緊急時に熱を下げる方法

当院院長の母親が長年に渡り父親の介護をしていたときお話です。

あるとき原因不明で熱がさがらなくなった父親。座薬の解熱剤でも下がらず、母親が昔から得意にしていた、氷まくらと氷嚢(ひょうのう)のコンビネーションも効果はなし・・・
そんなときに、母親の役にたったのは鼡径部(そけいぶ:脚の付け根の前側の部分)へのアイシング脚の付け根、コマネチラインの真ん中あたりにアイスバッグをあてて冷やす手段でした。

この記事をご覧の皆さまもどうか頭のどこかにとどめておいてくださるようお願い申し上げます。万が一のときには、必ず役立つはずですから。

さて、連絡を受けた院長はコンビニでロックアイスを2袋買って戻り、至急アイスバッグを作って父親の鼡径部(そけいぶ)に押し当てました。難病により意思表示ができなくなっていた父親たいすることだったため、凍傷にならないように注意深くその部分の皮膚の色を観察しながらおこなったそうです。

無事熱はさがりました。5分位たってから、念のためにわきの下にも小さいアイスバッグを作り入れましたが、顔の赤みが減って少しは気持ち良さそうだったとのことです。

男ひとりで子育てをしていた友人に酒の席で教えておいたら「夜中の突然の発熱に対して大きな効果があった」とひじょうに喜ばれた経験もあるとのこと。

いざという時には、“コマネチラインとわきの下にアイスバッグを押しあてる”と覚えておいてください!

原理とか理屈ということになるとシンプルです。
鼡径部(そけいぶ)には大腿動脈(だいたいどうみゃく)という名前をもつ人間の体の中で二番目に太い動脈が走っているので、そこを流れる血液を冷やして体に循環させようというわけです。

また、わきの下にはわりと体の表面に近いというか、浅い部分に腋窩動脈(えきかどうみゃく)という動脈が走っています。そのため、血管ごしに血液を冷やしやすいのです。

でも、取りあえずは日本の伝統的な(?)手法である、“氷まくら+氷嚢(ひょうのう)、またはアイスノン”のコンビネーションを試してみましょう。

それでもだめな場合や、高熱が出て危険だと思われたときに動脈を通して血液を冷やす方法を試していただければと思います。


アイスバッグの作り方

このチャンスに、アイスバッグの作り方もご紹介させていただきます。形がそろった氷を使うのがポイント。ですから、冷蔵庫(冷凍庫?)の製氷皿や製氷機でできる氷はベストです。

厚めのビニール袋にすき間ができないようにぎっしりと並べて空気を抜くだけです。余った袋の部分は折り返して輪ゴムなどで留めておくと良いでしょう。

ポイントは『空気を抜いて氷同士の間にすきまを作らないこと』と『塩を絶対に入れないこと!』の2つだけ。氷と氷の間にすきまがあるとその部分では冷やすことができなくなりますし、また塩を入れると冷えすぎて凍傷(とうしょう)になってしまいます。ご注意ください!

緊急のばあいには24時間開いているコンビニを利用しましょう。冷凍保存用の一番大きい袋にコンビニで売られているロックアイスを入れて、できるだけ空気を抜けば完成です。

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