“花粉症のコップ説”といったような種類の言葉や話を耳になさった方は多いのではないでしょうか?

 『コップに水がたまりつづけて一杯になりあふれ出す。そのあふれる時こそが、花粉症になったと実感する瞬間である』といった感じの考え方です。

『人間の体の中には、アレルギーの種類の数に対応する数の容器があり、そこにアレルゲンというアレルギーを引き起こす原因の物質がたまっていく』ということのようです。ここでいう水にあたるのが、アレルギーの素のことなのでしょう。

コップの大きさには個人差があり、大きさも千差万別。だから、花粉症の発症までにかかる年月には個人差がある』とか、コップには底に穴が空いているケースまである』などという説まで…

もしこれが本当ならば一生花粉症にならないまま天寿をまっとうなさる方がいらっしゃることも納得できてしまいます。

この考え方を初めて耳にしたのは27年〜28年も前。花粉症の存在さえも知らずに、杉花粉の問題のないスペインの留学から帰国したときのことでした。そしてその瞬間に頭へと浮かんだのが『腰痛』の2文字だったのです。

ここからは個人的な体験談になります。
花粉症は25年ほどかかって徐々に悪化してきましたが、今年もまだ病院に行ったり薬を服用することなしに生活をしています。風邪をひくたびに急性の副鼻腔炎(ふくびくうえん)のような症状が出やすくなってしまったり、鼻の横や目の回り、そしてひたいの真ん中の広い範囲がはれぼったくなったり。目や鼻をミネラルウォーターで洗ったりするなど、自分自身で可能な対症療法でしのいできました。

鼻うがいを独学で一生懸命に行って失敗。当初は鼻から膿のような黄色いものと血液が混じったものが出るようになったというのは余談ですが…

一方、腰痛の方は柔道に一生懸命となった小学校5年生ぐらいから徐々に悪化してつづけてきたようです。精神力、まあ根性と称されるものだけを頼りに痛みに耐えながら、割とハードな体操や長時間入浴、吸い玉、マッサージ、セルフ・リフレクソロジー、電動式ローラー掛けなどの血行促進を主眼とした療法やセルフケアの数々を真剣にこなし、ごまかしつづけてきたのでした。

その結果、ブレーキを掛けきれないレベルにまで達してしまったのです。

肌に火をあてた状態のまま、ヤケドの治療を真面目におこなっていたようなものですから仕方ないですね…

小さい診療所から中規模の病院、さいごには腰痛で著名な(?)大病院で徒手検査、レントゲン、MRIの画像診断を受けた結果が、「脊柱管狭窄症が1ヶ所、腰椎椎間板ヘルニアが2ヶ所あるので、それによる痛みとその関連痛として、腰痛・骨盤痛・右太もも前から斜め前にかけての痛み・裏側の坐骨神経痛・右脚全体の痺れと部分的な突発的な麻痺・間歇跛行(かんけつはこう)等々、あなたが訴えておられる症状は出ています」といった主旨の診断となったわけです。

様々な対症療法を色々試しても全く改善効果が見られない状態。子供心に腰の痛みやだるさを感じてからこの状態まで到達するのに、35年位かかった計算になります。

今思えば、民間資格をいくつももらえるレベルまで勉強し、また長いものは3年間も連続で毎日セルフケアを実施したいくつかの療法は効果があったということになります。

もちろん、苦しんでいたときには何一つ効果がないと思い込んでいましたが。

武道、格闘技、日本武術とずっと体を痛め続けて(?)きた割には、あるいは「だからこそ」腰の爆弾の爆発までの時間を長く引き延ばせたと自慢したい気持ちもありますが、それはまた別の機会に譲ることにします。

腰痛のばあいには、体内に腰痛の素(もと)をためる容器はありません。でも、腰やその周辺である背中の下の部分や骨盤やお尻から脚の付け根の関節や太ももにまでの広い範囲には、全身からの負担や無理が徐々に負荷として蓄積(ちくせき)されていきます。負荷というのは、ごくふつうに日々の生活を送っている間にたまってしまった疲労、パソコンやスマホを連続で数時間もつづけるというような不自然な体の使い方による部分的な疲労、スポーツや非日常的な体の使い方による疲労と呼ぶにはひどすぎる疲労等々、物理的な肉体にかかるストレスのこと。

最初は疲労や疲弊(ひへい)などというおおげさなものではなく、ただの疲れなのです。でも、その軽い疲れが体のおなじヶ所やその周りに集中してたまってくると問題が生じてくる。筋肉がきょくたんに硬(かた)くなってしまったりその硬さが元の軟らかい状態へと戻らなくなってしまうと、その部分が使えなくなったり、使いにくくなってしまう。

その周りにある筋肉が代わりに働いてくれます。でも、彼らの本来の仕事ではないので、自分の仕事をしているときよりも何倍も疲れるので、そこも硬くなってしまう。それでも他の代役がないため慣れない仕事をつづけざるを得ない。結果的に、親切にも慣れない仕事をつづけてくれた筋肉は異常に(?)硬くなり痛みまで引き起こしてしまいます。

最終的には、無意識のうちに痛みがあるヶ所の周り一帯の部分に力を入れて硬くすることで痛みが生じるのを避けるようになるのです。そのうちに、その一帯には刺激が届かなくなり、もちろん痛くはないのですが、使うべき筋肉を使わずにきわめて不自然な体の使い方を発明してそれが自然な動きであると思い込んでしまう。このレベルまできてやっと周囲の人たちは、動きが変であることに気付くことになるのです。

その中でもっとも代表的な例というか、もっとも多いのが次のケースです。

腰痛が長いことかかったけれど、例えば5年とか10年とかかかったけれど、我慢しているうちに治ったとおっしゃるかたがいらっしゃいます。

結論からいえば、治ったと思い込んでいるか、かん違いしているに過ぎないのです。

そういう方のほとんどは男性。歩いている姿を見ると、腰が板のようにまっすぐに立っています。そして歩くときにもその腰は全く動かない。そのために、脚の付け根、つまり股関節の動くはばも小さくなってしまっていることも多いですね。

言葉は悪いですが、ゴリラのような歩き方。がに股で膝は完全に伸びることなく、脚だけで歩いているのが分かります。中にはそんな歩き方をしているのに、歩くスピードが早い方もいらっしゃいます。よけいに滑稽さが目立ってしまいます。

あなたのまわりにいらっしゃいませんか? 年配なのにエネルギッシュに(?)バリバリ仕事をする男性が多くいらっしゃる職場環境だと、何人もの姿が思い浮かんでくるかも知れませんね!

腰が痛くないといっても、常に痛い腰をかばっているので、無意識のうちに骨盤も腰も動かさないようにしているため不自然な動きに見えてしまいます。歩くときに、腰から骨盤までの部分を使わないため動く姿に何となく違和感を感じ取ってしまうからなのでしょう。

プロのモデルさんたちは歩くときに腰を左右に振りません。つまり骨盤を左右に移動させずに、前後に動かしているのが分かるはずです。男性の場合も、あれほど大きくはありませんが骨盤は前後方向、縦方向に交互に動いています。

前に出た方の脚の方の骨盤が後に倒れ、後に残っている脚の側の骨盤は前に倒れています。これが交互に繰り返されることで私たちは歩けているわけなのです。

“腰を割った歩き”と個人的には呼んでいるのですが、《体が天と地の両方から垂直に引っ張られているような真っ直ぐに伸びた美しい姿勢のまま大股(おおまた)で、でもごく自然に見えるように歩くこと》ができないのです。

立った状態のまま動かなければ、しゃきっと背筋も伸びた美しい姿勢なのに、歩き始めると歩幅が狭過ぎたり、歩くスピードが遅すぎたり…

 また、すばやく歩けたとしても、上半身を不自然なほど前に傾けていたり、きょくたんながに股で、いつも膝が曲がったままの状態であったり等々という特徴が見て取れます。

みぞおちから両脚が生えているとイメージして歩いてみてみましょう。大股(おおまた)で歩幅が大きく歩けるはずです。これは腰痛のお客さまに痛みが消えた時点、だいたい1〜2回の施療後にご指導申し上げているイメージング。腰に痛みを生じさせないことに注意しすぎたあまり、小さくなりすぎてしまった歩き方を矯正(きょうせい)するための歩き方です。

腰痛で苦しんでいらっしゃった方は、これにより施療で改善した痛みが少しだけ戻ってきます。理由は割愛しますが、そのばあいには骨盤を固定して歩いていただくことをおすすめすることで解消いたします。

とにかく、この歩き方をしてみてください。骨盤や腰の部分を使って歩く方法を忘れてしまっているために、すぐにはできないかも知れません。言葉は悪いですが、それは変な癖が付いてしまっているため。でも、練習して正しい歩き方を取り戻していただければと思います。

このとき、少し我慢して歩いているうちに腰の痛みが消えてしまうならば問題はありません。筋肉のこりが強すぎるレベルだったのでしょう。でも、きちんと歩いて痛みが現れ、そしてそれが改善するきざしも無いということでしたら、この機会に専門家の診断と治療、あるいは施療なり、施術をお受けいただいて根本原因から完全改善をはかり、そして再発予防のセルフケアまで覚えてしまわれてはいかがでしょうか?

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「コップが大きい人とは、いわゆる筋肉の量が多いうえに、日常生活で腰回りやお尻の周りの部分を動かすような動作がぐうぜん多い。または、ここからが重要ですが、『ストレッチングや体操、様々な種類のマッサージや整体、カッピングや入浴、半身浴などの“血行を促進し改善する習慣”、かんたんに言えば、“筋肉に疲労をためない習慣”』により、腰やお尻の周りの筋肉をやわらかく保っている人たちのことである」と考えられます。

とって付けに聞こえるかも知れませんが、精神的なストレスが溜まった状態にいると、花粉症発症の引き金となったりする点もも腰痛と似ていますね!

また、今回のテーマからは外れますが、ストレスの腰痛に与える大きな影響については当院でも施療体験を通してすでに確認済みです。軽い腰痛の方のばあい、時差ボケ解消や体全体が張っていて気が休まる暇が無いので、精神的に深いリラクゼーション状態にして欲しいというお客様にたいして、ストレッチングセラピーや足圧押圧施療を1時間ていど連続で実施させていただくだけで、腰痛が完全改善に近いレベルまで解消されてしまうという実例をなんども経験させていただいております。

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リンク元URL別アクセス数という項目を見ていると、40%から55%の方がブックマークから見にきてくださっていることがわかります。

多くの方々が毎週月曜日にUPさせていただいている新規の記事を読むため、定期的にご訪問くださっているのです。心の底から感謝申し上げております。

1日にご覧いただいている当院サイト内ページ数のトータルは400ページから600ページ。平均で500ページ弱といった印象ですね。

それ以外にも、クローラーと呼ばれている、グーグルやヤフーなどの検索サイトが送り込んでくる自動的に巡回するロボットの訪問数が1日で250前後。
このロボットのアクセスも、多いときには400以上ににも及んでいます。
そのおかげで、検索サイトでは上の方に表示されるし、見ていただける可能性も高まるのですからロボットたちにも感謝はしておりますが…

本日のブログの本題となりますが、検索ワードを拝見するとここ1ヶ月一番多いのが、“肩甲骨”関連。
“肩甲骨 こり(または、コリ・ゴリゴリ・凝り)”や“肩甲骨 内側”が気になっていらっしゃるようですね。

“肩甲骨”と組み合わされているキーワードで多いのが、“痛み”、“硬さ”、“頭”、“横”、“脇”、“内側”、“内側”、“縁”、“肩こり”、“首こり”、“背骨”、“張り”、“原因”、“パンパン”、“筋肉痛”、“もむ”、“周辺”、“テニス”、等々。いろいろなコンビネーションで検索くださっていらっしゃいます。

ページや記事単位でのアクセスランキングによれば、一番多く見ていただけているのが、“よくあるご質問 Q&A”の“肩甲骨の内側のコリが原因で生じる肩こり、首のこりと痛み、そして頭痛”という記事で、最近のある日のケースだと、訪問者数が158名で、見ていただいた回数が165回、そしてそのうち検索サイトから送り込まれた(!?)巡回ロボットはありませんでした。この記事を読んでいただいた比率は全体のアクセスページのうち20.7%と、約1/3も占めていたのです。

2番目に多く見ていただけたのが、“お役立ち情報”の中の“股割りをしよう!”という記事で、訪問者数96名、見ていただいた回数103回、ロボット数3、全体の12.9%でした。

そして、3位はトップページというのがここ1ヶ月の変わらぬ順位となっています。

今この記事をご覧いただいている皆さまの半分以上の方々は、既にご覧いただいていると思われますが、ねんのためここ1ヶ月以上の期間でのアクセス数が1位と2位の記事のリンクを張らせていただきます。

→ “肩甲骨の内側のコリが原因で生じる肩こり、首のこりと痛み、そして頭痛”はこちらへ
→ “股割りをしよう!”

この結果から推察できるのは、『原因は異なるはずだが、肩甲骨の動きの悪さからくる肩こりでお困りの方がいかに多くいらっしゃるか』ということではないでしょうか?

実際に当院の施療をお受けいただいたお客さまの中でも、左右の肩甲骨にはさまれた間の部分にこりや張り、あるいはだるさを感じていらっしゃるお客さまは多くいらっしゃるのです。

ただ肩甲骨まわりが原因だと気付かずに、「肩こりがひどい。ひどすぎて、肩をもんでもらっても改善しない。そのときだけ気持ちよいだけ。私の肩こりは一生治りそうもない…」と考えていらっしゃるかたが多くいらっしゃるのが問題なのだと考えております。

また、肩甲骨の内側部分やその上の方に違和感を感じなくとも、首の付け根や首の筋肉がこってしまうことも多くあります。原因は、肩甲骨にくっついている筋肉には首を通って後頭部の骨に付いているものがあるからなのです。
ですから、肩甲骨の動きを良くすることで肩甲骨の間から首の付け根や首の付け根から肩先まで、そして首全体にいたるまでの広い範囲での肩こりや首こりが解消する比率が高いともいえましょう。

いわゆる肩こりとなると、無意識に首を回す方が多いようですが、それとどうじに、あるいはその前に、まずは肩甲骨を動かす習慣を付けてはいかがでしょうか?

とくに肩先を親指と人差し指でつまんで、両肘を前後方向にどうじに回す体操はひじょうに効果があります。ぜひとも以下のリンクを参考になさってお試しください。

→ 軽い肩こり解消法はこちらへ 
→ 頑固な肩こり解消法:陸上水泳(?)のお薦めはこちらへ
→ 肩こりがなぜ起きるのかお知りになりたい方はこちらへ
→ 肩甲骨の内側をボールでほぐしたい方はこちらへ

→ その他の健康に関する“お役立ち情報”はこちらへ
 

「以上のページや記事を参考に肩こり解消につとめたが、体操もストレッチングもボールも効果がなかった」とおっしゃる皆さまはご連絡ください。

内臓や骨の病気をおもちで無い場合、というかほとんどのケースがそうなのですが、主に2つの可能性が考えられるのです。

ひとつは、肩甲骨の近くの関節である、背骨の胸の部分の関節、首の関節、肩の関節、胸の骨と肋骨(ろっこつ)の関節などの内部での骨の動きが悪くなっている可能性

もうひとつは肩甲骨にくっついている多くの筋肉が拘縮(こうしゅく)といってこり固まってしまっている可能性があげられます。

どちらが原因であっても、ご自身でおこなうセルフケアだけでは完全に改善するのは大変です。

「不可能ではありませんが、きわめてむずかしいし時間がかかる」と申し上げざるを得ないのです。

ご自身でケアなさるにしても、一度当院でこり固まっているヵ所をゆるめ、そしてそのヶ所に最適なセルフケアを学んでいただく方がずっと効率的であると申し上げられます。

ぜひとも、当院の施療をお受けいただければと思います。

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→ 健康情報満載の“ 閑話休題−火水流整体術院ブログ”はこちらへ
 

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ふだん、お客さまへの施療でしようしている改善目的のストレッチングも、またセミナーなどでご指導申し上げているストレッチングも、ほとんどが筋肉のひとつひとつを狙っておこなうもの。

できれば、ひとつの筋肉でもそれを体幹(たいかん)と呼ばれる胴体に近い部分、逆に遠い部分、あるいはその中間部分に分けて行う、細かい スタティック・ストレッチング(=静的ストレッチング)がメインです。

もっと言えば、可能ならば筋肉を点でとらえて、硬くなっているところをダイレクト・ストレッチングという方法を用いて伸ばしているほどなのです。

ところが、コントーションにおける訓練や練習用のストレッチングでは、一度にとても多くの筋肉をまとめてストレッチングすることで、シルク・ドゥ・ソレイユや中国雑技談でみられるような、あの信じられない柔軟芸が可能となるのです
体を極限までそらせて股間から顔をのぞかせたり、体をそらせて手で足首を引いたり…

一般的に行われている体の前面を伸ばしたり、体の背面を伸ばすというストレッチングをきわめて高度な形へと発展させたものだとも言えるのでしょう。
昔の話ですが、長い年月にわたり武道や武術の稽古のときにやっていたストレッチングの系統と似かよった気配を感じたら、急に親しみを覚えたというわけでした。

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そのようなわけで、2回つづけてコントーションの練習会にずぶの素人の私(註 院長のこと)がお邪魔させていただいたのでした。

別世界をのぞき通常の施療に使えそうなヒントを収集させていただいたうえ、できないなりに体の広い範囲に広がっている多くの筋肉たちをまとめてストレッチングする手法を体験することで楽しませていただいたというわけなのです。

その中でもっとも驚いたのは、高度な理論にもとづいて体を保護しながら、あの柔軟芸のパフォーマンスを実行しているという事実の一端をかいま見ることができたことでした。

練習会に参加されていた皆さんは、普通に立った状態から両手を上に上げ、そのままゆっくりと体を後ろに倒していき、両手を床に付いて、高さのある鋭角なブリッジを行っていらっしゃいました。つづけて、その状態から反動なしに、またゆっくりと元の立った状態にもどるのです。

そしてそのときに腰を痛めないために指導されていたのが、“呼吸法によるインナーマッスルの収縮”と“腹腔内圧の上昇”、そして拮抗筋と呼ばれる、反対側の筋肉を“遠心性収縮という、筋肉を伸ばしながらも収縮を続ける”という3つの注意点でした。

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それらを、むずかしい理論を持ち出さずに、体のどこに意識と力を集中してどう注意しながらおこなうかという、“ポイント”というか“コツ”のような形で指導し、教えられた皆さんも体で覚えていらっしゃったという点には感動すら覚えてしまいました

施療家の先生方対象のセミナーは別ですが、お客さまや一般の方々向けの当院主催のセミナーや講習会では、理論の解説と実施上の身体的なポイントやコツの比率を変化させ、もっと分かりやすい説明を心がけるべきか考えるきっかけともなりました。

前回と今回、コントーション未体験で股割りが少しできるていどの私の参加を許可いただいたうえ、色々とご指導をいただいた指導者の先生と参加者の皆さまには、この場を借りてお礼もうしあげます。ありがとうございました。
まだ、数回
はおじゃまさせていただくかも知れませんが、その時も宜しくお願い申し上げます。

今回は顔が写っていなければということでOKをいただきましたので、皆さまの練習風景を数枚UPさせていただきます。

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また、いかに私だけがだめだったかという証左として(!?)、超初心者向けに指導者の先生におこなっていただいたコントーション入門用パートナーズ・ストレッチングの写真も掲載させていただくことにいたしました。

当院の施療をお受けいただいたお客さまの中には、多くのダンス、踊り、フラメンコ舞踊、そしてコントーションの方々もいらっしゃいました。

「柔軟性を得るために日々努力をなさっていらっしゃるのに、体が今ひとつ軟らかくなりきれない」とお悩みの皆さま。
ぜひとも当院の施療をお試しください。関節内部の骨の運動がうまくいっていない可能性もありますし、動きが悪い原因の筋肉の一部分や一点が問題なのかも知れません。
そのばあいには、ご自身で一般的なストレッチングを続けることだけでは、ひじょうに長い時間がかかってしまいます。

ご自身の努力がそくざに結果につながるようにするためには、当院の関節内部機能回復調整法(TRAFIAS)と個別の筋肉、あるいはその筋肉の部分部分、または一点を狙っておこなう当院の特殊なストレッチング手法の数々をお試しいただきたくお願い申し上げます。

  → お問合せフォーマットはこちらへ

コントーションと体の柔軟性に関連する記事にご興味をお持ちの方々は以下をご参照ください。

→ “柔軟性のアップ(=向上)に付いて”はこちらへ
→ “柔軟性の向上:軟らかい体をより軟らかく”はこちらへ
→ “スタティック・ストレッチング”はこちらへ
→ “ダイレクト・ストレッチング”はこちらへ
→ “関節内部機能回復調整法”はこちらへ
→ 当院で使用するストレッチの種類についてはこちらへ
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火水流整体術院のサイトには多くの方々がご訪問くださいます。週1回の新しい記事のアップを守っているためか、以前施療をお受けくださったお客さまと、そして数は少ないのですが個人的にお付き合いのある方々が見てくださっているお蔭だと感謝申し上げております。

でも、純粋にインターネット経由だけにより施療のご依頼やご予約をいただくことは本当に少ないのです。毎日、200以上のページが“人”により見ていただけているのに。

当院のご連絡いただく皆さまは、ほとんどの方が施療をお受けいただいたお客さまからのご紹介です。なぜインターネット経由でのご予約が少ないのか知りたくて“アクセス状況の解析”なるものの真似事をおこなってみました。

そして、思わぬ股割り人気(?)に気付かされたのです。

じつはどのページを何人の方がご覧くださったとか、何人の方が来てくださったかとか、Google や Yahoo などを初めする検索エンジンとよばれる検索サイトがネット上を自動的に巡回させて情報を収集しているクローラーというロボットがどこの会社から何台来てくれたのか、等々、サイトの状況が分かるようになっているのです。ほとんど活用できてはいませんが…

自らのサイトへの訪問状況を色々な視点から見ることができるのです。そして、偶然に当院のサイトをご覧くださった方々を含めてご訪問くださった皆さまが何を求めていらっしゃったのか知る手がかりとして、“検索ワード別アクセス数のチェック”というものがあります。

数日前のある1日の結果をご紹介申し上げると、合計で80の検索ワードの組み合わせがありました。そのうちの1位から10位をご紹介すると、
1位 “股割り 効果
2位 “股割り コツ
3位 “股割り
4位 “ダイレクトストレッチ”

5位 “股割り 方法
6位 “相反抑制とは”
7位 “頑固な肩こり”
8位 “冷え 足のつけね”
9位 “肩甲骨 100均”
10位 “ストレッチ 種類”
という結果。

10位圏外にも、40位に“股割り効果”、52位に“股割り 痛すぎ”、63位に“股割り 筋 解説”、70位に“股割り やり方”と股割り関連の検索ワードの組み合わせが大多数なのです。
別の日には、これらの検索キーワードに加えて、“股割りの効果”、“また割り”、“40過ぎても股割りできますか”、“股割の重要性”、“股割りするには”、“尻 小さく 股割り”、“股割り し過ぎ”、“股割りで怪我”、“股割りできない”、“股割り 武道”、“股割り 骨盤 たてるとは”、“整体 股割り”、“股割りが出来るまで”等々のキーワードが散見されました。

股割り関係の検索キーワードは多く、ほんとうに驚かされている毎日。実体験をベースに私なりの股割りのやり方と注意点、そしてその効果などを記した記事を掲載していらい、検索ワードが“股割り”中心にすっかりとシフトしてしまったようなのです。

以前は、ダイレクトストレッチングに関連した“検索ワードの組み合わせ”が1位を占めていました。でも、股割り関連の記事をアップさせていただいて以来、このような状態が続いています。たぶん、股割りはきわめて一般的なというか、基本的でありながら高い効果が期待できる基礎トレーニングとしてとらえられているのでしょう。でも、股割りをつづけてやっているよとおっしゃる人は少ないというのが実態ではないでしょうか?

昔、股割りをある程度の期間(約25年前から10年位?)つづけていた、元“土人(つちびと)”の私ですが、今回再び股割りで上体を床に付けるよう練習してみようかと考えています。検索ワードがきっかけとなり、股割りを必死でやっていた頃が懐かしくなったというわけです。

他の記事でご覧になられた方もいらっしゃるかも知れませんが、以前は武術における体の運用法、とくに丹田の移動が正しくできるようにと行ったものでした。そして、右足や右脚にケガをしなくなるという予想外の結果がでたのです。以前、股割りを練習したときは、無理をすることが多かったのですが、今回はできるだけ無理をせずに色々と工夫をして、なるべく痛みを感じないで土人(つちびと)になれたらと思っています。今回は骨盤の調整もできているし、硬くなっている筋肉があれば股割りと平行してピンポイントでそちらも弛(ゆる)めていくつもり。どのような結果が生じるのか楽しみにしています。

少なくとも、『性器と肛門の間の部分をスタート点として、伸ばした上体の真ん中のラインを除々に下から上へと床に付けていき、前に重ねた両手のうえにアゴ先を乗せる』くらいまではやってみたいと考えています。そして、その状態を1ヶ月程度維持し続けたらどんな良いこと(?)が起きるか知るというのが目的。今回は体を軟らかくするのが目的ではなく、その柔軟性によって得られるものが何なのか知りたいのです。

別の記事では、股割りに付いて現在の私の正直な考えを申し上げました。『上体をべったりと床に付けられるレベルまで練習する必要性は感じない。そんなレベルまでやらなくとも、股割りの効果はある』といった主旨だったと思います。でも、「できない人が必要ないというのでは説得力はない。それを言えるのは、できる人間だけである」というのが、常識的な考えかも知れませんね。

昔よりもお腹がでてしまいましたが、何とか、楽しみながら頑張ってみることにします。

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もしブログに記して皆さまに読んでいただけるに値するほどの何かが起きたら、この“閑話休題−火水流整体術院ブログ”で紹介させていただきます。

昔、行っていた細かなコツや工夫点も思い出せるでしょうし、また新しい発見もあるかも知れません。でも、以前発見したひとつひとつは文字にして残しておく価値もないほど小さいものだった記憶があります。今回もそんなささいなことばかりがたくさん発見されるかも知れません。あるいは、私の力では文章を通して間違い無しにお伝えすることはむずかしいかもしれません。

そのようなばあいには、少人数を対象とした2〜3時間の気軽な、でも具体的で実践的なセミナーを開き参加者の方々にお伝えできたらとも考えております。

まだ、何も決定はしておりませんが、股割り入門基本セミナー(仮題)にご興味をお持ちの方はメールでご連絡ください。開催時には必ずご連絡のメールをさしあげます。
その旨をご記入のうえ、メールかお問合せフォーマットからご一報ください。

また、股割りの個人指導も初回標準コース標準施療コースの料金でご案内申し上げております。ご希望のお客さまはお問合せください。

  → お問合せフォーマットはこちらへ

股割りの具体的なやり方や体験談にご興味をお持ちの方は以下の2つの記事をご覧いただければと思います。

 → “体の片側ばかりが悪くなる(含 股割りの効用)”はこちらへ
→ “股割りをしよう!”はこちらへ
→ お問合せはこちらへ

註 この記事中にある写真は、この記事の説得力を増すため(?)8年〜12年振りに股割りを1日1回15分ていどのペースで5日間私なりの手法を用いて行った結果です。 

今までにフラメンコやバレエのプロやアマチュアのダンサーの方々に施療させていただいた経験がございます。

腰痛を中心に、背中上部の痛みや首や首の付け根から肩先にかけての部分のだるさや気持ち悪さに対処させていただきました。一般の方々と症状自体は同じなのですが、中々根深かったり、状態がより悪化しているケースが多くあったと記憶しております。

その問題点が完全改善した時点、最後となるはずの施療の、またその最後におたずねになられるのが「体の○○と××の部分が硬(かたい)のですが、何とかしてもらえますか?」というご質問。
そうとう期待なさってのおたずねだというのが分かるくらい声が弾んでいて、表情もにこやかなのです。

理由は、腰痛や肩こり、またはそれ以外の関節に関連する痛みや障害の施療を受けられたときに、痛みや運動障害が解消するとどうじに、問題であった関節が一気に柔らかくなっていることにお気づきになっていらっしゃるからなのです。

例えば、フラメンコ舞踊で重要なブラソ(brazo)と呼ばれる腕の付け根から指先までの優雅な動きがあります。肩関節の動きを改善させていただいたプロの舞踊家の先生のケースは今でもはっきりとおぼえています。

施療の最後の最後になると、とつぜん『レッスンスタジオの鏡の前のバーを持ち、片脚で立ち、もう一方の脚は膝を上げてから、今度は脚を床と平行に前に伸ばし、そのままの状態で伸ばした脚を外側からゆっくり回して後ろへと移動なさった』のです。

私の知っている限りのフラメンコの舞踊家の先生は全員がバレエの基本練習は毎日行っていらっしゃっているとお聴きしていたので、驚きはしませんでした。でも、その動きというのかポーズというのかは不明ですが、アラベスクと呼ばれる基本中の基本の動きだとは知りませんでしたが。

問題はその一連の動きの中の、フラメンコでは使用しない動きの中のある一瞬のポイントだけが円滑にできないとおっしゃるのです。あまりにもマニアック(?)になりますので、股間節の動きの詳細は省略させていただきますが、踊りに関して素人の私には、ブルースリーの昔の映画で見た動きのようにしか思えませんでした。そんなレベルの私が実施させていただいた施療です。

でも、その動きの問題点を改善させていただくことはできたのです。これは、問題があるとおっしゃった股関節の動きを細かく分解して動作を拝見させていただき、問題点だとおっしゃる瞬間に「股関節がどう動かなければならないのか?」分析し、その動作の問題点を確認しどの動作が可能になるよう調整させていただいたにすぎません。

 すると先生がおっしゃるには、その部分の柔軟性が一気にアップしたとのこと。このばあいの、股間節を外側に開くという動作が原因だったというのはあくまでも一例にすぎないのです。

 柔軟性がアップできない原因には色々なものがありました。思い出せるだけでも、足首の曲げや反らしが不十分、脚の付け根を後ろに動かせない、骨盤が前に倒れない、腰の骨の後ろへの動きの悪さ、胸の骨が体を捻るときに十分に動けない、首の骨が前にしっかりと移動しない、など今頭に浮かぶだけでも原因は様々でした。
そのような問題点を一緒に見つけて改善することで、柔軟性も向上し多くの感謝のお言葉をいただきました。

今まで施療させていただいたことがあるフラメンコやバレエのプロやアマチュアのダンサーの方々は、毎日毎日まじめにセルフストレッチングを実施なさっていらっしゃいました。そして、ふつうの方よりも数段お体が柔らかいといわれていたのです。

 そういう方々だからこそ、ストレッチングよりも関節内部機能回復調整法の効果を発揮してくれたのです。経験的に、どちらが優れているとか片方がもう一方よりも効果が高いということはありません。関節内部の骨の動きを改善し関節包などを柔軟にする関節内部機能回復調整法と筋肉を伸ばす正しい方法によるストレッチングは自転車やバイクの前輪と後輪の関係だとお考えください。

 人間の体にはどちらも必要不可欠な調整方法だと考えております。

でも関節内部の骨の動きを自分自身だけで改善したり調整するのはとてもむずかしいと言わざるを得ません。
ですから、この拙い文章にお付き合いいただいていらっしゃる皆さま方には「セルフストレッチングを正しく行い、それを毎日の習慣となさるところから始めていただきたい」というのが私からのアドバイスであり、またお願いでもあります。

先日コントーションという体を使った柔軟芸の専門家の方がいらっしゃいました。どこの関節にも痛みや動作困難というようなものはお持ちではなく、体をよりいっそう柔軟にしたいとおっしゃるご希望。

私にとっては奇跡としか思えない柔軟性のレベルに達していらっしゃいました。それこそ、テレビの中の存在である中国雑気団やシルク・ド・ソレイユが目の前に飛び出してきたような衝撃でした。今まで拝見してきたお体の柔らかい方とは次元が違うというイメージを受けたのです。

この先生は体験談をいただけるかも知れないので、詳細に付いては、そのときにコメントを入れてご紹介申し上げたいと考えております。

→ コントーション:柔軟芸の先生からいただいた、当院の施療体験談はこちらへ

この件もご紹介申し上げた理由は「その方は通常のスタティック・ストレッチングを中心に毎日長時間つづけられることでその柔軟性を獲得し、そしてそれを維持なさっていらっしゃる方だった」ということ。

関節内部の骨の動きにはいっさいタッチなさっていらっしゃらなかったということなのです。

数回に渡った施療内容は関節内部機能回復調整法がメインとなり、ご満足いく結果をご提供できたと考えております。でも、それはきわめて特殊なケースであり、一般的に言われる“体が柔らかい”といったレベルの話ではありません。

もし、通常のセルフストレッチングではお体の柔軟性が向上しないとお悩みの方がいらっしゃいましたら、以下の3点をチェックしてみてください。
1.正しいやり方でストレッチングをしていますか?:無意識のうちに、逃げている体の部分はありませんか?
2.呼吸と合わせながら脱力した状態で30秒から40秒の間、同じ力で目的の筋肉を伸ばしつづけていますか?:脱力と増減なく同じ力で筋肉を引っ張りつづけていますか?
3.毎日、できれば朝晩やっていますか?

もし、これを守っていても効果が実感できていらっしゃらない方は、ストレッチングを行う時間や頻度を増やしていただくことをおすすめします。

それでも、柔軟性がアップなさらない方は、関節内部の骨の動きに問題が生じていたり、ストレッチングを行っている筋肉のある特定の部分がふつうよりも硬い状態になっていて健全な部分のみがストレッチされてしまっているケースも考えられます。また、一見無関係に思える部分の関節や筋肉に問題が生じているかも知れません。

できるだけ早く、当院、または専門の施療家のチェックをお受けいただくようおすすめ申し上げます。

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O脚(おーきゃく)のことを日本語では(!?)内反膝(ないはんしつ)とよびます。「内側に膝が反っているのだったらX脚のことではないか?」と疑問をいだくかたがいらっしゃるかも知れませんね。でも、これで正しいそうです。というか、このように決められているのです。

ちなみに、膝が内側に入ってしまっているのがX脚ですが、逆に外反膝(がいはんしつ)とよばれているのです。

もう、いつのことだったか忘れてしまったほど昔の話。ウン十年も前のことになりますが、O脚とX脚にたいする日本語の正式名称(!?)に違和感をもったことがありました。

 でもその瞬間に、もっと以前から持ち続けていた疑問が頭をよぎってくれた(!?)のです。それは、外反母趾(がいはんぼし)にかんする同じような疑問。

足の親指の付け根が内側に向かって出っ張っているのに、外反母趾。“外に反っている親指”と書くのです。

 逆もありました。内反小趾(ないはんしょうし)です。小指の付け根が外に向かって出っ張っているのに、“内に反っている小指”なのですから混乱してしまいました。

ここまで読んでいただき気付かれた方も多いのでは?でも、もう少しだけお付き合いください。

そうなのです。関節がどちらの方向へと出っ張っているかを言っているのではないのですね!

 「その関節の先にある骨がどちらに向いているか、つまり反っているかを示しているのが、これからの症状の名前なのです」。
と思い付いたら、それ以降は二度と間違えることはなくなりました。

だって、膝の関節が外に出ていますが、膝の先にある骨(実際には2つあるのですが)の先、つまり足首側の部分が内側に向いているのが、内反膝(ないはんしつ)ことO脚ですよね。
そして、足の小指の付け根が外に出っ張っているといっても、その先にある小指の骨が内側に向いているのが、内反小趾(ないはんしょうし)

X脚では膝が内側に入っていると考えずに、脛の骨の先が外に向いていると考えると外反膝(がいはんしつ)という漢字3文字の言葉が分かりやすくなります。

外反母趾(がいはんぼし)も外反膝(がいはんしつ)も親指の付け根の関節や膝の関節よりも遠くにある骨の先が外を向いているという意味なのですから。

火水流整体術院ではO脚矯正の宣伝はおこなっておりませんが、とくに『腰を後ろに反らすと痛い』タイプの腰痛でお困りの方にたいして腰痛改善後にO脚矯正をさせていただくケースがひじょうに多くございます。当院院長の昔の症状のように、O脚で腰痛持ちの方は痛みだけを完全に改善してもまた再発することが多いからなのです。

ちなみに、当院での腰痛改善後に実施するO脚矯正は「骨盤と腰椎の改善の後、まず最初に股関節と足の関節を矯正し、つづけて必要以上に使いすぎているために硬くなり過ぎてしまっている筋肉を特殊なストレッチングを用いて柔らかくさせていただく」手法を用いております。

その結果、下半身のむくみで色々な療法を試してもその場だけの解消ですぐに再発してしまうと悩んでいらっしゃった女性のお客さまたちからも「足や脚がだるいと思ったときに教えてもらったストレッチングを少しするだけでむくまないようになった!」とご好評をいただいております。あくまでも、腰痛改善のために実施したO脚矯正の副産物に過ぎないのですが…

もし、O脚の方で、《軽い腰痛・下半身(お尻から足先まで)のむくみ・下半身の冷え》の2つ以上の症状でお悩みの方がいらっしゃいましたら、今すぐ当院までご連絡ください。

また、ふくらはぎやふとももの外側だけが太い方、内側だけが太い方、そして上半身はスマートなのに下半身だけ筋肉が付いているように感じていらっしゃる方もご連絡ください。O脚やX脚が原因のばあいが多くあります。

ご自身で苦労なさって色々と遠回りなさるよりも、当院で必要な部分の無痛の矯正をお受けいただいてから、かんたんな体操をしていただく方が、近道ですから。

おどかすつもりはないのですが、その状態が近い将来の腰痛の前症状である可能性も高いというのも本当ですので…

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今でも長期契約の定期メンテナンスコースで施療をさせていただいている女性高齢者のお客さまにたいして実施させていただいた施療内容のご紹介です。

 もう2年も前のことになりましょうか。この方がご病気で1ヶ月間入院なさったときの話。ご家族の方から「入院後2週間経つが、腰が痛くて仕方ないので見舞い客の振りをして来て下さい」とのご依頼があり、病院まで駆けつけました

 関節内部機能回復調整法を骨盤の中にある関節に対して4種類と腰の骨へと1種類施療させていただき完全改善。通常、高齢者の方にこの療法は行わないのですが、骨密度がひじょうに高い方なので、その場でご満足いただけました

このケースでは、痛みがある場所や動かしにくい場所、そしてそのきわめて近くの場所の関節の動きを良くしたのです。

ところが、その退院後に今度はご本人から直接のお電話をいただきました。

 腰の方はあれ以来全く問題なし。でも、左右の腕がうえに上げにくいし、後ろにも動かしにくくなってしまったとのこと。入院中に体操もしなかったので筋肉が縮んでしまったと考えて、ストレッチングも思い出せる限り行ったが効果がなくて困っているからすぐにお願いしたいとのご依頼でした。

両方の肩関節に対して動きのチェックを行い、それに対応した肩の関節に対する関節内部機能回復調整法を数種類づつ行ったののですが、施療中にふつうでは感じるはずのない痛みを感じるうえに少ししか改善は見られません。

 そこで、胸の真ん中にある胸骨(きょうこつ)という骨と鎖骨を結んでいる胸鎖関節(きょうさかんせつ)やその胸骨に肋骨がつながっている胸肋関節(きょうろくかんせつ)をさわらせていただきました。

すると予想通りの結果が… そして、たちまちご本人も大満足の結果が出たのでした。

腕を動かすと肩が痛かったり、動かしにくいときには、もちろん肩関節の動き自体に問題があるケースはたくさんあります。
そのばあいには、関節内部機能回復調整法を用い、外からは見ることができない関節内の骨の動きを改善するだけでそくざに痛みが完全改善したり、動くようになります。

でも、ちょっと考えると関係なさそうに思える肩甲骨(けんこうこつ)の動きを改善すると動くようになることが多くあるのです。
一例をあげれば、関節内部の骨の動きには手を付けずに、6つある肩甲骨の動きをチェックして2つの動きの悪さを引き起こしている4つの筋肉をストレッチングしただけで、腕があがるようになったことが思い出されます。

また、体が前かがみになっていると、腕が上にあげにくいということもあります。これは年配の方や姿勢が悪い方に多く見られる状態です。
わかりやすいのは腰が曲がっていらっしゃる方です。そのままで腕をうえにあげていただいても床と平行になるくらいまでしかあがりません。ところがイスに座って背もたれに寄りかかっていただくなど、一時的にでも腰を伸ばすようにしていただけば腕が上まであがることがあります。

皆さんにもかんたんにテストをしていただけます。座った状態でも立った状態でもかまいません。上半身を前に少し倒したまま腕を上にあげてみてください。上半身を真っ直ぐに立てたときとは比較にならぬほど、腕はあがらないはずです。どうですか?

このように体の使い方によって関節の動く範囲が広がったり狭まったり、また力が出せたり、出せなくなったりと色々と変化してしまうのです。面白いですね。

そして、ここでお伝えしたかったのが、首の付け根の下をみると左右にある2つのグリグリが目印となる胸鎖関節(きょうさかんせつ)と、同じく胸の真ん中を縦に走っている胸骨(きょうこつ)と肋骨(ろっこつ)を結ぶ、胸肋関節きょうろくかんせつ)の重要性

お客さまにとっては、あまりにも劇的な効果が発揮されるため奇跡を体験なさったかのように驚かれることがあるのです。
とくに腕をうえに上げるときにこの2つの関節がしっかりと動かないために、腕があがりにくいことがあります。このようにマニアックな(?)、一般的にはあまり知られていないけれども重要な役割をはたしている関節は多くそんざいしています。

ちょっと考えただけでは思いも付かない関節が動きに影響していることがあるというお話でした。

腰痛・肩こり専門をうたっている当院ですが、四十肩・五十肩や腕があがりにくいといった肩の問題で施療をお受けになる方々も多くいらっしゃいます。もし様々なストレッチングや体操をまじめに実施なっているにもかかわらず、肩や首の関節の動きに期待する改善結果が出ないという皆さまには、ぜひとも当院の施療をお試しいただきたくおすすめ申し上げます。

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肩甲骨の動きを良くするエクササイズにご興味をお持ちの方はこちらをご覧ください。

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前々から面識のある方と道で出会ったときのこと。

「しばらく前から徐々に足首が反(そ)らせなくなってきて、歩くときにも神経を集中していないと、地面につま先が引っかかるようになってしまった。分からないでしょうが、不自由で困っています。何とかなりますかね?」とのお話。

お互いに30分ていどの時間があったので、近くのコーヒーショップに入りました。

この顔見知りの方は男性の年齢は、35歳から36歳ぐらい。若く見えましたが、40歳はいっていたかも知れません。職業はイラストレータというか小説の挿絵画家の方でした。

イラストレータというと、イスに座ってテーブルや机で絵を描くというイメージをお持ちではないでしょうか?

少なくとも私のような絵の素人にとって、この方の描き方は一風変わって(?)いました。畳の部屋が好きで、畳の上に低いテーブルを置きその上に載せたペンタブレットでイラストや挿絵を描いているとのこと。

勿論、プロですから、長時間の作業が当たり前の生活だったわけです。

今現在でもそのままだとは思いますが、問題はその描くときの姿勢。いつも女座りと呼ばれることもある、横座りだったのです。長いときは寝るときとトイレに行く以外はずっと。食事もその姿勢で…

話を戻しますが「とりあえずは足首を上に上げる方向へと反らすときの動く範囲を広げて広げてみよう。そして、楽に足首を反らせるようにするのが第一歩」と考えました。

それでダメならば「横座りの影響がありそうなので、私の専門の骨盤と腰椎、そして股関節の可動域を広げたり、その骨の配列の矯正を行なわなければ… まいったな。残りは20分ていどしかない。それに、ここはスタ○だよ…」とその瞬間には考えました。

良い結果が出なければ、「正直に他の部分に原因がある可能性が高いので、良ければ別の日に落ち着いてセッションを受けて下さいと言うしか無いけれど、まあ仕方ないか」などと考えたのが正直なところです。

でも、案ずるより何とかでした。テーブルの下で靴を脱いでもらった足首のかかととふくらはぎの下の部分をつかんで、足首の関節を少し引き離す準備運動(?)を15秒ていど。

続いて、関節の内部の動きなので外側からは見えないのですが、足首を反らすときに2つの骨が動かなければならない方向へと軽い力を入れながら、足首を足の甲に向かって反らすこと3回。

直後には、奇跡を体感したかのような感動的な言葉。
「信じられないな! 全く痛みが無い。消えちゃった…」
と言ったきり無言状態。後は感謝の嵐でした。

何だか拍子抜けといった感じでしたが、応急処置を行った方に対するいつもの決まり文句の「1日半から2日は痛くならないと思いますが、その原因が取り除かれてないので、徐々にまた同じ状態になると思いますよ。原因を探してみてくださいね」といってお別れしました。

その1週間後にうれしそうに弾んだ声で連絡がありったのです。

 「分かりました。ここしばらく靴紐(くつひも)を締めずに、突っ掛けみたいな感じで引っ掛けてはいていたのですが、紐を縛ってからは、あの足首の痛みは消えました! ありがとうございました!」

言い訳にはなりますが、「まさか、靴紐を結ばなかったという、それだけが原因だったとは…」 

今回はお客さまが相手では無かったし、スペースもなく人目から隠れてスタ○の店内で行ったため、体の動作チェックも不可能。原因の特定がむずかしかったのは事実です。

それでも相手のADL(Activities of Daily Living: エーディーエル:日常生活動作)の中に原因を見つけることの困難さを実感した一件でした。

このブログに登場した関節内部の目に見えない動きの矯正にご興味をお持ちの方は:
関節内部機能回復調整法”をご覧ください。

また、ADL(Activities of Daily Living: エーディーエル:日常生活動作)に付いてお知りになりたい方は:→ “手段的日常生活動作(IADL)”にお体の不調原因が隠されている!? をご参照ください。

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明治時代から昭和初期まで流行った呼吸法のエクササイズ

開催の2週間前となった“呼吸を重視した体幹トレーニング入門セミナー”のテキストの印刷直前チェックをしていたときのことでした。

ちなみに、今回のセミナーでは、体幹トレーニングの効果を高めるために、呼吸法を基礎からトレーニング時の応用まで時間をかけてしっかりと学んでいただく予定。

そのために、呼吸法のエクササイズの分量がテキストの半分ていどもあるのです。

大げさに言えば「呼吸法を間違ったやり方で熱心におこなうと、健康に有害であるだけでなく、命を縮める可能性まである」ので、誤字や脱字、説明違いやうっかりミスなど、とにかく細かくチェックしておりました。

その最中に、とつぜん頭の中にフラッシュバックしてきた(?)光景がありました。

25年ほど前に自分の体を実験台に試したところ、当時はまだ持病だった腰痛を悪化させる原因となった明治時代の呼吸法とと一体となったエクササイズを自分でおこなっている映像です。

今の知識があれば、なぜ腰痛が悪化したのかはもちろん分かったのでしょうが、とうじは5日ぐらいから歩くのもキツクなり、1ヶ月もかけて様々な対症療法を必死にやりつづけることで腰痛を誤魔化したのをおぼえています。

ひじょうにシンプルですが、本を読んだだけでもかんたんにできるエクササイズなので、写真を参考に試してみてはいかがでしょうか?

ただし、腰を後ろに反ると痛いタイプの腰痛をお持ちの方や心臓や脳に問題をお持ちの方はお医者さんにご相談なさるか、呼吸法の専門家の指導を受けながらおこなってください。

本棚をひっくり返して、大正7年に発刊された原本の資料を探し出して確認しましたので、そのやり方の要旨というか大筋を紹介させていただきます。

この先生の呼吸法のやり方は、口から大きく息を吸い込み、鼻から細く長く吐き出す方式ですが、こだわらずに、鼻から吸って口から吐いても、鼻から鼻でも、口から口でも、お好きなようになさっていただいて問題はないはずです。

毎朝、目覚めたら起床前に布団やベッドの中で30分ていどかけて行なうと良いでしょう。

《上の写真の説明》

大正中期の呼吸法エクササイズこの年齢ではけっこうハード.jpg

1.あお向けに寝て両手をみぞおちの下のあたりで組み、リラックスして横になります。

2.オヘソのしたあたりをふくらませながら息をたくさん吸いながら、両足のカカトと両方の肩でブリッジするように、逆反りします。
試してみると分かりますが、お腹の下あたりが膨れるのに合わせて、それに引き上げられるイメージでブリッジをすると楽にできますよ。
腹式呼吸をご存知の方は、逆式ではなく、ふつうの順式で腹式呼吸をやってください。

3.苦しくなりそうになったら、ゆっくりと息を吐きながら、やはりゆっくりと力を抜いて背中を布団に戻します。
一気に力を抜くことは良くありません。あくまでも、細く長く息を吐きだしながらゆっくりと力を抜いていきましょう。

《下の写真の説明》

上の両カカトと両肩で支える方法に慣れてきたら、行なってみてください。

うつ伏せで両手を組み、息を吸い込みながら逆に反ったら、そのままお腹で体を支えて力を入れ続けます。

吐く息とともに細く長く息を吐き出しながら、ゆっくりともとに戻る方法もためしてみてください。

とくに、猫背だと言われている方や体を前に曲げると腰が痛くなる方にはおすすめしたいエクササイズです。

どうぞお試しください。

オマケ−話のタネ

東京市議会議長時代の家族写真.jpg

この写真の人物は、当時の気合術や呼吸法や金剛力法等々が含まれた霊術(れいじゅつ)の大家の先生で江間俊一という有名な方ですが、俳優の加山雄三氏の母方の曽祖父(そうそふ:ひいおじいさん)でもあります。 この写真は東京市会議長時代の家族写真で、加山雄三氏の祖母の光子さんはまん中の女の子だそうです。

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ストレッチの小さな違いって守るべきですか?

古い昔の日本の呼吸法を知りたい!」というお問合せをいただいているのですが、原本の資料が見つからないため、いましばらくお待ちください。

今週はストレッチについていただいた質問についてコメントさせていただきます。

「なぜストレッチはいろいろな形をするのですか? たとえば、寝てやるストレッチでも脚を開いてやったり、脚を組んでやったりしますよね? 火水流整体術院のホームページでは、脚を深く組んだり、脚を大きく組んだりするばあいもあるし、おぼえるのがけっこう面倒です。いちいち、細かいことを守らないとダメですか?」

といった内容のお尋ねはしばしばいただきます。

今回は、この疑問について個人的な意見を申し上げます。

ストレッチに小さい違いがある理由は、「ポーズを変えると、ストレッチで効く場所が変わってしまうから」なのです。

《脚を開いてやる》のと《脚を組んでやる》という、ほんのちっぽけに思える違いでも、伸びる場所がまったく異なってしまう。

せっかくですから、今すぐ、この場で、おなじように膝を倒すだけでも、脚を開いているのと脚を深く閉じている、つまり脚を深く組んでいるという違いだけで、ストレッチの効く場所が違ってしまうということを体験してみませんか?

のテキストへと掲載した写真でご説明申し上げます。

上の写真のようにストレッチをしてみましょう

両脚を開いた状態から膝を内側に倒すと、お尻のホッペの奥の方に伸ばされる軽い痛みを感じるはず。

中殿筋後部繊維.jpg

一方、下の写真のように両脚を深く組んだ状態から、つまり脚を開くのとは逆に内側へと閉じた形から、膝を内側に倒すと、お尻の後ろの上の斜め外側に軽い痛みを感じるはずなのです。

ふたつの写真の右側がストレッチしている瞬間の写真ですが、左側のスタートポジションがわからないと違いがはっきりとは分かりにくいと思います。

でも、右側の写真の膝を倒している足の位置に注目すると、上の写真では体の外側に出ているのに、下の写真の足は体の内側に少しだけ入っているのが分かるはず。

注意しないと分からないくらいの小さな違いなのに、この2つのストレッチは、まったく違った場所に効果が出てしまうのです。

わずかこれだけの違いによって…

だそくですが、それぞれは、異なったタイプの腰痛にたいしてとても役立つもの。

健康な方が精神的なストレス解消の目的や血行の循環を改善したり、リンパの流れを改善するのでしたら、できるだけ広い範囲をねらったストレッチを行うことをおすすめします。

でも、それがごく小さい、せまい部分の痛みやダルさのばあいには、やはりピンポイントで伸ばし分けのストレッチをしていただく必要がありそうです。

今回ご紹介申し上げたように、細かいやり方の違いをしっかり守ってやらないと効果は期待できないのです。

ストレッチにご興味をお持ちになられた方は以下の記事もご覧いただければと思います。

また、ストレッチにかんする疑問や基本から応用、そして特殊なストレッチまであらゆるレベルの指導をご希望の方々には、ご遠慮なさらずにお連絡くださいますようお願い申し上げます。

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本当のブログ(?)も開始します−Ⅰ:体を使った占い 三脈之法という占い

“ブログというものは、専門分野のことだけを記していてはあきられてしまうから、少しは自分自身の人間性がのぞき見られる日常生活のエピソードや専門外のテーマに付いても記したらどうですか? もちろん、1回1回の記述は短く書くのは大前提ですよ!”

というアドバイスを数人のお客さまからいただきました。

といって、当院のサイトの記事やブログの記事をお読みいただいていらっしゃる皆さまが何の変わり映えもしない私のプライベートなどに興味をお持ちのはずもないし、困りました。

そのとき頭に浮かんできたのが、自分の体を利用したこの占いのやり方。

サイト記事用天壽保全法災害豫防術全表紙写真.jpg

一般的には“三脈之法(さんみゃくのほう)“三脈術(さんみゃくじゅつ)と呼ばれていた(いる?)ものです。

昔の護身術や武術の秘伝とか口伝と呼ばれるもので実際に使える技術の研究に没頭し、自分自身の体を使って実験を繰り返していた頃、物理・化学・科学・心理学・オカルト・宗教・暗示療法・催眠術・呼吸法・金剛力法・不壊法・精神統一法・整体・初期のカイロプラクティック・手かざし・今で言う外気功・手品・動物催眠・護身法・解脱法・交霊術・帰神法・解脱法・真実・嘘などなどが複雑に入り混じる、霊術(れいじゅつ)という存在に遭遇しました。

今から25年ぐらい前から10年ほど前ぐらいまでの間、明治時代の資料の原本を古武術伝書の蒐集のためお世話になっていた古書店や古書展覧会にこまめに通う途中で発見したのが写真の2冊です。

片方は明治34年発刊でもう一方は明示43年発刊。

違った題名が付いてはいますが、内容はまったく同じもの。

改訂もされていませんでした。

実際に効果があるかどうかは????ですが、これも庶民文化のひとつと考えるとひじょうに興味ぶかいですし、少なくとも知的な(?)話のたねとしては使えそうです。

オカルトを信じない私でも、まじないの本や民間宗教の本、そして古い武道関係の書籍などで、この“三脈之法(さんみゃくのほう)”なるものが仙道や仙術のテクニックであると書かれているのを読んだことがあります。

正直、それらの説明は短すぎて試してみる気にもなりませんでした。

その後、写真の本の左側の新しい方を古書展示即売会で見つけて購入し、初めて細かい手順と正確なやり方(?)を知り興味を惹かれたしだいです。

そして、この写真の書籍が、それまで仙術だの仙道の技術だと紹介していた数冊の本の記述のタネ本だということがわかったのでした。

元ネタがわかったら、がぜん、試してみる気が。

これで食べている方ではなく、有名なお店の何代目かの、今でいう実業家のような方でしたので、はっきりと懇切丁寧に知る限りのことをすべて公開しているような印象を受けました。

いつもの記事のようにダラダラと長くなってきましたので、今週はこのあたりで失礼申し上げます。

占いがお嫌いな方も、占いが好きな方も、もし体を使った占いに興味をおもちいただけましたら、次回以降の実技編(!?)をお見逃し無きようお願い申し上げます。

→ 本当のブログ(?)も開始します−Ⅱ:体を使った占い 三脈之法って何?

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本当のブログ(?)も開始します−Ⅱ:体を使った占い 三脈之法って何?

サイト用天壽保全法やり方守田寶丹氏著者実演.jpg


右の写真のように、著者の実演の下に記されている解説文は、平仮名が明治時代の後期に制定されて以降、変体仮名(へんたいがな)と呼ばれるようになった古いタイプの仮名(かな)が使われています。

そのうえ、私たちに読みにくい行書や草書に近い形の手書きで書かれているのです。

たとえば、一番右側の写真の下には、活字に起こすと次のように記されています。

《第壹圖 左の手を以天左右能奥歯の下尓あ累[十四經(じうしけい)*ニ曰フ大迎ノ脈]を診(しん)春る事。其脈ハ指先に感じ天波動を[ヅキヅキト]覺(於本゛)由べし。而(し可ふ)して第貳圖能如く》

*ちなみに、上のカッコの中は原文で振られているルビです

昔、武術の伝書を読むため古文書のほんの基本だけ勉強していた頃、今は懐かしい富士通のワープロで打ち込んだテキスト文書が見つかりました。

それを現代文風に訳したうえで、言葉足らずの部分には適宜(てきぎ)補足の解説やコメントを付け加え、意訳の形としてご紹介申し上げます。

占いが好きな方も嫌いな方も、お時間のある方は、明治時代にそうとう流行したというこの秘法(!)をおためしください。

では、著者の守田寶丹(もりたほうたん)氏による説明とその具体的な解説を見ていくことにしましょう。

《この方法は、わざわざ機械を使ったり、薬を服用したりする必要はありません。自分自身の手で脈拍をはかり、おなじように脈打っていれば問題は生じないのですが、それが違っていば、これから悪いことが起きるという知らせなのです》

《皆さんにとって分かりやすいように私が第一図から第四図まで写真によって自らお教えするので、しっかりと読んで脈打ちをためしてわかっていただきたい。この本の中の一番大切な秘訣なのです》

《ちなみに、私の知人は、冬になるとひじょうに弱くなって左右の脈打ちがわかりにくくなったり、あるいは早くなったり遅くなったりすることがありますが、体に異変が生じることはありません。どういうことなのかと尋ねられましたが、これはまれなことではありますが、貧血の人に出る小さな症状ですので、そういうことが起きたら、すぐに入浴するか、温かいものを飲食すれば平常時の脈打ちになるはずだと答えておきました》

今回もやり方の解説へは入れませんでしたが、長くなりすぎたので次回の最終回へと譲らせていただきます。

でも何週間もお待たせするのも申し訳ないので、最終回までの間は以下の図とその大まかなやり方の私的な解釈をおためしいただければと思います。

《解説文章の概略》

「下アゴの両側の骨の出っ張りのすぐ下の部分に顔面動脈(がんめんどうみゃく)の脈拍(みゃくはく)、つまり脈打ちが感じられます。その脈と左手首の脈拍がシンクロして同時にドクドクと打っていれば問題は起きないとのこと。でも、アゴの両脇の2つと左手首の1つ、合計3つの脈がずれて打っているときは不幸や災難や自己や病気や怪我などにみまわれるので注意しましょう!」

といったやり方で自分自身や天変地異の近い未来のできごとを予知する方法だというのです。

以下の写真は守田寶丹(もりたほうたん)氏の写真を真似て撮影したものです。

左手で左右のアゴの角下の脈を取る。 右手の指先で左手首の脈を取る。 これは右側から見た写真。 アゴの骨の角下の脈が取れない時は喉仏の両脇の脈を取る。
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トレーニングによる全身疲労のときに行なったストレッチ−Ⅰ

施療をお受けいただいているお客さまや股割りやストレッチなどのご指導を申し上げているお客さま、そして当院主催のストレッチのセミナーや講習会に参加くださった皆さまから、しばしばいただくご質問があります。

それは、『私が個人的に、自分自身のために行なっているストレッチの内容とその回数や時間。そして、その頻度(ひんど)はどのようなものなのか?』というもの。

「腰痛や肩こりを初めとする体の問題点の完全改善後に体の良い状態を維持するためにおひとりおひとりにたいして、個別のプログラムを組んでいる人間が行なっている、セルフケアのためのストレッチやエクササイズはさぞや凄いものなのだろう」

そのように考えてご質問くださっているだとポジティブに(?)解釈いたしております。

直接おたずねいただいた方々やセミナーでのご質問には、正直にお答えしているのですが、答えは「痛みや疲労や硬(かた)さを感じたときは、その部分をピンポイントで軟(やわ)らかくなるまで徹底的にストレッチします。でも、全身が少しだるかったり、ちょっと疲れを感じたり、ほんの少しの張りやコリを感じたていどでは、行ないません」という皆さまががっかりなさる内容。

お客さまにたいしては、「ほんの少しでも変だと思ったら、すぐに40秒間キープするスタティック・ストレッチをしましょう!」とおすすめしているのに、自分自身ではやらない。

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Lateral Plank&Variations(小).jpg

「人には言うのに自分ではやってないのですか…」とがっかりなさるのを見ると申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

でも、「このままでは本当に危ないと感じたら、ぎりぎりのところで対処して

いるのでご安心ください」と言ったら無責任かもしれませんが…


セミナーに参加くださった皆さまはご存知だと思うのですが、セミナー開催の1ヶ月前からそのセミナーで一緒に勉強する、ストレッチやエクササイズとそれに関連するものも同じ分量ぐらい毎日練習しております。

Archer Push Upサイトアップ用.jpg

そして、その中で苦手だと感じたものに関連するストレッチやエクササイズも加えておこないます。

Lalane Push Upサイトアップ用.jpg
腹筋ローラーサイトアップ用.jpg
実は一番きつかったのがこの姿勢の保持サイトアップ用.jpg
Push Up for Tricepsサイトアップ用.jpg

ところが、偶然にも最近の3ヶ月の間、場所が取れずにセミナーが開催できなくなってしまいました。


この状況を利用して、本当に30年振りくらいで、自分の体の重さを使って色々なトレーニングを2ヶ月間ほぼ毎日行なってきました。

ボディーウェイトトレーニングや自重(じじゅう)トレーニングと呼ばれているものです。

体幹トレーニングのポーズから体の重さを感じながらゆっくりと動かす、いわゆるスロトレ(=スロートレーニング)が中心で、ほとんどの種目で10回を3セットほどづつ行ってきました。

それ以外にも施療目的で使用している腹筋ローラーを本来の目的でお腹の表面の筋肉をつよくするために使用したり、腕立て伏せのバリエーションを組み合わせて連続で実施したりと様々な思いつきを実行しておりました。

すでに“呼吸を重視した体幹トレーニング入門セミナー開催レポート”でご紹介申し上げた種目以外のものにつきましては自分自身の覚書として撮影した写真を掲載いたしますので、トレーニングの大まかなイメージはつかんでいただければと思います。

1日、せいぜい15分ていどに過ぎませんが、結構ハードに。

ちなみに、いちばんキツかったのはこの横の写真の姿勢を取り続ける地味で動きのないものでした。


その結果、3日前あたりからエクササイズをするたびにその反復回数が減り、呼吸が苦しくなり、目が覚めたときの全身の疲れ具合がどんどんひどくなってきました。

今日はとうとうトイレに起きるさえも少し

ちゅうちょするほどに。

意を決して(?)、下半身から取りあえずセルフ・ストレッチを開始しました。

セミナーで皆さまといっしょに行なってきたものばかりです。

そうとう細かく行なったのですが、あまりマニアックすぎるので、筋肉の名前は省略いたしますが、すべてをご紹介させていただきます。

以前ご質問いただいたのに実例を回答できなかったお客さま方のためにストレッチの終了直後にメモを取りましたので、たぶんすべてを網羅できていると思います。

よろしければ、ひどい全身の疲労を感じられたときの参考にしていただければと思います。

《“トレーニングによる全身疲労のときに行なったストレッチ−Ⅱ”につづく》

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本当のブログ(?)も開始します−Ⅲ:体を使った占い 三脈之法のやり方

第一図

三脈之法01.jpg

左の手で左右の奥歯の下にある大迎(たいげい)の脈拍を感じてみましょう。大迎(たいげい)というのは、足の陽明胃経(あしのようめいいけい)という経絡(けいらく)のツボの名前で、下アゴの骨の角から1〜2センチ手前にある骨の凹みにあります。

右手で下アゴの下をつかむようにして、親指の腹を左側へ、人さし指か中指か薬指のどれかの腹を右側へあてましょう。

第2図

三脈之法02.jpg

右手で左の手首をつかんで、人さし指か中指か薬指の腹でその手首の脈を軽く押さえて脈をみる。この脈と両側の奥歯の下の大迎の2カ所の脈の3つの脈にズレがなく同調していることを感じます。

これを『三脈の大事(だいじ)』と呼ぶのです。

同調しているということは、自分に対して不幸や悪いことは起こらず無事である印だと理解すべきです。

第3図

三脈之法03.jpg

この第3図に示されているのは左右の奥歯の下にある大迎(たいげい)の脈2カ所と左手首の脈打ちを比較している状態を右側から写した写真です。

この3ヶ所での脈打ちの比較は毎日2〜3度づつ試しておくことが大切です。

使おうと思ったとき、うまくいかずに慌てふためいてまごつかないようにするためです。

くれぐれも油断してはいけません。

第4図

三脈之法04.jpg

もし第1図の解説でお話しした奥歯の下の所にある大迎のツボの脈打ちが弱くて分からない人は、喉仏(のどぼとけ)の両側にある2本の動脈を一度に2カ所押して試してください。

ここは十四経では足の陽明胃経(あしのようめいいけい)の人迎(じんげい)と呼ばれるツボで、天五会(てんごえ)という別名もあるところです(柔道の絞め技で使われる頸動脈のことですね!)

昔の、今小路道三(いまこうじどうさん)翁*の三脈秘法中のひとつです。

* 今小路道三というのは、この三脈術を思い付いた創始者での方です。号は一渓翁。公家の三男として生まれ、田代三喜に医業を学びその頭角を現しました。

氏が有名となったのは、明応8(1499)年の秋、現在の静岡県西部にあたる遠州浜名に宿泊したときのこと。

頼まれてその地の住人を4〜5人診察したところ、全員が死脈、つまり死期の近づいた弱い脈拍だったため不審に思って自らの脈をみると通常とは異なっていた。

これはただ事ではないと良く考えてみると、そこが海岸だったので津波が来るのではないだろうかと思い当たったのです。

そこで、奥さんを説得して直ちにその場を離れ去ったのでした。

その夜、津波のせいでその地の全てが流されて失われてしまった。

ちょうど東海道の今切の渡し、荒井の海でのことでした。

本業の医師として活躍する他にも人々を災難から救ったため、人々は皆な、今小路道三のことを神仙と呼んだのでした。

写真でご紹介申し上げた2ページの解説以外にも、この本の別のページに記されていたことがらもまじえて解説させていただきました。

いかがだったでしょうか?

信じる信じないは別にして、自分自身の体をつかった占いなどには心を惹かれます。昔の人たちも当時の科学のレベル以上の予知をしたかったのだと考えると、現代人とさほど違いがないことに気付き、親近感を感じてしまいます。

聞いた瞬間に、「そんな馬鹿な!」と笑ってしまうようなものも多くありますが、機会があれば昔出会った別の秘法(!?)もご紹介できればと考えております。

当院の施療とは無関係の、本当のブログ(?)にお付き合いいただきありがとうございました。

もちろん、腰痛と肩こり、またそれ以外のお体の問題についてのお問い合わせや施療のご予約は承っております。

また、心身のリラクゼーションやストレッチや運動指導のお手伝いもご好評をいただいております。

お体の問題点。どのようなことでもご遠慮なさらず、お問い合わせいただければと思います。

→ お問い合わせや施療のご予約はこちらへ 

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→“本当のブログ(?)も開始します−Ⅱ:体を使った占い 三脈之法って何?”はこちらへ

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トレーニングによる全身疲労のときに行なったストレッチ−Ⅱ

半分寝ぼけた感覚がにぶい状態のなか伸びを感じるまでつづけていたので、45分もかけてゆっくりと(ダラダラと?)おこなったセルフ・ストレッチのご報告になります。

正座爪先立ち3筋のストレッチサイト記事用.jpg

トイレに立つとき、正座から立ち上がるときの最初のポーズである、つま先立ちとなり、踵(かかと)に体重をしっかり載せることで、足の指を親指とそれ以外の4本の指の2つのグループに分けてストレッチ

ふくらはぎの奥の方とふくらはぎの表面の左右というか内側と外側の3ヶ所を伸ばしました。

少し痛みを感じましたが頭がすっきりしたとたん、とつぜん「ストレッチをやろうかな?」という考えが浮かんできたのです。

ひらめ筋立位2.jpg

立ち上がったところで、腰を少し沈めて、もう一度ふくらはぎの奥の深い部

分のストレッチ

これはふくらはぎに芯があるようにかたくなっているときに便利なストレッチですね。

セミナーでは、反省のポーズというネーミングが受けている方法をつかっ

逆さエクサ腓腹筋.jpg

て、ふくらはぎの表面の内側と外側を伸ばし分け。

イレから戻ってからは、両足を前にだして座り、(すね)の真横の部分と脛のすぐ横の前の部分のストレッチ

その状態から片脚だけあぐらをかくように曲げて、体を前に倒すことで太ももの裏側のストレッチも。

片胡坐ハムスト長座位.jpg

そういえば、太ももの裏側のことを“ハムスト”*って呼ぶ方が多いですよね!

初めて聴いたときは、「突然、ハムトーストってなにを言っているんだろう?」って本気で勘違いしてしました。

*ハムストは、ハムストリング(hamstring:元々はハムをつるすひものこと)のカタカナ系の略語で、太ももの裏側にある3つの膝を曲げる役目をもつ筋肉をまとめて呼ぶ名前です。



閑話休題(ほんだいにもどりますが)、念のため、太ももの裏側の内側と外側を別々にやってみると内側だけに痛みが感じられたので、そこだけをねらってマニアックに40秒間のストレッチ。

大腿直筋側臥位.jpg

横向きに寝っころがって、太ももの前の部分

これはすごく硬(かた)かったので、逆さエクサで強制的にゆるめてから、ふつうの40秒間ストレッチも。

→“逆(さか)さエクサ入門セミナー開催レポート”はこちらへ

→“第2回 逆さエクサ入門セミナー開催報告”はこちらへ

正座して体重を後ろにかけてみて、ストレッチの効果をチェック。

合蹠長内転筋.jpg

そのまま両方の踵(かかと)をほんの少しだけお尻の両側に出したオバサン座りで、体重を後ろに移動し、太ももの斜め前の部分を軽くストレッチ。

両足裏を前でくっつけて両膝を両手で上から押さえつけての太ももの内側のストレッチ。硬(かた)かったのでこれも逆さエクサを利用しました。

そのまま、体を前に倒してじっと40秒間のストレッチ。

逆さエクサ股割り.jpg
低頭攀足(ていとうはんそく)サイトアップ用.jpg
托天按頂(たくてんあんちょう)サイトアップ用.jpg
大殿筋等.jpg

今度は両脚を軽く開いて、太ももの内側の別の部分を伸ばしてから、無理しないていどに股割りを。

ここで突然頭に浮かんだのが、20年ほど前に教

えていただいたことがあった、座っておこなう八段錦(はちだんきん:十二段錦とも呼ばれる)という昔からある中国の体操の8番目にある“低頭攀足(ていとうはんそく)”という体操。

これも、スタティックストレッチの原則通りに40秒間キープする方法で行ないました。

本当のやり方は、座式八段錦(ざしきはちだんきん)も真向法という著名な体操もそうなのですが、連続で10回ていど反復するそうです。

ですが、今回は筋肉を伸ばすことでの疲労回復とリラクゼーションだけをねらっていたので、ふつうに力を抜いたまま40秒間同じ姿勢を取り続けました。

このとき座式八段錦(ざしきはちだんきん)の第7番目の 体操“托天按頂(たくてんあんちょう)”という両脚を前に投げ出して座り、両手を組んで頭のてっぺんを押さえて、そのまま手のひらを返して両腕を上に伸ばすのを繰り返す体操のイメージも頭に浮かんだのでやってみました。

肩のストレッチと背中を伸ばすのに効きそうな気がしたので、これだけは40秒キープをしないで、組んだ両手を返しながらの上げ下げを3回。

背すじを伸ばしておこなえば失敗はないので、ご興味をもたれた方は写真を参考にお試しいただければと思います。

起き抜けにストレッチをやるばあいには、こんな感じでぼんやり

と頭に浮かんだ、エクササイズや体操など、系統が違うものでも組み合わせておこなうことが多いのです。


話を実際に行なったストレッチの流れにもどします。

あお向けになって、お尻全体のストレッチとお尻の上斜め外側とその少し内側の3つをやって、下半身は終了。

→ “手軽にできるお尻のストレッチング”はこちらへ

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《“トレーニングによる全身疲労のときに行なったストレッチ−Ⅲ”へとつづきます》

トレーニングによる全身疲労のときに行なったストレッチ−Ⅲ

腹式呼吸の吐く息でお腹の深いところの筋肉を締めて、その影響で腰の筋肉のストレッチを2種類。

→ 1種類の腹式呼吸の写真は“呼吸を重視した体幹トレーニング入門セミナー開催レポート”をご参照ください。

このあたりになると、すでに体はポカポカしているし、下半身はリラックスできていて、上半身のストレッチを40秒間づつもかけてやる気がなくなってしまいました。

そこで、反則(?)ですが、まだ強い張りとだるさと疲労感がある背中の上の広い部分には、ボールを使って押圧とコンプレッションストレッチングを行ないました。

→ 押圧についてはこちらへ

→ コンプレッション・ストレッチングについてはこちらへ

肩甲骨の内側の縁(へり)とその背骨寄り、そして肩こりというときの肩を中心にボールをあてました。

→ 毎日100名以上の皆さまにお読みいただいている“肩甲骨の内側のコリが原因で生じる肩こり、首のこりと痛み、そして頭痛”はこちらへ

僧帽筋上部・横走繊維AS.jpg

そのままだらっとしていると体全体が気持ちよくなり、またストレッチをやる気になってきたので、首の付け根と裏側全体のストレッチを5種類実施。

半分寝ぼけ状態で気持ち良さを追求しながらおこなったので、メンタル面のリラクゼーション効果も大きくて良かったのですが、ふと気付くと45分もの時間がかかっていたのでした。

なお、ストレッチを行なった部分のうち、ほんの5〜6ヶ所でしたが、まったく問題がなくやわらかかった部分については、2〜3秒間のチェックだけで止めてしまいました。

ですから、そのストレッチは行っていないということになります。

いかがだったでしょうか?

ストレッチのご経験者や実践なさっていらっしゃる方の中には、こまかすぎると考えられた方もいらっしゃたかも知れません。

昔は一度に多くの筋肉を伸ばすやり方のストレッチをやっていました。《“多い(だい?)”は“少(しょう?)”を兼ねる》というのも正しい考え方です。

でも、《本当に硬いところ、痛いところ、張っているところ等々だけをピンポイントで狙って伸ばす》というのも正しいと思います。

お客さまにたいする施療のほとんどは、きわめて小さい範囲の部分をみつけてそこだけを改善する方法を取っております。

でも、たまにいらっしゃる、メンタル面も含めて、本当に深く心身を弛緩(しかん:リラクゼーション)なさりたいとご希望の方や広い範囲での疲労回復をご依頼いただいたばあいには、一度にできるだけ多くの筋肉を集団で伸ばすという方法を取らせていただいております。

それはそれで、今回のテーマとは異なるメリットもありますから。

このたびの体験では、「自分自身にたいしては、小さい範囲の問題点を最初に解消してから、その部分を含めて広い範囲のストレッチをやるような習慣が知らずのうちに付いてしまっているよう」な印象を受けました。

じっさいに伸ばす前には、痛いところや動きが悪いところについて《圧迫したときが問題なのか、あるいは伸ばしたときに問題なのか? あるいはその両方で問題が出るのか?》をチェックしてから、《どちら側に伸ばすべきか? または、伸ばさずに、関節内部の動きを改善するべきか?》を決定しております。

チェック無しに、伸ばして痛いところも曲げて痛いところも、おなじように伸ばしてしまうと改善するものも悪くなってしまう可能性がありますから。

おなじようにただ伸ばしてしまうと、正しいストレッチングを正確に行なえば行なうほど、すごく良くなったり、すごく悪くなったりと、まるで一か八かのギャンブルのようになってしまうのです。

自分が一生懸命おこなっているのは、正しいストレッチなのか、あるいは間違ったストレッチなのかと自信が持てないとお悩みの方。

ストレッチがただ単に疲労回復の手段やリラックスの手段で、痛みや動作困難の改善効果はないと考えていらっしゃった方。

正しいストレッチということ自体が何を言っているかわからないとおっしゃる方。

正しいストレッチをやっているのに改善効果が無いから、ストレッチは効かないとあきらめて別の方法を探していらっしゃる方。

そのようなストレッチに真剣に向き合われた方々にとって当院の施療やストレッチ指導やお手伝いは、大きな助けとなるだけではなく、新しい道を開かせていただけるものであると確信いたしております。

ストレッチ全般についても、あるいは痛みや動作困難を完全改善する施療効果が高いストレッチや特殊なストレッチを使った施療にご興味をおもちの皆さまは、このチャンスにぜひともお問い合わせいただければと思います。

3回にもまたがる記事にお付き合いをいただき、本当にありがとうございました。

衷心よりのお礼を申し上げます。

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体がかたい人なんていない!?

《私は体がかたい》と思い込んでいらっしゃる方はほんとうに多くいらっしゃいます。

そう信じ込んでいらっしゃるのです。

だから、「そんなことはないのですよ」とお話しても、『自分だけは違う! 例外だ。体がかたいんだから…』と信じていただけません。

その理由はさまざま。


子供の頃は、

・小中学校の体育の時間に体がかたいといわれた。

・柔軟体操ではいつもかたい方だった。

・体前屈のテストでは、いつも指先が床から20cm以上も離れていた。頑張って曲げたのに…

おとなになってからは、

・趣味や競技のスポーツの準備体操で柔軟運動をするが、痛くて大変だ。だから、真面目にやる気になれない。

・指導を受けたのに、ストレッチの開始のポーズでさえもきちんと取れない。だから、やらない。

・力を抜いているのに、「脱力しろ」と言われた。理不尽だ…

・それでも頑張って、1週間も毎日15分づつ入浴後のストレッチを続けてきたがかたいまま。もう止める! ・ストレッチで頑張りすぎたら、太ももの裏からピシッという音が聴こえたような気がして、4〜5日間動くたびに痛くてまいった。それ以来やっていない。

当院のお客さま方のばあい、ホームページの記事をご覧いただいて半信半疑の方が、最後の手段として一か八かで指導を受けていただくというケースが100%。

施療や指導の後でおたずねすると、一信九疑というか“ダメ元”でおいでになったという方々だけしかいらっしゃいいません。

でも、事故でケガをなさっていたり、手術で筋肉が短くなってしまっているなどの後遺症がない限りは100%の方が、施療や指導の最初の数分間で驚かれることになるのです。

一気にやわらかくなるから。

なぜこんなことが可能なのでしょうか?

一瞬で奇跡を起こせるからでは……ありません。

残念ながら。

また、暗示をかけてやわらかくなったように錯覚させているわけでもありません。

ただ、ただ、体がかたいと長年信じ込んでいらっしゃった方のお体のやわらかくしたい部分の力が反射的に抜けるようにしているだけなのです。

そう“反射的に”やわらくなるのです。

抵抗しようと思っても力が抜けるようなシステムが、人間の体には備わっているから。

でも、皆さん、ご自身で力を入れているつもりはなかったとおっしゃいます。

ということは、力が抜けているという感覚はおもちだということ。

神経的なご病気をお持ちというわけではありません。

ただたんに、力を入れている状態がふつうの状態となっていたため、つまり癖になっていたので、力を入れていると感じていなかっただけなのです。

もちろん、具体的にデモンストレーションを行なって他の部分も瞬間的にゆるんだ状態としてから、くわしく、具体的にご説明申し上げております。

お体の感覚と理屈として納得できる知識の両面から理解していただくことが大切だと考えているから。

「実際に一気にやわらかくしてもらったことも事実だし、説明も頭では理解できます。でも、この現実が信じられない」といった内容のことをおっしゃる。

でも、その時点で皆さまの考え方はすでに変化しているのです。

その瞬間から、突然、つうじょうのスタティック・ストレッチングをやらせていただいても、「あっ、今、不必要な力が肩に入っている!」とか、「なんで必要ないのに、背中全体に力が入ってしまうのだろう?」などとおっしゃるようになるのですから…

もちろん、除々にではありますが、そうなれば、あとは時間の問題!

今まで30秒間つづけてもまったく効果が感じられなかったし、精神的にもきつかったストレッチが最後の5秒ぐらいでは少しだけ伸び感を感じられるようになってきます。

当院の施療や指導で多くつかわれるのは、3種類の反射ですが、そのうちの1種類の一番軽いものをためしてみませんか?

効果がわかりやすいので、無意識に力を入れていて、それに気付いていない方が多い首で実験してみます。

でも、首は脳に近いところにあるので、脳に血液がいかなくなったり、あるいは神経を傷つけてしまうと大変なので、2つの注意事項だけはぜったいに守ってください。

それを守っていただける方だけお試しくださいね。

当院ではもちろんありませんが、亡くなられたケースを1件知っておりますし、またあるところで軽い心臓発作を起こされてその場に倒れこまれた例を目撃しております。

おどかしではありませんのでご注意いただきたくお願い申し上げます。


1.背すじを伸ばして座ってみましょう。

サイト記事用頚部屈曲の自原抑制手順連続写真.jpg

2.頭の後ろで両手を組んで、前に引くことで頭を軽く前に倒してみましょう。アゴの先っぽはどこにありますか? 胸に付いていますか? そのときのアゴの位置を覚えておきましょう(左の写真)。

3.3分の1から強くしても半分の力で、前に曲がっている首を後ろ方向へと戻そうと力を入れます。このときに、頭の後ろで組んでいる両手で頭が後ろに戻れないように力を入れて抵抗をかけます(まん中の写真)。

4.3の首を戻す力と戻させない両手の力がつりあって、首が動かない状態を5秒〜10秒の間呼吸を止めずに息を吸ったり吐いたりをつづけながら、力も入れつづけます(まん中の写真)。

5.5秒後には首の力をゆっくりと抜いて、2の動作、つまり頭の後ろで組んでいる両手で頭を前に引いて首を前に倒してストレッチしてみましょう(右の写真)。

いかがですか、結果は? 2のときよりもアゴが胸に近付いたのでは? そして、首の後ろに伸び感が感じられたのではないでしょうか?

これは、今やわらかくなったわけではなく、もともともっているやわらかさを隠していたブレーキのような力を入れる動作を一時的に止めさせてしまった結果なのです。

どうでしょう? 反射の効果をお体で感じていただけましたでしょうか?

ちなみに当院では、脳や心臓への悪影響を無くす安全面を100%重視した方法により、首の部分にもこの反射を利用したお体に優しいストレッチをもちいております。

今までに効果が大きかったのは、やはり当院の専門である腰痛と肩こりのなかでも、“ぎっくり腰とその長引く後遺症”、“感覚がにぶくなり感じにくくなっている数十年間に渡るひどい腰痛”、“吐き気やめまいまでも起きる首のこりとだるさや強度の肩こり”、“数週間たっても改善しないままの寝違え”があげられます。

このようなお体の反射によりお体を知らず知らずのうちに弛(ゆる)めてしまう手法には欠点もありますが、それをカバーする方法もありますのでご安心ください。

このまま当院の施療テクニックについて進めると、内容がマニアックになってしまいますし、今回の“体がかたい人なんていない!?”というテーマからは離れすぎてしまうのでここでは割愛させていただきます。

この3種類の反射のうち、おもに2種類を活用して自分の体をやわらかくするためのエクササイズをまとめたものが、当院オリジナルの“逆(さか)さエクサ”です。

もし、逆さエクサにご興味をおもちいただけたら、過去2回のセミナーの開催レポートをご覧いただけばと思います。

→ “逆(さか)さエクサ入門セミナー開催レポート”はこちらへ

→ “第2回 逆さエクサ入門セミナー開催報告”はこちらへ

この記事をお読みいただき、効率的に短期間でご自身が無意識のうちに入れてしまっている力を抜く感覚をお体におぼえ込ませたいとご希望の方は、経験と症例が豊富な当院の施療やストレッチ指導をご利用いただけますようおすすめ申し上げます。

→ お問い合わせやご相談、そしてご予約はこちらへ

腰痛がヤケドで体のひずみは火?−Ⅰ

根本原因さえ解消すれば、体のさまざまな問題は改善するのでしょうか?

根本原因を姿勢(=体のひずみ)に、体に現れる痛みやダルさなどのさまざまな不快な症状(しょうじょう)を当院の専門分野である2つの症状:腰痛と肩こりに置きかえて考えてみたいとおもいます。

このようなことを再び申し上げるきっかけとなったのは、ここ1週間の間に、お二人のお客さま、男女お一人づつから、ひじょうに似通った経験談をお聴きしたから。

まったく異なる団体というか系統の施療を受けられたお二人からほぼ同じ感想をいただいたのです。

体の歪み(=ひずみ≒ゆがみ)を解消するプログラムがあり、10回ていど(団体により、回数は違っていました)きちんとした施療を受けられた。

その結果、毎回撮影してもらっていた写真を比較すると、除々に姿勢が良くなっていった。

初回と最終回の施療後の写真を比較すると、自分の目で見ても別人の姿勢に見えた。

何よりも自分でセルフケアをする必要もなく、ただ定期的に通うだけで姿勢が変化した。

正直、お金はだいぶかかったけれど、《体のアンバランスの矯正(きょうせい)や姿勢を良くしてくれ日常生活でも動作を楽にしてもらったこと》には文句を言うつもりはない。

施療に通う前にきいた話にウソはなかった。

女性のお客さまは、

「施療を受けているシリーズの間は、少し痛いこともあったけれど肩こりも首こりも背中の張りも気持ちよくほぐれるし、ふだん歩いていても座っていても、背が伸びた気がしていたし、会社でも姿勢が良くなったねといわれました。でも、肩こりと首こりは会社で1日半〜2日仕事するとまったく同じ状態にもどりました。姿勢は良いままでしたが」

とのお話。

男性のお客さまからは、

「でも、いちばん治してもらいたかった、ひどい腰痛は少し良くなっただけで、そのクールが終わってから、また除々に悪くなってしまった。姿勢もそれにつれてまた悪い状態に逆戻り…」

とお聴きしました。

・肩こりも腰痛も期待とは裏腹にほとんど改善しなかった。これはなぜ?

・しばらく経つとまたもとの姿勢に戻ってしまった。これはなぜ?

以前、別の記事でお話したことになりますが、《腰痛や肩こりは複雑なやけど(!?)だから》なのです。

やけどの原因は火。

原因の火を傷口から遠ざけたら、どうなるでしょう?

やけどがどんどんと、加速度的に悪くなっていくことは避けられます。

でも、自然に治ってくれるのは、ほんとうにちょっとした小さなやけどだけ。

あるレベルを越えてしまっていれば、そのやけど自体に適切な治療を受けなければ段々とひどくなっていきます。

ひどくなるスピードは多少へっても、確実に悪くなりつづけていくということ。

腰痛や肩こりは原因がひじょうに多く、そんなに単純には決めつけられませんが、たとえば、こうは考えられないでしょうか?

「姿勢が火で、腰痛や肩こりがやけどである」と。

どうでしょうか?

《やけどの原因である火をなくしても、やけどの悪化スピードを少しだけ遅くするだけ。やけどを治すには、やけど自体の治療をしなければならない》

この論を腰痛や肩こりに当てはめると、

《腰痛や肩こりの原因である姿勢や体のひずみを矯正(きょうせい)したり解消しても、腰痛や肩こりの悪化のスピードを少しだけ遅くするだけ。腰痛や肩こりを改善するには、腰痛や肩こり自体に対する適切な施療をしなければならない》

ということになるのではないでしょうか?

(やっと本題に入るところですが、長くなりましたので“腰痛がヤケドで体のひずみは火?−Ⅱ”へとつづきます)

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腰痛がヤケドで体のひずみは火?−Ⅱ

では、ヤケドと火、つまり腰痛や肩こりなどの結果とその原因にたいして、具体的にはどう対処していくべきなのでしょうか?

当院では、お体のチェックはもちろん一番最初にさせていただきますが、改善のための施療は、お客さまのもっとも気になっていらっしゃるところから開始いたします。

人間の体は、あたりまえですが、フィジカルな体の部分とメンタルな精神面の両方から構成されています。

そのどちらをもないがしろにするわけにはいきません。

2つの面は強く結びついていて、一体となって私たちに強い影響を与えているからなのです。

特殊なケースだと思われるかもしれませんが、ひんぱんにいらっしゃる腰痛で施療をお受けくださったお客さまの実例をいくつか紹介させていただきます。

肩こりの例ではなく、ひどい腰痛で施療をお受けいただいた皆さまの例です。

・首と背中の上の方がガチガチにこっていて、見るからに硬(かた)くなっている。

・背中の上の両側にある肩甲骨の片側がバリバリに張っていて、その肩甲骨(けんこうこつ)の動きがすごく小さい。

・背骨の片側が10cmほどの長さでかまぼこのようにふくらんでいて、体をねじってもらってもその部分だけはまったく動かないし、片側へはねじれるのに、反対側には体がねじれない。

・左右どちらかの足では片足で立つことができないし、歩くとき片側だけ横の方へとお尻(=骨盤)が振られている。

・お尻がすべて硬(かた)くて、あぐらをかくと後ろにひっくり返ってしまう。

・太ももの裏側、とくにお尻の下にある骨の近くが突っ張っている。

下の3つの症状はともかく、上の3つは腰痛と無関係に思えるかもしれません。

でも、ここで申し上げた6つのケースは、すべてそれが腰痛の原因だったのです。

ですが、火を遠ざける前に、ヤケドじたいの改善をさせていただいたことは言うまでもありません。

もっともお悩みというか苦しまれていらっしゃる、腰の痛みから改善させていただいております。

チェックでわかった腰痛の原因はそのままにしておいて、腰痛にたいする改善施療をおこない、身も心も、そのばで楽になっていただいたということなのです。

その大まかな手順を申し上げるならば、

まずは立った状態でゆっくりと動いていただき、腰痛の現れる位置やどう動くとその痛みがひどくなるかなど、いくつかのポイントをチェック。

ただちに、関節内部機能回復調整法により、問題となっているお尻の骨(=こつばん:骨盤)と腰の骨(=ようつい:腰椎)の関節の動きを完全改善させていただきます。

脚の付け根の関節に原因があるばあいには、その部分にたいしても関節内部機能回復調整法を使わせていただく。

腰痛の出ている場所やその痛みを抱えていらっしゃった期間の長さ、お体のやわらかさ、などなどにより痛みがどのくらい改善するかはちがってきます。

でも、だいたい、40%から95%のあいだで痛みが減ったとおっしゃってくださいます。

つづけて、15種類以上にわたる施療用のひじょうに細かく繊細なストレッチのうち、その症状や問題の部位に効果がある2〜4種類を選んで行うことで、さらに残りの痛みの少なくとも90%以上の痛みや不快感が改善される。

ふつうの言い方ですと、「完全に良くなったみたい。もうだいじょうぶ!」と言ってくださいます。

そのまま、“火”を取り除く施療をご希望のばあいには実施いたしておりますし、とりあえずヤケドの改善だけで終わられるお客さまもいらっしゃいます。

今回のテーマからは外れますが、“火”を取り除く、つまり姿勢もふくめた腰痛の原因である問題点を取り除くということについてもお話させていただきます。

第1回目の施療後に、ヤケドに対してどのようなことを行ったか説明させていただいてから、通常1〜3回となりますが、ヤケドが完全改善するために必要な施療の回数をお知らせします。

そして、その1〜3回の施療と合わせて同時にご自身でやっていただく再発防止のストレッチを中心としたセルフケアをご指導申し上げるばあいも多くございます。

くわしくは、当院独自の“三段階療法”をご覧いただければと思います。

テーマに戻ります。

《体の歪み(=ひずみ=ゆがみ=アンバランス等々)が改善すれば、腰痛や肩こりが改善するのか?》という疑問にたいする回答ですが、

『長期的なスパンでは改善の可能性が高いし完全改善も不可能ではないが、腰痛や肩こりなどの痛みから逆に歪みが作られる可能性も高い』

と言わざるをえないというのが当院の正直な考えです。

ここで申し上げる結論じみた意見は、あくまでも当院の考え方になります。

「体の歪みを解消してバランスのとれた骨の配置と筋肉の状態を作り出すことは重要です。でも、それだけで腰痛や肩こりが改善するためには、そうとうの時間がかかる。そのうえ、改善する前の腰痛や肩こりが、また新しく歪みを作り出してしまう可能性はとても高い」

ということなのです。

「おすすめしたいのは、《腰痛や肩こりの原因と結果の両方をいっしょに改善する方法》。もしそれが無理ならば、《体だけではなくメンタルまでも破壊する可能性をもつ、痛みという人間の最大の敵を最初に取り除き、その後で体の歪みを正していくという順序での改善方法》」

きょくたん過ぎるかも知れませんが、「《とにかく痛みやひどく不快な症状を取り去ることを、最優先させる》。それから、落ち着いて、《どのようにしてその痛みや不快な症状がない正常な状態をキープしていくか》を考える」ということをおすすめ申し上げます。

言葉じたいは適切かどうかはわかりませんが、当院ではお客さまにたいし「一番悪いところがなくなると、二番目に悪いところが出てくる。それもなくなると、三番目の悪者が… こうして、大悪から中悪(?)、そして小悪へと除々に、もぐらたたきでつぶしていくことが大切です」とご説明申し上げております。

『大から小までの全ての悪(=痛みや全ての不快な症状)を取り除きながら、できる範囲で、ほぼ同時にその悪の軍団を生み出した原因にたいする処置である矯正(きょうせい)や調整をおこなう手法を選んでいただきたい』

『でもそれが無理ならば、最初に全ての悪を根絶やしにしてから、その原因である部分の矯正や調整をおこなっていただきたい』としつこく繰り返しお願いして、この記事の終わりとさせていただきます。

当院の施療にご興味をおもちくださった皆さまはもちろん、現在、ひどい腰痛や長年のしつこい腰痛、そして肩こりの一言では片付けられない肩こりや首や背中の問題でお困りの皆さまは、ご遠慮なさらずに当院までお問い合わせいただければと思います。

メールでのお返事となりますが、できる限りのご対応を申し上げる所存でございます。

→ お問い合わせはこちらへ

(前回の記事、“腰痛がヤケドで体のひずみは火?−Ⅰ”はこちらをご覧ください)

体の歪み(=ひずみ=ゆがみ)の正しい調整法って?−Ⅰ

お体の“歪(ゆが)んでいる”、あるいは“歪(ひずみ)がある”と感じていらっしゃる方は多くいらっしゃいます。

その歪(ゆが・ひず)みが原因となって、腰痛や肩こりなどを引き起こすケースも多くあります。

歪みを“改善する”、“調整する”、“矯正(きょうせい)”、あるいは“バランスを取る”ことについて、当院がとても大切に考えていることをお話させていただきます。

理由は、そこに大きな誤解があると感じているから。

今回は骨以外の部分を伸ばす、いわゆるストレッチについて皆さまとともに考えていく予定です。

弱っている部分にたいするトレーニングに付いては別の機会があればということにさせてください。

このテーマ、少し誇張して考えるとわかりやすいのではないでしょうか?

「体を左右おなじように使いたいならば、左右おなじだけのストレッチをすると、逆に左右のアンバランスをよりひどくしてしまう」と…

歪みということになると細かくなってしまいますので、初めに“左右のアンバランス”という状態を考えてみましょう。

私はいくども経験がありますが、皆さまは「骨折や肉離れ、あるいはケガなどで、片方の脚が使えなくなったり、使えても反対側とおなじには使えなくなった経験をおもちでしょうか?」。

ギプスをしたり、包帯で添え木をあてて固定されたり、包帯でグルグル巻きで動きにくくされたりして不便を感じたことはありませんか?

数週間、松葉杖(まつばづえ)を使ったとしたら、あるいは片足を引きずりながら移動していたとしたらどうでしょう?

若い方でもある程度の年配の方でも、使わなかった方の脚、とくに太ももやふくらはぎが信じられないほど細くなってしまっていたはず。

ここからが本題。

ギプスや固定していたものをはずして、日常生活に戻っても良いとお医者さんから許可がでました。

でも、こんな時、弱った脚を回復させるために、両脚で立ったりしゃがんだりの、いわゆるスクワットをするでしょうか?

明らかに左右の力の差を感じているのに…

弱ってしまった脚だけ、曲げ伸ばしを繰り返したり、動かしたり、もしかしたらじょうぶな方の脚を上げ弱い方の脚で立つようなトレーニングをなさるはず。

あるいは、病院のリハビリの先生からそのように指導されるかもしれません。

脚を鍛えるのに良いからといって、両脚でスクワットをできなくなる限界までおこなう方はいないはず。

ストレッチもこれと同じなのです。

やるべき脚は逆となりますが、片脚がつかえないときに、そちらの脚の分まで頑張って働いてくれていた脚だけ。

ちなみに、このことを専門的には代償動作(だいしょうどうさ)と呼びます。

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必要以上の重労働を強いられて、疲れきって、強い張りや疲労感やだるさやコリやムクミなどを感じている脚だけにストレッチをするのです。

ここまでは、皆さま、十分に理解してくださいます。

でも、体のバランスをととのえるためにストレッチをしようと考えたばあいには、つい左右均等におなじ回数で伸ばしていませんか?

ケガの回復の後でのリハビリのときだけではなく、ふだん運動をするばあいでも、お体のバランスの調整が目的のばあいには、硬(かた)くて動きが悪くなったり、動く範囲がせまくなっている方だけを、あるいはそちらをより多くストレッチしていただきたいのです。

理由は、人間の体は部分部分がお互いに自分自身を犠牲にしてでも、仲間を助けてしまうから。

そのために、片方の脚が痛いとかばって歩きつづけていると、しばらく後になると、健康でじょうぶだった方の脚の方が悪くなることが多くあるのです。

このように、じょうぶな部分が悪くなった部分をかばったために悪くなるケースはとても多くあります。

そして、当院のお客さまの中にも多くいらっしゃる。

当院の施療でさいしょにおこなうのは、さまざまな原因や理由によって硬(かた)くなったころで、骨の動きや関節の動き、そして筋肉の動きをじゃましている骨を包んでいる膜(まく)や筋肉やその表面の膜などをやわらかくすることです。

→ どのようなテクニックが使われるかご興味をお持ちの皆さまはこちらへ

場合によりますが、もし大きな筋肉がかたまりのようになって神経を押しているケースでは、ゆるめるだけで脚の裏を走る痛みやお尻の刺すような痛みが消えてしまうことも多くあります。

実は、《痛みを改善したり、手足やお体ぜんたいの動かせる範囲を広げたり、あるいは動きやすくするためには、弱いところを鍛(きた)えるよりも、硬(かた)くなっているところを柔らかくする方が、即効性があるし、そのうえ効果的》だからなのです。

セミプロの整体師時代もふくめて35年以上に及ぶ施療経験では、このことを強く感じつづけてきました。

もちろん、高齢者や手術後の安静が長くつづいた方などのリハビリをさせていただくケースでは、特殊なやり方を使って瞬間的に硬(かた)いところを柔らかくし、その柔らかくなっている反応が残っているうちに、お体の動かなかった部分を動かしていただきます。

これにより、そのときだけの柔らかさをお体に覚えこませてしまうのです。

健康ではないと言いながらも、日常生活を送っていらっしゃる方のばあいには、やはり硬くなってしまっているところを伸ばして、動く範囲をじゅうぶんに確保することが優先となってきます。

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“体の歪み(=ひずみ=ゆがみ)の正しい調整法って?−Ⅱ”につづきます)

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当院では杉並を中心に腰痛、肩こり、首の痛み、坐骨神経痛、骨盤痛、椎間板ヘルニア、間歇跛行(かんけつはこう)、脊柱管狭窄症など、過去の施療・施術・治療などで痛みが改善されなかった方々をはじめ、様々なお客さまへの実績がございます。
「関節内部機能回復調整法」という特殊な技術と「10数種類に及ぶ特殊なストレッチング」を用いて、無痛で痛みと動きを改善いたします。
東京杉並区を拠点とし、出張整体をご提供いたしております。
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