状態で、腓腹筋の外側と内側の両方をどうじにストレッチングし、その後に、ひらめ筋のストレッチングも行うと良いのではないでしょうか。

最後に、『どれをストレッチングするか迷ったら、ご友人からアキレス腱のストレッチングをやっておくよう』アドバイスを受けられたという件に付いて私の考えを付け加えさせていただきます。
その方は、施療・施術・治療、あるいはトレーニングを専門的に学ばれた方だと思います。
ご友人のおっしゃるアキレス腱のストレッチングとは、すでにご説明申し上げたように、立った状態で前後に脚を開いて、後方の脚のアキレス腱に伸びた感じがするように行う腓腹筋の外側と内側の両方に効果があるストレッチングのことだと思われます。

『1つの関節だけにかかわっている筋肉よりも、2つ以上のの関節にかかわる筋肉の方が硬くなりやすい』という主旨のことが言われております。そしてこのケースでは、奥にあるひらめ筋は足首の関節だけをまたいでおり、表面に位置している腓腹筋(ひふくきん)は膝(ひざ)の関節と足首の関節の2つをまたいでいます。そのためにより一般的な立ったままで行う前後開脚で後ろ脚の腓腹筋を伸ばす方法をお奨めになられたのだと思われます。

でも、念のために、膝を伸ばした状態で足首を反らす方法と膝を軽く曲げた状態で足首を反らしてのチェックを行っていただくようお願い申し上げておきます。なぜかというと、より確実にストレッチングすべき筋肉が発見できるはずですから。
ぜひともお試しください。

ちなみに、当院ではセルフ・ストレッチングやパートナー・ストレッチングのご指導も申し上げております。お問い合わせのほど、お待ち申し上げております。

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このお尋ねも“よくあるご質問 Q&A”にお問い合わせをいただいた内容ですが、男性で体力のある方には同じ状態で悩んでいらっしゃる方が多いようです。

こうなってしまいますと、自己施療(じこせりょう)、つまり自分自身で完全に改善を目指すというのはひじょうに面倒なうえ、むずかしいのではないでしょうか。専門家の施療、あるいは正しいセルフ・ストレッチングの指導をお受けになることをお薦(すす)めいたします。

ここでは、私の個人的な体験となぜそうなったのか、そしてどうしたら困ったときに気持良く体を解(ほぐ)すことができるかという自分でできる対症療法という数点にしぼってお話させていただきます。
でも、忍耐と我慢(?)だけで体を解(ほぐ)すことは不可能ではないはずですから。

Q. 出張先のホテルやサウナでマッサージを頼むときは男性で強揉(つよも)みできる人を頼んでいます。今までに、マッサージ院や鍼灸院の先生たちから「古タイヤみたいな体ですね。これじゃ、お金を倍はもらわないと…」と冗談めかしていわれたことが何度かあるほどですから実際に硬(かた)いのでしょう。

お願いして強く揉(も)んでもらっているときは気持ち良いのですが、翌日強く揉まれた部分が熱を持ち腫れたり痛くなります。しかし、それを承知でも強く揉んでもらわないと気持ち悪くなったり酷(ひど)いときには吐(は)き気までしてくるほど頑固な肩こりです。気持良くて改善できる方法があったらお教えください。

A.私もそうでした。とくに首といわゆる“肩”には、いつも骨が入っているのではないかと感じるほど硬(かた)い状態のままで困っていました。

原因はむちゃくちゃに強い力で、体力自慢の友人たちに力まかせに揉(も)んでもらったり、背中にゴルフボールや特殊な器具や指圧用具をあて、体を動かしてこっている部分にゴリゴリと強すぎる刺激を入れ続けていたためでした。
もちろん、その“体にとって異常に強すぎる刺激”が心地良かったからです。質問者の方と同じ状況でしたから、私なりに必要あってのことでした。

肩と腰と脚を硬くしてしまいました.jpg

また、木やプラスチック等の棒や特殊なマッサージ器や電動式のローラーを使って強くグリグリと押したりガリガリと刺激したために首の付け根辺りから肩先にかけてや腰やお尻の皮膚が部分的に黒っぽく変色して少し厚くなったうえ、その下にある筋肉が硬(かた)くなってしまったという経験もありました。

そして、強く“グリグリ”されたり、自分で行ってその場で気持ち良さを感じていたときには、翌日になると必ずその部分が熱をもって腫(はれ)るだけではなく、内出血もよくありました。その下にある筋肉自体にピリピリとする鋭い痛みを感じることなどあたりまえでした。

質問者の方と同じ状況ですね。それを承知で異常な強揉(つよも)みをお願いしたり、自分でゴリゴリしたり、木刀を肩に落とし続けたりしていたものです。

体は徐々により強い刺激を求めて、本来効くはずの力や刺激では満足がいかなくなってしまいます。
大げさな言い方をすれば、「本人が気付かぬ間に、自らの体が異常で強すぎる刺激に対して、無意識に身を守ろうと力を入れたり、たこのように皮膚が硬(かた)くなってしまった」のだと思います。
そして、「揉(も)まれたり、自分でも強すぎる刺激を与えている最中でも、無意識に体に力を入れ続けてしまう…」。ブレーキを目いっぱい踏み込みながら、アクセルも必死で踏み込んでいるのです。「全然、進まないじゃないか。もっと馬力の強い車に代えなくちゃ…」と真剣に悩んでいる状態ではないでしょうか?

繰り返しとなりますが、質問者の方や以前の私のように覚が鈍くなってしまい、かつ強い刺激に対して慣れてしまったということは、本人が力を抜いているつもりであっても無意識に力を入れて抵抗をしてしまっているのです。脱力しているつもりでも、実際には筋肉にある程度の力を入れているのですから高い技術をお持ちの施療者や施術者でなければ、解すことは不可能となります。

体にとって今までに経験のない刺激方法を用いても、ほんの数回で慣れてしまい、また無意識のうちに体に力を入れて抵抗し始めてしまうのです。せっかく体にとって新しい刺激を使っても、たちまち慣れてしまいます。つまり効かなくなってしまうのです。

結論というか、対処法はとてもシンプルです。でも、慣れるまでは気持ちがイライラするので我慢が必要。自分との戦いだけが全ての解決法かも知れません。

慣れるまで使うのは硬式テニスのボールを使うことをお薦(すす)めいたします。

ここでは分かりやすく肩こりのばあいにしぼりますが、慣れたら同じ要領で、腰やお尻のこりを感じる部分にあててもらっても効果はあるはずです。

斜め後方からの頚部・肩甲骨.jpg

ご家族やお友だちにこっている側の肩甲骨の内側、つまり背中側の縁(ふち)を指でたどってもらいます。そして、肩甲骨の上側1/3(三分の一)のところにある斜めに外に向かって走っている線状の出っ張りの位置を教えてもらってください。

その出っ張り、分からなければ肩甲骨の内側の骨際(ほねぎわ)で首の付け根側の上から1/3の背骨側にボールをあてて上向きに横になります。

そして、体は一切動かさずに、深呼吸をしながら力を抜くことだけを心がけてください。最初は中々力が抜けないので1分程度は続けてみます。
ゴロゴロとボールを転がすように体を移動してはだめですよ。ただ、深呼吸の吐く息とともに力を抜くように心がけながら、横たわっているだけです。
こんなことでは効かないと思われてもかまいません。自己暗示(じこあんじ)は不要です。ただ、力を抜くように努力しながら、横たわっているだけです。

そのうちに奥の方へと刺激が入ってくるのを感じ始めたら、硬い体へとさようならできる一歩手前に到着できたということです。くれぐれも骨にあたらないように注意しながら、気持ち良く刺激の入る位置を探しボールをあてたら、また深呼吸しながら全身のリラックスを心がけていきましょう。

完全にリラックスできて、体の表面は痛くないのに、奥の方へと刺激が入るようになったら、お好きな器具を用いる準備はできました。
体の部位によっては、昔からある有名な指圧器を用いても、お尻や腰の硬い部分にゴルフボールをあてて刺激を入れても、特殊なマッサージ機や電動式ローラーなどを使っても大丈夫でしょう。

ただし、最初はゆっくりとあてて様子をさぐり、大丈夫だと分かってから体重をのせてください。肋骨(ろっこつ)を初め、かんたんに骨折につながる部分はたくさんあります。傷(いた)めてしまっては元も子もないですからね。 

『古タイヤのようなお体』で困っていらっしゃるならば、当院の施療をお試しください。状況にあわせて様々な角度から肉体的、精神的なストレスを完全改善させていただきます。
また、施療後にお伝えする簡単なストレッチングや体操を習慣付けていただければ、より短期間での問題の解消につながるはず。お問い合わせのほど、お待ち申し上げております。

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当院の施療でご指導申し上げたり、主催する講習会でお伝えしている“足の冷えに対する対処法”を具体的に、そしてできるだけシンプルご紹介申しあげます。

足先、とくに足首からつま先までが冷えて困るという皆さまはお試しください。
また、冷えが解消するまでは “靴下の二枚重ね履(ば)”*も合わせて行っていただければ完璧です。

セルフ・ストレッチングと足部反射療法(リフレクソロジー)の反射区と経絡押圧(けいらくおうあつ)の考えと技法を組み合わせた、短時間でかんたんにできる足首から足先までに効果がある冷えの解消法です。

ここでは実際に使えるやり方のみの説明とし、理論やその効果が生じる原因等については割愛させていただきます。


足裏肘圧

1.座禅では半結跏趺坐(はんけっかふざ)とむずかしい名前で呼ばれる脚の組み方をしましょう。でも、やってみればかんたんです。一方の脚のうえにもう一方の脚をのせたあぐらをかくだけです。
写真のように、上にのせている方の脚の足裏が斜め上を向いていればOKです。

2.脚とは逆の側の肘(ひじ)を足裏にのせて肘から先の前腕(ぜんわん)をまっすぐに立てます。このとき余分なところには力を入れないようにしましょう。
手首をだらっとさせるのがポイントかも知れませんね。これで準備は完了です。

3.足裏を縦に3つに分けたときの一番先の部分、つまり足の指の付け根のふくらみ部分を肘(ひじ)でまんべんなく押しましょう。

4.土踏まずの内側を足の親指側から踵(かかと)方向へと向かって縦に数回押してきたら最後に踵をグッと押します。
続けて、土踏まずの真ん中のラインも、足の人差し指と中指の付け根側から踵まで数回で押して最後に踵をグッ。土踏まずを小指と薬指の付け根側から踵まで押してきて、またも踵をグッは同じです。

5.足の内側の丸く半円を描いてアーチとなっている骨の下側を、親指の付け根の骨の出っ張りが終わったところから踵の内側のへこみまで、4で行ったように肘をつかって6回ぐらいで押してきます。

足首伸展ストレッチング

6.上にのっている方の足首を少し反らせたらその脚と同じ側の手を足の裏側にあて、その手の甲のうえに反対側の手をのせたら両手で足首を反らせましょう。
このストレッチングはふくらはぎの表面だけではなく、奥にある筋肉や足の指を曲げるときに使われる筋肉たちもしっかりと伸ばしてくれます。慣れないと力が必要ですから大変かも知れません。でも、省略せずにお願いします! 

足首屈曲ストレッチング
足内外側圧迫法

7.上にのっている方の脚の足首を少し曲げて伸ばしたら、反対側の手を足の甲側に張りつけ、反対側の手のひらをの手は踵(かかと)にあてたら足首を伸ばす方向へとじゅうぶんに曲げてストレッチングを行いましょう。
足の指を伸ばす筋肉と足の甲だけが伸びているような気がするかも知れませんが、実際には脛(すね)の骨の外側にある、歩いたときに疲れやすい筋肉もしっかりと伸ばせます。これも忘れずにやることが大切です。

8.あぐらの上にのせていた脚を床におろしたら反対の手で足の内側から足をつかみ、つま先から足首まで少しづつ手を手前へとずらしながら握ることで5回を目安に圧迫してきます。
今度は同じ側の手をつかって、足の外側をぎゅっ、ぎゅっとつま先から足首に向かって握り、5回ていど圧迫してきます。


*色々な靴下の履き方や組み合わせ方が発表されていますが、当院でお奨めして高い評価をいただいているのは“最初に絹製の5本指の靴下を履き、そのうえにウールの指が分かれていない靴下を履く”方法です。でも、こう方法は某自然食団体で25年以上前に耳にした気がする古い方法だと思いますが…


いかがでしたか? 押し込む時間や押圧(おうあつ)したり、つかんだりする場所、そして繰り返す回数などはお体の状態や冷えのていどによっても違ってきます。色々と工夫なさってみてください。
自身にもっとも適した方法が、すぐに見つかるはずです。

当院では“冷え性改善”の施療や、懇切丁寧で完全マスターが容易な個人指導も行っております。また、講習会開催をご希望の方も、人数を問わずご連絡いただければご相談に応じられます。
ご遠慮なさらずに、ご一報くださりますようお願い申し上げます。


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以下は、ふくらはぎの攣()りと腰痛の関係に付いて当院にメールでご質問をいただいたものです。
しかし、ちょうど回答作成時にNHK総合テレビで2012年4月25日放映の“ためしてガッテン”の“痛ッ!“足がつる”に隠れた危険な病とは?”において、腰痛の原因ともなる脊柱管狭窄(せきちゅうかんきょうさくしょう)の代表的な症状である間歇跛行(かんけつはこう)が起こる閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)に付いて解説されました。
そこで、この2つの病気の間歇跛行の違いに付いても説明を加えてご覧いただくことにいたしました。

Q.腰が悪いと“こむら返り”するというのは本当でしょうか? 学生時代の部活以来ふくらはぎのストレッチが習慣になっているのですが、左ふくらはぎだけ攣(つ)ることがあります。また、肉離れも左ふくらはぎだけ2回やっています。
確かに腰は痛くなったり、だるくなったりしますが、長くても4〜5日で治るし、ふつうは翌日には治っています。

A.腰の影響でふくらはぎが(つ)ることが多くなったお客さまも多くいらっしゃいましたが、私のケースも含めて 、いわゆる“攣(つ)り癖”が付いてしまっていた方もやはり多くいらっしゃいました。

 腰から出ている神経が影響する部分だからということもあるでしょうが、それ以外にも痛い腰を無意識にかばう癖があ るために本来のただしい歩き方ができなくなってしまっているというケースも考えられます。ですから、先ずは攣(つ)りや すいふくらはぎを柔軟にする習慣を付けていただきたいのです。

 さっそくですが、ふくらはぎの筋肉である腓腹筋(ひふくきん)とひらめ筋のストレッチングと、できれば太ももの裏側の 筋肉である大腿二頭筋(外側)と半腱様筋・半膜様筋(内側)という筋肉のストレッチングを朝晩行って様子を見てい ただければと思います。

 インターネットでストレッチングのやり方を検索なさることを想定して、筋肉の名前を細かく記しましたが、スポーツ 雑誌や一般向けの雑誌の健康記事のばあいには、ふくらはぎのストレッチと記されているものと太もも裏の筋肉のスト レッチ、あるいはカタカナでハムストリング(ハムストリングス、ハムストなどとも呼ばれます)のストレッチと書か れているものを行ってください。

 たいへん失礼かも知れませんが、私自身もそうでしたが「ストレッチが得意」とおっしゃる方の中には正しいフォーム で正しい動きや呼吸や脱力方法とは異なる経験主義的な手法で行っていらっしゃる方も見受けられます。この機会に、 インターネットや書籍やDVDなどを参考になさって、ストレッチングの復習をなさってはいかがでしょうか?

 そして、正しいストレッチングをある程度の期間続けて、ふくらはぎと太ももの裏側が柔軟(じゅうなん)になってき たことが実感できるのに、それでもまだひんぱんにふくらはぎが攣(つ)るようであれば、腰の状態を専門家に相談な さると良いと思います。

 軽いとは言え腰痛をお持ちのようですので、もしふくらはぎの攣(つ)りがストレッチングにより完全改善したとしても 、次回腰が痛くなったり違和感を感じられたら、その時には専門家に腰の状態のチェックと対処を依頼なさるようおす すめいたします。

お答えは以上ですが、今から5日前(2012年4月25日)にNHKテレビのためしてガッテン『痛ッ!“足がつる”に隠れ た危険な病とは?』をご覧になっていらっしゃるかも知れませんので、その内容に付いてもコメントさせていただきま す。

 先ず、番組中に足が攣(つ)る3つの主要原因として挙げられていた「冷え」「運動」「脱水」という件ですが、その通 りだと思います。理論的にも、体験的にも納得できますので、なるべく冷やし過ぎないようにして、水分摂取を心がけ 、運動による疲れを強くお感じになったときには、入浴やストレッチング等々で早めの疲労回復をはかっていただきた いと思います。

 閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)で脚の切断につながるという件は、当院の専門ではありま すので個人的なコメントは避けさせていただきます。

 ただし、当院で施療をお受けくださるお客さまのひじょうに多くの方々が、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさく しょう)による間歇跛行(かんけつはこう)という『ある程度の距離を歩くと脚がだるくなり、酸欠状態のようになっ てしまうために歩けなくなるが、しばらく腰を前に曲げた姿勢で休んでいるとまた歩けるようになる現象。症状が進む につれて、腰を曲げて休むまでの距離がだんだんと短くなっていく(当院で通常ご説明する見解)』状態で苦労なさっ ていらっしゃいます。

脊柱管狭窄症”についてくわしくはこちらへ


問題は、この間歇跛行という症状が、閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)でも生じる点にありま す。

 ためしてガッテンでは、『ベッドにあお向けに横になった患者さんの足元からお医者さんがアキレス腱辺りを下から支 えて両脚を持ち上げた状態で、足首を曲げたり反らしたりしてもらった後の足の色が白っぽかったら閉塞性動脈硬化症 の可能性がある』といった主旨(しゅし)の説明がなされていました。

当院のサイトやこの記事をご覧になってくださる皆さまは、ほとんどの方々が腰痛や腰に問題を抱えていらっしゃいま す。そして、またそのうちの多くの方々が脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)に対して不安をいただいて いらっしゃるのです。それだけでも大変なのに、今度は脚の切断にまで進行する怖い病気までかかわってきたらたまり ません。
でも、以下の簡単なチェックによりだいたいの区別は可能ですので、間歇跛行(かんけつはこう)でお悩みの方はぜひ とも最後までお読みください。

  腰部脊柱管狭窄症 閉塞性動脈硬化症
腰の痛み ×
動いていない時の脚の痛み ×
歩いているときの脚の痛み
脚の冷え感
脚の痺れ感 
脚の色 普通 白っぽい
足の温度 普通 冷たい
自転車運転時の脚の痛み ×
足の脈 ×


これは“院長のプロフィール”にも記した、7〜8年前に脊柱管狭窄症とのことでいくつかの病院で検査や診断を受け たときに、2ヶ所でいただいた説明資料の言葉を分かりやすく変えたものです。

 この中でチェックに使いやすく分かりやすいのは:
腰が痛いか痛くないかという点ですね。痛ければ脊柱管狭窄症、痛くなければ閉塞性動脈硬化症の可能性。

 寝ていたり、動いていないときの痛みでもチェックできます。痛ければ閉塞性動脈硬化症の可能性有り。脊柱管狭窄症 では、安静時には痛みが気にならないのが一般的です。

 足首から先の部分の色でもチェック可能です。みょうに白い感じがすれば閉塞性動脈硬化症ですが、脊柱管狭窄症では 色は変わりません。

 足首から先の部分の温度ですが、触ってみて冷たければ閉塞性動脈硬化症の可能性がありますが、脊柱管狭窄症では血 行に変化はないので左右の足の甲や裏などを触っても同じていどの温かさを感じるはずです。

 いちばん分かりやすいのが自転車ではないでしょうか? 自転車に乗ったとき痛いか痛くないかは重要なチェック基準 になります。自転車を普通にこいているだけなのに痛くなってしまえば、閉塞性動脈硬化症の可能性が高いですね。

 当 院の院長は“自転車は脊柱管狭窄症の友”と呼んでいるくらい自転車は便利なものです。年配のお客さまの多くが真顔 でおっしゃるのは、『歩くのはだめだけれど、自転車ならばどこまでも、永遠にこいでいける(!?)』くらい問題はない のです。

 現在この記事をご覧の皆さまはほとんどが腰痛で色々と悩んでいらっしゃる方のはずですので、間歇跛行(かんけつはこう)で困られていらっしゃる方もおいでだと思います。簡単にできるチェックですので、念のために閉塞性動脈硬化症で はないことはご確認なさっておいてくださればと思います。

間歇跛行(かんけつはこう)でお困りの方へ:
手術を決断なさる前に、ぜひとも当院の施療をお試しください。多くの方々が完全改善なさっていらっしゃいます。

 このサイトを熱心にご覧いただいてくださっていらっしゃる足部反射療法とリフレクソロジーの先生が数名いらっしゃ るとお聞きしました。
最後に、先生方にに向けてのひとことを付け加えさせていただきます。ご存知でしたら復習の意 味でお読みいただければと思います。

施療をなさったときに、内くるぶしのかかとに一番近いヶ所(反射区の50.前立腺・子宮と52.直腸・肛門(痔疾)のつな ぎ目辺りというか38.内側の股関節の後ろ側ですね)を軽く圧迫してみてください。もし、脈が打っているのが感じられ なくて、且つ反対側の足とは異なり、その足だけが色が白かったり、冷たかったら上述のこともお尋ねしましょう。
も しクロであったら、病院での受診をおすすめになられてはいかがでしょうか?

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“よくあるご質問 Q&A”にお問い合わせをいただいたご質問ですが、最近、ゴルフボールやテニスボール、そしてヨガボールやピラティスボール(?)と呼ばれている空気を入れて使用するスモール・ボールを用い、痛みやコリにたいして対処なさる方が増えている印象を受けます。
今回はゴルフボールを特殊な使い方で用いるもののようでしたが、それを行うと痛みが増すということで、先ずはストレッチングでお体をやわらかくなさるようにおすすめいたしました。

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Q.20年間ほどの腰痛持ちです。ひどくなると治療院や病院へいって良くなりますが、またしばらく経つと痛くなるのを繰り返しています。

ある治療院の先生から腰の骨の両脇にゴルフボールをあてて寝るようにと勧められてやりましたが、余計痛くなってしまいました。
腰痛の繰り返しの悪循環を断ち切りたいのですが、痛みを我慢しながらでもこのまま続けたら良くなりますか?
あるいは、腰痛が出なくなるセルフケア方法があれば教えてください。

A.まずは、ゴルフボールの使用を指導してくださった先生にもう一度おたずねになるのが良いと思います。でも、それができないので、当院にメールをくださったという前提でお話させていただきます。

ゴルフボールを使った療法ですが、当院の知見の範囲内でも、血行循環の促進が目的なのか、関節部分の矯正なのか、筋肉を柔軟にするためなのかが分かりかねます。とりあえずは、痛みを感じるというゴルフボールによる押圧(おうあつ)や圧迫療法はしばらくの間、中断して様子を観察なさってください。

長い間、腰痛とともに生活なさってきたとのこと。
やはり、根本的に骨盤と腰を骨格と筋肉の両面から調整することをおすすめいたします。
以前、行かれたことがある施療院や施術院でも構いませんし、新しく探されても、もちろん当院にお出でくださっても歓迎いたします。
そして、専門家の技術と知識でご自身のお体と頭で納得のいく処置をお受けになるのが近道だと思います。

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以下は、現状どちらへも通うことができない状況にいらっしゃると仮定してのアドバイスとなります。

当院では関節内部の動きの調整を最初に行い、続けて関節の外部にある筋肉に対する調整を行うケースがほとんどですが、まずはストレッチングなどで筋肉の硬(かた)さを改善してから、ゴルフボールによる関節の調整を再び試されてはいかがでしょうか?
ご自身でやられるばあいにはその方が安全だと考えますし、一から自己矯正方法を学ぶのは時間がかかると思います。

筋肉の柔軟性を取り戻させるためには、様々なメディアにおいて、ひじょうに多くのやり方が紹介されております。その中でも、当院がおすすめしているのは、体を温かくした状態でのセルフストレッチングです。ヨガやタイ式マッサージで指導されることがあるルーシーダットンや養生気功の一部の手法や八段筋(はちだんきん)など古い伝統を誇る体操などもストレッチングと考えていただいて問題はないと思われます。

夏でもシャワーだけではなく、通常よりもぬるめのお風呂にゆっくりと長めにつかって、体と気持ちをリラックス状態にゆるめてから、ストレッチングなどでお体を柔軟になさってください。

重要なのは「腰が痛いから腰のストレッチングだ」と考えるのではなく、少なくとも腰につながっている部分のストレッチングはお願いいたします。

例えば、骨盤を包んでいるお尻の筋肉やそこにつづいている太ももの裏側のハムストリングと呼ばれる部分。腰の上といえば、背中の筋肉ですね。そのあたりまでは、頑張って行ってください。そして、できれば、脚ですとフクラハギ、背中ですと肩甲骨のあたりまでも伸ばす習慣を付けていただけるとより大きな効果が期待できると思います。

このようにして、腰や骨盤部分への血行が回復し、硬さも取れてきたら、そのときにご指導された経験をお持ちのゴルフボールを用いた矯正方法に再度チャレンジなさってください。

もしそれでもだめならば、別の施療院や専門家のところで再度同じ種類の、あるいは別のスタイルの自己矯正方法を習っていただくと良いのではないでしょうか?

とは言え、「ストレッチングの習慣を付けて正しい形でストレッチングを続けていらしゃれば、その効果は十分に実感されていくはずですし、それと平行してストレッチングによりある程度の骨格面の矯正もできている可能性もあると思われます」。

最後に付け加えさせていただきますが、正しくストレッチングを行うためには、様々な方法がございます。
指導経験が豊富なストレッチングの専門家やトレーナーの先生に指導をあおぐ。
大きな書店でじっくりと時間を掛けてできるだけ多くのストレッチングの書籍に目を通して、そのうち必要と思われるもの、あるいは切り口の異なる本を数冊購入して自身で納得のいくまで練習し、正しい角度や力の抜き具合やフォームを身に付ける。これは、Youtubeやストレッチング系統のDVDを購入なさって行う場合も同じです。

ストレッチングでは、3つのことだけは絶対に守ってください。
1.事前に体をあたため気持ちもリラックスさせた状態で行うこと。
2.ストレッチングの最中に自分の体が無意識に逃げる方向に動いてしまい、フォームや角度が崩れないように注意する。
3.呼吸は止めずに、自然呼吸や大きな呼吸を心がけながら行う。

お求めになられていた回答とは異なっていたかも知れませんが、もし専門家から直接施療を受けたり指導を受けられないというばあいには、ぜひとも参考になさり長年の腰痛改善の糸口でもつかんでいただければと思います。

現在は色々なメディアを通じて、自己矯正法やセルフケアなどの方法が紹介されております。
ご自身のお体の状態に対して、ご自身で対処なさろうとする姿勢は素晴らしいと思われます。私も長年そのように、そして現在でもそう心がけております。

しかしながら、専門家の施療をほんの数回受けたり、あるいは直接指導を受けるだけで、困っている状態が完全に改善したり、自分の体に最適なセルフケアや自己矯正法に出会い、自分自身のモノとすることが可能となります。

ぜひとも一度当院の施療や指導をお試しください。

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今回も、“よくあるご質問 Q&A”にお問い合わせをいただいたご質問ですが、当院の院長が小学生頃から31歳まで悩みつづけた体の片側ばかりケガや障害をしたり受けたりする問題でした。
小さい頃からスポーツや武道などをやられていらっしゃる方には、見受けられる現象のようです。
腰痛との直接的な因果関係は解明されておりませんが、施療経験上は、関係がありそうだという印象が強くなってきております。

質疑応答では、腰痛については記しておりませんので、もし腰痛に付いてお知りになりたい場合には、以下のリンクをクリックなさってください。

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Q.ここ数年とくにひどいのですが、小さい頃から体の片側ばかり怪我をしていることに気付きました。腰の痛い側と怪我する側が同じで、いつも右側ばかりです。これは腰が悪いのが原因なのでしょうか?

腰が痛くなることはあっても2〜3日で治ってしまう程度の軽いもので、年に1〜2回しか痛くはならないので、大したことはないと思っています。

A.もちろん、腰の問題が原因だと申し上げることはできません。また、お答えできるほどのデータを収集したこともないので、その可能性が高いか低いかは分かりません。

ただし、当院の施療をお受けいただいた方々の場合にはという条件付きであれば、「腰の痛い側と体の同じ側をいため続けてきた」とおっしゃる方は多くいらっしゃいます。
そして、腰部の痛みが完全に改善した後に、当院でご指導申し上げている再発防止用のセルフケアをしっかりとなさった方々がおっしゃるには、「そう言えば、右側(または、左側)の○○を傷(いた)めることがなくなっているなぁ」という状態になるそうです。

院長自身も、小学校で柔道を始めた頃から体の右側ばかりをいため続けてきました。右足の小指の脱臼(だっきゅう)、右脛(みぎすね)の骨折、右足の甲のヒビ、右足首の捻挫(ねんざ)、右膝痛み(含 成長痛:オスグッド・シュラッター病)、右脛骨粗面剥離骨折(右けいこつそめんはくりこっせつ)の誤診、右腰の痛み、右背中の痛み、右手指の突き指、右肩痛、右鎖骨の骨折、右肩鎖関節(みぎけんさかんせつ)の亜脱臼(あだっきゅう)、右首の痛み、右肩こり、右腕の痺(しび)れ、右殿部(みぎでんぶ)痛等々、今頭に浮かんでくるだけでもこれくらいはありました。

とくに、右足首の捻挫(ねんざ)は31歳であるヨガの指導者と古武術の道場仲間となり股割り(?)を指導され、自己流ではなく正しいフォームで開始するまで、一月に一回程度と無数に繰り返してきました。
いわゆる捻挫癖が付いていたのでしょう。ちょっと捻(ひね)っただけで2〜3日は強い痛みに悩まされました。
通常は包帯で圧迫固定し、武道や武術の稽古時には自転車のチューブを縦に切って帯状とした当時は当たり前のごついバンド(?)を足首に巻いていました。

当院のお客さまの場合は、腰部の骨格と筋肉の調整、その後のセルフ・ケア用のエクササイズとストレッチングで腰痛が改善するとどうじに、体の片側だけにいわゆる整形外科的なケガをすることが大幅に減少していくというのが一般的な改善の結果となっております。

個人的な股割り体験(?)を申し上げれば「下腹部から腹、胸の順で徐々に体が床に付いていき、背中を伸ばすために上げた状態の顎先(あごさき)が床に付くようになる少し前から、右足首の捻挫は一切なくなりました」
これは、『足首や膝よりも動く範囲がずっと大きい脚の付け根の関節である股関節(こかんせつ)の動きをより良くしたために、足首や膝の動きの悪さをカバーしてくれたから』だと解釈できます。
相撲の世界では伝統的に股割りというストレッチングがケガ防止につながると言われ続けたことは、関節の連動性という点から考えてもまさにその通りだと言えるのではないでしょうか。

 私だけではなく多くの人たちが経験しているように、もしも脚や足の問題でしたら、股関節(=脚の付け根の関節)という動く範囲が広い関節のストレッチングをおこなえばケガをしにくくなるはずです。

その後、関節内での骨の動きを改善する考え方をベースとした数種類の骨盤調整や腰部調整のスタイルに出会い、施療を受け、またその理論を理解してから、その技術も覚えていくうちに、その有効性を自身の体を使って試してみたのです。

15年間も続けていた股割りをわざと止めてみました。もちろん、股関節は股割り開始前ほどではないとはいえ、硬い状態へと戻ってしまいました。
でも、骨盤と腰部のセルフケアを真面目に行った結果、関節を固定してくれている靱帯(じんたい)が伸びきったままである右足首の捻挫(ねんざ)も再発することはありませんでした。

 アドバイス申し上げるとすれば、「次回、腰が痛くなったときに専門家からしっかりとした腰や骨盤への施療、そしてそれに関連する部分の矯正や調整を骨格と筋肉の両方に対しておこなってもらっていただきたい」と言わざるを得ません。
そして、その痛みや不具合の改善後も、再発防止のセルフケアをきちんとおこなっていただければベストであると考えるものです。

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だそくにはなりますが、体の片側だけケガをすることがなくなるということは、両側で均等にケガをするようになるということは意味しません

人間の体の機能は大変すぐれています。問題のある体の部分をかばうためには、本来とは異なる動きを別の関節や筋肉にやらせてくれるのです。だから、問題のある部位の痛みは減ります。無意識のうちに使わないようにしてくれているからなのです。これを“代償動作だいしょうどうさ)”と呼びます。

ところが、結局はその代償(だいしょう)してくれている部分に無理させることになってしまうのです。本来の動きとは違う動きをさせることで、疲労も増えるし、仕事量も増加させてしまうからです。そして、問題が解消された後でも、その無意識な体の癖は残ってしまうのです。
それが問題なのです。体の間違った使い方の癖を体に刻み込み、意識の深い部分におぼえこませてしまうため、それが自然の動きであるかのように錯覚したまま生活を送りつづけることになってしまうのです。

体の機能はすぐれて(すぐれ過ぎている?)いるだけに、諸刃の剣でもあるのです。残念なことに…

この悪い癖というか、無意識となってしまっている習慣を解消することにより、体の正しいバランスを取り戻すことができます。そして、体の両側でのケガが大幅に減ることになるのです。そのへんはご心配なさらないで大丈夫のはずです。

このケースでの当院の施療は、2つのテーマがメインとなります。

1.《骨格の調整と筋肉のアンバランスの調整》
スポーツの世界でアライメントと呼ばれることが多い、骨の並びの矯正と硬い筋肉を伸ばし、力が無い筋肉に力を付けるという筋肉のバランスを回復させる施療。
当院では、関節内部機能回復調整法を、そして筋肉のアンバランスの調整には10種類以上のストレッチングの中から最適だと思われる手法を数種類選択して実施させていただいております。

2.《体の使い方の再教育》
骨格矯正と筋肉の調整後の状態を自然な状態だとお体に覚えこんでいただくためにどうしても必要な、再発防止のためのセルフケアの指導を実施いたしております。
当院の施療の特徴は、痛みの完全改善無痛の矯正と施療再発防止の3つですが、再発防止では必要におうじては、骨格矯正体操や特殊なストレッチング以外にも、器具を使わずに短時間で簡単にできるトレーニングもご指導もうしあげております。

以前当院で改善なさったお客さまの中には、かすかな記憶しかないほど小さい頃にこうむったケガの影響で体の左右のバランスが崩れたままという方が2名いらっしゃいました。ご質問をいただいた方と同じく、体の片側ばかりケガをしたり、筋肉が張ったり、こったり、だるかったりと悩まれていらしたと記憶しております。腰痛の改善と並行して全身の骨格や筋肉の調整をさせていただき、セルフケアの矯正体操とストレッチング、そして一部、簡単なトレーニングを毎日行っていただいたところ、お二人共に片側どころか、全身のケガや筋肉のひどいこりや張りから解放されたと喜んでいただけました

ぜひとも一度当院の施療や指導をお試しください。

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以前、このページに“足首から先の冷え解消法”と題する記事をUPさせていただき、多くのサイト訪問者の皆さまよりご好評をいただいております。
それと同時に、「脚全体に冷えがあるが、その解消法も知りたい」、あるいは「お尻も冷えるがどうしたら良いの?」というご質問もお送りいただきました。
当院として一番お奨(すす)め申し上げたいのは、足先から脚(あし)全体、そしてお尻までのストレッチングです。でも、ある程度の概略(がいりゃく)のご紹介だけでも、ぼうだいな分量となってしまいます。そこで、困ったときに使えそうな簡単な押圧(おうあつ)を用いた、対症療法と部分的なストレッチングを何回かに分けてご紹介申し上げていくことにいたしました。

今回はその第二弾として、当院の施療講習会でご指導申し上げている“膝から足首までの冷え解消法”のうち、ストレッチングを除いた押圧技法中で基本的なやり方のご案内をさせていただきます。リフレクソロジーや足部反射療法、そして経絡指圧等のセルフケアで指導されているものも一部ございますので、ぜひともお試しください。

当院では、膝から足首までの間を縦に7つに分け、それぞれのゾーンを縦に刺激していきますが、複雑になりすぎてしまいます。ここでは、分かりやすいように5つに分けて圧迫することにより血行を改善し冷えの解消をはかっていくことにさせていただきます。

では、仰向けになって始めることにいたしましょう。刺激したい方とは反対の脚を曲げて膝を立ててください。この立てた膝のお皿を使って、刺激したい脚のふくらはぎや膝から下の部分をを刺激していきます。
ポイントは、押す順序だけです。
膝側から足首側へと向かって押し下がっても良いし、逆に足首側から膝側へと押し上がっても問題はありません。でも、以下の5つ全てで同じ順序を使うことを忘れないでください。1で足首側から膝側に向かって始めたら、5までずっと足首側から膝側へと向かって押し上がる順序を守るようお願いいたします。もちろん、膝側から足首側へと押し下がったならば、最後までその順序ですよ。

脚冷え解消法脹脛真裏押圧.jpg
脚冷え解消法脛骨縁押圧.jpg

1.まず最初に、ふくらはぎの真後ろを膝裏から踵(かかと)まで縦につなぐラインを想像してみましょう。そのラインに沿って3点から5点、だいたいで構いませんので同じ間隔を保って反対の膝のお皿に押し付けて圧迫していきます。これを押圧(おうあつ)というのですが、踵(かかと)から膝裏に向かってでも、膝裏から踵方向へと向かってでも構いませんが、この記事の全ての技法で同じ方向を使って刺激をしてください。
このラインはふくらはぎの表面にある腓腹筋(ひふくきん)という外側と内側に分かれている筋肉のちょうど真ん中を通ることになります。

2.同じ姿勢のまま、脛(すね)の骨の際(きわ)の部分に膝の内側少し下から内くるぶしまでのラインをイメージしたら、そのラインに沿って、反対側の膝の内側斜め前側にある、脛のお皿のかどを差し込むようにし、膝から内くるぶしに向かって、あるいは内くるぶしから膝に向かって、1と同じ方向で3点から5点押圧していきます。
このラインは脛骨(けいこつ)という幅の広い脛(すね)の骨の横の際を走っています。

脚冷え解消法腓骨縁押圧.jpg

3.1や2と同じやり方で、今度はふくらはぎの外側の際(きわ)に膝横斜め後ろ側から外くるぶしの後ろ側へと頭の中でラインを引いてみましょう。
このラインは腓骨(ひこつ)と呼ばれる骨の後ろの際(きわ)を通ることになります。初めてこのラインを探すときは少しだけむずかしく感じるかもしれませんが、一度押してみると次からはその位置が楽に分かるようになります。このラインも2と同じく、膝のお皿のかどを骨の下に差し込むようにして刺激してください。歩くことが多い方には、わりと気持ち良く感じられる位置のようです。

脚冷え解消法下腿部外側押圧.jpg
脚冷え解消法前脛骨筋押圧.jpg

4. 3では、腓骨(ひこつ)という骨の際(きわ)をふくらはぎの後ろ斜め外側から刺激していただきましたが、ここではその骨に向かって真横から刺激を加えていただくことになります。
膝の真横から外くるぶしを結ぶラインをやはり3点から5点同じ間隔で刺激していただくのですが、3のラインより2センチ程度前に出たところを平行に走っています。そして、触ってみるとそのラインに沿って筋肉のふくらみを線状に感じられるのでかんたんに見つけられるのではないでしょうか?

5.最後は、両脚の役目を交代します。刺激したい方の脚の膝を軽く立ててみましょう。そして、反対の脚の踵(かかと)で、脛(すね)の骨の前側の際から外側に向かって5センチ程度の幅で、膝の前斜め外側から足首の前斜め外側まで走っている前脛骨筋(ぜんけいこつきん)という帯状の筋肉を3点から5点刺激するのです。
余談ですが、脚の付け根の関節や足首の関節の動きが悪かったり、歩き方が悪い方は、この筋肉の力を必要以上に使う癖が付いてしまっていることが多いので、ひじょうに硬(かた)くなっている可能性があります。


1から5までを連続で行っていただければ、ある程度の冷えは解消が可能なはずです。エアコンや最近復活してきた扇風機などで膝から下が冷えてしまったときにも有効です。ぜひともお試しください!

でも、これら一連の押圧をしているときに、「余りにも硬(かた)すぎる」、「痛くて我慢できない」、あるいは「真面目にやっているのに、全く効果が出てこない」などとお感じになられたばあいには、何か隠された原因があるかも知れません。そのようなときには、ぜひとも当院の施療や運動指導をお試しください。

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足首から先の冷え解消法”と“膝から足首までの冷え解消法”につづく、《お尻と脚、下半身の冷え解消法》の第三弾になります。前2回につづいて今回も押圧(おうあつ)が中心となっておりますので、覚えやすいし、テレビを見ながらでも簡単に実行できるのではないでしょうか?

できれば、第一弾、第二弾につづいてお試しいただければ効果は高いはず。お試しください!

上記の記事において申し上げましたが、「当院として一番お奨(すす)め申し上げたいのは、足先から脚(あし)全体、そしてお尻までのストレッチングです。でも、ある程度の概略(がいりゃく)のご紹介だけでも、ぼうだいな分量となってしまいます。そこで、困ったときに使えそうな簡単な押圧(おうあつ)を用いた、対症療法と部分的なストレッチングを何回かに分けてご紹介申し上げていくことにいたしました」。

第三弾も、当院の施療講習会でご指導申し上げている“脚の付け根から膝までの冷え解消法”のうち、ストレッチングを除いた押圧技法中で基本的なやり方のご案内をさせていただきます。ぜひともお試しください。

脚の付け根から膝まで、具体的には太ももになりますが、当院では縦に7〜9本の直線をイメージすることにより、太もも全体に刺激が行き渡りやすいようにご指導申し上げております。

脚冷え解消法膝蓋骨上下内外双方向回旋押圧.jpg

1.最初に膝のお皿を動かしてみましょう。膝のお皿は、他の骨とくっ付いていたり、他の骨と共に関節を作ってはいません。筋肉の端っこの骨とくっ付いている腱(けん)と呼ばれるものや骨と骨をしっかりと固定している靭帯(じんたい)と呼ばれる繊維質(せんいしつ)のベルトのようなものの中に入っているのですが、これらの骨のは種子骨(しゅしこつ)と呼ばれています。ですから、動かすことができるのです。
と言うわけで、曲げた人差し指と広げた親指で膝のお皿の上の外側と内側の縁をしっかりとはさんで固定したら、上下左右に動かしてみましょう。もし、お皿の動きが良くて全く痛みや違和感を感じないようならば、お皿を時計回りと反時計回りにも動かしてみるとより効果的です。
でも、オスグッドシュラッター病やジャンバーズニーを初めとする膝に障害や病気を抱えていらっしゃるかたは、痛みが出ないていどに軽く動かすだけにしてください。
お皿に触っただけや少し動かすだけで痛みを感じたら、この1は省略して、2から開始してください。

脚冷え解消法大腿直筋押圧1.jpg
脚冷え解消法内側広筋押圧1.jpg
脚冷え解消法外側広筋押圧2.jpg
脚冷え解消法大腿内外側部拳押圧.jpg

2.両脚を前に投げ出して座るか、仰向けに寝転がったら、太もものまん前に脚の付け根から膝のお皿の真ん中をつなぐ直線をイメージしてみましょう。反対側の膝を曲げてその踵(かかと)か外くるぶしを、そのイメージした直線に沿って、脚の付け根から膝に向かってでも、その逆に膝から脚の付け根に向かってでも構わないので、3点から5点、同じ間隔で押し上がるか押し下がっていきます。
このときに足首辺りを上から手で押し込んでも構いませんし、足だけで十分な強さで押し込めれば手を添える必要なありません。

3.2と同じ姿勢と同じやり方のまま、今度は太もものまん前のラインではなく、太ももの前斜め内側の部分を膝から脚の付け根に向かって、あるいは逆に付け根から膝に向かって3点から5点圧迫していきます。
押し上がるか押し下がるかは、2から7まで同じ順序(=方向)で行ってください。
ここでも、足の力だけで押圧(おうあつ)しても、手で足首などをつかんで押し付けてもかまいません。これも7まで共通となりますので、間違わないようにお願いいたします。

4.2と3と同じ姿勢とやり方、そして行う順序を守りながら、今度は太ももの前斜め外側を膝から脚の付け根に向かってか脚の付け根から膝に向かって3点から5点、押圧(おうあつ)していきましょう。
もちろん、押し込むときの力が足らないなと感じたら手で足首をつかんで強く押し付けてもかまいません。

5.今までと同じ姿勢のまま、つまり片脚を伸ばしてすわった姿勢や、仰向けに寝転がって血行を良くしたい方の脚を軽く曲げて膝を立てた姿勢でもかまいません。
両手で軽く拳(こぶし)を握ったら手のひら側を太ももの真横に左右からあてます。
その状態で、今までと同じ順序で3点から5点、今度は両手を一度に押し付けながら、押し上がるか押し下がってください。

脚冷え解消法大腿屈筋群四指先押圧.jpg
脚冷え解消法大腿四頭筋掴み震わせ.jpg

6.手のひらを上に向けて両手の四指を天井に向かって立てたら、注意しながら、それを太ももの裏側に左右両方から差し込んでください。指先を天井に押し上げるようにして押していきます。要領は、5までと同じですのでかんたんにできると思います。
指の細い方は注意しながら行ってください。無理ならば、拳(こぶし)を握って床に置き、その上に太ももの裏側を押し付けてもかまいません。
あるいは、手近にあるテニスボールなどを利用してくださっても問題はありませんよ。

7.片手で太ももの前側を大きくつかんだら、脚の力を抜いてだらっとします。そのまま、つかんだままの手を左右に素早く何度も繰り返して振動させるように動かします。
これも方向は6までとおなじですし、つかんで振るわせる位置も3点から5点と、共通です。

とくに硬(かた)さを強く感じる場所は数回、繰り返して行っていただけると効果があるはずです。でも、2〜3回やってもダメという場合には、次に進んでください。

基本は《太もも全体をあらゆる方向から押圧(おうあつ)》する点にあります。多少、誤解を招きかねない言い方ですが、「ひとつひとつを真面目に一生懸命やるよりも、流す感じでも良いので全体をさっと流すよう心がけていただけるとありがたい」ですね。

テレビを見ながらでも、本や雑誌を読みながら、スマホを操作しながらでも、できればOK。どんどんと試してみてください。昔の言葉でいうと、ながら族ですね。《ながら族、大歓迎!》です。

でも、「どうしても硬(かた)ところが全然やわらかくならない」とか「全く冷えに効果が無い」という方は当院へご連絡ください。

私どもの施療で問題点を解消なさってからセルフケアを行っていただく方が有効なケースも多くございます。それは、筋肉の深い場所や一般的なやり方では伸ばすのがむずかしい場所が冷えの原因となっている可能性が高いからなのです。

お問合せだけでもけっこうです。ご遠慮なさらずにご連絡いただければと思います。

また、当院での施療後には、文章と写真だけでは複雑になりすぎてしまうためこのページではご説明申し上げられないとはいうものの、直接ご指導申し上げればすぐにマスターしていただける、効果抜群のエクササイズやセルフストレッチングがたくさんございます。

繰り返しとはなりますが、この記事のエクササイズをお試しいただいても期待通りの効果が得られなかったという方は、ぜひともご一報いただきたくお願い申し上げます。

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→ 足首から先の冷え解消法
→ 膝から足首までの冷え解消法
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このホームページを開設して以来、股割(またわ)りに関する記事を記そうか記すまいかと散々迷ってまいりました。
理由はシンプルです。

「股割りは正しく行えばケガ防止や運動障害の防止、そして運動のパフォーマンス性の向上においてひじょうに大きな効果があり、想定外の大幅な運動機能の向上さえも期待できます。でも、始めた直後の数日間から1週間程度は正しくやると苦行のようなもの。正直申し上げて、100人が始めても続くのは1人か2人というエクササイズです。つらいだけで効果は感じられない状態が続くし、不安になる一方なのです。そのうえ、間違っておこなうとすぐに腰痛を初めとする障害の餌食(えじき?)となってしまうから」なのです。

 もちろん、途中で何度もご説明申し上げることにはなりますが、「くれぐれも体を曲げようとしないことが重要です。慣れるまでは首は後ろに反らせ、体は真っ直ぐに伸ばした状態でアゴ先を斜め前方に引き上げることだけに集中してください!」。

ポイントは、アゴや顔を床に付けようとはしないこと。現在の私は、たまにしか股割りはしませんが、やるときでも上体を床にベッタリとは付けません。もっとも、今では昔通りには付かないでしょうが…
それは、現在、そこまでの柔軟性を必要とはしていないからです。ですから、ベッタリ写真(?)はご紹介しないつもりでしたが、熱心な読者となってくださっているお客さま数名より「それでは、説得力が無い」というアドバイスをいただいたので、数年前まで道場での稽古前に必ず行っていた頃の写真をご覧いただくことにいたしました。

この記事は、“足首から先の冷え解消法”、“膝から足首までの冷え解消法”、“脚の付け根から膝までの冷え解消法”につづく、《お尻と脚、下半身の冷え解消法》シリーズの第四弾としても、ここにご紹介申し上げます。
足首から脛やふくらはぎ、そして太ももまでの冷え解消を続けてこられた皆さまにはぜひともこのやり方で股割りをためしてください。今まで行ってきた押圧(おうあつ)がメインの手法とは異なった効果が期待できますよ!

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とは言え、スポーツ愛好家の方々ならばご存知のように、正しく行っているかは別にして、スポーツの準備運動のひとつにも組み入れられているほど広範囲に渡って効果が高いものです。とくに下半身のケガ防止には想像以上の効果を発揮してくれます。

理由は多くあるのですが、大きいのは股関節(こかんせつ)という本来の動きが非常に大きい関節にもかかわらず、可動範囲(かどうはんい)と呼ばれている関節が動く範囲が小さくなりやすい、脚の付け根の関節の動く範囲を回復させられるからだと思われます。
股関節に関係している筋肉は多くありますが、そのうち太ももの内側と裏側にも一部の硬(かた)くなりやすいいくつもの筋肉を柔軟(じゅうなん)にしてくれる優れもの。それが股割りです。

股割りの効用と申しますか、私が実際に体験し役立った効果に付きましては、“お役立ち情報”の“体の片側ばかりが悪くなる(含 股割りの効用)”にくわしくご説明申し上げております。ぜひとも、あわせてご覧ください。

また、“よくあるご質問 -Q&A-”の“脚の冷え改善の具体的な施療方法は?”にも多少、足先からお尻までの筋肉に付いて記しております。ご参考になさっていただければと思います。 

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1.まずは開ける限界まで両脚を開いて床やたたみに座ってみましょう。あきらかに腰が後ろに曲がってしまっているのが感じられますね。それと、脚の内側が痛いかも知れませんね。
脚の内側が痛すぎて我慢できないときには、少し閉じてみましょう。そして、ここでのポイントは後ろに曲がっている腰を真っ直ぐ伸ばすように体を天井に向かって引き上げる努力をしましょう。今腰が後ろに曲がっている理由は、骨盤が後ろに倒れてしまっているのが原因です。頑張って、骨盤を真っ直ぐに立てるよう頑張ってみましょう。床に当たっている左右のお尻の下が痛いはずです。それは坐骨(ざこつ)という骨ですが、痛いというのは床に対して骨盤が立っている証拠ですから。

2.背筋を伸ばしアゴを後ろに反らした状態で、アゴを斜め前上方へと引き上げることで、自然に脚の付け根の関節、例の“コマネチライン”から上体が前へと折れていくのを感じましょう。このとき、両腕は無理をしない程度に前に伸ばしてその両手のひらを床に付けておきましょう。
そのままの状態で、もう一度脱力を心がけると少しだけ状態の傾きが大きくなります。その状態をキープしたままで30秒から40秒間。自然呼吸を続けながら、脱力状態を続けてみましょう。でも、絶対に背中を曲げようとか、状態を折ろうとはしないでくださいね。

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3.2ができるようになったら、床に張り付けた両手のひらを手前に引き寄せるようにしてみましょう。逆に上体がより前へと倒れることに気付くはずです。そして、両腕が床に付くようになっているはずなのです。
この『床への前腕付け(?)』が楽にできると、つい顔を床に付けようなどという邪心(?)がわいてきて、試したために腰が痛くなったという人はたくさんいます。くれぐれも、顔や額を床に付けるのではありませんよ! しっかりと上体を伸ばしたまま、首を後ろに反らせたために上がっているアゴがよりいっそう前斜め前方に引っ張られるイメージを持ってくださいね。
ここまで頑張ってやっていただければ、十分だと思います。倦(う)まず弛(たゆ)まずにつづけていただければと思います。

 

 

4.もちろん、こんなことをしてはいけません。そのときは、軟らかくなれたように錯覚できて嬉しいものです。そのうえ、何も知らないまわりの人たちに見せると「すごい! あとちょっとじゃない。もうすぐにでも土人(つちびと?)に成れるよ」と言ってくれるはず。
でも、実際には腰と背中を傷(いため)ているだけですので、厳禁です。

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5.現在、このレベルになるには1日30分練習しても、無理しなければ2週間近くはかかってしまいます。でも、3のレベルまで行き付けば後は時間の問題だけです。この記事ではこのレベルまで到達していただきたいとは考えていません。でも、もし行っている競技の関係上どうしてもという方は次の点にお気を付けください。
それは、体の真ん中を走る正中線(せいちゅうせん)が床に付く順序。これだけには気を付けてください。最初は両方の坐骨というやせている人が姿勢を正して木の椅子に座ったときに痛いあそこですね。正中線上で言えば、肛門(こうもん)があたります。続けて、会陰部(えいんぶ:生殖器と肛門の間)、生殖器、丹田(たんでん:おへその少し下の下っ腹)、おへそ、みぞおち、胸、アゴ先という順序になります。これを意識するだけでもだいぶ間違いは避けられるはずです。
また、特殊なスポーツ等において特殊な運動性をUPする目的のため大きく開脚して股割りをしたいけれど、脚が左右に大きく開かないという方は、写真のように壁にお尻を付けて仰向けとなり、伸ばした両脚をその重さだけで左右に落としてください。これは太ももの内側の筋肉のうち、ひとつだけ膝関節を越えて脛(すね)の骨にくっ付いている筋肉だけのためのストレッチングです。効果は大きいですが、やりすぎると脚が元にもどらなくなりますので、念のために携帯電話を手にもっておこなってくださいね。
半分は冗談ですが、半分は本気です。実例を耳にしたことがありますから本気でご注意くださいね。家族や友人がいるところでやるか、時間を30秒未満から始めれば危険は少なさそうです。くれぐれも、救急車を携帯で呼ぶようなことにはならないようにお願い申し上げます。

武術道場に於ける武友たちへの股割り指導の経験だけでも、20年ほどはございます。経験に基づいて申し上げても、ほんの1時間弱でも指導をお受けいただければ、簡単にコツがおつかみになれます

ここで説明されているように真面目に行ったのに期待通りの効果がでないという方は、当院へお問合せください。

お問い合わせでも結構ですので、ご連絡いただければと思います。

お望みのお体の状態を獲得するために、とくに硬(かた)くなってしまっている筋肉を個別にストレッチングするというより有効な方法やエクササイズがある可能性もございます。というよりも、当院の施療における基本的な考えは『筋肉をまとめて伸ばすのではなく、硬(かた)くなってしまっている筋肉だけを伸ばす。もし可能ならばその筋肉のその部分だけを伸展(しんてん)して硬さを取り除く』というものです。その後に施療上必要ならば、問題の筋肉を単独、あるいはできるだけ小さな筋肉のグループでストレッチングするセルフケアの手法をご指導申し上げるようさせていただいております。

今回ご紹介申し上げた股割りのご説明は、通常、スポーツマンや武道家の方々に対する運動指導の一部としてご指導申し上げているものです。ですから、ご自身のパフォーマンス性の向上や身体能力アップのために股割りやそれをより簡単に行えるようにするための、補助ストレッチングをマスターなさりたい方々からのお問合せもお待ち申し上げております。

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この記事を読まれてがっかりなさった方がいらっしゃるといけないのでひとこと付け加えさせていただきます。一般的に、“劇的に”、“一瞬で”、“奇跡的に”軟(やわら)かくする手法が解説されてなかったのが残念だと思われた方々に申し上げます。
勿論、当院の施療ではお客さまに対してはいわゆる“効果がありすぎて驚かれる手法”、具体的には、“PNFストレッチング”、“MET(エムイーティー)”、“レジスタンス・ストレッチング”などを用いております。
レジスタンスストレッチングでは、相反抑制(そうはんよくせい)と自原抑制(じげんよくせい)の理論に、筋肉の長さを同じに保ったまま力を入れ続ける等尺性収縮(とうしゃくせいしゅうしゅく)だけではなく、必要に応じて筋肉にかかる力が一定で変化しない等張性収縮(とうちょうせいしゅうしゅく)も組み合わせてもっとも適切と思われる手法を選択し使用いたしております。

これは、お客様にたいして私どもが施療として行うばあいには、お客様から言葉や体の動き、そしてストレッチングの代償動作(だいしょうどうさ)と呼ばれる《逃げ》などに細心の注意を払いながら、けっして伸ばし過ぎないようにできるからなのです。

では、なぜここでご紹介申し上げなかったかと申しますと、「自分自身で行うと痛みを余り感じることなく伸ばしすぎてしまうため」です。その場は大丈夫でも、翌日から動けなくなってしまったこともあります。太ももの裏側のハムストリングという2つの筋肉が2つづつに分かれている部分に対して、試したときがいちばんひどい状況となり、氷で冷やしながら、状況を観察しつつスタティックストレッチングをおこなって数日間で何とか改善をいたしましたが、セルフで行うとほとんどの方が無理をしすぎてしまうというのがその原因です。

また筋肉を個別に伸ばすことができないと、本来伸ばすべきではない筋肉を柔軟にして見た目だけ股割りができるようになってしまったかのように錯覚してしまうこともあります。以前、ある講習会で上記の手法を用いてデモンストレーションを行いましたが、体がある程度柔らかい方の額が床に付いてしまったのです。勿論、本来の正しい股割りとは違って、背中が曲がった状態での話でした。

以上が、上記の手法を用いたセルフストレッチングの手法をご紹介しなかった理由です。もしご希望の場合には、それらの専門書やビデオを参照なさって行われるか、専門家の指導をお受けいただくことをおすすめ申し上げます。もちろん、当院でのご指導をお受けいただくのも大歓迎です! 

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今年もそろそろ本格的な暑さの到来が近づいてきました。
熱中症の季節の到来ともいえましょう。

体力に自信がある方でも安心はできません。そういう方こそ、気が付いたときにはすでにⅠ度とⅡ度の間。あるいは、Ⅱ度になってしまっていることがあるのです。
「変な感じだ。自分の体じゃないみたいだ・・・」、「異常に多くの汗が出はじめた。止まらない。おかしいよ、これ!」、「何だかめまいまでしてきた」、「何で脚(体のどこでも)が攣(つ)るんだ?」といった状態。熱中症のⅠ度の状態です。そんなときに役立つ実戦的必殺技(!?)を実践しましょう。

「あれー、頭が少し痛くなってきた」、「体が重(おも)だるい」、「吐き気がしてきた、マズイ・・・」などなどの感覚や症状。すでに、Ⅱ度の状況におちいっています。そばにいらっしゃる方に、手助けをお願いしましょう。
「熱中症になったみたいです。助けてください!」と頼むべき。恥ずかしがっているばあいではありません!

ありがたいことに、この日本にはキンキンに冷えた金属製の缶に入った飲み物を自動的に販売してくれる機械がいたるところにあります。節電の流れには逆らっているかも知れませんが、多すぎるくらいあります。
でもこれは、緊急時にはすばやく“熱冷まし”が手に入るということ。早めに当院院長が30年前から使っている熱冷まし方法をご利用ください。
ほんの120円から高くても150円もかからずに熱中症から体を守ることができるのですから。少し大げさな言い方かも知れませんが…

できたら、アルミ缶ではなくスチール缶。別のいい方をすれば、「缶の厚くて重い方の」のドリンクの冷やしてある方がモチが良いのですが、分からなければアルミ缶でも大丈夫。350mlの太い方を買いましょう。
とりあえずは、ペットボトルや紙製の容器ではないものならば何でもかまいません。あわててホットを買わないようにだけご注意ください!

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あるいは、周りにひとがいないことを確認してからスカートやズボンの中へ缶を入れ、それを鼡径部(そけいぶ:鼠径部とも書かれますが)*2、いわゆるコマネチ・ラインの真ん中というか脚の付け根の中心あたりに押しあてるのも効果的です。

それを持って、できるだけ素早く日陰に移動。

夏ですから薄い洋服ならばと上からあてても構いません。でも、できれば襟(えり)ぐり(=デコルテ?)から缶を突っ込み、脇の下の凹み*1に押し込んで体温計を計る要領でリラックスを心がけながら呼吸を続けることが重要です。

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凍傷(とうしょう)になる可能性がどうとか考えている場合ではありません。とりあえずは冷えた缶を押し当てるのみ。脚の方にスッとした気持ち良さが感じられるはずです。

どちらの位置でも1分程度で効果は感じられますが、少し落ち着いてきたら、凍傷にならないだろうと思うていどでできるだけ長く押し当てたままにしておくのがポイントです。

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それでもまだ頭がぼんやりしているようならば、首の前斜め横を縦に走っている頚動脈(けいどうみゃく)*3にあててみるのも良いかも知れません。

どうじに、もうひとつだけ大切なことがあります。
ポカリスエットなどに代表されるスポーツドリンクを飲むことです。
ほんとうは体温に近い生ぬるいものを飲む方がより効果的なのですが、仕方ありません。販売機には冷えているものしかないでしょうから、小さいペットボトル(500ml)の冷えたものを購入します。それも使って体を冷やして少し冷たさが和らいでから、口の中でしっかりとかみながら飲むことです。これも忘れないようにしましょう。

「だったら、最初からスチール缶やアルミ缶の冷たいドリンクとスポーツドリンクを買えば良いのだ!」とおっしゃる方もいらっしゃるかも知れません。

 その通りです。でも、最近スポーツドリンクは全てペットボトル入りで販売されています。とにかく体を冷やすことを優先したいので、最初に冷えた缶飲料を購入なさるようにお勧めしたしだいです。

もし一緒にいらっしゃるご友人や知人の方が、熱中症らしく、あるいは危なそうなに見えたら、自動販売機を利用して助けて差し上げることも忘れないでください。
 

うんちくコーナー
アスタリスクを付けた部分に関する3つのうんちくです。お読みいただかなくても、熱中症対策にはまったく問題はあるません。でも話のたねにぜひともお読みいただければと思います。
*1 ここで冷やすのはわきの下を通っている腋窩(えきか)動脈といいます。他の動脈と比べるとわりに浅いところを走っているので、経験的にわきの下で体温を計るようになったそうです。
*2 ここで利用するのは大腿動脈(だいたいどうみゃく)という名前をもつ動脈。コマネチラインのところを走っているのですが、人間の体のなかで2番目に太いそうです。ちなみに、1番太いのはこの下で紹介させていただいている頚動脈(けいどうみゃく)になります。
*3 頚動脈(けいどうみゃく)は、柔道や総合格闘技などの技で絞(し)めるとオチル(一時的な失神状態)原因となっている動脈として有名(?)です。
ちなみに、左右2本あるので、落ちるだけで死なないということになっています。
だそくですが、一般的に頚動脈と呼ばれているこの動脈の正式名称は、総頚動脈(そうけいどうみゃく)いいます。

 

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→ 緊急時に熱を下げる方法(アイスバッグの作り方付き)

 

緊急時に熱を下げる方法

当院院長の母親が長年に渡り父親の介護をしていたときお話です。

あるとき原因不明で熱がさがらなくなった父親。座薬の解熱剤でも下がらず、母親が昔から得意にしていた、氷まくらと氷嚢(ひょうのう)のコンビネーションも効果はなし・・・
そんなときに、母親の役にたったのは鼡径部(そけいぶ:脚の付け根の前側の部分)へのアイシング脚の付け根、コマネチラインの真ん中あたりにアイスバッグをあてて冷やす手段でした。

この記事をご覧の皆さまもどうか頭のどこかにとどめておいてくださるようお願い申し上げます。万が一のときには、必ず役立つはずですから。

さて、連絡を受けた院長はコンビニでロックアイスを2袋買って戻り、至急アイスバッグを作って父親の鼡径部(そけいぶ)に押し当てました。難病により意思表示ができなくなっていた父親たいすることだったため、凍傷にならないように注意深くその部分の皮膚の色を観察しながらおこなったそうです。

無事熱はさがりました。5分位たってから、念のためにわきの下にも小さいアイスバッグを作り入れましたが、顔の赤みが減って少しは気持ち良さそうだったとのことです。

男ひとりで子育てをしていた友人に酒の席で教えておいたら「夜中の突然の発熱に対して大きな効果があった」とひじょうに喜ばれた経験もあるとのこと。

いざという時には、“コマネチラインとわきの下にアイスバッグを押しあてる”と覚えておいてください!

原理とか理屈ということになるとシンプルです。
鼡径部(そけいぶ)には大腿動脈(だいたいどうみゃく)という名前をもつ人間の体の中で二番目に太い動脈が走っているので、そこを流れる血液を冷やして体に循環させようというわけです。

また、わきの下にはわりと体の表面に近いというか、浅い部分に腋窩動脈(えきかどうみゃく)という動脈が走っています。そのため、血管ごしに血液を冷やしやすいのです。

でも、取りあえずは日本の伝統的な(?)手法である、“氷まくら+氷嚢(ひょうのう)、またはアイスノン”のコンビネーションを試してみましょう。

それでもだめな場合や、高熱が出て危険だと思われたときに動脈を通して血液を冷やす方法を試していただければと思います。


アイスバッグの作り方

このチャンスに、アイスバッグの作り方もご紹介させていただきます。形がそろった氷を使うのがポイント。ですから、冷蔵庫(冷凍庫?)の製氷皿や製氷機でできる氷はベストです。

厚めのビニール袋にすき間ができないようにぎっしりと並べて空気を抜くだけです。余った袋の部分は折り返して輪ゴムなどで留めておくと良いでしょう。

ポイントは『空気を抜いて氷同士の間にすきまを作らないこと』と『塩を絶対に入れないこと!』の2つだけ。氷と氷の間にすきまがあるとその部分では冷やすことができなくなりますし、また塩を入れると冷えすぎて凍傷(とうしょう)になってしまいます。ご注意ください!

緊急のばあいには24時間開いているコンビニを利用しましょう。冷凍保存用の一番大きい袋にコンビニで売られているロックアイスを入れて、できるだけ空気を抜けば完成です。

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ADLエー・ディー・エル:Activities of Daily Living)とは日本語ならば、日常生活動作となります。
さいきんはテレビや雑誌で目につくようになっているようですが、ご存知でしたか?

起きたり、横になったり、顔を洗ったり、ご飯を食べたり、お風呂に入ったり、トイレで大小をしたり、ピンポンなったので玄関まで歩いたり・・・などという『生きていくため、というとおおげさですが、日常生活で最低限しなければならない動作のこと』なのです。

ちなみに、病院で退院の目安となるのはこのADL。それも、この日常生活がぎりぎりできるであろうと主治医の先生が判断するレベルで、つうじょうは患者さん側の考えや動作への自信とは大きくかけ離れているようです。
帰宅してからの日々の生活がリハビリの役目を果たすことになるため、それで十分だという解釈らしいのですが…

閑話休題(むだ話はさておいて)でも、最近になり、とくに高老齢期の方々の話題でしばしば登場してくるのが、IADLアイ・エー・ディー・エル:Instrumentarl Activities of Daily Living)という言葉。
日本語では手段的日常生活動作、あるいは道具的日常生活動作と訳されています。

こちらは、日常的におこなうべき最低限の動作を道具を使ったり、その動きを複雑にしたりと、いわゆる“ADL+α(プラスアルファ)”。つまり、ちょっとだけ複雑な日常生活で行う動作を意味しています。

ただたんに歩くだけではなく、そこに上下の移動が加わって、バスに乗ったり降りたり、家の中で二階まで上がったり。掃除をしたり、買い物をしたり、テレビを見たり、電話で受け答えをしたり、ADLよりも少しだけ複雑な動きのことですね。

じつは、体の不調の原因がこのIADLにこそ隠されていることが多いのです。一応、お断りとして「施療上の経験では」と言わせてください。体の動きの癖に原因がある体の不調というものは考えられているよりも多いのです。

単純に布団から起き上がったり、寝るのに横になるADL(日常生活動作)よりも、起きた後で布団をたたんで、押入れにしまったり、ベッドのマットにダニ除去のために高いハイパワーの掃除機をかけて吸い取ったりという動作。そう、IADL(手段的日常生活動作)の中の“何か”が、少なくとも腰痛や肩こりや背中の痛みや、関節の痛みの原因となっているケースは多いのです。

年配の方や高齢者の方の場合、日常生活動作ならば、経験的に、数十年も、半世紀以上も行ってきている動きですから、無意識のうちに体に対してもっとも肉体的負荷(=肉体的ストレス)の少ないやり方を自得しているはず。

でも、手段的日常生活動作においては、科学や社会の変化に伴ない次々と新しい動作が要求されていきます。

とうぜん、今までつちかってきた、効率の良い日常生活動作の範ちゅうでは、カバーしきれなくてとうぜんです。

だいたい、手の親指の関節が腱鞘炎(けんしょうえん)になるなんて昔は考えられませんでした。携帯電話のメールなんて無かったですし…

特殊な、というか、新しいなじみのない動きだけに、私たち自身、まさかそれが体の不調・不具合・痛み・だるさ・疲労などの原因だとは思い当たることができにくくても当然でしょう。

この間もありました。

−ふだんのお仕事で、体をひねる動作をひんぱんに行うことはありますか?

−どう考えても思い当たらないなぁ… だって、一日中ほとんどパソコンの前か机の前にいっぱなしの仕事だけだから。先ほど、院長に「運動不足でインナーマッスルの抗重力筋(こうじゅうりょくきん)が疲れきっている」といわれて、なるほどって思ったくらいですから…

でも、この方は体をひねり続けていたのです。

 パソコンのデスクと手書きしたり書類をチェックするデスクが90度の角度で配置されていたことがわかりました。そこで椅子を90度回転させて体全体の向きをそれぞれのデスクに対してまっすぐになるようにして向き合っていれば問題はなかったはずです。
でも、下半身はパソコンデスクに向けたままで、上半身だけをひねって書類をチェックする癖が付いてしまっていたのです。

だから、骨盤の左右が前後逆方向へとひどく回って固定されている状態だったし、それを矯正(きょうせい)するだけで嘘みたいに腰の広い範囲にあった“イヤ〜な”感じが消えてしまったのですね。

この例は、30代後半の男性のお客さまでしたが、ADLというよりもIADLに問題の原因があったケースでした。

皆さんも、明らかに不自然な体の使い方をしていることに気付いたら直すよう心がけてみませんか?
もしかしたら、今お困りのお体の不調が徐々に軽くなったり、消えてしまうかも知れませんよ。

でも、すでに腰痛や肩こりが自分では解決つかないようになってしまわれている方は、今すぐご連絡ください。まずは、現在お困りの症状を改善し、痛みやだるさやつらさに別れを告げることが先決です。
当院の施療をお受けいただくのが改善への近道であると自信をもって申し上げます。

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応急手当や救命救急の講習会でかならず紹介されるほど、かんたんに覚えられて効果が高い足首を捻挫(ねんざ)してしまったときに使える固定方法です。

一番の利点は“痛くて歩けないはずなのに、固定している間は捻挫している足もついて歩くことができる”という点ではないでしょうか。

 そのうえ、靴を脱がずにはいた状態のままで上から固定できるという利点もあります。

「簡単に覚えられ、靴を脱がずにその上から固定できて、その状態で歩ける」と3拍子そろった(!?)捻挫(ねんざ)時の応急処置方法です。

登山愛好家の間では、とてもポピュラーな固定方法であるとも耳にしたことがあります。

この技法のポイントは、靴をはいたまま足首をしっかりと反らした状態、つまり足の甲の側へとめいっぱい曲げた状態で強くしばること。

 片脚はつま先立ちの正座で、固定する足首の側の脚を立膝にして試してみてください。思っている以上にかんたんにできるはずです。

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いったん覚えてしまえばハンカチなどをつなぎ合わせても可能ですが、今回は三角巾(さんかくきん)か風呂敷、またはもう使わなくなったスカーフなど、大きなサイズの正方形の布をご用意ください。タオルではむずかしいですが、手拭いは薄いのでたてに折りたたんで帯状にしても代用は可能だと思われます。

この記事の最初に載せております写真でご覧になれますよう、いったん覚えてしまえば、ネクタイ、ゴム製のベルト、武道の帯、さらし、ナプキンをつなぎ合わせたもの、ベルトなど、身のまわりにある多くのもので代用することが可能になります。

では、手順を写真と一緒に見ていくことにしましょう。ぜひとも、八つ折り、または十六折りにした三角巾かその代わりとなる布をご用意のうえ、実際に試してみていただけたらと思います。

靴の上からしばって固定するのがふつうですが、ここでは写真が見やすいように裸足で撮影しております。 

1.
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帯状の布の真ん中を靴の底の土踏の踵(かかと)側に当てます。このときシューズの踵(かかと)の出っ張りのつま先側に引っ掛けることが重要です。

2.
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三角巾の両端をアキレス腱の凹みのところで交差させて反対側へと持っていきます。

3.
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足首の前面の凹みまで回して再び交差させます。

4.
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両端をそれぞれ、土踏まずからアキレス腱へと斜めに走っている部分へとつま先側から踵(かかと)方向へと差し込みましょう。

5.
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両端を折り返してつま先方向へと向かって強く引いて締めたら、

6.
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足首の前面の凹みの部分で解けないようにしっかりと結びます。

長い間腰痛でお困りの皆さまのなかには、お尻の痛み、とくにお尻のほっぺというか、お尻の頬(ほほ)から太ももの裏側にかけて痺(しび)れた感じがしたり、痛みが広がったり、鋭い痛み、あるいは重い痛みにおそわれた経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

一般には坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)と分類されてしまう痛みや不具合のことだと思っていただいて構いません。

でも、心配は要りません!

それらの痛みがお尻の筋肉をきちんと伸ばすことで、一時的にしろ改善したり、動けない状態が痛いけれど何とか歩けるようになれる可能性があることをご存知ですか?

「そのときだけでしょ!」とか「根本解決にならないんだったら無駄じゃないか?」などとおっしゃらずに、イスやベンチに腰掛けて行う方法だけでも試してみてください。

正しく行えば、その“伸ばされ感”に驚くはずです。そして、実際に問題が起きたときには効きそうだと思っていただけると思いますよ。

骨盤と腰の骨のつなぎ目から上の部分が痛いひとにまで効果がでることがあるくらいです。とても便利なのに、シンプルなストレッチングを紹介させていただきます。

お尻には大きくて強い筋肉がありますが、その奥には考えるよりずっと多くの筋肉があります。奥の筋肉だけをねらって伸ばすやり方もあるのですが、ひじょうに複雑ですし、伸びている感覚が分かりにくいので、今回は表面を中心に奥にもある程度の効果があるものといたしました。

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1.突然ですが、あなたの足や脚はこんな状態ではないですよね?
足を前に投げ出して座ってみてください。両方のつま先の左右への倒れ方の角度はだいたい同じですか?
それならば大丈夫ですが、もし片足のつま先の横への倒れ方がもう一方よりもずっと大きいという方は、必ずここで紹介するストレッチングのうち最初のものだけでも試してください。片側のお尻の奥にある筋肉が硬(かた)くなり足先を外に倒している可能性があります。その部分が腰関係の痛みを引き起こしているケースはひじょうに多くあるのです。
まして、左右の足先の倒れ方が違ううえに倒れ方が大きい方の側のお尻や腰、あるいは太ももの裏側が重かったり、痛かったり、痺(しび)れる感じがたまにあったり、などなどの問題をお持ちでしたら、今すぐお尻のストレッチングにチャレンジしてみましょう!

 

 

 

2.イスに座ったら、少しだけ腰を反らし気味に上体を伸ばします。木のイスやかたいイスをお使いの方はお尻の骨が両側共にイスに刺さるようで痛く感じていませんか? もし痛ければ正しく座っている証拠です。
その姿勢のまま、片脚の足首というか外くるぶしをもう一方の太ももの膝にもっとも近い位置にのせます。
ポイントは、のせた方の膝が横に倒れていて、脚が完全に開いて、脛(すね)が床や地面と平行になっている点にあります。

 

 

 

 

 

3.両手でそれぞれ内くるぶしと膝を内側を上から軽く押さえたら、体を上に伸ばした状態のままで鼡径部(そけいぶ:脚の付け根のいわゆる《コマネチ・ライン》のこと)から上体をゆっくりと倒していきます。
膝を曲げてのせている脚の側のお尻が痛ければ、ストレッチングは成功です。痛みを感じないギリギリの位置まで上体を戻し、そのままの姿勢で自然呼吸を続けながら30秒から40秒の間、力を抜いた状態でお尻が伸ばされているのを感じてみましょう。

 

 

 

 

 

 

4.2と3のポーズを取りたくても家では直接じゅうたんやたたみの上に座ることが多いという方は、以下のストレッチング試してみると楽かもしれません。
慣れるまで少しむずかしいかも知れませんが、一度2と3の椅子に座って行うストレッチングをやってみて、お尻のだいたい同じ部分に刺激がくるようにがんばってみましょう。
あぐらをかいたら伸ばしたいお尻の側の脚を反対の脚の上にのせます。座禅で半結跏趺坐(はんけっかふざ)と呼ばれる座り方に似ていますね。
ここでも重要となってくるのが、上半身の姿勢です。まっすぐに伸ばした上半身を、両足の付け根、コマネチ・ラインから前方へと少しづつ倒していきます。股割りでも、2と3でも同じでしたが、上半身は曲げるのではなく、まっすぐに伸ばしたまま前方へと倒し傾けていくことを忘れてはいけませんよ!
この方法でじゅうぶんに伸びた感じが得られない方は、上に乗っている方の膝と足首の下に両側から手を入れ、両側を一度に持ち上げるという方法もありますが、30秒以上も持ち上げ続けないといけないので、腕がまいってしまいます。
そういう方は、やはりイスにすわって2と3をやっていただくようおすすめします。

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5.このスタイルはもっともポピュラーなやり方だと思いますが、コツをつかむまでは骨折り損のくたびれ儲けとなりかねません。でも、ここで申し上げる、ポイントさえ守っていただければ、ある程度の効果は得られるはずです。
背中がつくように仰向けに寝転がってください。ストレッチングしたい方のお尻とは反対の膝を立てたら、伸ばしたい側の脚を立てた脚の太ももの膝近くにのせます。これは2と3で行ったポーズと同じです。
そのまま片手を股間から、もう一方を外側から立てている膝の裏側に入れてしっかりと指と指を組み合わせます。両手でその膝の裏を顔の方へと引き上げます。
最後に、膝を引き上げることで床から上へと上がってしまった立て膝をしている側のお尻の力を抜いて、床に下ろすようにします。するとお尻の伸ばされ感がより強く感じられるはずです。

殿部の表と奥の筋肉へのセルフ・ローリング・マッサージ.jpg

6.ここはオマケとなりますが、もしストレッチポールなど、ポール系統の運動器具をお持ちのばあいには、ローリング・ストレッチングを試してみませんか?

2&3や4や5ほどの効果は望めませんが、お試しください。

気になるお尻の側に体を傾けながらポールとお尻がだいたい直角になるようにお尻をのせます。

反対側の脚を立て膝として足の裏でしっかりと体を固定します。

刺激したいお尻の側の脚を立て膝した脚の太ももの膝近くに組みます。
このあたりは、2&3とも4とも5とも全く同じです。

そして、そのお尻の側の手か腕のひじから先の部分を床に付けるのです。

このまま指圧するように30秒程度、体の力を抜いた状態でのっていましょう。

その後に、床に付けている手と足の裏をうまく利用して体を足方向と頭方向へと動かすことで転がるポールがお尻をマッサージしてくれます。

お尻の表面だけではなく深いところにある筋肉まで刺激を伝えるポイントは脱力。お尻の力を完全に抜くことです。

もし、お尻の筋肉を伸ばす他のスタイルの“スタティック・ストレッチング”に興味をお持ちの皆さまには、“当院の施療実例集”の記事、“再発防止用ストレッチングご指導の一例(お尻のストレッチング)”もあわせてご覧いただければと思います。

また、“ストレッチの小さな違いって守るべきですか?”でも、開始とストレッチ時の2枚の写真を使った、お尻の後ろ斜め上とお尻の頬(ほほ)の2ヶ所のセルフ・ストレッチングのやり方をご紹介申し上げております。

ちなみに、ここでご説明申し上げる3種類のお尻の筋肉を伸ばすストレッチングとお尻をポールで押し、そして転がす手法は、“足首から先の冷え解消法”、“膝から足首までの冷え解消法”、“脚の付け根から膝までの冷え解消法”、“股割りをしてみよう!につづく、《お尻と脚、下半身の冷え解消法》シリーズの第五弾ともなっております。第一弾から続けてくださった方や、また、万が一にでも第四弾の股割りには失敗してしまったという方にもおすすめしたいセルフケア方法です。

ただし、冷え解消で行うばあいとお尻に問題がないケースでは、両側のお尻の頬(ほほ)を伸ばしてください。

ポールを用いたお尻の筋肉のゆるめ方をお知りになりたい方や、体の他の部分へのローリング・ストレッチングのやり方をマスターされたい方もご連絡ください。

 講習会やグループレッスンはおこなっておりませんが、多くのお客様にたいしてご指導申し上げてきております。

ここでご紹介申し上げたストレッチングにより『お尻の痛み、とくにお尻のほっぺというか、お尻の頬(ほほ)から太ももの裏側にかけて痺(しび)れた感じがしたり、痛みが広がったり、鋭い痛み、あるいは重い痛み』が改善されたという方は、もうしばらくの間、お続けください。

でも、

「一時的には良くなるが、根本的に改善したい!」という方は、
ぜひとも当院の施療をおためしください。

筋肉の問題だけではなく、関節内部の問題が隠れている可能性も高いと言えます。
特定の筋肉を個別にねらって伸張(しんちょう)すべき状態なのかも知れません。

 もし迷われていらっしゃるならば、とりあえずでもご連絡いただければと思います。

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→ 当院主催のお尻のセルフストレッチングのセミナーへの参加者様からの体験談はこちらへ

肩こり解消になぜ肩甲骨の動きが重要なのか?

当院のサイトに訪問くださる皆さまがどのような言葉の組み合わせで検索なさっていらっしゃるのか、久し振りにチェックしてみました。2月のある日の1位から20位までの結果はこのようになりました。

1 “肩甲骨 こり”、2 “股割り”、3 “股割り 効果”、4 “肩甲骨 こり 原因”、5 “捻挫 足首”、6 “肩甲骨 ゴリゴリ”、7 “肩こり 肩甲骨”、8 “ダイレクトストレッチ”、9 “肩甲骨 凝り”、10 “肩甲骨のこり”、11 “捻挫 応急処置”、12 “股割り やり方”、13 “肩甲骨 内側 痛み”、14 “肩甲骨 コリ”、15 “肩甲骨 ゴリゴリ 原因”、16 “肩こり 肩甲骨”、17 “股割”、18 “また割り”、19 “肩甲骨 痛み”、20 “肩甲骨 こり”

やはり、検索ワードのなかで圧倒的に多かったのが『肩甲骨による肩こり』(?)でした。上位20位のうち、12個も「肩甲骨の動きが原因だと思われる、こりや痛みや動作の不具合」が登場しているのですから。

また、ページ別アクセス数をチェックしてみても、10位までのあいだに肩こり関係の記事が3つも入っていました。

ねんのため下にリンクを張っておきますので、気になる記事があればご覧いただければと思います。

1位“肩甲骨の内側のコリが原因で生じる肩こり、首のこりと痛み、そして頭痛
2位“股割りをしよう!
3位“手軽にできるお尻のストレッチング
4位“捻挫(ねんざ)したときの応急処置:足首固定法
5位“肩こりでお困りの方へ
6位“頑固な肩こり解消法:陸上水泳(?)のお薦め
7位“ストレッチングの種類−Ⅲ
8位“ストレッチングの種類−Ⅱ
9位“トップページ
10位“膝から足首までの冷え解消法

 理由は分かりませんが、テレビ番組や健康雑誌などで《肩こりと肩甲骨の関係》があつかわれ、注目を集めているのでしょうか? このアクセス状態は昨年の終わり頃からもう6ヶ月以上にも渡ってつづいているのです。

理由はどうあれ、肩甲骨の動きと肩こり、そして首こりや首の痛み、そして腕が上がりにくいなどという症状との関係はとても強く深い関係が あります。

以前、他のページで何度も申し上げているので“ミミタコ”でいらっしゃる方もおいでかも? でも、しばらくお付き合いください!

肩甲骨にはとても多くの筋肉がくっ付いているのです。そして、それらの筋肉のもう一方の端(たん:はじのこと)は色々なところに付いています。肩だったり、腕の骨だったり、後頭部の骨だったり、背骨の胸の部分や腰の部分の骨だったり、肋骨の前の方だったりと、想像しているよりも広い範囲まで伸びているのです。

はしょって言うと、筋肉の端(たん)で骨にくっ付いている部分は大きく動く方と動きが小さい方の2種類に区別されています。そして、肩こりの原因となる筋肉ですが、そのほとんどが肩甲骨の背中側に動きが大きい方の端(たん)が くっ付いているものになります。

だから、肩こりが起きるのは首や首の付け根、そして首の付け根から肩先への部分、肩甲骨の内側のふちのあたりから背骨と肩甲骨の間のところなどが中心となります。

そうなのです! ひとことで言えば「一般的な肩こりならば肩甲骨をいつもよりも大きく動かせば解消できる可能性が高い。そして、肩こりになりたくないひとは、同じ姿勢がつづいていると思ったら、肩甲骨を動かす運動することで慢性の肩こりになるのを防止できる」のです。

肩こり防止や解消法をお知りになりたい皆さまは以下のページをご参照ください。

→ “頑固な肩こり解消法:陸上水泳(?)のお薦め”はこちらへ  
→ “軽い肩こり解消法”はこちらへ

ちょっと説明がまどろっこしくお感じになられたとしたらお許しください。今回のブログはいつもお客さまに説明させていただいている形で書いてみました。

たまに、筋肉の名前やどこにくっ付いているか、そしてその役目をおたずねになられる方もいらっしゃいます。そういう場合には、ガイコツの骨格模型や大判の分かりやすい筋肉の図表や本をお見せしながら、ご説明申し上げております。

当院の施療はオーダーメード。また、再発防止用におぼえていただくかんたんな体操やストレッチングのレシピもオーダーメード。お客さまひとりひとりで異なります。そして、行った施療の内容説明もおひとりおひとりに合わせた形で、ご理解いただけるよう心がけております。
このサイトの記事の中では、説明をはしょるあまり、というか文章を書くのがうまくないので、つい専門用語をつかってしまうこともありますが、実際の施療ではそのようなことはありません。分かりやすい説明で評価もいただいております。

お体の悩みを改善するだけでなく『なぜそうなり、だからどうされて、そしてどういう再発防止を自分自身でおこなうのか?』ご自身のお体に付いてもお知りになりたいとご希望の皆さま。

ぜひとも、当院の施療をお受けいただければと思います。

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→ 当院での施療体験談はこちらへ
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当院の施療をお受けいただき、肩こりや肩の痛みや動きの悪さ等々のお悩みやトラブルが完全改善なさった皆さまからいただいたご体験談はこちらをご覧ください。

当院の施療への疑問の解消のお手伝いとしていただければとも思います。 

肩甲骨のこりとぎっくり腰からの慢性腰痛
頚部付け根の腫瘍摘出手術後の肩関節の不具合と首の痺れや酷い肩凝り

肩の痛みと動作不良
30年来の偏頭痛

脚のケアの方向(経絡のこすり方付き!?

メールでいただいたご質問ですがQ&Aの形式はやめ、皆さまがじっさいに試していただける形に変えてご説明申し上げます。

日々の脚のケアにプラスアルファしていただけば、ムクミ解消や冷え取り効果がアップしてくれるはず。

 女性の皆さま、ご活用いただければと思います!

 脚の付け根からつま先に向かってマッサージしたりこすり下げたりする方法を遠心性(えんしんせい)とか東洋的とか呼ぶ方もいらっしゃいますね。

このように行行われるばあいには、心臓からでた血液を体の末端にまで送ってあげるのを手伝うという感じでやると良いのではないでしょうか。

もし、あなたが気を感じられたり、気の存在にたいして肯定的な考えをおもちならば、体にたまった疲れや悪い気を体の中心側から末端へとじょじょに送り、最後には足先から悪いモノを出してしまうというイメージでやってみるのもおすすめですね。

つま先から脚の付け根に向かって揉んでいったり、指などで押したり、こすり上げたりする手法は求心性(きゅうしんせい)や西洋的とおっしゃるばあいもあります。

こちらは逆に、体の末端まで送られてきた血液とそれに連れられて流れてきたリンパ液を心臓に戻してあげるという考え方でOKなのでは?

血液の流れに引っ張られて流れるといわれるリンパですが、もしムクミがあれば、そのムクミの中身を血液と一緒に心臓方向へと送り返しているというイメージをもちながらやってみましょう。

でも、どちらのやり方でも“一方通行”を守ってくださいね

下へこすり下げたり揉みおりたり、手の指などで押しながら下がったら、一度手を離し元の位置へと戻ってから同じようにまた下がっていきます。こすり上げたり揉みあがるときもおなじです。ぜったいに上下方向に連続で動かさないでくださいね!

小さな部分で上下に往復をつづけていると、その部分で血液が渋滞を起してしまうと考えると分かりやすいでしょう。

さあ、ここで問題となってくるのが、わりと根強い人気を誇っている経絡をベースにその方向性を考えてしまう方です。

最近では経絡を通して全身に気を巡らす方も増えてきているようですね。昔は、マニア扱いされたものです…というのは余談ですが。

個人的には正確に経絡をとらえてそこを指の腹などでこするのでなければそれほど気にすることはないと思いますが、せっかくいただいたご質問ですので直球でお答えさせていただきます。

基本となるのはそれぞれの経絡の陰陽(いんよう)です。陰の気は大地から天へとあがり、そして陽の気は逆に天から地へとさがってきます。

人間はその陽の象徴ともいえる天と陰の地の間に存在しています。ですから天地の間に軽く脚を開いて立ち、両腕を万歳するイメージで上にあげてみてください。両手のはばは両足のはばくらいにしてみましょう。

このときに、陰の気は足から脚を通り、腰を通り、体を通り、腕を通って指先から出て行くとイメージしてみましょう。逆に陽の気は指先から足先に向かってさがると考えるとどうでしょうか?

座っても、寝ても、この気の流れの方向は変化せずに同じであるとすると、かんたんですね!

ここでは脚には6本の経絡が走っているという標準的な前提でお話させてください。もし、手足それぞれに12本づつということでしたら、それぞれの陰陽にしたがって陰の経絡はつま先から脚の付け根に陽の経絡は脚の付け根からつま先に向かってこすってください。

ここで登場する陽の経絡は3つです。
脚の前側の斜め外側部分を走っている胃経(いけい)とだいたい脚の裏側の真ん中あたりを走っている膀胱経(ぼうこうけい)、そして脚の真横外側の走る胆経(たんけい)です。
それぞれの経絡の本名(?)は、手の陽明胃経、手の太陽膀胱経、手の少陽胆経ですが、その陽のレベルによってこする強さを変化させるという考えはマニアックすぎると思います。
強すぎて痛みを感じる直前の強さ、あるいは気持ち良く感じる強さで脚の付け根側からつま先側へとこすってはいかがでしょうか。

陰の経絡も3つあります。
脚の内側の前寄りを走る脾経(ひけい)、脚の裏側の内側寄りを走る腎経(じんけい)、脚の内側の裏寄りを走り途中で内側へと走る肝経(かんけい)
正式名称は足の太陰脾経、足の少陰腎経、足の厥陰肝経です。

さいごに、私が一時行っていた自己流の経絡こすりケア(?)を紹介しておきます。これは、経絡の刺激に敏感で、どうしても経絡やつぼと関連したケアをしたいという、ごくたまにいらっしゃるお客さまにもご指導申し上げているセルフケア方法を少しシンプルにしたものです。

かんたんですので、一度お試しいただき、気に入られたらしばらくおつづけください。

右脚には右手を、左脚には左手を使いましょう。

右脚のばあいには右手を外側から脚太ももの付け根の辺りにあてます。そのときに四本の指は軽くそろえその指先が太ももの裏側の外側から半分ぐらいのところにあて、親指だけは軽く離れた状態で太ももの前斜め外側にあてるようにします。

そのまま手を足首あたりまで滑らせておろしていきます。気持ち良いていどの強さで手を押し付けながらゆっくりとさげていくと良いですよ。

これで、陽の経絡が3つとも刺激できるはずです。

左脚も左手をつかって同じように上から下へと向かってこすりさげていきます。

今度は、陰の経絡3つをまとめてこすりあげてみましょう。

右足首を左手で内側から触れてみます。このとき親指の先端が脛(すね)の骨に乗っていて、軽くそろえた四本の指先がふくらはぎの半分から少しだけ内側に位置しているようにします。

そのまま、脚の付け根に向かってゆっくりと手でこすりあげます。

両方共に、ゆっくりと行うならば2〜3回でじゅうぶんですし、すばやく行うならば5〜6回といったところでしょうか。
温かさや気持ちよさを感じたらそこでストップして大丈夫。ここで記した回数はだいたいの目安に過ぎませんし、効果は個人差が大きいのであまり気になさらないでくださいね!

今回の内容を、“足首から先のの冷え解消法” 、“膝から足首までの冷え解消法” 、“脚の付け根から膝までの冷え解消法” 、“手軽にできるお尻のストレッチング”などの記事でご紹介申し上げた方法と合わせて試してみてください。

以前されたときよりも、冷えやコリやムクミにたいする改善効果がより高まるはずです。

ストレッチングや体操をやったけれど、趾・足・脚を揉(も)んだけれど、足裏のリフレクソロジーをやったけれど、それ以外の脚のセルフケアをしたけれど、冷えやこりやムクミや下半身太りが解消できないとお悩みの皆さま。

たぶん、隠れた本当の原因があるはずです。当院の施療でその根本的な問題を解決改善なさってから、セルフケアを行うことで今までの数分の1の努力と時間で数倍以上の効果が得られます。

冷えやムクミが他の大きな問題を引き起こす前に、

ぜひとも、当院の施療をお受けいただければと思います。

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肩こり解消エクササイズ再び:エアー腕立て(!?)

このホームページを開設させていただいてからの3年間、“腰痛”と共に当院の専門分野である“肩こり”に付いてもたくさんの記事を記し、当院の考え方をご紹介申し上げてまいりました。

いわゆる“ひどい肩こり”でお困りであっても、多くの方々により毎日お読みいただいている3つの記事でご紹介申し上げたエクササイズやストレッチをやっていただければ、少なくともその場の苦痛やだるさやつらさの解消になるはずです。

→ 軽い肩こり解消法 
→ 頑固な肩こり解消法:陸上水泳(?)のお薦め  
→ 肩甲骨の内側肩甲骨の内側のコリが原因で生じる肩こり、首のこりと痛み、そして頭痛  

でも、同業者の方々からは参考になったという言葉をかけていただくことは多い一方で、「写真がなくて文章での説明だけだから、ためす気にならなかった…」という言葉をお客さまとしていらっしゃった数人の方々からお聴きしました。

ショックでした… おなじ方に、ほんの2〜3分間、じっさいに手を取り体を動かしていただくとたちまち理解し、喜んでいただけるのですから…

そこで、今回はお尻のストレッチで皆さまから役に立ったと高評価をいただいている“手軽でにできるお尻のストレッチング” /article/14476592.html のように写真をメインに、説明文をサブにご紹介させていただくことにいたしました。

読みながらおこなうだけで効果を感じるエクササイズを紹介させていただきます。

具体的には、肩甲骨を外に開くのと背骨に近づけるというきわめてシンプルな動作。

これは誰に習ったわけでもなく、小学校高学年で柔道を始めた頃に、腕立て伏せの腕の動きを正座したまま試したのがきっかけで、肩こりに効くとも思わずに始めたものだったと思います。

今流に言えば、エアー腕立て(!?)かも知れませんね。

まあ、そこになぜか両腕を上下で交差する動きを付けたのですが、大昔のことなのでなぜプラスしたかは不思議です。

“変なおじさん”の振り付けが無意識に入ってしまったわけで無いとは思うのですが…


こんなに単純な動作でも、ストレッチをするイメージで行なっていただければ、後ろと前で肩甲骨の内側あたりがこって困るという方には高い確率で効果が出ると思います。

今すぐ、この場でおためしください!


気に入っていただけたら、同じ姿勢を取り続けた後にやってみていただければと思います。

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1.目の前に見えない床か壁があるとイメージしてそこで腕立て伏せをするように両手を置きます。
ちょうど、肩の前に手が位置するふつうの腕立て伏せよりも、気持ち広めの感じが効果的です。

 

 

2.腕立て伏せでは体を床に近づけますが、この場合には、両腕を真っ直ぐに引いてきます。
両方の肩甲骨が背骨の上でくっつけていくイメージで力を入れておこないましょう。 

 

3.限界まで引いたら、今度はそこからひじで床と平行に後ろに円を描きます。
ちょうど、両方のひじを背骨の上でくっ付けようとするのです。もちろん、そんなことはできませんが。 

 

 

4.腕を真っ直ぐに前に出したら、肩甲骨を外から前にだすように力を入れます。

3とは逆に、両方の肩甲骨が肩の横に出てくるような感じでやりましょう。 

 

 

 

 

 

 

 

 

5.力を入れたまま、片方の腕を上にして、肩甲骨がもっと外に開くのをイメージしながら両腕を交差します。
肩甲骨以外に両腕の外側に強く引っ張られる感じがしたら成功です。 

 

 

6.反対の腕を上にしてもう一度、肩甲骨が開いていることを意識しながら両腕を深く交差します。
ここでも、両腕の外側が強く引っ張られているはずです。 

いかがでしたか?

 

少しでも効果を感じていただけた方は、肩がこったときや同じ姿勢を長時間つづけてしまったときに、またお試しください!

 

呼吸を止めずに、前と後ろと上下の腕交差の限界の位置では、それぞれ5秒ていどはストップして背中の上部をのばしたりちぢめたりすると、もっと効きます。

このエクササイズでも、この記事の最初でご紹介申し上げた3つの記事の中のエクササイズでも、肩こりが改善しないとおっしゃる方がいらっしゃいましたら、当院の施療をお受けいただくのが早道かと思われます。

何かご自身の努力や一般的なセルフケアだけでは、解消や改善がむずかしい根深い大きな問題が隠されている可能性が高いと考えられるためです。

多くのお客さま方から、『最後の最後に救われた!』と心底お喜びいただき続けている火水流整体術院の施療をお受けください!

現在、お困りの症状をお知らせいただければ、当院で改善が可能かどうかお答え申し上げます。

疑問点や質問などございましたら、ご遠慮なさらずに当院までお問い合わせいただければと思います。

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運動がちょっと苦手な女性のためのエクササイズ入門講座−Ⅰ


この記事は、「わたし、力ないから…」とエクササイズをあきらめていらっしゃる女性向けのエクササイズ、それもシンプルで効果が期待できるものを3つとおまけ(?)のエクササイズ1つをご紹介もうしあげるためのもの。

この記事がきっかけとなり、エクササイズを身近に感じていただき、ご家庭で空き時間を利用してエクササイズを始めていただければと思います。

といっても、気楽にお読みいただくだけでOK。

途中で「試してみよう!」という気持ちになっていただければ、もちろんうれしいです。


よろしくお願い申し上げます!
 

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ここ10年ほど、すっかりフィットネスやエクササイズが定着してきた感があります。

そして、男性どうよう、女性の間でも、運動をする方としない方の落差がより大きくなってしまったような気も。

ジムやスタジオのクラスに参加して定期的にけっこうハードなプログラムをこなす方とまったく運動をなさらない方。

運動をなさらない方の中には、毎日ウォーキングと呼べるほどの早足ではないけれど、なるべくバスやエレベーターやエスカレーター、そして自転車は使わずに歩くようにしているとおっしゃる方もいらっしゃいます。

私も50代半ば過ぎまでは、たまに武術の稽古をする以外は、ほぼ毎日歩くだけでした。でも、若い頃(という言葉は使いたくはないですが…)は、歩いていて他人に抜かれることはなかったのに、1日に数回も追い抜かれることが出てきました。

ショックでした…

とても残念ですが、中年を過ぎる頃からは、歩くだけではやはり運動不足となってしまうのです。

あるつもりでいる筋肉は体の表面の力を入れることが意識できる部分でも、そして体の奥の意識しにくいところでも、衰えて、痩せ細ってきているのです。

知らず知らずのうちに、悲しいですが…

今回、対象とさせていただくのは、「ふだん、運動やエクササイズとは縁がない」、あるいは「やってみたいけれど何から始めたらよいかわからない」という方々。

そして、「歩くことはけっこう歩いている」という、目安としては「1日5,000歩から多くても7,000歩ぐらい。10,000歩は行かないけれど」という皆さま

年齢的には40歳から45歳以上の女性の方々に向けてのエクササイズ入門のきっかけを作らせていただきたいのです。

ご紹介を予定しているエクササイズは3つと1つ。

とりあえずこの3つのエクサイズのそれぞれを連続で1分間できるようになることを目標にしてみませんか?

女性の方からしばしば耳にするのが、『腕立て伏せもできないほど腕力がない』と『お腹(なか)が少しぽっこりしてきたから腹筋をしたい』という2つのお悩みですね。

前者は《腕の力が無い》こともありますが、それ以前に《体をまっすぐにして支える体の奥深くにある筋肉とお腹(なか)の筋肉に力が無い》のです。

後者については、誤解があるかもしれません。

お腹(なか)ぽっこりの原因は、ここ最近、若い男性の間で流行っているシックスパックとかエイトパック、つまり6つとか8つに割れるとカッコイイと言われている、お腹の表面にある縦に長くて大きい腹筋が原因ではなのです。

その筋肉の奥の奥の奥にあるチャンピオンベルトみたいな形をしている筋肉やその仲間として考えられている下にある筋肉が原因だといわれています。

いわゆるインナーマッスルとか、体幹の筋肉などと呼ばれる筋肉が弛(ゆる)んでしまったため、大げさにいうと内臓下垂*が起きている可能性があるのです。

*昔は、胃下垂(いかすい)と呼ばれていましたが、最近はこう呼ばれているようです。確かに、胃だけが下に下がるって変ですよね。

3回にわたりご紹介申し上げるのは、体の奥の筋肉を強くすることでお腹をギュッとしめるためのエクササイズのため、お腹が6つに割れることはありませんのでご安心ください。

でも、お腹の脂肪を取るためにもあまり役立ちません。

お腹の脂肪を取るには全身の運動をして全体的に脂肪を減らしていくしかありませんのでご注意ください。

次回からは実際におこなっていただくエクササイズの解説に入ります。

また、お付き合いください。

“運動がちょっと苦手な女性のためのエクササイズ入門講座−Ⅱ”へとつづきます》


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運動がちょっと苦手な女性のためのエクササイズ入門講座−Ⅱ

《第1番目のエクササイズ》

Straight Arm Plank記事用.jpg

さっそくですが、写真のようなポーズを取ってみましょう。

このとても簡単に見えるポーズがプランクと呼ばれる基本のエクササイズになります。

腕立て伏せの形で体を背中からお尻、そして脚まで一枚の板のようにまっすぐにした形にするのがポイントです。

お尻が上に出っ張ることもなく、下にさがってお腹が下にたれ下ががることもないようにご注意ください。

でも、腕立てふせをしようなんて考えないでくださいね。

体をまっすぐにするために必要な力だけを入れていただければ十分。

できるだけリラックスした状態でこの姿勢を保ってみましょう。

Straight Arm Plank 膝つき記事用.jpg


この姿勢を取るのが無理だったら、足をつく代わりに、両膝をついた形から始めてもOKです。

どうですか?

お腹にも少しだけ力が入っているのが分かるのではないですか?

意識できないため気がつけないのですが、じっさいにはお腹の奥の奥の奥にあるチャンピオンベルトみたいな形をした筋肉まで力が入っているのです。

そして、このお腹の一番深いところにある、腹横筋(ふくおうきん)という名前の筋肉を締めていることこそがぽっこりお腹を防止してくれるのです。

突然ですが、メキシコでは腕立て伏せのことをスペイン語でラガルティッハ、“トカゲ”って呼ぶのですが、知っていましたか?

所変われば何とやら。確かに腕立て伏せで腕を曲げて体を地面に近づけた姿勢はトカゲに似ていますね!

膝をついておこなった方は、つま先で立った腕立て伏せの形でできるように。

腕立て伏せの形でできた方は、リラックスした状態で1分間おなじ姿勢を取り続けられるよう頑張ってみましょう。

どうでしたか?

30秒間できた方は、次の2つのポーズも合わせてやってみませんか?

《第2のエクササイズ》

Straight Arm Lateral Plank記事用.jpg
Straight Arm Lateral Plank 膝つき記事用.jpg

 

 

 

今度は、横向きになって床に寝たら、下側の足の外側と下の手で支え、やはり体をまっすぐに(斜めに?)してみましょう。

第1のエクササイズよりも少しだけ大変かもしれません。

キツイと感じたら、取り合えずは下側の手と下側の膝の外側で体を斜めにまっすぐとなるように支えてみましょう。

床側になっているお腹の横に力が入っているのが感じられるはず。

体の芯を強くして、“体をつねに安定”させたり、何よりも“お腹を締める”ためには、“ウエストの横の部分を細くする”このエクササイズはどうしても必要です。

下の写真のように足首を直角に曲げて下の足の外側と手で体を支えるのは大変ですが、これも慣れればできるようになります。

無理せずに上の写真のように下側の脚の膝の外側で体を支えることから始めてみてくださいね。

これも、リラックスした状態で1分間連続でできるように頑張ってみましょう。

床側に体が曲がってたれ下がってしまわないようにご注意ください。

次回は最後のエクササイズとおまけのエクササイズとなります。

《“運動がちょっと苦手な女性のためのエクササイズ入門講座−Ⅲ”へとつづきます》

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運動がちょっと苦手な女性のためのエクササイズ入門講座−Ⅲ

このエクササイズの講座も最終回となりました。

第2エクササイズより楽だけれど、第1よりはむずかしいとおっしゃる方が多いかもしれません。

でも、これも慣れの範囲内です。

頑張っていきましょう!


《第2番目のエクササイズ》

SARP.jpg

やり方はかんたん。

あお向けになって両方の足裏と両手で、体がまっすぐになるように支えつづけます。

このとき両肩がキツイばあいには、そのままの位置で写真のように足首を立てて足裏を床から離すと楽になります。

これも、1分間つづけられるまで頑張ってみましょう。

最後に2つのアドバイスをさせてください。

・エクササイズが1分間つづけて楽にできるようになったら、それぞれを手のひらではなく、肘をまげて前腕で体を支える形でおこなうとより効果が得られます。

・とくに「ぽっこりお腹が気になってしかたがない」とおっしゃる方は、腹式呼吸で思い切り息を吐き出してお腹を引っ込めた状態で、3つのエクササイズを行なってください。

このときのポイントは、息をできるだけすべて吐き出しながらお腹をへこます点とへこました状態をキープしたまま胸で呼吸をつづける点です。

《おまけ》

Glute Bridgeテキスト用.jpg

「3つのエクササイズだけでは物足りない!」とおっしゃる方には、このグルートブリッジ、訳すと殿部(でんぶ:お尻のこと!)のブリッジと呼ばれるエクササイズをお試しください。

あお向けに寝て、両膝を軽く離して立て膝としたら、足裏を動かさずに体を斜めにまっすぐに伸ばして、両足裏と両肩で体を支えるようにします。

もし軽い尿漏れを治したいとお考えのときには、肛門と膣に力を入れた状態でおこなったり、ブリッジしたままではなく、10回ぐらいゆっくりと上げ下げを繰り返していただけると効果的だといわれています。

上げ下げをする場合には、上げるとき、つまりあお向け立て膝の状態からブリッジしながら肛門と膣の両方に力を入れながらおこなってみましょう。

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今回ご紹介申し上げた4種類のエクササイズを試していただいてみて、腰痛やひどい肩こりや首に痛み、あるいは強い圧迫感を感じられたばあいには、エクササイズをつづけていただいても改善することはありません。

逆に、おつづけいただくことは危険に直結するので、お止めください。

腰痛や肩こりを治すか完全改善なさってから、お始めくださりますようお願い申し上げます。

今まで、40歳代後半から60歳代後半の女性のお客さまで、ひどい腰痛やどこでもダメだった肩こりとそれに伴なう諸症状が完全改善なさった方々にたいし、それぞれ1〜3回づつ体幹トレーニングのご指導をさせていただいた経験がございます。

お体の歪(ひず)みやアンバランスが解消された状態であるため、ひじょうに効率的に覚えていただくことができました。

今回のご紹介のものでなくとも、他のエクササイズや運動時に、腰や首に鋭い痛みやにぶい痛み・圧迫感・だるさ・力が抜けてしまう感覚等々を感じることがある方は、当院の施療で完全改善をなさるようおすすめ申し上げます。

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お尻の骨が痛いのが正しい座り方(!?)

イスでも、正座でも、あぐらでも、正しく座る方法は同じだといったら驚かれるかもしれません。

でも、それは本当のなのです。

ポイントは坐骨(ざこつ)で座ること。

これさえ守れば致命的な(!?)間違いをおかすことはありません。

今、いちばん多いのはイスに座る場合ですね。

イスでの正しい座り方をおぼえてしまいましょう。

そうすれば、毎日きちんと練習ができるし、正しい座り方をくせにすることもできるのです。

腰を曲げて座ってしまいがちなあぐらのときにも、坐骨で座る癖は役立ちます。

すでにご存知の方も、復習のつもりでお付き合いいただければうれしいです。

考え方としての原則は、ひとつだけ。

背すじをまっすぐに伸ばしてすわることです。

そしてそれを可能にするのが坐骨で座ることなのです。

背中はまっすぐに伸ばしたけれど体が後ろに少しかたむく、後ろへと倒れ気味になっていらっしゃるひとを見かけることがあります。

では、具体的にはどこに気をつけたら、後ろに傾いたり、そりかえったりせず、正しく座れるのでしょうか?

具体的なやり方も、ひとつだけ。

このときポイントになるのが坐骨(ざこつ)とよばれる、お尻の下にある骨の痛み(!?)なのです。

といっても見つけるのはかんたんです。

後ろから見た骨盤と坐骨矢印と解説付き.jpg

スマートな方が、硬(かた)いイスというか、クッションの効いていないイスに座るとお尻の下で2ヶ所のところに痛みを感じるはず。

私のように太っていてもかたいイスに座れば、ほんの少しお尻をゆり動かすだけでその位置はわかります。

小学校時代の木のイスに座った感覚

おぼえていらっしゃいますか?

左横から見た骨盤と左坐骨矢印入り.jpg


姿勢を正して、つまり背すじをピンと伸ばして座ると、

右のお尻のまん中あたりがグリグリと痛かったこと。

そうです。

あの、お尻の下の左右の骨に鋭い痛みを感じれば、それは正しく座れている証拠なのです。

今のイスはクッション性が高いので痛いことは少ないはずですが、なにかの拍子に痛みを感じることは誰もが経験済みではないでしょうか?

なぜ正しく座るとその2つの骨がイスに突き刺さったように痛みを感じるのに、腰を後ろに曲げた腰痛を引き起こす可能性の高い“悪い姿勢”で座ると痛くないのでしょうか?

話のタネというかウンチクになりますが、少々お付き合いください。

理由は坐骨というその骨の形にあります。

左から見た骨盤と坐骨の真下と後ろ矢印と解説入り.jpg

骨盤をまっすぐに立てた良い姿勢だと坐骨の真下のとがった部分がイスに当たるために、骨が痛いのです。

スマートな方は余分な脂肪がないために、お尻のクッション性が弱いために痛くなるのですね。

でも腰を曲げて座ると、真下ではなく後ろの丸くなだらかになっている部分がイスに触れるために痛くない

痛いのを我慢して座るのはむずかしい。

でも、薄い座布団やクッションを敷いて座れば問題は解決です。

それと、「体をまっすぐに立てることはできるけれど、2〜3分で背中やお尻の肉が疲れて、気が付くと背中が丸くなってしまっているんだ」とおっしゃる方はかんたんな方法をお試しください。

姿勢を正してイスの背もたれから少し離れて座ったら、腰の反った部分というか凹(へこ)んでいるところにクッションやヨガボールやエクササイズ用の小さいボールを入れてみます。

どうですか?

そのクッションやボールが腰の反りにはまって、正しい姿勢をバックアップしてくれているはずですね。

このチャンスに、正しい姿勢で背すじを伸ばして座る習慣をつけてみませんか?

今回はイスに座るときに正しく座る方法をご紹介申し上げました。

正座やあぐらについては、以下のふたつの記事の中で詳しくご説明申し上げております。

また、今回は割愛した背中の曲がりや後方へと倒れてしまいそうになるのを防ぐための、具体的なストレッチの方法なども写真入りでご紹介申し上げております。

今回の記事にご興味をお持ちいただいた皆さまには、ぜひとも以下の2つの記事もごらんいただければと思います。

→ 座ったときに腰が曲がってしまう悪い姿勢の原因と直し方と対処法は?−その1

→ 座ったときに腰が曲がってしまう悪い姿勢の原因と直し方と対処法は?−その2 

それ以外にも“脚を組むことや横座りやオバサン座り、なんでダメなの?−その1”“その2”“その3”など、「ひじょうに分かりやすくて、参考になった」などと高い評価をいただいている関連記事もございます。

合わせて、皆さまの健康維持のためにお役立ていただける“健康情報満載⇒火水流整体術院ブログ”もご覧いただければと思います。

座り方により、ひどい肩こりや人生を左右しかねない腰痛が引き起こされたり、それらが悪化するという事実は現在広く知られるようになってまいりました。

その重要性はわかっても、実際にどのようにしたら良いのかお分かりにならない皆さまが多くいらっしゃるのが現実でございます。

《まっすぐな姿勢がつづけられない》《あぐらをかくと腰が痛くなる》《あぐらをかくと後ろにひっくり返ってしまう》《座ると腰が痛くなるので、なるべく立ちつづけるようにしている》

腰痛の予備軍ではなく、腰痛が悪化する一歩手前にいらっしゃるのに、お気づきになられてない方が多くいらっしゃいます。

今回、この記事や上でご紹介申し上げた記事をご覧になり、ご自身の腰や肩の状態、あるいは正しい姿勢が取れないことにお気づきになられましたら、ご遠慮なさらずに当院までご連絡いただければと思います。

→ 施療についてのお問い合わせやご質問、ご予約もこちらへ

お尻の骨が痛いのが正しい座り方(!?)−Ⅱ

前回の記事“お尻の骨が痛いのが正しい座り方(!?)−Ⅰ”のつづきに入る前に、ひとつだけお伝えさせてください。

これは男性だけの習慣かも知れませんが、もしかして私とおなじ間違いをなさっているかも知れないあなたへのアドバイスからのスタートとなります。

ポケットに財布などのかさばるものはいれてませんよね?


学生時代から、ジーンズの前のポケットに2つ折りのカードがたくさん入った札入れを入れる習慣があり、海外生活でもスリ対策で(?)その癖がすっかり身に染み付いたまま現在まできてしまいました。

それが腰を曲げてしまう原因となっているのについ最近気づいたのですが、皆さんは大丈夫ですか?

ジーンズの前ポケットに2つ折り財布を入れると姿勢が悪くなるサイト記事用コラージュ写真.jpg

ジーンズの前のポケットほどではないにしろ、ふつうのスラックスやパンツの前のポケットでも太もものところを圧迫するので、座ったときに上半身をまっすぐに伸ばしにくくなる可能性もあります。

また、お尻のポケットにぶ厚いサイプやパスケース、そしてハンドタオルなど入れているせいで、体がのばしにくくなっている可能性も否定できません。

写真では大げさに厚いものを入れているのではなく、いつも通りのカードがつまった2つ折りの財布とSuicaが入っているだけです。

ご自身が私と似たようなことをしていると感じがしたら、一回、ポケットの中身を外に出してみませんか?

それで、まっすぐに上半身を立てて座れるようになったとしたら、財布もハンドタオルもパスケースも別の場所にしまうようにした方が良さそうです。

前回の記事“お尻の骨が痛いのが正しい座り方(!?)−Ⅰ”では、『お尻の骨、坐骨(ざこつ)が痛いと骨盤が立っているので正しい座り方です』といった内容のお話をお聴きいただきました。

では、《なぜ、骨盤を立てた正しい座り方をつづけることができないのか?》ということについて考えてみましょう。

背骨は、首の7つの骨を頚椎(けいつい)とか、胸の後ろの12個の骨を胸椎(きょうつい)とか、腰の5つの骨を腰椎(ようつい)とかと呼ばれる、形が違う3種類の骨が椎間板(ついかんばん)という名前のクッションをはさみながら連続でつながっているのです。

ハンバーグ(=背骨のひとつひとつの骨)、パン≒バンズ?=椎間板)、ハンバーグ、パン、ハンバーグと24個の厚いハンバーグと23個の薄いパンが重なった小さくてやたらと厚いサンドウィッチのようなイメージとも言えるかも知れません。

首と胸の後ろと腰の骨の形は違うし、背骨を動かしたときには、隣り合う同士の骨の動き方(=すべり方)にも違いがあります。

また、前後や左右に動いたり、ねじれたりするときの動き方やその動く範囲にも大きな差があります。

でも、重要なのは、腰の骨も胸の骨も首の骨もすべてが隣り合わせでつながって背骨を作り上げていること。

だから、腰が悪くなれば胸の下の方や上の方まで悪い影響がでてくるのです。

そして、背中の上の方まで影響が及ぶと肩こりになったり、頭痛になったり、めまいに悩まされたり…

また、逆に首が悪くなると、その影響がだんだんと下に及んできます。

その影響って腰の骨で終わってはくれません。

お尻の骨、骨盤にも影響はしてくるし、その下の太ももからふくらはぎを経由して、大げさに言えば足のつま先まで悪影響が出てきてしまうのです。

それは、人間の体がすべてつながって、隣り合う部分に影響を与え合って動いているからなのです。

連動(れんどう)しているという言い方がされることもありますね。

でも、そのつながりの度合いの強さで言うと、背骨を作り上げている3種類の骨:腰、胸、首が大きい。

それだけ強い影響を与え合っているということになるのです。

何だか、座り方とは関係なさそうなお話をしてしまってすみません。

ちょっと遠回りしましたが、背骨の一部分が曲がったり、歪(ひず)んだり、動きが悪かったりすると悪い影響が出るからこそ、正しい座り姿勢をキープできなくなるのです。

上で申し上げたように、骨盤を立てるのが大変な方や、せっかく立ててもつらくて、きつくてその良い状態をキープできなくなるといったことが引き起こされる。

お尻の筋肉が硬(かた)くなりすぎて後ろに引っ張るので骨盤が後ろに倒れてしまって腰が曲がり、その影響が胸の後ろの猫背を作り出し、そのままでは後ろに倒れてしまうので、アゴを前に突き出したり、上に少しあげることで背骨が曲がった状態のままバランスを取るなどという大変な努力を払っている方は多くいらっしゃいます。

ジーンズなどの前ポケットにかさばる財布などを入れていると姿勢がわるくなると申し上げたときの上の写真をご覧ください。

今赤字で申し上げた通り。


骨盤が後ろに傾いたために、腰の骨が後ろに丸く曲がり、胸の骨が曲がり、首の骨が曲がり、そしてバランスを取るために不自然にアゴを上にあげてしまっているのがおわかりになれるはず。

この理由は、骨盤の上に隣り合ってつながっている、3種類の骨、つまり背骨が元々持っていなければならない、S字カーブとか生理的弯曲(せいりてきわんきょく)などと呼ばれる、なだらかで自然な曲線のカーブの具合が正しいかどうかと深い関係があるのです。

背骨の部分部分の矯正法やその考え方は、関節の中の目に見えない骨同士の動きを改善し調整する方法や多くの種類のストレッチのひとつひとつによって変わってしまいますし、問題の場所がどこにあるかでもまったく違ってきます。

そのうえ個人差がひじょうに大きいので、すべてに共通する万能な施療法はございません。

当院では、おひとりおひとりがお持ちの症状の原因のひとつひとつをチェックし、それに対して最適な技法を選択して角度や力の伝達方法を変化させながら施療を実施しております。

ですから、ここで申し上げることはできませんが、あくまでも基本的な考え方をおぼえておいていただきたいのです。

そして、できればその考え方にそってご自身のお体のケアをこころみていただきたい。

それは、

《首と胸の後ろと腰と骨盤はつながっていてお互いに強く影響を与え合ってはいるが、良い状態へと矯正(きょうせい)したり調整したりするためには悪く歪(ひずん)でいる部分をひとつひとつ修正して改善していかねばならない》

ということ。

別の言い方をすると、《つながっているからといって、一度にすべてに効くように矯正したり調整すると、良い部分だけがより良くなって悪い部分をカバーしてくれるだけ。そして悪い部分は悪いままか、もっと硬(かた)くなったり、それこそ動かなくなってしまう》

ということなのです。

皆さんがストレッチで硬(かた)くなっているところを伸ばしたり、痛みのためにかばっていた結果弱くなってしまった部分のトレーニングをするときには、硬いところだけを伸ばし、弱いところだけを強くすることが大切だということになります。

そうでないと、《良いところはより良くして、悪いところはわるいまま》という《アンバランスがよりひどい状態 = 問題が大きい状態》を作り出してしまうのです。

首で気になるところがあれば、その気になるところだけ。

背骨の胸の部分で気になるところがあれば、その気になるところだけ。

腰の骨も、骨盤もすべておなじなのです。

そこだけをピンポイントでねらって普通の状態へと戻さなければならない。

そうなってくると専門的な知識だけではなく、矯正(きょうせい)や調整の経験がとても重要になってきます。

結局は、経験が豊富でその部分を専門としている、良い意味での“職人的”な施療家などの専門家に相談するのが早道となります。

「そうは言っても、自分の体は自分で何とかしたい。少なくとも、いろいろと試してみてダメならば、専門家に頼ってもみよう」という私のような自分自身に正直(?)な方も多いはず。

そういう方におぼえておいていただきたいのが、

・第一に、どこが悪いかしっかりと見つけること:首か胸の後ろか腰か骨盤(≒お尻)か?

・第二に、硬(かた)くなっているのが不調や痛みの原因だと思ったら、ストレッチ系統の本や雑誌を立ち読みし、役に立ちそうに思えて説明も分かりやすいものを購入。

・第三に、弱くなっているのが原因ならば、かんたんなトレーニングの本や雑誌を立ち読みし、気に入ったら購入。

・第四に、問題の部分がふくまれている首なら首、胸なら胸、腰なら腰、骨盤やお尻ならばその部分に対応するストレッチやトレーニングをやってみる。

・第五に、ストレッチならば伸びた感じで、トレーニングならば筋肉が縮む感じを利用して、問題の部分だけに効くように意識しながら、ストレッチやトレーニングを行う。

という順序です。

たとえ、この後に専門家に施療や指導を受けることになるとしても、この5つをご自身で行なわれた経験は決してムダにはなりません。

それどころか必ず役立ちますので、慣れない考え方にしたがって行動するのは抵抗があるかも知れませんが、ぜひともお試しいただければと思います。

多くのお客さまに施療をさせていただけたおかげ様をもちまして、当院の施療や指導をお受けいただければご期待以上の結果にご満足いただけると考えております。

ご自身で自己施療をお試しになった後でも、もちろん最初からすべてご依頼いただいても、どちらでも大歓迎でございます。

お問い合わせや施療のご依頼はどのような内容でもご遠慮なさらずにご連絡いただきますようお願い申し上げます。

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→ 正しい座り方の基本については“お尻の骨が痛いのが正しい座り方(!?)−Ⅰ”

→ 幅広い健康情報を数多くお伝えしている“お役立ち情報”はこちらへ

整体のおすすめ:整体に不安感をお持ちの皆さまへ

生まれてこの方、他人に体を触られた経験がないという方にとっては、低価格でほぐしの技術が提供されているリラクゼーションマッサージのお店が増えたため、その間口は大幅に広がった印象を受けます。

それでも整体やカイロプラクティックを初めとする民間の改善施療を受けるのに抵抗が強い方はまだまだ多くいらっしゃるようです。

当院のお客さまにも、病院以外で、つまりお医者さん以外の民間療法は嫌いだ(った?)とか信じていない(いなかった?)とおっしゃられた方は多くいらっしゃいます。

当院の施療をお受けくださる皆さまが他院のお客さまと異なっているのかどうかは不明ですが、少なく見積もっても全体の半分以上の方々はそう本音をもらしてくださいました。

整体を受ける気になれなかった理由は:

お医者さん以外は信じられない

・力まかせに押したり捻ったり動かされて体を壊されてしまいそうで怖い

といった、幼児の頃から診療所や病院に行くことが多かったうえ、小学校低学年から鍼・灸(はり・きゅう)とマッサージの施術を受けていた私にとっては、申し訳ないのですが食わず嫌い”としか思えないというのが正直な印象です。

もちろん、客観的にはじゅうぶんに納得できる気持ちでは有りますが…

このように考えていらっしゃる方々への特効薬は(?)、一回、きちんとしたというか、改善結果を実感できる施療を受けていただくこと。

食わず嫌い的な抵抗感は一気に消失します。

病院での診断を受け数回治療に通った後、理由は割愛いたしますが、病院探しや同じ病院へと定期的に通わずに、多くの異なる種類の民間療法の施療院を巡り始めるという方もいらっしゃるほどですから。

ご自身が食わず嫌い”の可能性があると思われたとしたら、一度、病院で検査を受け医学的にきちんとした診断を受けた後、民間療法、とくに整体の施療を受けることのご検討をなさるのはいかがでしょうか。

ここ10年ほどは以前のように腰痛の方に対して、手術をすすめられるケースが大幅に減っているので、安心して病院で専門のお医者さんの検査・診察・診断を受けられることをおすすめします。

自分の腰痛はひどいと確信して行った病院でも、手術を受けていなければリハビリの先生たちから直接エクササイズを指導されたり、ストレッチをやってもらうことは少ないようです。

ほとんどのばあい、週に2回ぐらいは電気をかけたり症状の訴えによっては、牽引(けんいん)をするために来るようにと言われて、痛いときに貼るためのシップと家でやるためのエクササイズやストレッチのイラストとやり方の簡単な説明が記された本のページのコピーしたものをくれて家に戻ることになるようです。

でも、専門家の診断を受けて安心できるのではないでしょうか?

当院の施療を受けられるすべての種類の腰痛で苦しまれていらっしゃるお客さまの3分の2、あるいは4分の3以上の方々は最低でも1カ所の病院での診察は受けていらっしゃりますし、最初に近所の整形外科に行き、次に大きな病院の整形へと行かれたという方も多くいらっしゃいます。

当院への腰痛に付いてのご相談の中には「病院へ行った方が良いか?」とのお尋ねをいただくこともありますが、そのときには、必ず、最初に整形外科で検査・診察・診断を受けてくださるようおすすめ申し上げることにいたしております。

理由は、痛みがひどいばあい本当に痛い所と違う部分に痛みを感じてしまうケースが多々あるから。

それにより、可能性が低いとはいえ≪実際に痛いのはいわゆる腰痛ではなく、別の部位のケガや内臓をふくめて別の場所の病気の可能性があるからなのです。

当院では今までにわずかの件数、それも院長の個人的な知人からの相談が2ケースあったのみでしたが、そくざに命にかかわる重大な事例だったのでかんたんにご紹介申し上げます。

おひとりは、前職時代に危険なドキュメンタリー撮影のお仕事を一緒にさせていただいたテレビのディレクターの方で何十年もに渡って腰痛をだましだまし、ときには根性で我慢しながら暮らしてこられた方。

私の周りに多くいらっしゃった古武道や現代武道の修行者にしばしば見かけるタイプの方でした。

電話で話をすると典型的な慢性腰痛の急激な悪化と思われる症状がほとんどだったのですが、どうしてもいわゆる腰痛とは無関係だと思われる症状があったため、必ず病院へ行くようおすすめした次第。

結果は肋骨の骨折が数カ所あったとの報告をいただきました。

もうひとりは私が整体を開業した頃の旧友の娘さんで、スペイン語によるメールでのやりとりが数往復つづき、現地の病院、カイロプラクティック、理学療法、マッサージなどの施療・施術を受けるたびに少しづつ悪化していくのが心配で私に相談があったというのが経緯。

症状を分析して当院のお客さま方で効果が立証されているセルフケアを3〜6種類は合計で指導し、真面目にやってくれたのですが、症状は悪化。

そこで、大病院の整形外科での診察をすすめたところ、背骨にできた良性ではありましたが腫瘍が神経を圧迫していた。

エクササイズやストレッチがその症状を悪化させていたのは当然だったのです。

このお二人のケースについては、当院のサイトで詳しい記事をすでに公開済みですので、ご興味をお持ちくださった方は以下のリンク先の記事をご参照ください。

⇒ 腰にも骨盤にも原因がなかった腰痛?−Ⅰ:肋骨(ろっこつ)が原因だった!”

⇒ 腰にも骨盤にも原因がなかった腰痛?−Ⅱ:腫瘍(しゅよう)が原因だった!”

では、病院で診断を受けて、他の病気ではないと分かって安心はできたが、腰痛は良くならないという場合にはどうしたら良いのでしょうか?

残念ながら現状の整体の業界は以前と比較しても混沌(こんとん)をきわめているというのが実状。

以前は施療で良い改善結果させ出せれば、お客さまがいらしてくださった。

結果的に、職人芸というか、いかに短時間、少ない回数で改善させられるかとご自身の技術に磨きをかける整体師の方が多くいらっしゃったし、誇りを持っていらっしゃる方が多かった。

そのため、個人的な印象では、2〜3店回れば、何とか満足のいくところが、そして5つも回れば納得のいく(≒気に入る?)自分に合った技術に出会えたものでした。

それも、インターネットも口コミもない、ほぼ事前の情報が無い状態でです。

現在は整体という名前のもとに、リラクゼーションマッサージやもみほぐしだけを行う、改善整体とは根本から考え方も技術も180度異なる(?)整体の方が多くなってしまったような気がします。

整体の名前が広まったのは良かったのですが、≪もみほぐしを受けているときに気持ち良さを提供することで定期的な短期のリピーターを作ることを目的とするのではなく*、肩こりや腰痛の症状をその原因もふくめて改善し、再発しないように完全改善を目的としてかかげる整体院の数は大幅に減少してしまった≫ような気がしてなりません。

*ここではリラクゼーションマッサージ店を否定しているのではなく、もしお困りの肩こりや腰痛がひどいものではなければ、時間的なご都合が付けばではありますが、週1回でも定期的にご自身が手が合う”と体で感じたスタッフのもみほぐしを受け続けるのはおすすめの対処法であると考えております。個人的な話になりますが、あるお店にひじょうに手が合うスタッフがいらっしゃるのですが、自分が整体師でいつづける限りは自身の体に生じる症状を活用したセルフケア技術の勉強・研究・開発をすべてに優先すべきだと考えているため通わずにおります。

私個人が今、自分自身の腰痛や肩こりに合う整体院を探すとしたら具体的にどうやって探すだろうか?

これは、当院へとお問合せのあったお客さまで東京までいらっしゃれない遠方地や海外にお住いのお客さま方にお伝えしていることでもあります。

1.近所の整体院を探してみて、そこがリラクゼーションマッサージのお店やもみほぐし整体、押圧整体*などではないことを確認する。

2.店舗、出張を問わず、あるていどの期間、少なくとも数年以上は続いていることを確認する。

3.施療金額が10年前の標準である、1時間6,000円ていどであることを確認する。

*現在主流となっているいわゆるニー・キュー・パッ”と呼ばれてすっかりと街中の風景に定着した1時間あたり税抜き価格が2,980円のお店にはマッサージ師や整体師の方も多く勤めていらっしゃいますが、あくまでももみほぐしを行っているようです。

この3点の情報を確認なさってから行けば≪だいたい2〜3店回れば、何とか満足のいくところが、そして5つも回れば十分に納得のいく内容の施療を受けられる≫整体のお店やサロンに出会えるのではないかと思います。

もちろん、病院の後にいわゆるドクターショッピングと呼び称されている、多くの施療院や治療院を回られた果てに、最後の最後でやっと当院と出会われたという方が多くいらっしゃいますが、それは私の個人的な見解から言わせていただければ、上記の3点の確認がじゅうぶんにできていなかった。

あるいは、そうとう運が悪かったとしか申し上げられないというのが正直なところとなります。

もみほぐしに付いて申し上げておくならば、現状ひじょうに高い技術レベルをお持ちの施療家が多く働いていらっしゃるリラクゼーションマッサージのお店ですが、≪腰痛や肩こりの今の状態をキープするためには週に2回、最低でも週に1回は通い続けなければならない≫、または≪今以上の改善が期待できない≫のが嫌だとか残念だと感じていらっしゃる方には、ぜひとも以上の3点をチェックなさってご自身の症状を改善してくれる整体のお店と出会っていただければと願っております。

遠方地にお住まいの方でも、施療の内容や回数に付きましては、お客さまのご都合を第一に、その条件の前提の範囲内でのアレンジが可能ですので、ご遠慮なさらずにお問合せやご相談いただければと思います。


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ご予約とお問い合わせ専用のため、営業、セールスなどの電話、メールは固くお断りいたします。

土日祝祭日でも、前もってご予約いただければ通常の料金で施療させていただいております。

お問合せフォームやメールでのお問合せは、土日祝祭日でもお送りいただけます。

可能な限り、即日にお返事申し上げております。

当院では杉並を中心に腰痛、肩こり、首の痛み、坐骨神経痛、骨盤痛、椎間板ヘルニア、間歇跛行(かんけつはこう)、脊柱管狭窄症など、過去の施療・施術・治療などで痛みが改善されなかった方々をはじめ、様々なお客さまへの実績がございます。
「関節内部機能回復調整法」という特殊な技術と「10数種類に及ぶ特殊なストレッチング」を用いて、無痛で痛みと動きを改善いたします。
東京杉並区を拠点とし、出張整体をご提供いたしております。
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