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お尻の骨が痛いのが正しい座り方(!?)−Ⅱ
前回の記事“お尻の骨が痛いのが正しい座り方(!?)−Ⅰ”のつづきに入る前に、ひとつだけお伝えさせてください。
これは男性だけの習慣かも知れませんが、もしかして私とおなじ間違いをなさっているかも知れないあなたへのアドバイスからのスタートとなります。
ポケットに財布などのかさばるものはいれてませんよね?
学生時代から、ジーンズの前のポケットに2つ折りのカードがたくさん入った札入れを入れる習慣があり、海外生活でもスリ対策で(?)その癖がすっかり身に染み付いたまま現在まできてしまいました。
それが腰を曲げてしまう原因となっているのについ最近気づいたのですが、皆さんは大丈夫ですか?
ジーンズの前のポケットほどではないにしろ、ふつうのスラックスやパンツの前のポケットでも太もものところを圧迫するので、座ったときに上半身をまっすぐに伸ばしにくくなる可能性もあります。
また、お尻のポケットにぶ厚いサイプやパスケース、そしてハンドタオルなど入れているせいで、体がのばしにくくなっている可能性も否定できません。
写真では大げさに厚いものを入れているのではなく、いつも通りのカードがつまった2つ折りの財布とSuicaが入っているだけです。
ご自身が私と似たようなことをしていると感じがしたら、一回、ポケットの中身を外に出してみませんか?
それで、まっすぐに上半身を立てて座れるようになったとしたら、財布もハンドタオルもパスケースも別の場所にしまうようにした方が良さそうです。
前回の記事“お尻の骨が痛いのが正しい座り方(!?)−Ⅰ”では、『お尻の骨、坐骨(ざこつ)が痛いと骨盤が立っているので正しい座り方です』といった内容のお話をお聴きいただきました。
では、《なぜ、骨盤を立てた正しい座り方をつづけることができないのか?》ということについて考えてみましょう。
背骨は、首の7つの骨を頚椎(けいつい)とか、胸の後ろの12個の骨を胸椎(きょうつい)とか、腰の5つの骨を腰椎(ようつい)とかと呼ばれる、形が違う3種類の骨が椎間板(ついかんばん)という名前のクッションをはさみながら連続でつながっているのです。
ハンバーグ(=背骨のひとつひとつの骨)、パン(≒バンズ?=椎間板)、ハンバーグ、パン、ハンバーグと24個の厚いハンバーグと23個の薄いパンが重なった小さくてやたらと厚いサンドウィッチのようなイメージとも言えるかも知れません。
首と胸の後ろと腰の骨の形は違うし、背骨を動かしたときには、隣り合う同士の骨の動き方(=すべり方)にも違いがあります。
また、前後や左右に動いたり、ねじれたりするときの動き方やその動く範囲にも大きな差があります。
でも、重要なのは、腰の骨も胸の骨も首の骨もすべてが隣り合わせでつながって背骨を作り上げていること。
だから、腰が悪くなれば胸の下の方や上の方まで悪い影響がでてくるのです。
そして、背中の上の方まで影響が及ぶと肩こりになったり、頭痛になったり、めまいに悩まされたり…
また、逆に首が悪くなると、その影響がだんだんと下に及んできます。
その影響って腰の骨で終わってはくれません。
お尻の骨、骨盤にも影響はしてくるし、その下の太ももからふくらはぎを経由して、大げさに言えば足のつま先まで悪影響が出てきてしまうのです。
それは、人間の体がすべてつながって、隣り合う部分に影響を与え合って動いているからなのです。
連動(れんどう)しているという言い方がされることもありますね。
でも、そのつながりの度合いの強さで言うと、背骨を作り上げている3種類の骨:腰、胸、首が大きい。
それだけ強い影響を与え合っているということになるのです。
何だか、座り方とは関係なさそうなお話をしてしまってすみません。
ちょっと遠回りしましたが、背骨の一部分が曲がったり、歪(ひず)んだり、動きが悪かったりすると悪い影響が出るからこそ、正しい座り姿勢をキープできなくなるのです。
上で申し上げたように、骨盤を立てるのが大変な方や、せっかく立ててもつらくて、きつくてその良い状態をキープできなくなるといったことが引き起こされる。
お尻の筋肉が硬(かた)くなりすぎて後ろに引っ張るので骨盤が後ろに倒れてしまって腰が曲がり、その影響が胸の後ろの猫背を作り出し、そのままでは後ろに倒れてしまうので、アゴを前に突き出したり、上に少しあげることで背骨が曲がった状態のままバランスを取るなどという大変な努力を払っている方は多くいらっしゃいます。
ジーンズなどの前ポケットにかさばる財布などを入れていると姿勢がわるくなると申し上げたときの上の写真をご覧ください。
今赤字で申し上げた通り。
この理由は、骨盤の上に隣り合ってつながっている、3種類の骨、つまり背骨が元々持っていなければならない、S字カーブとか生理的弯曲(せいりてきわんきょく)などと呼ばれる、なだらかで自然な曲線のカーブの具合が正しいかどうかと深い関係があるのです。
背骨の部分部分の矯正法やその考え方は、関節の中の目に見えない骨同士の動きを改善し調整する方法や多くの種類のストレッチのひとつひとつによって変わってしまいますし、問題の場所がどこにあるかでもまったく違ってきます。
そのうえ個人差がひじょうに大きいので、すべてに共通する万能な施療法はございません。
当院では、おひとりおひとりがお持ちの症状の原因のひとつひとつをチェックし、それに対して最適な技法を選択して角度や力の伝達方法を変化させながら施療を実施しております。
ですから、ここで申し上げることはできませんが、あくまでも基本的な考え方をおぼえておいていただきたいのです。
そして、できればその考え方にそってご自身のお体のケアをこころみていただきたい。
それは、
《首と胸の後ろと腰と骨盤はつながっていてお互いに強く影響を与え合ってはいるが、良い状態へと矯正(きょうせい)したり調整したりするためには悪く歪(ひずん)でいる部分をひとつひとつ修正して改善していかねばならない》
ということ。
別の言い方をすると、《つながっているからといって、一度にすべてに効くように矯正したり調整すると、良い部分だけがより良くなって悪い部分をカバーしてくれるだけ。そして悪い部分は悪いままか、もっと硬(かた)くなったり、それこそ動かなくなってしまう》
ということなのです。
皆さんがストレッチで硬(かた)くなっているところを伸ばしたり、痛みのためにかばっていた結果弱くなってしまった部分のトレーニングをするときには、硬いところだけを伸ばし、弱いところだけを強くすることが大切だということになります。
そうでないと、《良いところはより良くして、悪いところはわるいまま》という《アンバランスがよりひどい状態 = 問題が大きい状態》を作り出してしまうのです。
首で気になるところがあれば、その気になるところだけ。
背骨の胸の部分で気になるところがあれば、その気になるところだけ。
腰の骨も、骨盤もすべておなじなのです。
そこだけをピンポイントでねらって普通の状態へと戻さなければならない。
そうなってくると専門的な知識だけではなく、矯正(きょうせい)や調整の経験がとても重要になってきます。
結局は、経験が豊富でその部分を専門としている、良い意味での“職人的”な施療家などの専門家に相談するのが早道となります。
「そうは言っても、自分の体は自分で何とかしたい。少なくとも、いろいろと試してみてダメならば、専門家に頼ってもみよう」という私のような自分自身に正直(?)な方も多いはず。
そういう方におぼえておいていただきたいのが、
・第一に、どこが悪いかしっかりと見つけること:首か胸の後ろか腰か骨盤(≒お尻)か?
・第二に、硬(かた)くなっているのが不調や痛みの原因だと思ったら、ストレッチ系統の本や雑誌を立ち読みし、役に立ちそうに思えて説明も分かりやすいものを購入。
・第三に、弱くなっているのが原因ならば、かんたんなトレーニングの本や雑誌を立ち読みし、気に入ったら購入。
・第四に、問題の部分がふくまれている首なら首、胸なら胸、腰なら腰、骨盤やお尻ならばその部分に対応するストレッチやトレーニングをやってみる。
・第五に、ストレッチならば伸びた感じで、トレーニングならば筋肉が縮む感じを利用して、問題の部分だけに効くように意識しながら、ストレッチやトレーニングを行う。
という順序です。
たとえ、この後に専門家に施療や指導を受けることになるとしても、この5つをご自身で行なわれた経験は決してムダにはなりません。
それどころか必ず役立ちますので、慣れない考え方にしたがって行動するのは抵抗があるかも知れませんが、ぜひともお試しいただければと思います。
多くのお客さまに施療をさせていただけたおかげ様をもちまして、当院の施療や指導をお受けいただければご期待以上の結果にご満足いただけると考えております。
ご自身で自己施療をお試しになった後でも、もちろん最初からすべてご依頼いただいても、どちらでも大歓迎でございます。
お問い合わせや施療のご依頼はどのような内容でもご遠慮なさらずにご連絡いただきますようお願い申し上げます。
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当院では杉並を中心に腰痛、肩こり、首の痛み、坐骨神経痛、骨盤痛、椎間板ヘルニア、間歇跛行(かんけつはこう)、脊柱管狭窄症など、過去の施療・施術・治療などで痛みが改善されなかった方々をはじめ、様々なお客さまへの実績がございます。
「関節内部機能回復調整法」という特殊な技術と「10数種類に及ぶ特殊なストレッチング」を用いて、無痛で痛みと動きを改善いたします。
東京杉並区を拠点とし、出張整体をご提供いたしております。
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