2013年2月25日(月)都内にて、第1シリーズの“足部反射療法家のためのストレッチング講座 第4回目:レジスタンス・ストレッチング編”を実施いたしました。

今回は少しだけおもむきを変え、ある参加者の方がお書きくださったレポートご紹介することでご報告とさせていただきます。

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レジスタンス・ストレッチングの特徴とメリット、そしてどのようなケースで用いられると効果を十二分に活用できるかの解説からのスタートとなった。

多くの利点や長所があげられたが、その一部を紹介するならば、
「ふつうのストレッチングでは痛がられる場合や脱力ができずに、意識的、無意識的を問わずに力が入ってしまうときに有功」
「筋力のアップや関節の安定性を高め、ひいては体のトータルバランスを高めることが可能となる」
「インナーマッスルなど通常のストレッチングが使用しにくかったり、ひとつひとつの筋肉以外にも、筋肉群をまとめて対象とできるため具体的に問題となっている筋肉の特定が困難なケースでの切り札として使用できる」
などの点が実際に現場で使用するときには役立ちそうな印象を受けた。

ベースの理論としての自原抑制支配(じげんよくせいしはい)と相反神経支配(そうはんしんけいしはい)の説明は、Ⅰb抑制とⅠa抑制の復習をかわきりに、長座体前屈での脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)に抵抗を与えることでおこなう自原抑制、および腹直筋への負荷を掛ける相反抑制の実技を参加者同士で実施。

各自が自らの体に生じたFFD(=指床間距離:ししょうかんきょり)の改善を通して、つまり体前屈の驚異的な改善を体験することでレジスタンス・ストレッチングの凄まじいばかりの効果を2種類の脊髄反射(せきずいはんしゃ)により味わうこととなったのである。

その直後に、セルフストレッチングで脊柱起立筋とハムストリングという2ヶ所に対し同時に抵抗をかけることで、すでに柔軟性を増していた体前屈における柔軟性をより向上させる体験を得た。

筋肉の異なる収縮様式(しゅうしゅくようしき)である、等尺性収縮(とうしゃくせいしゅうしゅく)と等張性収縮(とうちょうせいしゅうしゅく)の短縮性収縮(たんしゅくせいしゅうしゅく)、及び伸張性収縮(しんちょうせいしゅうしゅく)を実際に上腕二頭筋によるアームカール、スクワット、踏み台昇降、腕立て伏せ、立位とブリッジ間の相互移行という5種類の動きを実際に参加者自身の体で試行することにより、異なる収縮様式における収縮時の強さの比較と感覚的違いやその収縮時に体に生じる変化などに関して理解を深めることができた。

講師の説明によれば、「セミナー後の復習やより勉強をつづけるときの参考にしていただきたい」という目的で、テキストには日本語だけでも数種類名称全列挙されており、英語での名称も文章と図表の両方で分かりやすく解説されてあったことも付け加えておきたい。

一例を挙げるならば《遠心性収縮・伸張性収縮・Eccentric Contraction・Negative Work・バケツをもって肘を曲げた状態から除々に肘を伸ばす・山や階段を下りたりスクワットでゆっくりと体を沈める・腕立て伏せで体をゆっくりと下げる・立位からゆっくりとブリッジとなる・トレーニング効果と弛緩効果が高い・力の出し方が不自然・疲労と筋肉痛が生じやすい・施療者がつらい、等々》と専門用語と日常語による解説を取り混ぜて記されていた点には好感がもてた。
確かに復習時には資料としても役立ちそうである。

また、この種類のストレッチングで生じやすい直接的なリスクと間接的なリスクについて筋・関節のケガや障害から脳血管障害の可能性まで提示し、その防止法とリスク管理について解説されていた。

なるべく疲れずに抵抗をかけるための梃子の原理の使い方から体のポジショニングなどの基本から始まり、講師が長年の施療体験から得た年代別に用いるべき強度・回数・効力の比較、そして呼吸の指導法等までが余すところ無く詳細に解説された。

同一の筋肉群に対して抵抗の掛け方が異なる7種類に及ぶレジスタンス・ストレッチングの具体的な実技練習が行われ、その中では代償動作の防止方法と抵抗を掛けるためのみならず、筋肉の出力を上げるためにも有効なマニュアル・コンタクトの鉄則の指導も行われた。

実技の最後には、講師が実際の施療で用いているという股割り用の3種類の抵抗の掛け方やもっとも多いタイプの肩こりに対して効果的な2種類のレジスタンス・ストレッチングの手法が解説され参加者全員で実技の練習を行った。

つづけて参加者からの質問に答えて、代表的な寝違えに効果が高いものを1種類、坐骨神経痛と言われる痛みに即効性が期待できるものを2種類、そして膝の内部の痛みに使用されることがあるレジスタンス・ストレッチングの実技を反復練習し習得に励んだ。

余った時間を利用して、HR、CR、CRAC、PIRなどの定義がこのセミナーで行ったどの技法と一致するかの説明と“対角−らせんのパターン”なる動きの軌道についても簡単な説明がなされた。

第1回目から第3回まで連続で参加させていただいたためか、このセミナーで提示された全てのレジスタンス・ストレッチングの技法を体得できた自信まではない。しかしながら、半分ていどは明日から現場で使えるであろうし、また残りの技法も復習を重ねることでクライアントに対して提供できるはずである。

また、今回のシリーズではテーマとして挙がらなかった上半身の筋肉への応用も可能となったことは私にとって望外の収穫となったことも付け加えておきたい。

以上でセミナーの内容報告を終わります。内容の濃い、実践的なセミナーをありがとうございました。
次のシリーズでは上半身に対するストレッチングやセルフストレッチングのセミナーや施療系の冷えやムクミ、腰痛や肩こりの解消法をテーマとした講習会の開催を期待しています。   M.H.記

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M.H.様、当院セミナーの特徴がじゅうぶんに伝わる玉稿のご恵送ありがとうございました。

最初に申し上げましたように、今回は今までのレポートとは趣きを変えて参加くださった方にセミナー内容のレポートをお願いしたしました。少し専門的な用語が多く登場いたしますが、そのままの形でご紹介申し上げます。

ですが、皆さまがセミナーに参加いただければここでご紹介申し上げた用語やその意味や内容につきましては問題なく理解していただけますし、またその理論を用いた効果的なレジスタンス・ストレッチングも頭と体の両面で覚えていただけることはお約束申し上げます。

その理由は、本当の基本から日常の生活で用いる言葉と専門用語を取り混ぜて頭で知識としてご理解いただきながら、あわせて反復練習によりお体の方からも覚えていただけるためです。
ちなみに、参加者の皆さまを少人数限定とさせていただいている理由がこれになります。


 
   

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