“コントーショニストのためのセミナー:もっと軟らかくなるために”開催報告

参加者様用覚え書き

昨日、2015年3月14日(土・ホワイトデー)、東京都内のダンススタジオにて、コントーション・サークル「ノガラ」-Contortion-様のご依頼により、“コントーショニストのためのセミナー:もっと軟らかくなるために”の講師をつとめさせていただきました。

今回のセミナーの特徴は、参加者の皆さま全員が講師である当院院長よりも柔軟(じゅうなん)なお体をお持ちだったこと。

コントーション(≒柔軟芸?:じゅうなんげい)を日々トレーニングなさっていらっしゃるのですから当たり前とは言え当たり前。

前後開脚やサイドスプリット(≒股割り)180度以上は準備運動無しでできるという方々だけに、一般的なストレッチならばすべてご存知の方々が対象でした。

ということで、通常の当院のセミナーとはだいぶ内容が異なった次第です。

CCN委託セミナー長趾屈筋Strtch写真サイト記事用.jpg

最初に“ストレッチの鉄則”を簡単に説明させていただきました。

すでに一般レベルの注意点はご存知のため、復習的な意味合いが強かったとは言え、《呼吸・脱力・フォームの保持すべき秒数・開始&終了時の注意点・体のセンサーを研ぎ澄ます》5点の最重要点についてのみ申し上げました。

参加くださった皆さまへ:

・開始・中間・終了時に伸張反射が生じないよう注意しつつ、

・自分自身の体と細かく対話をしながら、

脳に伸びを叩き込む

以上の3点はとくに重要ですので、常に意識していただければと思います。

続けて“コントーショニストの懸念事項”として《筋肉の攣(つ)る理由や原因とその防止方法》《下半身太りの理由や原因とその対処法と防止法》のテーマへと進みました。

《攣(つ)り》に付いては基本的な4つの原因とそれぞれのケースにおける緊急の対処法根本的な原因の解消法をお伝えし、とくにハードなトレーニングをなさる競技スポーツ選手やコントーショニストの方々にとって重要な2つの原因と対処法そして、ストレッチで対処すべきなのに一般的に気付かれないことが多い筋肉の具体的な特定方法をいっしょに勉強していただいた次第です。

参加くださった皆さまへ:

皆さまに多いと考えられるのは、

ブレーキをかけたままアクセルを踏んでいるケース ⇒ 拮抗筋(きっこうきん)の疲弊のケア

チームの仲間のために働きすぎる ⇒ 協同筋(きょうどうきん)の疲弊のケア

ですので、ハンドアウトの2のⅠの2と3を忘れないようにお願い申し上げます。

《下半身太り》のテーマでは、一般の方であってもムクミや冷えが下半身に集中することの2つの原因をご説明。

CCN委託セミナー腓腹筋外側頭Strtch写真サイト記事用.jpg

つづけて、小顔で首から胸の上部にかけてのいわゆる“デコルテ(=首から胸元までの部分)”がすっきりとして理想的に美しいのにもかかわらず、下半身のムクミが一般の方々と同じていどあるため、そのムクミが必要以上に目立ってしまうというコントーショニストの方ならではお悩みの具体的な原因と対処法をお伝えしました。

時間の関係でハンドアウトに記載してあった、ムクミの問題の原因となっている部分を特定するための10種類のストレッチの実技はできず残念でした。

代わりに、脚の付け根の股関節の重要さとその見過ごされがちな動きの方向、つまりストレッチすべき方向をお伝えし、合せてお尻の2ヶ所のストレッチの方法を一緒に練習していただきました。

参加くださった皆さまへ:

・冷えを感じやすいつま先からふくらはぎのケアでは3つの筋肉のうち問題の筋肉を特定しストレッチをお願いいたします。

・たとえコントーションでのパフォーマンス性が多少低下しても、目で見えにくい太ももとお尻も忘れずにストレッチをメインとしたケアをこころがける。

リンパドレナージュをおこなう前に問題の部分のストレッチを実施する。

以上3点の徹底をお願いいたします。

3番目の最後のテーマは“反射を利用して一気に力が抜けた状態にし、それを通常のストレッチで脳に叩き込む!”

ここでは、身近ないくつかの脊髄反射(せきずいはんしゃ)の例のご紹介につづき、ストレッチで避けるべき1種類の反射と利用するべき2種類の反射に限定して体験と理論、つまり体と頭の両方でしっかりと学んでいただきました。

 

CCN委託セミナー中殿筋Strtch写真サイト記事用.jpg

もちろん、反射を利用した一瞬で筋肉を伸ばすストレッチのメリットとデメリット、きわめて高い危険性とその回避・防止方法、どちらの反射がより効果的か使いやすくて安全か等々にかんしても理論と考え方の解説もさせていただいた次第です。

2種類の反射の理論をお体で体験することで、その効果の確実性とどちらの反射の方が筋肉を一時的に弛(ゆる)める効果が高いかの体感をしていただきました。

最後に実際に反射を使いその伸びた状態をお体に定着させる6段階の手順を再確認していただいたところでセミナーはお開きとなりました。

参加くださった皆さまへ:

ハンドアウトの最後に記されております、Ⅵ.実践用法を守りながら、ご自身のお体の硬(かた)くなっている部分だけを特定して、そこだけをピンポイントで伸ばしていただけますようお願い申し上げます。

反射は奇跡の技術ではなくどなたでも使用できるもの。

すでに何度も申しあげたとおりで、長所と同時に欠点も持ち合わせた“諸刃(もろは)の剣”であることを忘れずに、120%の効果を求めるのではなく、安全面に最大の配慮をしつつ100%の効果を獲得し、直後にその伸びた状態を体に覚え込ませることをおこなっていただけますよう、最後にもう一度だけお願い申しあげます。

コントーション・サークル「ノガラ」様と主宰のN様へ:

この度は、委託セミナーの内容を開催報告という形で、当院のサイトへとUPするご許可をいただいたのみならず、セミナー中のお写真も多くお撮りいただきその掲載ご許可も賜りました。

衷心よりの御礼を申し上げます。

まことにありがとうございました。

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