今年もそろそろ本格的な暑さの到来が近づいてきました。
熱中症の季節の到来ともいえましょう。

体力に自信がある方でも安心はできません。そういう方こそ、気が付いたときにはすでにⅠ度とⅡ度の間。あるいは、Ⅱ度になってしまっていることがあるのです。
「変な感じだ。自分の体じゃないみたいだ・・・」、「異常に多くの汗が出はじめた。止まらない。おかしいよ、これ!」、「何だかめまいまでしてきた」、「何で脚(体のどこでも)が攣(つ)るんだ?」といった状態。熱中症のⅠ度の状態です。そんなときに役立つ実戦的必殺技(!?)を実践しましょう。

「あれー、頭が少し痛くなってきた」、「体が重(おも)だるい」、「吐き気がしてきた、マズイ・・・」などなどの感覚や症状。すでに、Ⅱ度の状況におちいっています。そばにいらっしゃる方に、手助けをお願いしましょう。
「熱中症になったみたいです。助けてください!」と頼むべき。恥ずかしがっているばあいではありません!

ありがたいことに、この日本にはキンキンに冷えた金属製の缶に入った飲み物を自動的に販売してくれる機械がいたるところにあります。節電の流れには逆らっているかも知れませんが、多すぎるくらいあります。
でもこれは、緊急時にはすばやく“熱冷まし”が手に入るということ。早めに当院院長が30年前から使っている熱冷まし方法をご利用ください。
ほんの120円から高くても150円もかからずに熱中症から体を守ることができるのですから。少し大げさな言い方かも知れませんが…

できたら、アルミ缶ではなくスチール缶。別のいい方をすれば、「缶の厚くて重い方の」のドリンクの冷やしてある方がモチが良いのですが、分からなければアルミ缶でも大丈夫。350mlの太い方を買いましょう。
とりあえずは、ペットボトルや紙製の容器ではないものならば何でもかまいません。あわててホットを買わないようにだけご注意ください!

熱中症3腋下.jpg

あるいは、周りにひとがいないことを確認してからスカートやズボンの中へ缶を入れ、それを鼡径部(そけいぶ:鼠径部とも書かれますが)*2、いわゆるコマネチ・ラインの真ん中というか脚の付け根の中心あたりに押しあてるのも効果的です。

それを持って、できるだけ素早く日陰に移動。

夏ですから薄い洋服ならばと上からあてても構いません。でも、できれば襟(えり)ぐり(=デコルテ?)から缶を突っ込み、脇の下の凹み*1に押し込んで体温計を計る要領でリラックスを心がけながら呼吸を続けることが重要です。

熱中症4鼡径部.jpg

凍傷(とうしょう)になる可能性がどうとか考えている場合ではありません。とりあえずは冷えた缶を押し当てるのみ。脚の方にスッとした気持ち良さが感じられるはずです。

どちらの位置でも1分程度で効果は感じられますが、少し落ち着いてきたら、凍傷にならないだろうと思うていどでできるだけ長く押し当てたままにしておくのがポイントです。

熱中症2頚動脈.jpg

それでもまだ頭がぼんやりしているようならば、首の前斜め横を縦に走っている頚動脈(けいどうみゃく)*3にあててみるのも良いかも知れません。

どうじに、もうひとつだけ大切なことがあります。
ポカリスエットなどに代表されるスポーツドリンクを飲むことです。
ほんとうは体温に近い生ぬるいものを飲む方がより効果的なのですが、仕方ありません。販売機には冷えているものしかないでしょうから、小さいペットボトル(500ml)の冷えたものを購入します。それも使って体を冷やして少し冷たさが和らいでから、口の中でしっかりとかみながら飲むことです。これも忘れないようにしましょう。

「だったら、最初からスチール缶やアルミ缶の冷たいドリンクとスポーツドリンクを買えば良いのだ!」とおっしゃる方もいらっしゃるかも知れません。

 その通りです。でも、最近スポーツドリンクは全てペットボトル入りで販売されています。とにかく体を冷やすことを優先したいので、最初に冷えた缶飲料を購入なさるようにお勧めしたしだいです。

もし一緒にいらっしゃるご友人や知人の方が、熱中症らしく、あるいは危なそうなに見えたら、自動販売機を利用して助けて差し上げることも忘れないでください。
 

うんちくコーナー
アスタリスクを付けた部分に関する3つのうんちくです。お読みいただかなくても、熱中症対策にはまったく問題はあるません。でも話のたねにぜひともお読みいただければと思います。
*1 ここで冷やすのはわきの下を通っている腋窩(えきか)動脈といいます。他の動脈と比べるとわりに浅いところを走っているので、経験的にわきの下で体温を計るようになったそうです。
*2 ここで利用するのは大腿動脈(だいたいどうみゃく)という名前をもつ動脈。コマネチラインのところを走っているのですが、人間の体のなかで2番目に太いそうです。ちなみに、1番太いのはこの下で紹介させていただいている頚動脈(けいどうみゃく)になります。
*3 頚動脈(けいどうみゃく)は、柔道や総合格闘技などの技で絞(し)めるとオチル(一時的な失神状態)原因となっている動脈として有名(?)です。
ちなみに、左右2本あるので、落ちるだけで死なないということになっています。
だそくですが、一般的に頚動脈と呼ばれているこの動脈の正式名称は、総頚動脈(そうけいどうみゃく)いいます。

 

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当院では杉並を中心に腰痛、肩こり、首の痛み、坐骨神経痛、骨盤痛、椎間板ヘルニア、間歇跛行(かんけつはこう)、脊柱管狭窄症など、過去の施療・施術・治療などで痛みが改善されなかった方々をはじめ、様々なお客さまへの実績がございます。
「関節内部機能回復調整法」という特殊な技術と「10数種類に及ぶ特殊なストレッチング」を用いて、無痛で痛みと動きを改善いたします。
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