痛い場所は移動するのですか?−その2(施療実例付き)

半年以上も前になりますが、“痛い場所は移動するのですか?”と題した記事を“よくあるご質問 Q&A”にUPさせていただきました。

お蔭様でひじょうに反響が高く、そのうえ数件の問合せもいただいたほどでした。

前回の4ヶ所の痛みの移動(?)の倍以上の痛みが次から次へと改善するたびに現れては消えるという施療経験をさせていただきました。それも、性別も年齢も大きくことなるお客様への施療においてでした。

お一人のお客様から当院サイトでの公開をご許可いただきましたので、施療直後にご本人様に実施したことの確認に取らせていただきながら記したメモの内容そのままここにご紹介申しあげます。

今回は施療の流れの中に、技法名やその使用順序と共にストレッチングの種類も加えておきます。当院の施療の流れの一例として、また、ストレッチングの使い分けの一例としてもご覧いただければと思います。

このお客様は50代の男性。

 以前、数十年間苦しまれた腰痛を当院の施療で完全改善なさり、その後1回10分から15分とは言え、ほぼ毎日ご自身で当院指導のストレッチングや体操を実施なさっていらっしゃっていた方です。

その後、2年間ほど全くセルフケアも運動もほとんどなさらぬうちに以前とは別のタイプの痛みを脚の付け根に感じるようになり、再度当院の施療をお受けいただくこととなったのでした。

開口一番におっしゃられたのは、右脚裏側の付け根の骨のすぐ下の部分を中心に、そのあたりがとくに痛いとのこと。

 ちょうどクッションの効いていないイスに座ると当たってゴリゴリする骨のすぐ下あたりの部分の痛みでした。ひどいときには1分ていど立っているだけで痛くなってくるとのことでした。

 そして、「数年前とは違い骨盤にも腰にも痛みは出ていないので、腰痛とは無関係なのでそのうちに治るだろう」と考えていらっしゃったと説明してくださったのです。

いわゆる腰痛も骨盤痛も訴えてはいらっしゃいませんでした。

 しかし3年半ぶりの施療だったため、ふだんは腰部と骨盤部の関節の動きが原因で生じる痛みを改善する目的で使っている関節内部機能回復調整法からスタートしました。

もちろん、「この段階では、ある程度しか改善は期待できませんが」とご納得をいただいたうえでです。

具体的には、腰痛と骨盤痛用の5種類にわたるチェック動作を行なっていただき、そのひとつひとつのチェック結果に従って、骨盤内の関節と背骨の腰の部分の骨と骨の関節の動きの矯正を7種類の技法をもちいて実施させていただいたのです。

左脚の裏側の付け根近くの痛みが20%から30%くらいは改善しただけでしたが、矯正と調整後の動作チェックでは体の動く範囲がひじょうに広がりました。スポーツ系でROM(ロム)と呼ばれている、“関節の可動範囲(かどうはんい)”がひろがったため、体が一気に柔らかくなって何とも表現のしようはないが体が楽とのコメントをいただきました。

一番気になさっていらっしゃるポイント、右脚裏側付け根の骨の下の部分を指先でチェックするとひじょうにせまい範囲で硬くなっているのがわかりました。そこで、ふとももの裏側を6つに分けてそのうちの1つをねらってストレッチングをしたところ痛みの半分ぐらいは改善。

そこで、その部分をピンポイントでねらってダイレクトストレッチングを行なうとほぼ痛みが消えてしまったとのことでした。そこで、ふともものその部分をねらったIDストレッチングを行なってから動作チェックをしていただきました。

すると、今度は骨盤の右後ろ側の上部のまん中あたりに痛みを訴えられるので、その部分の筋肉が硬くなっているのを確認してから2種類のIDストレッチング。

改善したことをチェックする動作チェックでは、今度は「ひさしぶりに、坐骨神経痛だったときのような痛みが出てきた」とのこと。

とくに痛いヶ所をピンポイントで押しながら確認させていただき、その原因だと思われる少し離れている部分の筋肉にダイレクトストレッチングとIDストレッチングを行ないました。

それがかんたんに改善してしまうと、今度はふとももの外側真横の広い範囲に痛みが。その部分の痛みの原因となる筋肉をチェックしてみると硬くなっていたためスタティックストレッチング

そろそろ終わりかなと考えていると、ふとももの前側のまん中に軽い痛みが。そこで、その部分へのダイレクトストレッチングとIDストレッチングで痛みを改善し、最後にチェックの意味でスタティックストレッチングを実施。

その直後の動作チェックで痛みは消えたが、今度はふとももの前方斜め外側の広い範囲に張りが。ということで、その部分へのスタティックストレッチングを行なって施療は完了。

痛みが移動するのかと錯覚させられるほど、「ひとつの痛みが改善すると次の痛みが。それが改善すると、また別の痛みが…」といったように、次々と連続で痛みが生じてくるケースは珍しいことではありません。

しかし、今回のケースは多すぎました。いろいろとインターネットで調べられていたご本人様は、メンタル面に障害が起きてしまったのではないかと思い込まれていらっしゃったとのこと。

いわゆる、神経が混乱が生じた。つまり、別の病気へと移行してしまったか、あるいは別の病気を患ってしまったと考えてしまわれたようでした。

その翌週うかがったときに『あのときは、頭が混乱してしまった』という主旨のことをもっと直截的な表現でおっしゃっていたほどだったのです。「以前、改善していただいた腰痛や骨盤痛の位置が次々と変化していったときの恐怖感がよみがえってきました。そして、より怖さが増幅してしまい、どうして良いのかパニックに陥ってしまいました」とまで話されていましたから。

このような場合でも、生じたとおっしゃる痛みが全て改善するまで連続で施療を続けさせていただいております。でも、それだけでは筋肉や神経の緊張が次から次へと広範囲に広がっていってしまい、悪循環に陥る可能性が高いことは経験上わかっております。

そこで、足先から腰の部分までの主要な筋肉に対してその動きと硬さのチェック、そして必要なヶ所にはIDストレッチング、あるいはスタティックストレッチングを連続で実施させていただきました。

ある経絡(けいらく)に筋肉の硬い部分が集中していたので、東洋医学にベースをおいた経絡ストレッチングも該当する経絡のものだけは実施させていただきました。

また、ほんの数ヶ所の硬くなってしまっていた部位に対してではございましたが、広い面積であてることで痛みを無くした、連続的な足圧・前腕圧・膝圧やコンプレッションストレッチングも行なわせていただきました。

神経の混乱のレベルが軽かったため、この次から次へと別のヶ所に痛みが生じる症状はこのときの施療1回で治まりました。

その後3回の施療では最初に訴えられた左脚裏側付け根近くの痛みの直接的、そして間接的な改善とご自身で再発防止のストレッチングと体操を覚えていただいた次第です。

痛みが移動しすぎて困っていらっしゃる方も、当院までご連絡ください。もし、左右対称に痛みを感じられたり、その痛みが移動するように感じられる症状をお持ちのばあいには時間はかかりますが、改善の道はございます。あきらめず、当院までご連絡いただければと思います。

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受けられたご本人様から「だんだんと気持ちが良くなってしまった。まさか火水流整体術にも深いリラクゼーション効果があるとは驚いた」とのコメントもいただきました。まだ、ご存知ない方がほとんどのようですが、当院には5Sのリラクゼーションコースという心底から心身をリラクゼーションに導くことを目的にしたコースも用意いたしております。

よろしければ、こちらもお試しいただければと思います。

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当院では杉並を中心に腰痛、肩こり、首の痛み、坐骨神経痛、骨盤痛、椎間板ヘルニア、間歇跛行(かんけつはこう)、脊柱管狭窄症など、過去の施療・施術・治療などで痛みが改善されなかった方々をはじめ、様々なお客さまへの実績がございます。
「関節内部機能回復調整法」という特殊な技術と「10数種類に及ぶ特殊なストレッチング」を用いて、無痛で痛みと動きを改善いたします。
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