脚を組むことや横座りやオバサン座り、なんでダメなの?−その2

脚を組むことや横座りやオバサン座り、なんでダメなの?−その2

深い脚組絡め左右比較.jpg脚をからみつけたように見える女性特有のこの組み方。

今回写真のモデルをお願いした女性がこのような脚の組み方をされたことを見たことはなかったのですが、写真撮影のためにお願いしたところ、何の問題も無く行ってくださいました。

筋肉も関節も男性よりずっとやわらかいので、このような脚の組み方が可能なのですね。

女性に見かけることが多い他の2つの姿勢もふだんから慣れていらっしゃるかのように自然に取っていただけたのでした。

今、これをお読みくださっている女性の皆さまは、「こんな姿勢を取ったくらいで、なぜそんなにびっくりするの?」と不思議に思っていらっしゃるかも知れませんね!? 

さて、モデルの女性ですが、お体にまったく問題はないし、左右アンバランスなスポーツや競技の経験もないとのこと。

ですから、ご本人は脚を組んでもカーペットに座っても、左右対称に、つまり左右逆にしても鏡に映したようにまったく同じようになると思っていらっしゃたようです。

結果はご覧のとおり。

平均レベルよりもずっと少ないとはいえ、やはりお体に左右のアンバランスは見つかりました。

横座り女座り.jpg横座(よこずわ)りや女座(おんなずわ)りとよばれる座り方から見ていくことにしましょう。

長時間正座して脚がしびれ始めたとき、お尻のしたで痛くなったりしびれたりした両脚を横に出すとこの形になります。

無意識にこの座り方になってしまった経験をおもちの方もいらっしゃるのでは?

体の柔らかさが必要なため、男性でこの座り方をする方は少ないですね。とくしゅな職業の方々を除いては。

昔の女性はあぐらをかくことが苦手*な方が多かったり、女性があぐらをかくことが良い目で見られなかったためなのでしょうか?
*あぐらをかくためには、両脚の付け根の関節を外側へと目いっぱいひねる必要があります。そのため、内側へとひねることが得意で、外側へとひねるのが苦手な方が多い女性にはむずかしかったのかもしれません。
それに、着物生活ではいわゆる“内また”が常識ですから、脚の付け根を内側に捻(ひね)ってばかり。外側に捻ることは一生においても数えるほどしかなかったのかも知れません。

今でも、たたみやフローリングにカーペットで素足という生活では、正座に疲れた女性がこの座り方をなさるのをしばしば目にします。

昔は、正座に疲れるとこの座り方が定番だったはず。だから、女座りという呼び方もあるのでしょう。

横座り(男)左右比較UP用.jpg男性の写真を見ていただくと分かるように、体が硬い人間にはとてもつらい座り方です。

片側に両脚をだすのですから、脚を出した側の骨盤が上がります。つまり、骨盤は反対側へと傾いてしまう。

骨盤の上につながっている背骨やその上に乗っている頭がまっすぐのままで斜めに傾くと体は反対側へ倒れてしまいます。

体が傾いたことにより反対側へと移動してしまう重心を何とかして両脚を出している側へと戻さなければならない。

頭も背骨も両脚を出した側へと移動するので、結果として背骨が反対側へと曲がってしまうのですね。

この歪(ゆが)が癖になってしまうと、反対側へと脚を出した逆方向の横座りはできなくなります。

立った状態で、誰かに背骨を後ろから指でたどってもらうと、横座りのときに曲がっていたのと同じ方向へと背骨が曲がっていることを指摘されるはず。

骨盤も同じ方向へと傾いているし、左右の肩の高さまで違ってしまっているのですから。

男性が横座りした写真ですが、まるでヤラセのような写真となってしまいました。これでも無理して力を入れることでこの姿勢を取ろうと頑張った結果。

体が硬いため、脚を出しているのと反対の側の体の横を無理に伸ばすには、脚を出している側に、それこそ無茶苦茶に強い力を入れないとこのポーズは取れません。

片側は異常に強い力を入れて引き付け、どうじに反対側は無理矢理(?)引っ張りつづけているというイメージそのもの。

脇腹を中心に脚を出した体のわきが攣(つ)る寸前でした。

でも、もっとずっと痛かったのが脚の付け根の関節のねじれというか捻(ひね)り。

出した側の脚の付け根は内側へとひねられ、反対側の脚は外側へ捻(ひね)られるのです。

この座り方は、脚の付け根と骨盤と腰の骨と胸の後ろの背骨から首の骨までの広い範囲に悪影響を与えるということがわかっていただけるはずです。


その3につづきます


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