当院のお客さま方から、当院院長が記したスペイン語のオリジナル記事の内容に付いてお問合せをいただきました。
施療の最初にいつも申し上げていることですが、腰痛で苦しんでいらっしゃる皆さま方の参考にしていただける可能性も考えご紹介申し上げることにいたしました。
以下は、先日スペイン語で記し公開させていただいた、
¿A cuál de las dos damos prioridad: a la eliminación del dolor o de la causa original?
“2つのどちらを優先するか:痛みの改善か根本原因の解消か?”
の記事を直訳スタイルを中心に、多少の解説を加味しながらその主旨をまとめたものです。
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現在、腰痛の根本的な原因を解消する目的で用いられている、矯正や調整のための療法やエクササイズにはひじょうに多くのスタイルや手法が存在している。
しかしながら、もしあなたが、腰部(ようぶ:いわゆる腰の部分)、骨盤、殿部(でんぶ:お尻)、腰の側面、大腿部(だいたいぶ:ふともも)の裏側等々に痛みを感じているならば、つまり原因はどうであれ一般的に腰痛と呼ばれるもので苦しんでいるとしたら、上記の矯正や調整を正しく行なってもらったとしても、その効果を感じることはむずかしそうである。
ここ15年間以上に渡り、私がお客さま方に言い続けてきたことがある。それは、「腰痛の痛みとその腰痛を引き起こした原因との関係性は、火と火傷(やけど)の関係と同じであるとはいわない。しかしながら、両者の関係性はじつに近似している」ということ。
ある人が気付かずに自分の皮膚を火で焼いてしまっていたとしよう。それに気付いた瞬間、火を消すか、あるいはその火から離れるであろう。
しかし、すでに生じてしまった火傷とそれによる痛みもその瞬間に消え去るということはない。
火傷は火傷で別途に治療しなければならないのである。
この例を挙げたことで、あなたに申し上げたいのは、「いったん生じてしまった痛みは短期間の痛みであっても、まして長期間にわたって続いてきた痛みならばなおさらではあるが、骨のアライメントの矯正をしたり、筋肉のバランスの調整をしても、その瞬間に痛み自体が改善されることは無い」ということなのである。
軽い火傷(やけど)と同じように、軽い腰痛のばあいならば、“火から離れる”、つまり腰痛の根本原因を解消すれば時間が経てば自然に治ってしまうことが無きにしも有らず。
とは言え、ぜったいに忘れてはならない重要な事実がある。疼痛(とうつう:痛み)は私たちにとって最大の悪、または最悪の敵であるということ。神経系にたいし、痛覚過敏や、線維筋痛症を経てのアロディニア等々、きわめて深刻な問題の数々を引き起こしてしまう可能性があると言えるのである。
もしこの痛みを長い間に渡り耐え続けていたとすると、最悪のばあいには、メンタル的な諸問題により私たち自身の人格の破壊にいたる可能性さえもが存在しているのである。
それゆえ、火水流整体術院では施療の最初の段階では、まず第一に痛みを完全改善することに施療の全てをかける。少なくともお客さまがじゅうぶんに実感していただけるレベルまでの大幅な痛みの改善をこころがけているのである。
これが当院の特徴でもあり、またお客さま方からいただいたお言葉によれば、当院の優位性と申し上げられるであろう。