2016年11月8日&22日指導者用脊髄反射ストレッチ&治療セミナー開催報告レポート

以下は、2016年11月8日&22日の両日に前後2回に分けて各2時間づつの予定がその倍の合計8時間となってしまった《指導者向け脊髄反射ストレッチと治療法セミナー》の前半と後半、両セミナーの開催報告レポートとなります。

11月8日(火)開催 第1回セミナー:前半 

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11月8日(火)の第1回目には、自原抑制など3種類の脊髄反射に付いての細かい説明と実技実習につづき、この3つの反射に組み合わせて使われる等尺性収縮などの3種類の筋肉の収縮形態の解説とそれらを体で感じながら知識を体にすりこんでいただくことからスタートいたしました。

ちなみに、筋肉の異なる収縮形態や脊髄反射の名称を初めとし、分野により異なる呼び方がされるなど混乱しやすい用語に付いては、すべてをハンドアウトに記し当日にお配りし、参加者の皆さまにどうしても覚えていただきたい知識や暗記ものに付いては後日ご自身でゆっくりと覚えていただけるよう事前に
準備させていただきました。


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セミナーの中ではお体での感覚や、個人個人で異なるお体で感じた感覚など個人差のあることのみメモをお取りいただけるよう配慮いたした次第です。

さて、この6種類の組み合わせと、それ以外に特殊な組み合わせ1種類の合計7種類の反射と収縮の組み合わせを、ストレッチする側とされる側の両方の立場から実際に行うことで、難しさや効かないという状況を体験していただき、その後にひとつひとつの問題点を解消し、効かせられるレベルまで、体で覚え込んでいただきました。

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相当の時間をかけさせていただいたのですが、その理由はストレッチの効果を無にしたり大幅に減らす原因となる代償動作(だいしょうどうさ:逃げや逃がし)の復習やその防止方法、そして脊髄反射ストレッチを容易にしたりその効果を増すための細かいテクニックであるマニュアルコンタクトやフィンガータッピングなどを細かくご指導申し上げ、最初から組み合わせてお体で覚え込んでいただかねばならなかったからなのです。

その後、お体を休めていただく意味もあり、30分ていどの間、理論を一緒に学んでいきました。

具体的には、

・脊髄反射利用ストレッチングのベース理論:自原抑制(Ⅰb抑制)&相反抑制(Ⅰa抑制)の詳細とその効果を最大限に引き出す理論的背景

・どのような人に対して脊髄反射利用ストレッチングは効果が大きいか?

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・7種類の組合せに付いて

・インナーマッスルまで伸ばせること

・筋肉の詳細部位まで特定できないばあいでもストレッチング可能

等々に付いてでした。

ストレッチングを受ける方をケガさせたり、後遺症の残る病気を生じさせたり、そして可能性は低いとは言え命を落とさせてしまう危険性まではらんでいるのが、この脊髄反射利用のストレッチング。

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もっとも大切なテーマは、それらを防ぐための“リスク管理”。

直接的な筋肉や関節のケガや障害から、間接的とも言える脳血管障害まで、その発生のメカニズムから効果と危険の関係性までふくめ、理論から実際の防ぎ方までしつこくお伝えいたしました。

危険を回避するためには『効果よりも安全を最優先する』という一言なのですが、効果がなければこの種のストレッチングを使用する価値はありません。

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ということで、

・呼吸の維持

・抵抗の強度

・抵抗継続時間

等々のパラメーターの振り方とそれを可能にする

・ストレッチングをかける側のポジショニングと楽に大きな力が入れられることで力の調節が余裕をもって可能となる方法

もお伝えしました。

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最初からここまで、実技の一部分としてすでにお体で覚え込んでいただいてきたため、マニュアルコンタクト:用手接触に付いても、ストレッチングを受ける側からの抵抗を強めたり弱めたりする実践的な応用方法をご説明し、ほんの1回づつ練習するだけで身に付けていただけたのでした。(ようしゅせっしょく)最初からここまで、実技の一部分としてすでにお体で覚え込んでいただいてきたため、マニュアルコンタクト:用手接触に付いても、ストレッチングを受ける側からの抵抗を強めたり弱めたりする実践的な応用方法をご説明し、ほんの1回づつ練習するだけで身に付けていただけたのでした。

初回の最後には、脊髄反射の種類と筋肉の収縮方法、それぞれ単体で選択するばあいの指針と反射と収縮の組合せの選択方法を講師自身の施療経験をベースに申し上げ、ご理解いただいた後、短時間ではありましたが、コントーションで柔軟性がもとめられる体の部位を用いて、実技の再復習。

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ここまでで、4時間もの時間があっという間に過ぎ去ってしまいました。

11月22日(火)開催 第2回セミナー:後半

前半の第1回のセミナーから2週間後に行われた指導者向け後半セミナーは、基本技法である異なる反射と数種類の筋肉の収縮形態の組合せ7種類のかんたんな実技復習からスタートいたしました。

つづいて、今回のメインのテーマである脊髄反射と筋肉の収縮形態の組み合わせを利用した実際に多く用いられているストレッチング、セラピー、リハビリ技法、治療法のご紹介とその技法を学んでいただきました。

しかし、あくまでも講師の私が、その思想や哲学には一切触れずに、独自の判断と解釈でそのスタイルの技法部分のみを分析した手法の数々であったことをお断り申し上げておきます。

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講師のそのスタイルにおける学びと技法の使用経験の熟練度により、あるものに付いては多くの時間をかけ、あるものはサッと流すていどでのご紹介、ならびに実習となった次第です。

上述の理由により実際の治療家やセラピストの先生方の使われていらっしゃる手法とは多少のズレがあった可能性も否めませんが、以下のスタイルの技法を実際にパッシブ・ストレッチング(相手に対してストレッチングを実施する)の形で反復しながらかけあっていただきました。

・操体法

・FS:ファシリテート・ストレッチング

・AIS:アクティブ・アイソレート・ストレッチング(基本のみ)

・МET:マッスル・エナジー・テクニック

・PNF:固有受容性神経筋促通法(ストレッチング効果のあるもののみ。促通はご紹介とデモのみ)

・PNFストレッチング(PNFとは同じ名称の技法でも内容が異なるものがある別のスタイル)

・逆さエクサ(火水流整体術院で用いている脊髄反射技法のストレッチングのスタイル)

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ちなみに、もっとも長い時間をかけて実習していただいたのは、PNFとMETのスタイルの中の一部の技法群でした。

これは、「コントーション指導において、安全面からも、その効果の面からもより役立つのではないか?」と以前より考えていたためでした。

第2回の後半のセミナーの最後にあたり、セミナーのご依頼の最初の段階からご依頼をいただいておりました、いくつかの異なるジャンルに属する治療法等のご紹介とそれを実際に受けてお体でその効果をご理解いただくため技法のデモンストレーションを実施させていただきました。

個々の治療法の名称を挙げてもマニアックになりすぎるため割愛させていただきますが、脊髄反射を利用したストレッチング的なもの以外にも、様々な治療法があることをご体感いただき、短時間ではありますが、別の世界へのご理解も深めていただけたのではないかと考えております。

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その中でも、関節の内部で生じる骨の運動に着眼している関節モビライゼーション系統は当院の関節内部機能回復調整法等のスタイルを異なるいくつかの関節に対してお受けいただくことで、その高い効果性を体感していただきました。

最後の最後には、火水流整体術院で日々結果を出し続けている、当院のスタイルでの骨盤調整や肩甲骨まわりの即効性のある弛(ゆる)めを参加者全員の先生方にはお受けいただいて前後2回のセミナーで溜まった物理的なストレスを解消していただき、セミナーは無事お開きとなった次第でした。

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ご参加くださったM先生、E先生、A先生、D先生へ:

まず最初に、お詫びとお礼を申し上げます。

「セミナーの時間が予定の倍もかかってしまったこと、大変申し訳ございませんでした。また、それに対して集中力を切らさず、最後までお付き合いいただきありがとうございました」

今回の内容は、セミナー中に皆さまがたくさんの書き込みをしてくださったハンドアウトを見ていただくだけで、はっきりと思い出していただけるはず。

具体的には、そこに記してある複雑な理論とそれらの組合せを見れば、お体で覚え込んでいただいた、脊髄反射利用ストレッチングの、少なくとも7種類と一部のバリエーションの理論がすべて思い出していただけます。

ときどきは、お配りしたハンドアウトの復習をお願い申し上げます。

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Moco先生によるセミナーのご感想は拝見させていただいており、すでにこのセミナーで身に付けていただいた多くの実践的で効果的な技法群のみならず、理論の数々もご指導の場においてご活用くださっていらっしゃる旨拝見し、ひじょうに嬉しく感じるとどうじに感謝申し上げている次第です。

もうすでに、釈迦に説法かもしれませんが、≪安全第一優先≫でのリスク管理の徹底こそが最重要点です。

老爺心(?)ながら付け加えさせていただくならば、「実際に身に付けられた技術の有効性に目がいってしまうあまり、つい理論的背景、とくに、その効果と危険性の関係を忘れしまわれる可能性もございます」。

セミナー中に申し上げた通り、「リスク管理の徹底 ⇒ 安全性の最優先」をお忘れになられることなく、反射利用ストレッチングの実技のみならず、ご自身独自の応用技法を創出なさるために、理論もご活用いただければと思います。

安全性の最優先という前提のもと、反射の種類の選択、かける抵抗の強度・時間の調節、筋肉収縮のタイプの選択、リリースタイムの調整、パッシブ中のアクティブの付加、自原抑制と相反抑制の組合せ方等々のパラメーターを振りながら、用途別にそれぞれ最適な手法を作り上げ確立していただければと思います。

この度は、当セミナーへのご参加、誠にありがとうございました。    火水流整体術院 謹識





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「関節内部機能回復調整法」という特殊な技術と「10数種類に及ぶ特殊なストレッチング」を用いて、無痛で痛みと動きを改善いたします。
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