今でも長期契約の定期メンテナンスコースで施療をさせていただいている女性高齢者のお客さまにたいして実施させていただいた施療内容のご紹介です。
もう2年も前のことになりましょうか。この方がご病気で1ヶ月間入院なさったときの話。ご家族の方から「入院後2週間経つが、腰が痛くて仕方ないので見舞い客の振りをして来て下さい」とのご依頼があり、病院まで駆けつけました。
関節内部機能回復調整法を骨盤の中にある関節に対して4種類と腰の骨へと1種類施療させていただき完全改善。通常、高齢者の方にこの療法は行わないのですが、骨密度がひじょうに高い方なので、その場でご満足いただけました。
このケースでは、痛みがある場所や動かしにくい場所、そしてそのきわめて近くの場所の関節の動きを良くしたのです。
ところが、その退院後に今度はご本人から直接のお電話をいただきました。
腰の方はあれ以来全く問題なし。でも、左右の腕がうえに上げにくいし、後ろにも動かしにくくなってしまったとのこと。入院中に体操もしなかったので筋肉が縮んでしまったと考えて、ストレッチングも思い出せる限り行ったが効果がなくて困っているからすぐにお願いしたいとのご依頼でした。
両方の肩関節に対して動きのチェックを行い、それに対応した肩の関節に対する関節内部機能回復調整法を数種類づつ行ったののですが、施療中にふつうでは感じるはずのない痛みを感じるうえに少ししか改善は見られません。
そこで、胸の真ん中にある胸骨(きょうこつ)という骨と鎖骨を結んでいる胸鎖関節(きょうさかんせつ)やその胸骨に肋骨がつながっている胸肋関節(きょうろくかんせつ)をさわらせていただきました。
すると予想通りの結果が… そして、たちまちご本人も大満足の結果が出たのでした。
腕を動かすと肩が痛かったり、動かしにくいときには、もちろん肩関節の動き自体に問題があるケースはたくさんあります。
そのばあいには、関節内部機能回復調整法を用い、外からは見ることができない関節内の骨の動きを改善するだけでそくざに痛みが完全改善したり、動くようになります。
一例をあげれば、関節内部の骨の動きには手を付けずに、6つある肩甲骨の動きをチェックして2つの動きの悪さを引き起こしている4つの筋肉をストレッチングしただけで、腕があがるようになったことが思い出されます。 また、体が前かがみになっていると、腕が上にあげにくいということもあります。これは年配の方や姿勢が悪い方に多く見られる状態です。
わかりやすいのは腰が曲がっていらっしゃる方です。そのままで腕をうえにあげていただいても床と平行になるくらいまでしかあがりません。ところがイスに座って背もたれに寄りかかっていただくなど、一時的にでも腰を伸ばすようにしていただけば腕が上まであがることがあります。 皆さんにもかんたんにテストをしていただけます。座った状態でも立った状態でもかまいません。上半身を前に少し倒したまま腕を上にあげてみてください。上半身を真っ直ぐに立てたときとは比較にならぬほど、腕はあがらないはずです。どうですか?
このように体の使い方によって関節の動く範囲が広がったり狭まったり、また力が出せたり、出せなくなったりと色々と変化してしまうのです。面白いですね。
そして、ここでお伝えしたかったのが、首の付け根の下をみると左右にある2つのグリグリが目印となる胸鎖関節(きょうさかんせつ)と、同じく胸の真ん中を縦に走っている胸骨(きょうこつ)と肋骨(ろっこつ)を結ぶ、胸肋関節(きょうろくかんせつ)の重要性。
お客さまにとっては、あまりにも劇的な効果が発揮されるため奇跡を体験なさったかのように驚かれることがあるのです。
とくに腕をうえに上げるときにこの2つの関節がしっかりと動かないために、腕があがりにくいことがあります。このようにマニアックな(?)、一般的にはあまり知られていないけれども重要な役割をはたしている関節は多くそんざいしています。
腰痛・肩こり専門をうたっている当院ですが、四十肩・五十肩や腕があがりにくいといった肩の問題で施療をお受けになる方々も多くいらっしゃいます。もし様々なストレッチングや体操をまじめに実施なっているにもかかわらず、肩や首の関節の動きに期待する改善結果が出ないという皆さまには、ぜひとも当院の施療をお試しいただきたくおすすめ申し上げます。
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