“呼吸を重視した体幹トレーニング入門セミナー”開催レポート 

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今回も講師用の話のタネを満載したテキストは参照せず、参加者の方々にお配りしたテキストの見出しだけを見ながら、講師の頭に浮かんでくる内容を次々とお伝え申し上げました。

テキストとご説明させていただく順序にも多少変化が生じましたが、それもすべて参加者様方のご理解度とマスターされたレベルへと合わせさせていただいた結果によるものでした。

あお向けになり両膝を立てたもっともリラックスしやすい形での順式の腹式呼吸法(ふくしきこきゅうほう)を、マスターしていただくことからスタート。

参加者さまお一人お一人のお体を特殊な方法で固定しながら、息を吸いながらオヘソの下のいわゆる丹田(たんでん)をふくらませ、息をすべてしぼり出すように吐き出しながら、徹底的にお腹をへこませることでお腹の一番奥にある筋肉を締めるという正しい手法を体感的に体に刷り込んでいただきたというわけです。

腹式呼吸をじゅうぶんにお体でおぼえていただいてから詳しくご説明申し上げたのは、腹筋は一番奥に隠れている腹横筋(ふくおうきん)から締めないと締まらないということ。

もっとも外側というか表面に位置しており、もっとも意識しやすい腹直筋(ふくちょくきん)*に力を入れてしまうとその内側には力を入れることができなくなるので、意識できない腹横筋から外へと向かって順に4つの筋肉に力を入れていかなければならないこと。

*現在、6つに割ったり、8つに割るのが流行っている(!?)お腹の表面の筋肉のことです!

意識できない腹横筋を締め、だんだんと意識できるようにするには、順式(じゅんしき)の腹式呼吸(ふくしきこきゅう)が簡単であることをテキストの筋肉図での個別の筋肉の形とその配置を見ながら説明させていただきました。

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逆式腹式呼吸(ぎゃくしきふくしきこきゅう)に付いてはテキストを参考に体幹トレーニング用のドローインが完全にできて、日常生活のほとんどを腹横筋を軽く締めたままできるようになってから練習していただくように解説。

解剖学的(かいぼうがくてき)なイメージを頭に入れて、再びあお向けになって順式腹式呼吸の練習。

あお向けならば、リラックスした状態で順式腹式呼吸ができる状態となられたことを確認した後、30秒間を目標に浅い呼吸を連続で素早く繰り返しながら、2つのキーとなる部位をしっかりと締めた状態をキープする練習もしていただきました。

その状態が無意識に続けられるようになるための練習その1を立った状態で実施。

その状態をより強く癖付けするための練習その2をあぐらや椅子に座った状態で実施。

無意識に締められるようになってからの運動やウォーキングの最中に、締めた状態が抜けてしまったとき、そくざに簡単にお腹の奥を再び締める方法も合わせて実施させていただきました。

完全にお腹の奥、つまり腹横筋が締まったときの感覚をご自身のお体の感覚としてご理解いただけた次第です。

ここまでで、セミナーのトータル時間の半分、1時間半の時間がかかってしまいましたが、つづけて体幹トレーニングの基本の練習へと移行。

Bent Elbow Plank Variationテキスト用.jpg

クロスラテラルという四つん這いから対角線の腕と脚を伸ばすものに続いて、腕を伸ばして手で体を支える手法とひじを曲げて前腕を床に付ける方法という2つの形でのプランクとラテラルプランクとリバースプランクの実習に突入。

できないばあいの、膝をついてのやり方もテキスト上では用意していきましたが、参加者の方々には不要だったため、ほとんどすべてで床に前腕をつけて行なう、ベントエルボーと呼ばれる前腕で体を支えるスタイルでの実習となりました。

ほんの数分の練習で基本が正しくできた方には、随時、そのバリエーションをできなくなるまでレベルアップしながら次々と試していただきました。

結果的に、皆さま全員が余分な力を入れずにリラックスした形で正しいフォームをキープしていただけるようになられました。

一般的な言い方をするならば、体を支えるため必要最低限のインナーマッスルとごく一部のアウターマッスルだけを使い、不必要な筋肉をすべてリラックスさせた美しい形を取っていただけるようになったということです。

多くのバリエーションを講師の実演により見ていただいて、《どのバリエーションにおいても体幹の姿勢を保持することが重要であり、手や脚をいろいろと動かすという行為はその部分のトレーニングではなく、わざとバランスを崩すことで体幹の固定をよりむずかしくするためであること》をご理解いただいたしだいです。

Glute Bridge Variationテキスト用.jpg

最後に多少おもむきが変わったエクササイズではありましたが、参加者の方々のお体の状態に合わせ、あお向けで足裏と両肩で体を支えるグルートブリッジとそのバリエーションを数種類、そしてバイシクルクランチやシザーキックなどなどの脚の付け根の奥、いわゆるコマネチライン(!?)の奥を走る筋肉や腹筋の下の部分を鍛えるエクササイズもお試しいただきました。

さいごに、呼吸法の基本において締めるべき2ヶ所の再確認とそこにプラスして行なえる1ヶ所を守ることのしつこい確認。

そして、毎朝起床時に呼吸法を5回〜10回行なっていただくことと、日々どなたでも行なわねばならぬ生理的欲求(?)に合わせ、各1回お腹を奥から締める方法を強くお体に習慣付けるための特殊なエクササイズを毎日励行していただくことを再度お願いしてセミナーの修了となりました。

体幹トレーニングに正しく呼吸法を実施しながらお腹の奥を締めることの重要性をご理解いただいたうえで、その具体的なやり方や手順とお腹の奥を締めた状態を無意識のうちにも維持するために必須な習慣付けのトレーニング方法を皆さまにマスターしていただけたのは、講師に取りこの上ない喜びとなりました。

参加者の皆さま方、セミナー中の真摯(しんし)な姿勢をもって、とにかく1週間連続でお続けください。

必ずやお体に変化を感じていただけるはずです。

また、呼吸法に付きましても、お続けいただけますならば、セミナー中に申し上げたような素晴らしい変化が生じることに間違いはございません。

台風が近付いていた悪天候の中セミナーへとご参加くださった皆さまには、お腹の奥を締めて必要最小限の筋肉以外は全てリラックスした状態で実施する体幹トレーニング以外にも、起床時の呼吸法を合わせて励行していただけますようお願いして、この報告の終わりといたします。

最後にアンケートにご記入くださった方々のご感想の一部をご紹介申し上げます。

当院主催のセミナーへの参加をご検討くださるおりの参考としていただければと思います。

 

・体幹トレーニングでは、《どこを鍛えるべきなのか》がわかりました。書籍などでは見つけることができない内容で、それこそ“目からウロコ”という感じでした。ありがとうございました。

 

・トレーニングに呼吸法を取り入れることにより、その効果が倍増することを体で実感することができました。毎朝、○○のときも、××するときも、それぞれ別の呼吸法の練習を習慣付けることにします。

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後日談(2014年11月16日追記)

以前、“自分自身で健康に 第4回:合理的な体の動かし方セミナー”へと、お喜びの後日談をお送りくださった参加者様から、再びこのセミナーの内容にたいしてお礼のごご報告をいただきましたので、追記という形で、ここにご紹介申し上げます。


《左肩の中の触ることができない部分というか奥の方に小さな点に感じた鋭い痛みが知らぬ間に消えてしまいました。

“合理的な体の動かし方セミナー”に参加して教えていただいた肩の正しい動かし方のパターンをおこなうことで痛む回数は大幅に減っていました。

ですが、ふとした拍子に痛みを感じることもあったのです。

もちろん、エクササイズを10秒間で5回ほど反復するだけで痛みを消していました。

ところが、今回のセミナーで覚えた体幹トレーニングの基本の4つを、別の目的で毎朝10分ほど行なっていたところ、知らぬ間に肩の奥の刺されるような痛みが出てこなくなっているのに気付きました。

まさか、体幹トレーニングで消えたとも思えず、ご連絡が遅くなりました。

しかし、トレーニングを開始して、たぶん1週間から10日ぐらいからは肩のパターンエクササイズは1度も行っておりません。

そして10月13日のセミナー以来1ヶ月経ちますが、あの嫌な痛みは消えたままです。

この報告が先生の施療の参考になるかどうかはわかりませんが、ご報告いたします。

体幹トレーニングの方ですが、体がとても安定するし、本来の目的が達成されているのを実感できているのでつづけておりますが、現在は、セミナーで教えていただいたわざと体の重心を不安定にするバリエーションでおこなっております。セミナーを開催されるときにはご一報ください。過去2回のセミナーの内容にはとても感謝しております。

ありがとうございました。》

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IS様、2度に渡る肩の回旋鍵板(かいせんけんばん=ローテーターカフ)の症状が体幹トレーニングで完全改善なさったとのご報告、まことにありがとうございました。

“合理的な体の動かし方セミナー”に付いてのご報告は、すでに開催レポートの最後に“後日談”という形でご紹介させていただいておりますが、今回もまた同じ形でここに付け加えさせていただきました。

肩のインナーマッスルというか4つの筋肉の作用というか機能はメールでお話しした通りです。

弱い力のトレーニングでだけ鍛えることが可能ですので、けっして頑張りすぎずに物足らないレベルの強さをかけることをお忘れになりませんように。

ありがとうございました!

 

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当院では、自分自身でおこなうセルフストレッチ以外にも、他の人にたいしておこなう一般的なストレッチや痛みやひどいコリや張りを解消するためのピンポイントで小さい部分や深いところを狙っておこなうストレッチ、そして動かない方向とは反対の方向へと力を入れたりすることでストレッチする逆さエクサやその他の特殊なストレッチのセミナーも開催しております。

今回のようなエクササイズやトレーニング、股割り、または腰痛や肩こりの改善を目的としたセミナーも行なってまいりました。

また、セミナー以外の個人指導と特殊な施療も実施しております。

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当院では杉並を中心に腰痛、肩こり、首の痛み、坐骨神経痛、骨盤痛、椎間板ヘルニア、間歇跛行(かんけつはこう)、脊柱管狭窄症など、過去の施療・施術・治療などで痛みが改善されなかった方々をはじめ、様々なお客さまへの実績がございます。
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