“自分自身で健康に 第4回:合理的な体の動かし方セミナー”開催レポート

2014年6月22日、東京都内にて“自分自身で健康に 第4回:合理的な体の動かし方セミナー”が開催されました。

さいしょに、「なぜ、体を“ななめ”に“ひねり”ながら動くと体の動きが良くなるのか?」、専門用語をつかわずに説明させていただくことからスタートとなりました。

参加者の方々が体についての知識をお持ちだったこともあり、予定外ではありましたが、ベースとなったPNF(ピーエヌエフ)という体系の理論と技術の重要点についてもご説明申し上げた次第です。

固有受容体(こゆうじゅようたい)、促通(そくつう)、筋紡錘(きんぼうすい)、ゴルジ腱器官(ごるじけんきかん)、斜(なな)め、らせん、集合筋運動(しゅうごうきんうんどう)、末端(まったん)から中枢(ちゅうすう)へ”、用手接触(ようしゅせっしょく)

以上、重要だけれど、特殊すぎて、訳がわからない用語と考えられている9つの言葉を、実際に体を動かしながらふつうの言葉での解説によりご理解いただきました。

相手に力を出せなくしたり、自分自身の力を一気に倍増させたり、動作を行なうときに動かす関節の順序を変えたり、ゆるめたい筋肉に力を入れたり、逆に反対側に力を入れたり、前から首を絞められたときに一瞬で外したり、腕だけで相手を倒したり…

科学的な人体手品のような雰囲気となりましたが、すべて物理的な体の使い方や避けがたい体の反射を利用したどなたでも利用可能なものばかりであると納得いただいた次第。

立った状態での体の動きをチェックにつづき、体を合理的に軽く、大きく、素早く動かすために役立つ動かし方のパターンの練習に入っていきました。

合理的記事写真ホワイトボード.jpg

右の写真は小さくて内容まではわかりませんが、ホワイトボードに記す予定でいたものをテキストに記述してお配りしたものです。

実際にセミナーの中でいっしょに練習をしておぼえたものをかんたんにご紹介申し上げます。


説明がマニアックになりすぎますので、ここでは指・手首・肘・肩・首・頭などの個別の動きは省略し、だいたいの動きのイメージをつかんでいただけるような形でご紹介申し上げます。

サイト記事用セミナーテキスト写真.jpg

右は配布させていただいた、テキストを綴(と)じる前のプリントした直後の写真です。テキスト中には、後で復習していただけるようにそれぞれの関節の細かい動きから、動かす順序を写真入りで解説させていただきました。

Ⅰ.両腕の同時振り上げ・振り下ろし

体をリラックスするように、両腕を反対方向へとひねりながら、斜めに振り回す動くエクササイズ。

Ⅱ.ダブルでのシートベルト着脱

両手を軽く握り頭の上でクロスさせた状態から体を前に曲げながら腕をひねりながら外へと開く。

Ⅲ.ダブルでの刀の抜き差し

落ちてくる天井を両手で支えるように伸びたら、両手を軽くにぎりつつ両腕を捻りながら交差しながら体を前にかがめる。

つづけて、腕は肩からではなく肩甲骨と胸まで、そして脚は付け根からではなくお尻の半分までつかっていただくことなど、いくつかの重要点をエクササイズにより体に刷り込んでいただいて準備はOK。

上半身の2つの動きのパターンと下半身の2つの動きのパターンの4つの複雑な動きをいっしょにおぼえていきました。

Ⅳ.上半身の動きのパターン1とパターン2

 

Ⅵ.下半身の動きのパターン1とパターン2

 

以上の4種類の動きについては、体を動かさずに写真と文章だけではわかりにくいため、本レポートでは割愛させていただきます。申し訳ございません。

記事用下肢D1パターン.jpg

ちなみに、右の写真はテキストに掲載しお配り申し上げたうち、セミナーでは別の分かりやすい名前を付けて覚えていただきましたが、一般的には下肢のD1パターンと呼ばれているものです。

ぐうぜんではございましたが、今回の参加者の皆さま全員がレジスタンス・ストレッチングや操体法をご存知の方々でしたので、それぞれのやり方で硬(かた)い筋肉を伸ばした直後に、ご利用いただきたい技術をものにしていただきました。

具体的には、硬い筋肉とは反対側の筋肉の動きを活性化する具体的な技術を4種類ご紹介させていただいたのです。

あお向けに寝て膝を立てた状態で、違ったタイプの抵抗をかけたり、脚を組んで抵抗をかけながら動いたり、膝を引き上げたり、肩と足裏でブリッジをしたり、ちょっと風変わりな動きで体の不調を改善できることをお体で理解していただけたのではないかと思います。

セミナー終了後には、1時間半ていどのお時間お付き合いいただけたため、じゅうぶんな質疑応答ができました。


記事用チョッピング.jpg

それ以外にも、テキストでのご紹介にとどめる予定であった、胴体の上部と下部を合理的に動かすパターンも体験していただけた次第です。

写真はテキスト掲載のものですが、一般的には上部体幹(じょうぶたいかん)パターンと呼ばれているものになります。

参加者の皆さまとは、最寄りの駅の近くでコーヒーをご一緒しながらの異業種交流会(?)までもできた、アフターまで充実したセミナーとなりました。


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後日談(2014年8月14日追加)

セミナーの1ヶ月後にある参加者の方よりうれしいご連絡をいただいたのでご紹介申し上げます。

《じつは長年いろいろなところで診てもらい施術などを受けても治らなかった、左肩の中の奥の方を針で刺すような痛みがありました。
先生より、“刀の抜き差し”のエクササイズを肩をできるだけ大きくひねりながらやるようにとアドバイスを受けました。
1日2回、2〜3分づつそれをやるようになってから、痛みがなくなりました。
今は、痛くなるたびに2〜3日連続でやっているので日常生活でもスポーツでも問題なく過ごしております。
ありがとうございました。
何かありましたら、またメールで質問させていただきます。》

じつは、この合理的な体の動かし方を行なうことで、本来の正しい体の動かし方や使い方を体が思い出してくれるため、間違った体の使い方が解消されます。

それにより、体の奥の筋肉だけではなく、表面の筋肉のどうしても改善できなかった痛みが解消されてしまうことがございます。

次回の開催は未定ですが、ご興味をお持ちくださった皆さまには、お問い合わせフォームよりご連絡いただければと思います。
また、今まで改善できなかった痛みなどに付いても、ご遠慮なさらずにお問い合わせやご相談いただきますようお願い申し上げます。 

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「関節内部機能回復調整法」という特殊な技術と「10数種類に及ぶ特殊なストレッチング」を用いて、無痛で痛みと動きを改善いたします。
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