体が少し傾(かたむ)いたり曲がったり…は調整可能?−Ⅰ
先週まで連続で健康情報満載⇒火水流整体術院ブログで、《痛みとその原因の関係とどちらの改善を優先すべきか?》と《痛みの原因である体の歪(ひず)みやアンバランスの考え方とそのために必要な改善方法》の2つのテーマでお話をさせていただいてまいりました。
具体的には、“腰痛がヤケドで体のひずみは火?”と“体の歪み(=ひずみ=ゆがみ)の正しい調整法って?”を、それぞれ2回と3回、合計5週間にわたり掲載させていただいたということ。
うれしいことに、「分かりやすかった」、あるいは「目からウロコだった」というご感想を数名の方々からいただけました。
今回から数回にわたっては、《体をまっすぐにしているつもりでも曲がってしまったり、傾(かたむ)いてしまう》、あるいは《自分ではまっすぐに立っているつもりなのに背骨が左右に少し曲がってしまっている》ケースに付いてお話させていただきたいと思います。
“腰痛がヤケドで体のひずみは火(全3回)”では、痛みが生まれる原因を火に、痛みじたいをヤケドにたとえ、まず最初に痛みに対処して痛みを無くしてから原因を解決することの大切さをお話しました。
そして“体の歪み(=ひずみ=ゆがみ)の正しい調整法って?(全3回)”では、そのヤケドや痛みへの対処法を“かたくなって動きが悪くなった部分”と“弱くなって力が足らなくなった部分”の大きく2つに分けてご紹介させていただいた次第です。
かたくなっている部分をやわらかくすることで、お体のアンバランスを矯正(きょうせい)し調整するために必要な考え方まで合わせてご紹介申し上げたのでした。
体の左右 ⇒ 前後 ⇒ 上下 ⇒ 問題部分にある複数の中の1つの筋肉⇒ 1つの筋肉の中での問題部位
までこまかく、ある意味、すこしマニアックに思えるレベルまで解説いたしました。
でも、話が複雑になるのをさけるため、弱くなっている部分を強くする、いわゆるトレーニングというストレッチと表裏一体となっている件については、あえて割愛させていただいたのです。
今回は、かたくなっている体の裏側というか反対側の弱くなっていた部分のトレーニングを行ったことが問題点の解決の鍵となった施療の実例に付いてお話させていただきます。
マニアックというか専門的な言葉で言うと、軽度の側弯症(そくわんしょう)とも呼べるかもしれない事例です。
側弯 (そくわん)というとちょっと怖いですが、多かれ少なかれ、ていどの差こそあるもののほとんどの方に見られるもの。
もしもお体に問題が生じたり、スポーツをやるときなどに困ることがなければ気にする必要はありません。
ちなみに、私自身もありますが、運動や武術の稽古をするときに困ることもないのでそのままにしてあります。
最初の写真は当院の院長の写真ですが、右に向かって背骨が軽くカーブしている、いわゆる右側弯(みぎそくわん)の例です。
気を抜いて写真を撮ってもらうと顔が左に倒れてしまうので、顔だけではなく体全体が右に向かってカーブしているのを修正したつもりでも撮影してもらいました。
背骨の曲がりは、努力したおかげで(!?)ほとんどわかりませんが、曲がっている方向の足である右足に体重が多くのっているのがお分かりになるのでは?
無意識のうちに片足に体重をのせる、というか片脚に重心がのっていらっしゃる方は、背骨が少しだけカーブしている可能性があります。
以前、施療をお受けいただいた、元アスリートで現在もお体を酷使なさっていらっしゃる現役のパフォーマーの方の写真です。
一流のパフォーマーですから、写真を撮るとかパフォーマンスを行うということになると、無意識のうちに左右・前後・上下などの体の歪(ひず)みを消し去り、完全にバランスの整った姿を作られます。
一瞬のうちに、それこそ1秒もかからずに、左右の非対称である背骨の曲がりも重心の片寄りもなくしてしまいます。
一種の技術であるとはいえ、それは見事なものです。
それを無理にお願いして、力を抜いた状態、つまり軽度の側弯(そくわん)をあえてそのままにして写真を撮らせていただいたもの。
たえずパフォーマンスやそのハードな練習で使用されている前後の筋肉のバランスは整っていらっしゃいますが、左右の軽い背骨の曲がりは拝見できます。
繰り返しになりますが、このていどでは何の問題も起きないのですが、年齢がすすむにつれ悪化したり、何か問題を感じられるようでしたら、整体施療やボディーメークに詳しい専門家にご相談なさることをおすすめします。
一度、大きな鏡やショーウインドウの前でご自身のお体を写してチェックしてみてはいかがでしょう?
また、ダンススタジオなど大きな鏡がある場所に行かれることがあれば、目をつぶって力を抜いた状態からゆっくりと目を開けて、ご自身の左右の耳の位置や肩先、腰の骨のでっぱりの位置の比較や、お顔の傾きやお体の曲がり具合などをチェックなさってはいかがでしょうか?
導入部分だけでけっこうな文章量となってしまいました。
《次回、“体が少し傾(かたむ)いたり曲がったり…は調整可能?−Ⅱ”につづきます》
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今回は実際の側弯症(そくわんしょう)の矯正(きょうせい)施療の実例までには入れませんでしたが、現在お体の曲がりや傾きなど左右の姿勢のアンバランスや前後、上下の差が気になっていらっしゃる皆さまには、ご遠慮なさらずにお問い合わせいただけますようお願い申し上げます。
また、お体のアンバランス矯正(きょうせい)から血液やリンパ液の循環不良からくるムクミや冷えの改善につきましても高いご評価とご満足をいただいております。
お体の状態でお悩みのばあいには、そのままになさらずに、ぜひとも当院までご連絡いただけますようお願い申し上げます。