わかりやすい腰痛ブログ−3:腰を前に曲げると痛い? それとも後に反ると痛い?

前回“腰痛ブログ−2:体重と腰痛は無関係?”の最後に《大雑把な言い方を許していただけるならば、腰に負担がかかる姿勢を取り続ける癖が原因となることが多いのです。次回は、腰痛の原因でとても多い、腰のある部分の動きに付いてお話できたらと考えております》と申しあげました。

記事が長すぎて冗長というか、長ったらしくなるので今回へと先送りさせていただいた次第です。

引き続きお付き合いくださった皆さま、ありがとうございます!

腰が痛いとおっしゃるお客さまの中で、たまにいらっしゃるのが《お尻の一番下から太ももの裏の付け根近くが引きちぎられるように痛くて、体を前に曲げると膝が自然に曲がってしまう》方。

《体を後に反らすと背骨の腰の部分の一番下の骨、つまり背骨の一番下とお尻の奥にある骨盤(こつばん)のつなぎ目の関節の右か左の骨のすぐ横がズキーンと鋭く痛い》という逆(?)の症状を訴えられる方もいらっしゃいます。

どちらも原因はおなじと聞いたら、信じられないかもしれません。


でも、どちらも問題も
原因は骨盤(こつばん:お尻の奥にあって横に張り出していて触れる骨)の動きの悪さにあるとしたらどうでしょう?

骨盤の動きは前へと倒れる・後へと倒れる・左右横へとかたむく・左右横へとひねられるの6つがあります。

今回注目するのは、骨盤の上のウエストに近い部分が前に倒れる前傾(ぜんけい)と、逆に骨盤の上のウエストに近い部分が後に倒れる後傾(こうけい)という2つの動作です。

骨盤前傾&後傾.jpg

前傾と後傾なんてむずかしいと思った方、安心してください。

この2つの点さえわかれば、骨盤の前傾と後傾はとっても簡単。


最初は、骨盤の真横、ウエストのすぐ下にある、骨盤の骨の一番高いところ。

前の方に指で骨をたどっても、後ろにたどっても下の方に斜めに下がってしまう一番高い点を見つけます。

骨盤と大転子の探し方.jpg

早ければ、2〜3秒で、時間がかかっても1分もあれば発見できます。

もうひとつは太ももの付け根あたりの真横に出っ張っている骨の一番盛り上がっている部分。

見つけにくい方は、太ももの付け根の横あたりを指先でさわったままで膝を上げてみましょう。

(あし)の付け根には、上下に動かずにその場で回るように感じられる丸い骨があるはず。

その骨の頂点と腰の骨の一番高い点の間に、お尻の幅(はば)の板があるとイメージしてみましょう。

体を前に折り曲げて倒す前屈(ぜんくつ)と呼ばれる動作では骨盤が前に傾かないとダメ

反対に、後屈(こうくつ)という体を後ろに反(そ)らす動作では骨盤が後ろに傾くのが正しい自然な動きなのです。

ところが、事故や怪我や手術の後遺症、特殊な競技や運動やパフォーマンスの真面目な(?)練習の積み重ね、ふだんの姿勢の悪い癖、加齢(かれい:エイジング)等など、何らかの原因で、骨盤を前に傾けたり、後ろに傾ける筋肉がこり固まってしまっているケースが多くあります。

本人が気付いていないケースがほとんど。

後屈.jpg

体を後ろに反るときに骨盤を後ろに倒すどころか、骨盤が真っ直ぐに立ったままだったり、特殊なパフォーマンスや踊りの方々は前に倒れたままだったりします。

とうぜん、背骨の腰の部分の骨と骨盤のつなぎめに負担が集中し、体重がかかりすぎてしまいます。

また、骨盤がまっすぐに立ったまま、あるいは後ろに倒れたままで体を前に曲げることで、腰の筋肉が必要以上に強い力で引っ張られすぎてしまい、「せっかくストレッチしたら、よけいに腰が痛くなった。私にはストレッチは向いてない…」ということに。

前屈.jpg

体を前に曲げるときには骨盤を前に倒し、後ろに

(そ)るときにはしっかりと骨盤を後ろに倒すことがポイント!

まずは、皆さまのなさっていらっしゃる運動やスポーツや踊りなどの中で体を前後に曲げる動作が出てきたら、いっしょに骨盤を一枚の板のように意識して前後に動かすように意識なさってみてはいかがでしょうか?

お一人お一人でその差はあるはずですが、今までよりも体を前に曲げられたり、あるいは後ろに反れるようになるはずです。

もし、そのときに痛みを感じられたり、うまくいかない場合には、火水流整体術院でも、あるいはお近くの信頼できる専門家にご相談なさるようおすすめ申し上げます。

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当院では杉並を中心に腰痛、肩こり、首の痛み、坐骨神経痛、骨盤痛、椎間板ヘルニア、間歇跛行(かんけつはこう)、脊柱管狭窄症など、過去の施療・施術・治療などで痛みが改善されなかった方々をはじめ、様々なお客さまへの実績がございます。
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