脚を組むことや横座りやオバサン座り、なんでダメなの?−その1


脚を組むことは良くないとは昔から言われつづけてきたこと。

ずいぶん昔のことになりますが、電車の中で“脚を大きく組んで偉そうにすわっている態度のデカイ男性”を見かけることがありました。

脚を大きく組む習慣のない方にとっては、“常識のない馬鹿な男”とか、“近付かない方がよい危険人物”だという扱いだったようです。

実は私も、そのイキがった態度のデカイ連中のひとりに見られていたはず。

ふと気づいてみると、無意識のうちに大またを広げて右脚を上にのせて座っていることが多かったのですから。

この脚を大きく組むという癖ですが、ときどき腰に痛みを感じるようになってきた小学校の5年生ごろから始まったようでした。

生意気な子供だとまわりの大人たちから見られていたのでしょうね。

「腰に悪いから止めなさい!」となんども言われたあげくの話。

それから20年ほど経った26〜27年前から、組みたくなると反対側に組む。つまり、わざと組みにくい方で脚を組むくせを付けるよう努力しました。

2〜3ヶ月はかかりましたが、だんだんと大またを開いて脚を組む癖は消えていきました。

ちょうど同じころに始め、体をこわしながらも精神力のみで行った股割りですが、利き脚である右脚の開き具合が左脚よりも少なかったことをおぼえています。

これは、『脚を逆に組む癖(?)を付けてから徐々に脚を組みたくはなくなっていたことが、ズレていたお尻の骨の中にある関節や腰の骨や脚の付け根の関節の左右のアンバランスさの矯正(きょうせい)には余り役立たなかった』ということなのかも知れませんね。

お尻の骨というか、骨盤(こつばん)の傾き歪や(ひず)み、脚の付け根の関節の内側や外側へのひねり具合のアンバランス、腰の骨から首の骨まで背骨全体にひとつひとつは小さいとは言え、トータルではひじょうにおおきなズレが生じていたのでしょう。

大きな脚組み左右比較.jpg

今回の大きく脚を組んでいる写真を撮ってもらったときは、力を抜いてできるだけ自然に脚を組むことで私の体の左右差をお伝えするつもりでした。

でも、予想に反して(!?)左右のバランスはけっこう取れているようですね。

この写真は小さいし体の傾きを誇張して撮らなかったのでわかりにくいですが、良く見ると骨盤が傾き、背骨がそれにより片側へと軽く曲がることで体のバランスを取ってくれています。

片側へと重心がかたよってしまうと体がバランスをくずしてしまいます。それを防いでくれる必要悪(!?)が歪みやズレなのですね!

でも、このバランスを取るために生じた歪みやズレも体には別の問題を引き起こしていくのです。

もうひとつの大きな問題は脚を大きく開いて組んでいる点にあります。

これにより上に乗せている方の脚の付け根の関節は外に大きく開いているだけではなく、大きくねじれさせてもいるのです。

そしてこの“ねじれ”が色々と問題を生じさせるケースもあるし、姿勢の癖や座り方の癖って本当に怖いですね…

骨の配列がずれてそれが体全体での癖になると、その骨の位置を固定してくれている多くの筋肉も体の上下・左右・前後の3D方向でアンバランスな状態となってしまいます。

そして、その状態がもっとも自然で正しい認識されてしまう。

結果的に、無意識のうちにその姿勢を取るような決定的な体癖が付いてしまうと考えることもできるのです。

なるべく、片側にかたよった立ち方や座り方はさけて左右が同じようなバランスの取れた姿勢を心がけてみませんか!

電車内での深い脚組み絡め(左内転内旋骨盤、右内転外旋骨盤後傾例)23Oct2012.jpg

ところで、女性で見かけるのは男性には信じられないほど深く脚を組まれる方。昔も今もいらっしゃいますね。

上に組んだ脚を下の脚に足首までからみ付けてしまうポーズ。

次回は女性に特徴的な座り方を3種類、見ていくことにしましょう。

また、お付き合いいただければと思います。

その2につづきます)

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