ダイレクトストレッチング
通常のストレッチングは、関節を動かすことにより、その筋肉の走っている向きと同じ方向に向むかって筋肉を伸ばします。
このテクニックは筋肉に指などを引っかけ、その筋肉の走る向きにたいして直角になる方向へと向かって押したり引いたりする。
関節を動かさずに、筋肉を直接ストレッチングする技法。
筋肉が体の表面にあっても位置によっては無理だったり、奥深くにあるばあい利用できないケースも…
触診(しょくしん:手で触って状態をチェックする)によりポイントを正しく見つけること、力を加える向き、力の加減、伸ばした筋肉が動くためのすき間があるかないか、などに注意をはらわないとできません。
小さいポイントへと一気に強い力を加えるので、形だけを真似て間違ったやり方をすると、翌日から数日間痛みが出たり、腫(は)れたり、熱をもったり、骨を折ったり、内臓を傷つけてしまう危険性さえもはらんでいる。
これがつかいにくい一番の原因のひとつかもしれません。
ですが、よほど特殊なケースを除いては、わずか3〜5秒ていどのストレッチングを1〜2回実施するだけで効果が得られる素晴らしい技術でもあります。
この技術のもうひとつの特徴は『筋肉の問題の生じた部分だけを、つまり面という広い範囲ではなく、面積が小さいポイントごとに、つまり点の単位でゆるめられるところ』ではないでしょうか。
ある大きい筋肉を想像してみてください。
伸ばす必要の無い軟(やわら)かい部分も、そしてとても硬(かた)くなり障害を引き起こしている部分も同時に伸ばしたとしましょう。
かんたんに言えば、良いところも悪いところも同じように伸ばしたとしたら、どんな結果が出るのかということを申し上げたい。
『筋肉の大部分をしめる健康で柔らかい部分だけがより伸びてしまい、解消したい問題の原因となっている硬(かた)くて、固まっている小さな部分はまったく変わらずにそのまま』
という結果が生じてしまいます。
お客さまにとっては、
「ちょっと疲れた感じがしていたけれど大して気にもしていなかった部分は少し楽になったしすっきりもした気がする。でも、気になっている部分の痛みや強いこりや張り、そしてだるさや痺(しび)れは、ぜんぜん改善してくれないままで終わってしまった」
などという結果になりかねません。
他にも技術はあります。
でも、小さな硬(かたい)部分やそれこそカチカチの点を解消する方法として、当院では“筋触手(きんしょくしゅ)ストレッチング”と“コンプレッションストレッチング”という技術も用いておりますが、いちばん多く使われるのがこのダイレクトストレッチング。
繰り返しとなりますが、
「使い方や筋肉の状態によっては強い痛みを与えてしまうこともありますが、ほんの数秒間で効果が得られることもあり施療後には高い評価とご満足を同時にいただいている」
技法です。
当院の施療では、腰痛や肩こりの施療以外においても長年に渡る症状や問題にたいして通常の細かいスタティックストレッチングを実施する前に必ずと言って良いほど用いる技術でもあります。
つうじょうのストレッチング(=スタティック・ストレッチング=静的ストレッチング)にたいして強い痛みを訴えられる症状のお客様にも、事前にこのダイレクト・ストレッチングを実施させていただくばあいが多くございます。
これにより、次の療法で緊張を感じずにリラックス、脱力してくださることで、より深く効果的な刺激が入るため。
また、ひどい肩こりや数週間もつづいている寝違いの後遺症、そして腰痛の施療後に、9割方の痛みは改善したのにピンポイントでキリを差し込まれたような鋭い痛みが残るというばあいにも効果を発揮してくれるストレッチングでもあります。
『今まで、腰痛や骨盤痛、あるいは肩こりや首こり、そして背中の上半分の強いこりや痛みや張りで様々な治療・施術・施療をお受けになられても、どうしても改善できずに残った痛みや狭い部分に違和感を感じつづけている』とおっしゃる皆さま。
『最悪の状態のときと比べれば、だいぶマシだから我慢してこのまま痛みと一生付き合っていこう。運が良ければ良くなることもあるだろう』とあきらめていらっしゃる方。
あきらめずに、ぜひとも、火水流整体術院までお悩みの問題についてご相談ください。
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