肩こりでお困りの方へ

以前から『腰痛・肩こり専門』と宣言しているためでしょうか?
腰痛に関するほどではありませんが、肩こりの相談も多く受けてきました。

女性は腰痛よりも肩こりでお悩みのケースが多いようですね。

肩こりの原因に付いてご質問いただいたときには、色々な理由があるし、大きなものでも3つ、4つはあります。でも基本は姿勢だと思いますよ」という感じでお答えしています。

これだけでは、ちょっとわかりにくいかも知れません。

施療を受けてくださる方には、お話を聴いたり動きをチェックすることで原因の特定をしていくのですが、ここでは、肩こりに多いおもな原因《3つ〜4つ》についてお知らせしていくことにします。

肩こりを3つに分けてみると
先ず最初に問題となるのは、どこが苦しいか、キツイか、あるいは痛みを感じるかという、位置の特定になります。
上で3つと申しあげたのは、

1.いわゆる肩こり首の付け根から肩甲骨の内側と背骨の間の部分にかけてのこり

2.首こり首そのものに張りや痛みや重さを感じるこり

3.腕の付け根を中心に広がるこり胸の上の方の部分もふくめた腕の付け根からその周りのこり

のことでした。

いわゆる肩こり
肩こりで悩んでいらっしゃるほとんどの方は、1番目の肩甲骨の内側部分のこりが多いため、“肩もみ”で親指があたる辺りや背骨の両側を押してもらうと「気持ちが良い」とか、「肩甲骨の内側を強く押してもらうと気持ちが良いんだよね!」と言われるはずですね。
このとき硬くなっていたり、緊張していたり、縮んでしまっているケースが多いのは、肩甲骨を外側や前方に引っ張る筋肉や肩甲骨を上に引っ張りあげる筋肉になります。

肩を揉(も)むと言うとき、いちばん多く揉まれるのが、首の付け根から肩先にかけての筋肉です。この筋肉は肩甲骨と後頭部の骨に付いていますので、ちょうど頭の骨の下の縁(ふち)と肩甲骨をつないでいるうえに体の表面に出ているので私たちが揉んでも比較的ほぐしやすいのです。

問題はその下と言うか、奥の方にある筋肉たちなのです。ちょっと荒っぽいというか大ざっぱな言い方になりますが、後頭部の骨の真後ろや少し横の下の縁、そして首の骨と肩甲骨をつないでいる筋肉はとても多いのです。首の部分でも何重にも筋肉が重なっています。ですから、肩こりの原因が奥の筋肉だと分かったとしても、それらをほぐすのはプロのマッサージの先生でもむずかしいと言われているのです。

そういえば、首自体(?)にはツボがありませんね。後頭部の骨の下の縁(ふち)のあたりには色々とならんでいますけれど…

やはり、首の骨である頚椎からは色々な神経が出て入り乱れているし、また脳へと血液を送る総頚動脈(そうけいどうみゃく)などがあるからなのでしょうか? 素人(しろうと)が首をもむのは危険だと言われる原因もここにありそうですね。

首こり
今お話したことと関係しているのが2の首こりの問題。1と2は同じ筋肉が原因であるケースが多いのですが、筋肉の中での縮んだり、硬くなっていたり、緊張している位置が異なるため、違ったところがこっているように感じてしまうのです。

後頭部の骨の真後ろや少し横の下の縁、そして首の骨と肩甲骨をつないでいる筋肉はとても多い』と申しあげましたが、これらの首の奥深くを縦方向に走っている筋肉たちは、肩甲骨を引き上げたり、上に向かって回したりしているだけではありません。
頭を後に倒すことで首を反らせたり、頭を横に傾(かたむ)けさせたり、顔を横向きに捻(ひね)らせたりという活動をひんぱんに行ってくれているのです。頭頚肩甲胸部骨格模型.jpg

ここでは肩こりに付いてですが、現在、健康関連のテレビや雑誌などで語られることが多い斜角筋症候群(しゃかくきんしょうこうぐん)や、以前しばしば耳にすることが多かった頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)などもこれらの筋肉をゆるめることで大幅に改善することがあるくらい重要なのが、この首を通っている多くの筋肉たちなのです。
ちなみに、斜角筋症候群や頚肩腕症候群も、改善例が多い当院の得意分野のひとつです!

 話を肩こりに戻しますが、首がだるかったり、重かったり、張ったりしているときには、首の付け根の背中の上の方がこっている感じがするはずなのです。

腕の付け根を中心に広がるこり
“胸の上の方の部分もふくめた腕の付け根からその周りのこり”というのが、3番目にあげた原因でした。ちょっと分かりにくい種類のこりですが、オフィスワーク中心に一日中パソコンを使った作業をなさる方々の中では多いタイプの肩こりと言えましょう。

腕の使い過ぎで、“いわゆる肩こりの肩”ではなくて腕の付け根にある、本当の(?)肩や二の腕の前後の筋肉がパンパンに張ってしまっているケースも多く見受けられます。
1や2の部分の凝りと一緒になっていて、「背中の上の方が全体的に張っているから、だるくてどうしようも無いよ」とおっしゃる方がほとんどのようです。

別の名前をもつ筋肉同士がお互いの仕事内容で協力しあったり、補助してあげたり、行き過ぎないようにブレーキをかけてあげたりと密接な関係にあるためです。そのためにひとつの調子が悪くなると隣り近所の調子も崩れてしまうことが多々あります。

“ひとつが硬くなれば隣りの筋肉の血行が悪くなるというだけではなく、問題の筋肉の仕事と関係するいくつか別の筋肉が手伝ってくれたり、代わりに仕事をしてくれます。でも、本来の仕事でなければ慣れてもいないし、こつも分からずに必要以上に疲れてしまいます。すると、今度はその隣も同じ状態になって…”
と、悪循環が始まってしまうのです。

その結果「背中の上の方の広い部分も首も腕の付け根から腕全体が変な感じだし、何だか頭が重くなってきたし、頭痛もするし、朝出勤途中ではめまいもしたな…」

などということになってしまうのです。

この3を1や2と同列に記して良いか悩みましたが、比較的多いのに忘れられていることが多い原因なので、あえて併記させていただきました。

1と2のこりを改善したとしても、もしこの3が本当の原因だったとしたら、治ったはずの肩こりがまたすぐに再発してしまうのです。

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クリープ現象
最後は「3つ、4つはあるし」と変な言い方で申しあげた、問題の4つ目に付いてです。
上の3つが直接的原因だとすれば、これは上の3つの原因を引き起こす原因のうちで最近多いと思われる、原因の原因というか、間接的原因とも言えそうな原因です。複雑ですみません。
そのようなわけで、《3つ〜4つ》という変な言い方をさせていただいきました。

日常生活動作の中で肩こりを引き起こす間接的原因は多くありますが、オフィスワークが中心となってきた現代人にはこれが一番多いのではないかと思います。
当たり前ですが、江戸時代の人たちなどと言うまでもなく、戦前の人たちにもほとんどなかったのではないでしょうか。
椅子に座ったり、立ったままでも、パソコンや事務作業を行うために前屈みの姿勢を取ることが多くなったために生じた問題です。

前かがみになると、背中が猫背となります。どうじに、頭が前に移動しますし、同じく両肩も前へと移動します。試してみてください。どこかに意識して力を入れていない限りは、縦方向と横方向の両方で猫背になっているはずです。
背中の肩甲骨は両方ともに普段よりも背中の外側にあることが感じられますか?

この時起きているのが、背骨と肩甲骨の内側の縁(ふち)を斜めにつないでいる筋肉のクリープ現象というものです。
クリープ現象というのは工学系の用語で『物体に対して連続的に物理的なストレスがかかり続けていると、時間が経つに従って歪(ひず)みが増える現象』だそうです。
ゴムのバンドを思い切りではなく、ある程度の力で張った状態でその両端を柱か何かに縛り付けて固定してしまった状態を想像してみてください。
常に引っ張られた状態でいるのです。ゴムも筋肉も同じです。疲労がどんどん積み重なってしまい、それ自体が傷(いた)んでしまいます。

その結果、近隣の強力関係にある筋肉たちに余分な負担もかかるし、またそれらが引っ張られることでクリープ現象の餌食(?)となってしまう筋肉*2が増えてしまうのです。

この状況になってしまったら中々大変です。ならないように防止しましょう。
でも、「いつも胸を張って姿勢を正しくしてくださいね。以上!」では無責任です。
そもその、常に胸を張っていたり、姿勢を正しくしていられるならば、誰も苦労はしないわけですから。
「ちょっと前かがみや猫背の状態が長く続いたなと思ったら、昔の体育の先生みたいに腰の後で手を組んでみてください」
 「長くやることはありません。手を組んで力を抜くよう心がけてください。少し肩のあたりがゆるんできた気がしたら、両肩を後にグッと引いてみましょう。外側に出っぱなしだった肩甲骨が背骨方向へ、つまり内側に動くのが分かるはずですよ!」

パソコンを使う作業やデスクワークが続いたときには、ぜひお試しください。考えている以上に効果がありますから。

肩こり対策
個人的におすすめしているのが正しく行うストレッチングです。やり方によっては、揉(も)んでもほぐせない、手が届かない体の奥深くにある筋肉も伸ばすことができるからです。

施療をお受けくださった方々へのセルフケアレシピや運動の処方箋の中には多くのストレッチングが入っているくらい効果的なのです。肩こりに対しても信じられないくらい効果を発揮してくれます。

でも、効果があるものに多少の危険がともなうのも事実です。

ストレッチングで伸びるのは筋肉だけではなく骨を除いたほぼ全体の組織が伸びる言われています。筋肉皮膚だけではないのです。アキレス腱で有名な筋肉が骨に付くあたりにあるも、骨同士が動かないように強く固定しているバンド型の固定具である靱帯(じんたい)でも、そして血管だって、神経だって伸ばされる。そのために、危険もあるということなのです。

ゆっくりと関節が動かせる範囲の限界まで力を入れて行うと、効果は出やすいですが、その分危険性も高まりますのでご注意下さい。
「他人にやってもらうのではなく、自分自身でやるセルフストレッチングなのだから、加減は分かるだろう。やりすぎの危険は無い!」というのは間違い。

 別のページでストレッチングに関する注意点に付いてご案内できるかも知れませんが、それまでは「イタキモでは強すぎる。その一歩手前の伸びていると感じるレベルで20秒間を目安に行ってください。そして、もし途中で痛みを感じたらそくざにストップしてください」。お願いいたします。

また、気功法の中には動きを伴なうダイナミックストレッチング的な動功(どうこう)というもののあります。私も以前7種類ほどですが、首に対する気功を学び、ある時期は毎日練功していました。その経験から言っても、これらも強い力で行うとストレッチング同様に危険ですのでご注意ください。

→ 軽い肩こり解消法はこちら
→ 頑固な肩こり解消法はこちら

→“肩こり解消エクササイズ再び:エアー腕立て(!?)”はこちらへ


当院の施療をお受けいただき、肩こりや肩の痛みや動きの悪さ等々のお悩みやトラブルが完全改善なさった皆さまからいただいたご体験談はこちらをご覧ください。

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頚部付け根の腫瘍摘出手術後の肩関節の不具合と首の痺れや酷い肩凝り

肩の痛みと動作不良
30年来の偏頭痛


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