ひどい肩こりや首こりが自然に治った”と感じているのは錯覚!−Ⅰ
「肩こりが少しづつひどくなってきているし、このまま悪くなりつづけたらどうなってしまうのだろうか…」とツライ毎日を送りながら絶望しそうになっていたのに、ふと気付くと、いつの間にか肩こりが消えてしまったことに気付くというケース。
これはご自身のひどい肩こりに対して何もしなかった方に出やすい現象。
≪肩こりが自然に治った≫と感じるのは、ただの≪錯覚≫にすぎない。
≪知らぬが仏≫どころか、以前のつらい状態よりも肩こりがもう1ステップ悪化したことの証(あかし)なのです。
腰がこっているとか足が疲れたからもんでもらおうと、以前肩こりで通っていたリラクゼーションサロンにいく。
「お客さま、お久しぶりです。でも、相変わらずひどい肩こり(または、首こり)ですね。おつらくなかったのですか?」
と言われる。
「そんな馬鹿な……全然気になって背景ないのに…いったい何を言っているんだろう。変だ…」
なんて思ったことがあるのかもしれません。
肩こりが消えたというのは、体の肩こりを感知するセンサーの不具合。
ひとことで言えば、≪あまりにも肩こりや首こりの症状がつらいので、体(=脳)が感じにくくしてくれた≫だけ。
≪鈍くなりすぎて感じなくなってしまった≫ということ。
つまり、症状は悪化の一途をたどりつづけているのです。
肩こりも首こりも、決して自然に治ってはくれてはいなかった。
火を体に近づけたら熱く感じてヤケドをする前に逃げるが、そのとき熱さを感じなかったらどうなるか? ↓↓↓↓ ヤケドをするが、気付かない。 ↓↓↓↓ 完全に元に戻らなくなるひどいヤケドに苦しむ。 ↓↓↓↓ 本人は熱くもないし、ヤケドができていることにも気づいていない(=気付けない能天気状態≒知らぬが仏?) ↓↓↓↓ 大病院の脳神経外科・内科、耳鼻咽喉科、胃腸科などで精密検査をしても原因がわからない、頭痛(自称片頭痛の場合も)・めまい・吐き気など苦しみ、ドクターショッピングを繰り返す。 |
註 最後のドクターショッピングはあくまでも可能性にすぎませんが、自称片頭痛持ちの方で数十年間あきらめたままという方はけっこう多いですし、当院で腰痛や坐骨神経痛を完全改善したお客さまで「自分は気にならないけれど、マッサージを受けるたびに言われるので、念のために肩こりをチェックしてください」とおっしゃったのがきっかけとなり、肩こり・首こり・肩甲骨まわりの改善施療を開始なさった方はひじょうに多くいらっしゃいます。
体のセンサーがきわめて鈍くなっているこの状況、自分自身気付くのはきわめてむずかしい。
ちょっと変だと感じ始めるきっかけとして耳にするのは、やはりボディーケアやマッサージなどを受けたときのこと。
なじみのスタッフや施術師から、こっているはずのない肩や首がとてもこっていると指摘されるケースについてはすでに申し上げました。
でも、人間、他人の言うことよりも自分の感覚を信じる方が自然なのです。
しょせん赤の他人であるスタッフに指摘されたぐらいでは、「変なことを言うな!」と心の中で叫んで終わる可能性の方が高い。
それよりも肩こりを気付かされるキッカケで多いのはこちら。
なじみのお店なら、
「以前はもっと強く真面目にもんでくれたのに、今日は手を抜いているのか?」と感じる。
初めてのお店なら、
「受付で強もみ希望と伝えたのに、ここはなでるだけか、失敗した」という残念なあきらめの感情。
どちらにしろ、思い切って「もっと強くやってもらえますか?」的なことを伝えたとしても、
・ぜんぜん効いた気がしない
・「これ以上は無理です」とスタッフがハア、ハア、息を切らせている
・「もっと強くもむと体をこわしてしまいます」などと言われる、等々
十中、八、九、≪肩こりが自然に治ったと思い込んでいるだけで実際には悪化している≫という証拠。
気を取り直して別のお店に行って強もみ希望と行っても、
「表面を撫でられているだけで、刺激が奥に入ってこない」
と感じれば、もう間違いなし。
それ以外にも気付きのキッカケとなるのは、
やっと、満足できる強さでもんだりほぐしてくれる人と出会い気持ち良かったと感じられたのに、翌日から2〜3日の間もまれたところが腫れて熱を持って痛くなってしまった。
もみほぐしに行かなくても、肩こりが自然に治ってからは、
・体がいつも疲れている
・7〜8時間は睡眠を取っているのにいつも眠い
・ぐっすりと寝た気がしない
などの症状がつづいているとしたら、肩こりや首こりが悪化しつづけている可能性は高いと言えましょう。
あなたがそれに気付いていないだけなのです。
この記事はAmeblo(アメブロ)に記した、ひどい肩こりが自然に治った!?−Ⅰ”とひどい肩こりが自然に治った!?−Ⅱ”の内容に加筆・修正し、新たにまとめ直したものです。
もっと気楽に読み飛ばしたい皆さまには、元のブログをお読みいただければと思います。
この記事でご紹介申し上げた症状をお持ちならば、早めに当院までお問合せいただければと思います。