スタティックストレッチング

スタティック・ストレッチング

ここでは、広い意味ではなく一般的な会話の中で登場するスタティックストレッチングのイメージとなっている狭い意味での意味をご紹介申し上げます。

私たちがストレッチという言葉を聞いたとき、すぐに頭に浮かんでくるイメージ通りのもの。

もっとも安全で効果的に体をやわらかくできる方法だといえるでしょう。

日本語では静的ストレッチングと訳されていましたが、最近では“スタティック”とカタカナでそのまま書かれることが多くなってきたようですね。

『伸ばしたい筋肉をゆっくりと伸ばしていき、痛みを感じる一歩手前のところでストップ。気持ち良いところで、伸ばしたままの状態を30秒から40秒ていどのあいだキープする方法』です。

スタティックの意味は『静的』ですが、具体的には『反動を付けない』だと思っていただければ間違いないでしょう。

昔の柔軟体操(じゅうなんたいそう)のように、反動をつけると伸張反射(しんちょうはんしゃ)という現象が生じてしまい、せっかく伸ばそうとしている筋肉が逆に縮みこんでしまうのです。

電車やバスの中でうとうとして頭が前後にゆっくりと動いている人を見たことはありませんか?

いよいよ頭がガクッと前に落ちるぞと期待(?)していると、ハッと気付いたように一気に首が真っ直ぐに伸びて頭が本来の位置に戻ります。でも、まっすぐになるとまたうとうとと眠りはじめ、再び頭がゆれはじめてしまう。

このゆれは意識的に行っているものではなく反射によるものですから、一瞬で頭が元の位置に戻ると言うわけです。

そして、目が完全にさめているわけでもないので、また眠りに入るのですね。

完全に酔っ払ってふらふらと歩いている人が倒れそうになると急にシャキッと体勢を取り戻し、またグニャグニャ状態へと戻ってふらふらと歩き始めるのも同じ原因。

伸張反射(しんちょうはんしゃ)と呼ばれる反射によるものなのです。

筋肉にはその使われている状態、つまり“縮(ちぢみ)ぐあい”を監視しているセンサーが2種類あります。

そのうちの1種類のセンサーが「このまま筋肉が伸びてしまっては筋肉が切れてしまう。危険だ!」と判断すると、反射的に筋肉をちぢめて防御反応を生じさせてしまうのです。

英語ではそのままストレッチ・リフレックスと呼ばれる、この伸張反射(しんちょうはんしゃ)こそが、私たちがやりたいスタティックストレッチングの最強最大の敵。

ですからスタティックストレッチングを行うときに注意しなければならないのは、伸張反射を生じさせないこと。

別のいい方をするならば、「伸張反射を生じさせないように見張っているセンサーが危険だと思わない程度にゆっくりと伸ばす」ということになります。

だから、ぜったいに反動をつけてはならないのです!

唯一の欠点(?)は、もし競技前に行なうとパフォーマンスが落ちてしまう点でしょうか?

また行なうばあいであっても、30秒から40秒というつうじょうの長さではやりません。

秒数を短くしたうえで、その直後にバリスティック・ストレッチングを続けて行なうのが一般的となっているようです

ちなみに、当院でアスリートや運動競技のお客さまに準備運動やウォーミングアップの中で行う方法としておすすめ申し上げているのは、短時間のスタティックストレッチングとその直後に神経の通りを良くする促通法(そくつうほう)という別のセルフケア方法を組み合わせたものとなっています。

当院で行なうストレッチングは、ダイレクトストレッチング、レジスタンスストレッチング、コンプレッションストレッチングなどの特殊なものが多いのですが、これらのストレッチングの直後には、特別なケースを除いては、必ずこのスタティック・ストレッチングを使用します。

このスタティックストレッチングですが、1つの筋肉の全体を伸ばすことしかできないと思われがちですが、その筋肉の真ん中だけや“はじ”だけといった小さな部分を伸ばすことも可能なのです。

もうひとつの誤解は、疲労回復や筋肉の柔軟性を得るためだけに使わると考えられがちな点。

ほんの少しの原理とその応用技法をおぼえるだけで、腰痛や肩こり、そして頭痛や頭が重いときにも高い効果が得られるすぐれものでもあるのです。

また、当院の施療の3本柱の1つである《再発防止》用にご指導申し上げているエクササイズとストレッチングの中心となるのが、このスタティック・ストレッチングでもあります。

痛みの改善や効果的なストレッチングのやり方を基本からおぼえたいとおっしゃる、一般のストレッチングの経験者の方々や施術家・施療家・セラピスト・身体療法指導者のストレッチングを一から復習なさりたい先生方に向けたストレッチングセミナーも開催いたしております。

ご興味をおもちの皆さまは、当院までご連絡ください。

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