柔軟性の向上:軟らかい体をより軟らかくもーこ(27歳 女性 会社員 コントーショニスト) 

私はある国のサーカス学校に留学し、コントーションと呼ばれる柔軟芸の修業をしてきました。コントレーションとは、サーカスや中国雑技などで行われている“柔軟力の極限に挑戦したパフォーマンス”のことです。

激痛に耐えて1年間に渡るトレーニングの結果、コントーションの基本的なポーズができるレベルまでの柔軟性はものにし帰国しました(編集部註:写真はお送りいただいたご本人様のパフォーマンス)

日本に戻ってからも柔軟力を求めてひ

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とりでトレーニングを続けてきましたが、努力に見合う進歩を得ることはできませんでした。

また、学んできた痛みを伴うトレーニング方法への疑問や自分の設定した目標達成への自信の揺らぎ。体の使い方が正しいかどうか不安感。さまざまな不安や疑問が頭をよぎりました。

『小さい頃から訓練を続けてきた、コントーショニストや新体操の選手の一部が、20歳を過ぎてから腰や身体のあちらこちらに生じた故障のために引退を余議なくされてしまう。そして、引退後はブリッジもできないくらいの身体の状態を抱えて生活している人もいる』という現実も何度か耳にし、いっそう不安を駆り立てられました。

 “健康的に、長くコントーション人生を送りたい”希望を持つ私自身は、「現在の身体の状態に適したトレーニング方法を探らなくてはならない」と思い始め、現状の身体の状態を知ることから始めようと決めたのです。

プロのコントーショニストと自分自身の身体の違いを比較するため、曲芸のポーズをとった体勢でレントゲンやMRIを撮ってもらい比較研究をしたり、身体の内部、とくに骨格や筋肉などについて独学で勉強を始めました。

前置きが長くなってしまいましたが、そんなわらにもすがりたい状況下で悩んでいた折、ある方から「ストレッチをとても論理的に行っている人がいる」と紹介していただいたのが、火水流整体術の水越先生でした。柔軟力を決めるキーである関節包(かんせつほう)にも直接働きかけるという“関節内部機能回復調整法”という技法に興味を惹かれ、連絡させていただいたのがきっかけとなりました。

初回の施術の日、まずは自分が気になっている体の部位を申告し、機能的な動きをチェックしていただきました。すぐに歪(ひず)みというか、左右均等な動きをしていない個所がいくつも見つかり、調整していただいたのです。

ここも、あそこも、そこもと色々なアプローチで施療してもらううちに、自分では硬くないと思っていた、もしくはこれまで意識を持ったことのない個所に対して、とりわけ問題があるとのご指摘をいただいてしまったのです。結局、問題のある箇所全てに、関節内部機能回復調整法を施していただきました。

驚いたのは、痛みがほとんどないこと。といっても、何も感じられないわけではありません。先生が働きかけている個所に意識を持っていくと、どのような目的で、どのように動かしている(動かしたい?)のかが、感じられます。

そしてもうひとつ驚いたのが、施術個所がピンポイントなこと。「このストレッチでは××筋を伸ばします」と、聞いたことのない筋肉の名前が次々に出てきます。思えばコントーションクラスでの説明は、『足のストレッチ』や『背中のストレッチ』など、ざっくりしたものでした。

でも、今の私は体を壊すことなく健康的に確実に柔軟力をアップしたいのです。そのためには働きかける対象の筋肉を、細かく定めてストレッチングを実行する方が良いと実感できました。

関節内部機能回復調整法をやっていただいた個所に感じる感覚は、言葉での表現がむずかしいのですが、「スッキリし、なめらかに、無理なく動くようなる」というイメージです。

また、柔軟力とは別にずっと気になっていたことがあったのですが、それもこのたび解決していただきました。

それは、太く太くふくらんだ下半身。先生に言わせると、「これはいわゆる肥満ではなく、浮腫(むくみ)」だとか。この問題解消のためにも関節内部機能回復調整法を施していただきました。するとたちまち、ふくらはぎが驚くほどフニャフニャになりました。硬いのが普通だと思っていたためこのときの驚きは大きかったのです。

いつもくっきりと残ってしまう靴下の跡が、ほとんど消えていました。そして、数日経ってから少しずつ実感しているのは、太ももまわりが少し痩せてすっきりしてきた感覚です。言ってしまえば、実はこの下半身の浮腫みこそが、ある種の問題の元凶だったことも体で感じられ、そして実感できました。

問題点を見つけていただき、最後に、今後のトレーニングのご指導やアドバイスをいただきました。色々とありがとうございます。あとは自分で実践するのみです。

それと、今まで興味があっても経験したことがなかった、足つぼ、すごーく良かったです。またやっていただきたいです。

《院長のひとこと》

プロの曲芸師であるコントーショニストの訓練を本場の学校に留学して学んでこられたお客様からいただいた施療体験談です。

コントーションの本場のハードなストレッチング・トレーニング体験記が記されていた前半部分は大部分を割愛させていただきましたが、この部分に付きましては後日、別のページでご紹介させていただきます。

以前、スペインバレエ団の団員(BalletEspañol)の方やフラメンコの現役の踊り手(Bailaora Flamenca)、バレエ関係者の方々などお体がとても柔軟

院長似顔絵火水流

な女性の方々に施療させていただいた経験がございます。股間節や肩関節などの個別の関節の柔軟性と申しますか、その関節の動く範囲(ROM:可動域)という個々の関節に注目して比較すれば、同レベルの方々への施療経験も結果を出せた実績はあったのですが、今回は驚愕の一語でした。

バレエやダンスなどの柔軟性も複数の関節の柔らかさを同時に活用することによる、相乗効果的な面が強いのですが、それにプラスして背骨の腰の骨と骨盤のつなぎめの関節だけではなく背骨の個々の骨同士で作られている関節がひじょうに柔軟であったからです。

一瞬ですが、今まで高い効果を挙げ続けてきた関節内部機能回復調整法と特殊なストレッチング群がコントーションニストに通用するのだろうかと不安になったほどの迫力でした。それも立った状態での体前屈と後ろに反っていただいくチェックをしただけでです。

私も前置きが長くなりましたが、お許しください。

結論から申し上げるならが、実際の施療は一般のお客様と基本的には変わった点はありませんでした。お体の気になる場所と動きをお尋ねし、細かな動作チェックで原因を見つけて関節内部機能回復調整法を必要な部分と方向へと実施し、続けて筋肉の調整を行うという通常通りの施療の流れそのままだったのです。

ただ大きく違ったのは、チェックすべき点が小さく細かく、そのうえひじょうに多かった点でしょうか。実際の施療は2回でしたが、毎回4時間余りもかかってしまったのですから…

ご自身のお体とそれを用いたパフォーマンスを観客に見せるというコントーショニスト(曲芸師?)の宿命なのでしょうか? あるレベル以上の技能をお持ちだったダンスの方々もそうでしたが、『お体の動きの左右差や特定の筋肉の伸びの悪さにより引き起こされる関節の動きの悪さや左右のアンバランス等々を、本来とは異なる筋肉の使い方や他の筋肉を使うことによりサポートして、目的の動きのシンクロを可能とし最終的なポーズを取ることにつなげてしまっていらっしゃった。それも不自然さのかけらも感じさせずに』という点に驚かされたのです。

もちろん、大変な努力と訓練無しではできることではありまえせんが、そのため、体全体の動きに集中して見ている限りはさほど左右のバランスの悪さも感じられなかったのです。

観客の目を常に意識しているパフォーマー(演者)ですから、体の動きの欠点や不自然さをできるだけ上手に隠す習慣も技能もお持ちなのは当然といえば当然だったのです。

専門的にいうと、代償動作(だいしょうどうさ)の隠し方がきわめて上手であったということになります。

代償動作とは、『筋肉が部分的に硬くなってしまっていたり、痛みや麻痺(まひ)などで本来用いるべき筋肉や本来の使うべき方法で使えなくなったため、同じ動作、厳密には類似動作ですが、を別の筋肉を使用して行うこと』なのです。そして、普通は不自然さがひじょうに目立ってしまうのです。

例えば、「足の裏のどこかが痛いのでその部分が地面に接触しないようにして歩くことで、脚全体を引きずって歩いてしまうようなものです。でも、脚を引きずっていることを感じさせないほどうまく隠してしまう」と言ったらご理解いただけるかも知れません。

その動作にたいして本来使われるものではない筋肉や神経が慣れることで体の癖が作られてしまうことも多くあるのです。そして、自然な動きと勘違いしながら不自然な動きをつづけていくために、筋肉や神経の疲労はどんどん積み重なっていってしまうのです。

ただ、通常はこの代償動作というのは、その動きの不自然さがとても分かりやすいものなのですが、NA様のそれは目立たないように行われるため、細かく集中してチェックしていないと分かりにくかったのです。

失礼な言い方とはなりますが、“ストレッチングの鬼のような方”でも、関節内部の骨の動きが悪い部分は数多く存在していました。その問題を抱えた状態でさえも私のような素人には現実に目の前で行われる柔軟な動きは文字通りに信じられないものだったのです。それは常識外れといっては申し訳ないのですが、当院では絶対におすすめすることがない、常軌を逸したスタティック・ストレッチングのハード過ぎるトレーニングのお蔭だったというわけです。

ですから、関節内部の骨の動きの悪いヶ所を矯正し調整するだけで、柔軟性がアップしたのも当然の結果だったのでしょう。

めったに無いというか、今までに数回しか行ったことがなかった『連続で骨盤と股関節、そして腰の骨から首の骨まで、つまり背骨全体に関して、全ての問題のあるヶ所への関節機能回復調整法』をひじょうに細かく実施させていただくことになりました。

体験談では記されてはいらっしゃいませんでしたが、関節機能回復調整法の施療直後には必ず同じ動作チェックを詳細に行い、その結果によりストレッチングを行うべきポイントを特定してからストレッチングを実施することで体の外側から見える関節の動きも改善させていただきました。

やはりここまで柔軟性を極めていらっしゃるだけに、ダイレクトストレッチングが中心でその後に必要に応じてレジスタンス・ストレッチングを行うという珍しい施療方法となってしまったのです。通常は最後にスタティック・ストレッチングによる仕上げとなるのですが、こちらが施療する前に筋肉の硬かった部分が伸びたのが感じられるとご自身でセルフストレッチングをやっていただけたので、ここでも驚きを覚えた次第です。

通常の施療では、問題のあった筋肉を含めて数個の筋肉を一度に伸ばすスタティック・ストレッチングをご指導申し上げるのですが、一般的なストレッチングはマスターなさっていらっしゃったため、今回はひじょうに細かい筋肉や大きい筋肉の問題が生じそうな範囲やポイントだけを狙った特殊なものだけを覚えていただきました。

こまかい筋肉の個別の名前やそのどの部分が硬くなっていらっしゃるかなど、ご希望の無い限り、つまり通常は申し上げておりませんのでご安心ください。ひじょうに勉強なさっていらっしゃり、且つご希望をいただいたので、全てご説明申し上げながら施療をさせていただきました。

ご本人が気になさっていらっしゃった下半身の浮腫(むくみ)はさほどのレベルではなかったので、ご説明申し上げたかんたんなセルフケアを何点か行っていただくだけで解消した状態を維持できるはずです。

また、“足つぼ”とおっしゃっているのは、台湾系の若石健康法(じゃくせきけんこうほう)と官足法(かんそくほう)といういわゆる治療系の足部反射療法に於ける嚆矢(こうし)の技法を私なりに消化して作り上げた療法のことで、つぼ(経穴)ではなく、皮膚の表面ではなく皮膚の奥にある反射区にだけ刺激を加える特殊な方法のみを用いて実施いたしました。お体の個別の問題は当院の整体で改善させていただいた後の最後の最後だったため、自律神経の調整をメインとした足部反射療法を実施いたしましたので痛みのレベルを少しだけ上げて刺激させていただいた次第です。

お時間のあるときにでも、足圧と経絡押圧とストレッチングセラピーの相乗効果いより心身両面に“深い癒し”をもたらす、定期メンテナンスコースをお受けにいらっしゃってください。お待ち申し上げております。

ダンスやスポーツのために柔らかいお体をもっと柔らかくしたい。あるいは、体が硬(かた)すぎて困っていらっしゃるという方も、ご遠慮なくお問合せください。おひとりおひとりのお体に適した施療とご指導で柔軟性のアップのお手伝いをさせていただきます。

 

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当院では杉並を中心に腰痛、肩こり、首の痛み、坐骨神経痛、骨盤痛、椎間板ヘルニア、間歇跛行(かんけつはこう)、脊柱管狭窄症など、過去の施療・施術・治療などで痛みが改善されなかった方々をはじめ、様々なお客さまへの実績がございます。
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