“手段的日常生活動作(IADL)”にお体の不調原因が隠されている?

ADLエー・ディー・エル:Activities of Daily Living)とは日本語ならば、日常生活動作となります。
さいきんはテレビや雑誌で目につくようになっているようですが、ご存知でしたか?

起きたり、横になったり、顔を洗ったり、ご飯を食べたり、お風呂に入ったり、トイレで大小をしたり、ピンポンなったので玄関まで歩いたり・・・などという『生きていくため、というとおおげさですが、日常生活で最低限しなければならない動作のこと』なのです。

ちなみに、病院で退院の目安となるのはこのADL。それも、この日常生活がぎりぎりできるであろうと主治医の先生が判断するレベルで、つうじょうは患者さん側の考えや動作への自信とは大きくかけ離れているようです。
帰宅してからの日々の生活がリハビリの役目を果たすことになるため、それで十分だという解釈らしいのですが…

閑話休題(むだ話はさておいて)でも、最近になり、とくに高老齢期の方々の話題でしばしば登場してくるのが、IADLアイ・エー・ディー・エル:Instrumentarl Activities of Daily Living)という言葉。
日本語では手段的日常生活動作、あるいは道具的日常生活動作と訳されています。

こちらは、日常的におこなうべき最低限の動作を道具を使ったり、その動きを複雑にしたりと、いわゆる“ADL+α(プラスアルファ)”。つまり、ちょっとだけ複雑な日常生活で行う動作を意味しています。

ただたんに歩くだけではなく、そこに上下の移動が加わって、バスに乗ったり降りたり、家の中で二階まで上がったり。掃除をしたり、買い物をしたり、テレビを見たり、電話で受け答えをしたり、ADLよりも少しだけ複雑な動きのことですね。

じつは、体の不調の原因がこのIADLにこそ隠されていることが多いのです。一応、お断りとして「施療上の経験では」と言わせてください。体の動きの癖に原因がある体の不調というものは考えられているよりも多いのです。

単純に布団から起き上がったり、寝るのに横になるADL(日常生活動作)よりも、起きた後で布団をたたんで、押入れにしまったり、ベッドのマットにダニ除去のために高いハイパワーの掃除機をかけて吸い取ったりという動作。そう、IADL(手段的日常生活動作)の中の“何か”が、少なくとも腰痛や肩こりや背中の痛みや、関節の痛みの原因となっているケースは多いのです。

年配の方や高齢者の方の場合、日常生活動作ならば、経験的に、数十年も、半世紀以上も行ってきている動きですから、無意識のうちに体に対してもっとも肉体的負荷(=肉体的ストレス)の少ないやり方を自得しているはず。

でも、手段的日常生活動作においては、科学や社会の変化に伴ない次々と新しい動作が要求されていきます。

とうぜん、今までつちかってきた、効率の良い日常生活動作の範ちゅうでは、カバーしきれなくてとうぜんです。

だいたい、手の親指の関節が腱鞘炎(けんしょうえん)になるなんて昔は考えられませんでした。携帯電話のメールなんて無かったですし…

特殊な、というか、新しいなじみのない動きだけに、私たち自身、まさかそれが体の不調・不具合・痛み・だるさ・疲労などの原因だとは思い当たることができにくくても当然でしょう。

この間もありました。

−ふだんのお仕事で、体をひねる動作をひんぱんに行うことはありますか?

−どう考えても思い当たらないなぁ… だって、一日中ほとんどパソコンの前か机の前にいっぱなしの仕事だけだから。先ほど、院長に「運動不足でインナーマッスルの抗重力筋(こうじゅうりょくきん)が疲れきっている」といわれて、なるほどって思ったくらいですから…

でも、この方は体をひねり続けていたのです。

 パソコンのデスクと手書きしたり書類をチェックするデスクが90度の角度で配置されていたことがわかりました。そこで椅子を90度回転させて体全体の向きをそれぞれのデスクに対してまっすぐになるようにして向き合っていれば問題はなかったはずです。
でも、下半身はパソコンデスクに向けたままで、上半身だけをひねって書類をチェックする癖が付いてしまっていたのです。

だから、骨盤の左右が前後逆方向へとひどく回って固定されている状態だったし、それを矯正(きょうせい)するだけで嘘みたいに腰の広い範囲にあった“イヤ〜な”感じが消えてしまったのですね。

この例は、30代後半の男性のお客さまでしたが、ADLというよりもIADLに問題の原因があったケースでした。

皆さんも、明らかに不自然な体の使い方をしていることに気付いたら直すよう心がけてみませんか?
もしかしたら、今お困りのお体の不調が徐々に軽くなったり、消えてしまうかも知れませんよ。

でも、すでに腰痛や肩こりが自分では解決つかないようになってしまわれている方は、今すぐご連絡ください。まずは、現在お困りの症状を改善し、痛みやだるさやつらさに別れを告げることが先決です。
当院の施療をお受けいただくのが改善への近道であると自信をもって申し上げます。

 

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