今回も、“よくあるご質問 Q&A”にお問い合わせをいただいたご質問ですが、当院の院長が小学生頃から31歳まで悩みつづけた体の片側ばかりケガや障害をしたり受けたりする問題でした。
小さい頃からスポーツや武道などをやられていらっしゃる方には、見受けられる現象のようです。
腰痛との直接的な因果関係は解明されておりませんが、施療経験上は、関係がありそうだという印象が強くなってきております。
質疑応答では、腰痛については記しておりませんので、もし腰痛に付いてお知りになりたい場合には、以下のリンクをクリックなさってください。
→ “腰痛でお困りの方”や“腰痛に付いてお知りになりたい方”はこちらへ
Q. |
ここ数年とくにひどいのですが、小さい頃から体の片側ばかり怪我をしていることに気付きました。腰の痛い側と怪我する側が同じで、いつも右側ばかりです。これは腰が悪いのが原因なのでしょうか? |
A. |
もちろん、腰の問題が原因だと申し上げることはできません。また、お答えできるほどのデータを収集したこともないので、その可能性が高いか低いかは分かりません。 院長自身も、小学校で柔道を始めた頃から体の右側ばかりをいため続けてきました。右足の小指の脱臼(だっきゅう)、右脛(みぎすね)の骨折、右足の甲のヒビ、右足首の捻挫(ねんざ)、右膝痛み(含 成長痛:オスグッド・シュラッター病)、右脛骨粗面剥離骨折(右けいこつそめんはくりこっせつ)の誤診、右腰の痛み、右背中の痛み、右手指の突き指、右肩痛、右鎖骨の骨折、右肩鎖関節(みぎけんさかんせつ)の亜脱臼(あだっきゅう)、右首の痛み、右肩こり、右腕の痺(しび)れ、右殿部(みぎでんぶ)痛等々、今頭に浮かんでくるだけでもこれくらいはありました。 とくに、右足首の捻挫(ねんざ)は31歳であるヨガの指導者と古武術の道場仲間となり股割り(?)を指導され、自己流ではなく正しいフォームで開始するまで、一月に一回程度と無数に繰り返してきました。 当院のお客さまの場合は、腰部の骨格と筋肉の調整、その後のセルフ・ケア用のエクササイズとストレッチングで腰痛が改善するとどうじに、体の片側だけにいわゆる整形外科的なケガをすることが大幅に減少していくというのが一般的な改善の結果となっております。 個人的な股割り体験(?)を申し上げれば、「下腹部から腹、胸の順で徐々に体が床に付いていき、背中を伸ばすために上げた状態の顎先(あごさき)が床に付くようになる少し前から、右足首の捻挫は一切なくなりました」。 私だけではなく多くの人たちが経験しているように、もしも脚や足の問題でしたら、股関節(=脚の付け根の関節)という動く範囲が広い関節のストレッチングをおこなえばケガをしにくくなるはずです。 その後、関節内での骨の動きを改善する考え方をベースとした数種類の骨盤調整や腰部調整のスタイルに出会い、施療を受け、またその理論を理解してから、その技術も覚えていくうちに、その有効性を自身の体を使って試してみたのです。 15年間も続けていた股割りをわざと止めてみました。もちろん、股関節は股割り開始前ほどではないとはいえ、硬い状態へと戻ってしまいました。 アドバイス申し上げるとすれば、「次回、腰が痛くなったときに専門家からしっかりとした腰や骨盤への施療、そしてそれに関連する部分の矯正や調整を骨格と筋肉の両方に対しておこなってもらっていただきたい」と言わざるを得ません。
人間の体の機能は大変すぐれています。問題のある体の部分をかばうためには、本来とは異なる動きを別の関節や筋肉にやらせてくれるのです。だから、問題のある部位の痛みは減ります。無意識のうちに使わないようにしてくれているからなのです。これを“代償動作(だいしょうどうさ)”と呼びます。 ところが、結局はその代償(だいしょう)してくれている部分に無理させることになってしまうのです。本来の動きとは違う動きをさせることで、疲労も増えるし、仕事量も増加させてしまうからです。そして、問題が解消された後でも、その無意識な体の癖は残ってしまうのです。 体の機能はすぐれて(すぐれ過ぎている?)いるだけに、諸刃の剣でもあるのです。残念なことに… この悪い癖というか、無意識となってしまっている習慣を解消することにより、体の正しいバランスを取り戻すことができます。そして、体の両側でのケガが大幅に減ることになるのです。そのへんはご心配なさらないで大丈夫のはずです。 このケースでの当院の施療は、2つのテーマがメインとなります。 1.《骨格の調整と筋肉のアンバランスの調整》 2.《体の使い方の再教育》 以前当院で改善なさったお客さまの中には、かすかな記憶しかないほど小さい頃にこうむったケガの影響で体の左右のバランスが崩れたままという方が2名いらっしゃいました。ご質問をいただいた方と同じく、体の片側ばかりケガをしたり、筋肉が張ったり、こったり、だるかったりと悩まれていらしたと記憶しております。腰痛の改善と並行して全身の骨格や筋肉の調整をさせていただき、セルフケアの矯正体操とストレッチング、そして一部、簡単なトレーニングを毎日行っていただいたところ、お二人共に片側どころか、全身のケガや筋肉のひどいこりや張りから解放されたと喜んでいただけました ぜひとも一度当院の施療や指導をお試しください。 |